
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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豊田義弘氏(以下、豊田):では、就活エリートっていつくらいに生まれたのっていうと、ここ20年くらいの間に、就職活動とか企業の採用活動の現場とか在り方って大きく変わったと思っています。
これは1990年からのグラフで、青い棒グラフが求人総数で、いわゆる企業が人を欲しがっている総数で、薄い青が大学生の総数でだんだん増えている。企業はバブル崩壊で1度ガーンと落ちて。
ひろゆき:90年は就職、メッチャ楽ちんじゃないですか。
豊田:この時は、大学生の5割ぐらいが上場企業に入っていたという、まさにバブル絶頂期ですね。ここから急速に落ちて、一端ちょっと景気が持ち直すものの、いわゆる就職氷河期が来て。
ひろゆき:求人倍率は1を切ったことはないんですね?
豊田:1回だけあります。1999年に1回すごく落ちて、2000年に社会に出た人が実は1番厳しかった。倍率的には。
ひろゆき:そっからは、ちょっとよくなって、今ワイプで途切れていますけど2008年ぐらいからまたちょっと悪くなったと。
豊田:そうですね。大きく分けて4つに状況として分かれると思っています。これも字が小さくて見えないと思いますが。
ひろゆき:とりあえず2000年に就活やってらした方はご愁傷様ですという。
豊田:1番下にバブル期、バブル崩壊期、就職自由化期、就活期となっていて。
ひろゆき:スゴイ小さい字がびっしり並びましたね。
豊田:別に使っている資料を転用させていただきまして。
ひろゆき:ニコ動向けじゃないですね。
豊田:すみません。バブル期というのは超売り手市場で就職も楽勝だったんですけど、バブル崩壊期になって、ちょうどこの頃にSonyのエントリーシートが生まれて自己分析しなきゃいけないぞ、みたいなのが始まって。人の採り方に関して、大学名を見るだけでなくポテンシャルがあるか、なにができるのかを見極めて採用しようみたいなのが始まって。
ひろゆき:この資料は全画面モードにすると文字が読めるんで興味のある人は見てください。
豊田:すみません、よろしくお願いします。
実はそういうものがありながら、企業は高偏差値大学の人たちは裏で出会っていて早い時期から就職が決まっていたんです。そういうあり方は良くないだろう、ということで時期を決めるのは止めようということになったんです。
ひろゆき:結構経つんですね、廃止になって。
豊田:そのあと実は5、6年時期がまばらになって、早くにやる企業もあれば、遅くにやる企業もあって、1年中やっている企業もあるという。職種別採用が増えたり、大学名聞かない企業が増えたり、説明会と採用・選考活動は別ですよという企業も増えたり、色んな採用の動きがずいぶん変わってきた時期があったんです。
私は、この自由化の時期は良い状況だなと思っていたんですけど、一方で自由化になると集団お見合いから自由恋愛と同じですから、弱者と強者がはっきりしてくることが起こります。
フリーターの問題とか、新卒で出たけど無職になっちゃうとか、もう1回就職活動にルールを作った方がいいということになって。2004年の段階で、じゃあ4月以降に選考活動はしようよ、それ以前は止めようよということになって、ある種のルールができたんです。
それと同時にエントリーシートとか今までは大手企業の一部が使っていたものが、普通の企業が普通にエントリーシートを使うようになって。今は就職活動を画一化していると思って。その画一化に関してはみんなが同じことを聞いている、みんなが同じ人が欲しいと言っている。
採用活動のスタイルもすごく似ている。そういうことがまさにこの4、5年で急速に進んでいる。就職活動の略語ではありますけど、「就活」という言葉もこのころに出だしたなと思っています。
この2004年、2005年の中で「就活エリート」がどんどん増産される形になっていっているなと思っています。
ひろゆき:就活エリートになりきったら、好きなところの内定はとれるんだから、本人としては目的は達成できてるんですよね? 願ったりかなったりなわけですよね。
入りたい会社には入れているんだけど、入った会社が楽しいかどうかって想像までしないで選んでいるからまずいんですよね。入った会社が楽しければいいんですよね? 就活エリートになって入った会社で楽しい仕事ができて「はい終わり」でいいじゃないですか。
豊田:そのとおりで、本当にそうだと思います。就活エリートになるというプロセス、エリートとしてやっていくということ自体が、ちゃんと会社に入ってご機嫌にできるぞということとは違う部分に自分自身のパワーが移っちゃうというか、そんなことが起こっている感じがするんです。
ひろゆき:一応自分が入りたい会社から選んで入っていくわけじゃないですか。そうしたら入った会社ではそれなりに楽しいんではないんですか?
豊田:楽しいと思っていて、また、楽しくありたいとすごく強く思っているんではないですかね。
今の会社に一生勤めようと思っているという人がオレンジの折れ線で見るとすごく高いんです。ちょっと前だったら、2000年以前はすごく低いんです。きっかけがあれば転職していきますという意識が高かったんですね。企業と個人の関係がドライであった。
ひろゆき:これは何年目の社員ですか? 半分以上いますよね?
豊田:入社して1年目のその年の新卒社員です。ちょうど新卒社員研修も終わったころに聞いています。
ひろゆき:女子もいるんですよね?
豊田:います。
ひろゆき:じゃあ、結婚して辞めようと思っている人も含めてこのパーセンテージですよね。
豊田:それを含めてこの数字です。非常に高いですね。
ひろゆき:女子ってみんな辞めていくんじゃないの?
豊田:それも盛り込んでこの数字ですね。言ってみればさっき言った2004年ぐらいからある種の就活ノウハウを磨いていい会社に入りたいというのは単純に勝ち組になりたいというのではなくて。
2000年代に入ってニートもフリーターも増えて行って、うまくやらないと大変なことになってしまうぞ、負け組になったら大変だというリスク意識がすごく高くなっている。結果的に一生懸命会社探しをしてこの会社だったら大丈夫だ、自分の人生を託せる! 一生勤めよう! と思うことにつながっている。一生勤められる良い会社だと信じたいと思っている。
ひろゆき:物事を知らないんですかね?(笑)
豊田:細かい数字の分析は持っていなくて、女子の比率は半分ではなくてもっと少なかったと思うんですけど。男性の方が多くて、男性で言えばかなりこの比率は高いわけですよね。
ひろゆき:その会社の平均就業年数とかを見て応募するわけですよね? その平均就業年数が数年のサイバーエージェントとかを見て、それで一生勤めようとかありえないと思わないんですかね。
豊田:おそらく、サイバーエージェントとか、うちの会社もまだそうかもしれないですけど、そういう会社を選ぶ人はこうじゃないかもしれないですね。でも、いわゆる丸の内にあるような企業とか、日本establishment企業の人気は潰えないですね。
大企業は危ないと言いながらもやっぱり人気企業ランキングに名を連ねる。そういう企業に入りたいと思っている人たちはその企業に、さっきビジョンだとか理念を聞きましたけど、この会社のビジョン・理念だったら大丈夫じゃないか、私の一生を託してもと。そんなこともすごく大切にしながら会社選びをしている。
ひろゆき:歴史に学ぶということはできないんですかね。会社はガンガン潰れているじゃないですか。JALにしろ、銀行にしろ昔は絶対潰れてないと言われていたものがガンガン潰れている時代に! 「その会社で一生働くんだ」と言っても、その会社が潰れるかもしれないじゃないですか。っていうくらい学べると思うんですけど。
豊田:そのことを彼らは当然知らないわけではないんです。それくらいヤバくなっているからこそ一生懸命選んで、自分が選んだ会社は大丈夫じゃないかと思っちゃう。
ひろゆき:バカなの?(笑)
(会場笑)
多分その会社がなくなるということを考えたら、会社がなくなることを前提に考えた方が得じゃないですか。「なくならなかったらラッキーだよね、残れて」くらいで、なくなっても大丈夫なように手に職つけようと思うのが全然安全じゃないですか。
前の人たちは今ひろゆきさんが言った感覚をそのまま持っていて、「自分が強くならなければだめだ」と思っていて。さっき他罰志向の話をしましたけど、その感覚とこれもちょっと似ている気がするんです。
自分が一生懸命やっているんだから、良い形で評価されて、しかるべき場所を提供してもらえるはずだみたいな。それでしかるべき場所を選んだと。もし彼らがその会社がダメになった時に、自分の選択眼が悪かったとは思わないかもしれないですよね。
ひろゆき:努力が報われてきたわりと幸せな人たちが多いんですか? 物事上手くいかないことの方が多いじゃないですか。基本的にはうまくいかないだろうなと考えるのか、今の人たちはちゃんと努力して、この会社が好きだからこの会社は私を報われるようにしてくれるはずだって思い込んでいるんですよね。
豊田:思い込んじゃってますね。今まで努力をしてきて、あるいはそういうことで成功体験を積んだからではないんですね。
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