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Community Marketing Workshop vol.1 ~グミ×中東 好きなコンテンツで生きていく~(全6記事)

グミ×中東=? 先人たちに学ぶ「好きなコンテンツで生きていく」ために必要なこと

2018年4月24日、NagatachoGRIDにて、「Community Marketing Workshop vol.1 ~グミ×中東 好きなコンテンツで生きていく~」が開催されました。主催したのは、日本グミ協会会長で本業は広告代理店にてサラリーマンとして活躍する武者慶佑氏。ゲストに「中東で最も有名な日本人」として知られる鷹鳥屋明(たかとりやあきら)氏をゲストに招き、「好き」から生まれるコンテンツの作り方を語ります。

グミ×中東で何が起こる?

MC:それではイベントを開催できればと思います。私からまずお2人のことをご紹介できればと思うので、よろしくお願いします。

(会場拍手)

MC:それでは、まず奥にいらっしゃる方、こちらが武者さんですね。日本グミ協会の会長でいらっしゃって、今日のモデレーターを務めていただきます。

武者慶佑氏(以下、武者):よろしくお願いいたします。お席にあるグミは、ご自由におつまみください。後ろの席にはちょっと置いてなかったので、おすそ分けしてください。こんな感じです(笑)。

MC:ありがとうございます。こちらにいらっしゃるのが、鷹鳥屋さんです。みなさん服を着ていただいて、もうわかるとおり、中東でいちばん有名人な日本人、ですかね(笑)。

今日はこのお2人でワークショップと、コンテンツのマーケティングワークショップというところで、お2人に話していただいて、自分たちがコンテンツを作ってきた方々なので、お2人の話を聞いて、実際に自分たちのほうでも、みなさんの手元にワークショップシートを配っておりますので、そちらのワークショップシートというのを後半では一緒に取り組んでいこうと思っています。

それでは、今日はよろしくお願いします。

武者:よろしくお願いします。本日はお金を払ってお集まりいただきありがとうございます。

鷹鳥屋明氏(以下、鷹鳥屋):ありがとうございます!

武者:グミでしか歓迎できてないので、ちょっとグミで取り戻していただけるぐらい食べていただければと思うんですが、思った以上に来ていただきまして。本日のテーマは「グミ×中東」ということで、「好きなコンテンツで生きていく」という、YouTubeからパクっただけなんですけれども(笑)。

ちなみに、鷹鳥屋さんのことをすでにご存知だという方はどれぐらいいらっしゃるんでしょうか?

(会場挙手)

はい、けっこうな方が鷹鳥屋さんをご存知だと。ぶっちゃけお友達ですか? ……はい、ありがとうございます。

(会場笑)

ちなみに、僕とお友達の方は見た感じ1人しかいないので大丈夫かなと思うんですが、どちらかというと、僕よりも鷹鳥屋さんを中心とした会となっていくかと思っておりますので、質問等は随時挟んでいただければと思います。では鷹鳥屋さん、改めましてよろしくお願いします。

鷹鳥屋:よろしくお願いします。

好きをコミュニティに広げていくために

武者:今日のテーマなんですけれども、好きなものを通してなにかつなげたいと思ってる方にとっての「きっかけづくり」を目的としたいということなんですけれども。

鷹鳥屋:そうです。

武者:鷹鳥屋さんの好きなものはなんですか?

鷹鳥屋:私の好きなものですか? 好きなものは、基本的に中東が好きですね。

武者:中東が好き?

鷹鳥屋:中東が好き。

武者:僕はグミです。みなさん、何か好きなものは持ってらっしゃるものなんですか? 何がお好きですか?

参加者:えっ、なんでしょうねぇ……。人としゃべること。

武者:ざっくりしてますね。

(会場笑)

武者:「人間」みたいな(笑)。

鷹鳥屋:人間が好き。いいじゃないですか、心意気が。

武者:お隣の方は?

参加者:芝居!

鷹鳥屋:芝居が好き。

武者:お芝居が好き。お芝居されてらっしゃるんですよね、確か。情報をインプットしてきました。

鷹鳥屋:まぁ、具体的なものから、抽象的なものまで、いろいろありますからね。

武者:今日はイベント概要にも書いていますが、みなさま何かしら、好きなものであったりとか好きなことはあるんだと思うんですね。なので、来ていただけているんだと思います。

その好きなもの、好きなことを、コミュニティといいますか、広げていくにあたって、まずはモノやコトというものがそもそも広がるものなのかどうか、ということを理解する必要性があるのかなと、おこがましくも思っております。

鷹鳥屋:(笑)。

武者:というのも、もともと趣味でやってはいたんですが、僕はグミが好きというだけで、鷹鳥屋さんも趣味がきっかけなのか、他のきっかけなのかわかりません、何かしらのきっかけはあると思うんですけれども、それが広がるには、どこかに理由があるだろうと思います。

なので、その「好き」をコミュニティに変えていったり、広がりに変えていくこと。もともと何が好きなのかをもっと掘り下げたいと考えている方だったり、そういう方たちにとってのきっかけになればなと思っております。好きを極めた鷹鳥屋さん。

鷹鳥屋:(笑)。まだまだ途上の身でございますが。

中東のイメージ

武者:先ほど好きすぎて文句を言ってらっしゃいましたけど(笑)。

鷹鳥屋:あんまり、好き好きやっていると、たまに「俺、本当にこれ好きなのかな?」って悩む時がありますね。

(会場笑)

武者:好きを仕事にするのもどうなのかっていうところもあるんだと思いますけど。

鷹鳥屋:本当にそれは思いますね。

武者:まぁ、言うても、これだけ楽しんで……。

鷹鳥屋:ははは(笑)。

(会場笑)

鷹鳥屋:これね。これ、サウジアラビアの砂漠でマッドマックスごっこをずっとやってた時の写真で、上になんかテロップを入れて。

でも、なんだかんだ言って、これ陣羽織着てるんですよね。羽織着てて。これで10キロぐらいバギーで走りましたね。楽しかったです。

武者:僕の中では、やっぱり中東って、なんていうんですかね、恐ろしいイメージしかないです。

鷹鳥屋:「ヒャッハー!」みたいな感じの?

武者:いやいや、「ヒャッハー」じゃないけど、そんなポップな恐ろしさじゃなくて……。

(会場笑)

武者:もっとなんか、ここのドア爆発するんじゃないかぐらいの、そういう恐ろしさといいますか。

鷹鳥屋:私が最初パレスチナで仕事した時に、一番最初に覚えたアラビア語は「自動車爆弾」でしたね。

(会場笑)

「お酒が飲めない」がきっかけに

武者:9.11以降といいますか、やっぱりそういう印象が多くなってしまいます。なので、そういうところが違うっていうことをもちろん広めていく活動だと思うんですけど。どちらかというと、今日は中東のすばらしさよりも、鷹鳥屋さんがそもそもなぜ好きになったのかを掘り下げていくほうかなと。鷹鳥屋さんが中東が好きになる前のところがお聞きしたいです。

鷹鳥屋:なる前のところ?

武者:なる前の鷹鳥屋さんの話から、中東のところまでいっていきたいと思うんですけど。

鷹鳥屋:はい。でも、実は中東に絡むようになったのってここ4年、5年の話で。実はその前って私、中国史選考だったんですよ、大学の時。歴史学が大好きで。

中国とトルコをずっと勉強していたんですけど、社会人になった時に、お酒を飲まなきゃいけなかったんですね。私はお酒の分解酵素を体にほとんど持ってなくて、飲んだらもれなく死ぬんです。救急車で何度も運ばれて、何度も体を壊して寿命を縮めていて。

それで、ちょっと外務省のイベントでサウジアラビアに派遣された時に、「お酒飲めないんだ」って言った時に、周りの人から「お前かっこいいな」とか、「お前、超すごいよ!」みたいな感じでみんなから褒め称えられて。それは人生で初めての経験だったんです。

だから、お酒飲めないで褒め称えられる、いい空間があるんだと思って「あっ、中東いいじゃないか」っていうのが最初のきっかけではありますね。

武者:「僕の居場所、ここにあるじゃん」みたいな。

鷹鳥屋:「僕、ここにいていいんだ!」みたいな感じで。

武者:ははは(笑)。

(会場笑)

武者:エヴァンゲリオンが好きな方は笑っていただいたかと思うんですけど。

鷹鳥屋:ははは(笑)。

武者:まぁ、「好き」っていうのをばっくりと聞かれることって多々あると思うんですよ。みなさん就活の時とかに「何が好きなんですか?」とかって、「趣味は何ですか?」とかっていうところとか、いろいろ自己分析の中でね。

鷹鳥屋:お見合いとかで「ご趣味は?」って、「お琴を少々」みたいな感じの。

武者:そういうやつ、そういうやつ。でも、その好きなものを、単純に好きとただ言うだけと、それをコンテンツとして昇華させて、何かしらのお仕事やコミュニティに変えていくことはまた別なのかなと思っています。

その中には、鷹鳥屋さんはお酒の話から入りましたけど、そのお酒でざっくりと中東に興味を持ったところはさておき、もう少し深掘りしたい。

鷹鳥屋:はい。

日本グミ協会会長って何?

武者:しかし、その前に僕自身も自己紹介したいと思います。僕はグミTシャツ着てるんですけど、みなさんがあまりにも中東の服を着てしまった結果……。

鷹鳥屋:アウェイ感がありますね。

武者:本当にただ脇汗が染みるだけのただのTシャツになってしまって、本当、グミの弱さをここで痛感しているんですけども。

鷹鳥屋:グミは着れませんからねぇ〜。

武者:ハリボーの着ぐるみを着たことはありますけどね。

(会場笑)

武者:私は「日本グミ協会」というのをやっていまして。知っている方はそんなにいらっしゃらないと思うんですね。ただグミが好きで、グミが好きっていうのでSNSを中心でやっていたら、結果としてフォロワーが少し増えまして、メディアさんに出させていただく機会がありまして。

今は「9月3日はグミの日」ということで、それをポッキーの日みたいにしていこうよっていうところで、活動したりしています。

仕事は、本業が広告代理店に勤めておりまして、企業様とコンテンツ、特にアニメを中心としたコンテンツですね。最近はバーチャルキャラクター、バーチャルYouTuberなど、そういうタイアップの企画を作るのが本業です。

それで、Twitterやインスタグラムをやっていまして、「マツコの知らない世界」でもグミを話したこともあります。あとは、永田町グリッドで昨年の9月3日にグミパーティー、「グミパ」を開催しました。

その時、カンロさんやUHA味覚糖さん、つぶグミの春日井製菓さん、カバヤ食品さんと、原宿などにお店があるCANDY・A・GO・GOさん、5社のメーカー様がスポンサーに入っていただいておりまして、9月3日のグミの日をどう盛り上げていくかということをやったりしています。

ということで、グミ活動をしている人です。ただ、僕も30超えてからグミグミ言い始めて、結果としてグミでお金が動かせるようになってきたというのが最近です。

アラブ人のフォロワー10万人? 謎の日本人の正体

武者:次は鷹鳥屋さんの自己紹介に行きましょう。アラビア文字が出てますけれども(笑)。

鷹鳥屋:そうですね、これも戦略っちゃあ戦略なんですけど。上のほうに写ってるのは、今日みたいなことを過去に品川プリンスホテルでやって、会場をジャックしてやろうぜっていう時に、20人全員この格好をやって突撃したりしました。

まぁざっくり。私はどっちかというと中東とかをメインにして、インスタとかTwitterとかをやって、なぜかいつの間にか有名になっていって。

そこそこ2〜3年で、もともとフォロワーなんて100人とか200人もいなかったやつが、どんどん倍々ゲームに増えていって、メディアに取り上げられたり、現地で「ヤバい日本人がいる」みたいな感じで取り上げられて、たぶん数えた限りでは、向こうの30数メディアに出ています。

それでどんどん雪だるま式に広まっていって、結果的にTwitterとInstagramを合わせて10万フォロワーぐらい、アラブの人たちにフォローされてる状態です。

武者:アラブ国民の何パーセントですか?(笑)

鷹鳥屋:たかだか10万人ですから。アラビア語話者という点で言うと、モロッコからイラクまで入れると2億人ぐらいいるんですよ。その中の10万人はまだ少ない方だと思います。だからそんなに。私も、30万人ほど超えたら「インスタグラマーです」って言おうか、ぐらいの。

(会場笑)

だから今はインスタグラマーとは名乗りません。

(会場笑)

だって、ねぇ。これ足しても、たぶん関ヶ原の兵隊の総数より足りませんからね。たぶん10万程度じゃダメです、やっぱり。

中東に目覚めたきっかけ

武者:鷹鳥屋さんが突然フォロワーが増えたっていうようなお話をされてたと思うんですけど、ご自身がコンテンツになっちゃったきっかけみたいなところっていうのは、たまたま起きたっていうことなのかもしれないんですけど、そもそも中東に目覚めたきっかけは(何ですか?)。先ほど、お酒の話をされてましたけど。

鷹鳥屋:はい、本当に酒飲めなかったですね。本当に、それが半分本気で。

武者:もう半分は?

鷹鳥屋:もう半分は、別にお酒がないところって、他にもマレーシアやインドネシアとか行けばあるんですけど、けっこう私は中東系のところが。話してて、アラブ人って単純なんですよ。九州人って単純なんですよ。九州人の大分県民も単純で。それでもうけっこうどハマりしちゃって。わかりやすいなっていうのは。

(スライドを指して)おぉ〜、これですね。この時(注:ミヤネ屋に出演した際)、デーモン小暮閣下が横にいて、私がここにいる。これを初めて見た外国人は「これ、何の番組かよくわからない」ということを言われて。

(会場笑)

このあと、テレビの休憩時間にデーモン小暮閣下と相撲の話をしてたんですけど。

(会場笑)

千代大海関と小中が、同じところなので。

武者:そうなんですか?

鷹鳥屋:そうそう。「千代大海関、いいですよね」って、閣下とずっと話してて。「デーモン小暮閣下様」って書かれていて、「閣下」って敬称じゃないのかとか思いながら。

(会場笑)

それで、これはミヤネ屋さんに呼ばれた時のやつですね。こういうふうに、日本のメディアにも、サウジアラビアの国王が40年ぶりに来た時とかに取り上げられて、日本のほうでも認知度が広まったっていうのはありますね。

もともとこういう格好で人を集めていろいろやったり、雪に飛び込んだり、たまに空飛んだり。あとなんかラクダと一緒に写ったり、餅ついたりとか。あと、世界最大のトヨタの代理店というところで講演会をやらせてもらったりとか、いろいろなところに活動の幅がどんどん広がっていきました。

武者:それは中東である程度浸透してから活動の幅が広がっていったと思うんですけど、「中東の日本人といえば鷹鳥屋さん」ということが何かをきっかけに広がっていったと思います。

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