2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
Why Do Stink Bugs Stink?(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
悪臭を放つカメムシは、攻撃されたり、潰されたりすると、とんでもない臭いを放ちます。その力は身を守るために備わっているのですが、これがけっこう強烈です。
悪臭を放つ虫はさまざまな種類がありますが、みんなカメムシ科の虫たちです。なかでも、アジア原産のクサギカメムシは、どこにでもいる小さな虫ですが、世界中に生息しています。
その姿がはっきりとした台形型をしているため、「甲冑虫」という呼び方もされています。幅広の硬い甲を持ち、まるで捕食者や災害を防御している機甲師団かのようです。
とはいえ、彼らの最大の武器はその体ではなく、コリアンダーとスカンクを足して2で割ったようなとてつもない悪臭でしょう。
その強烈な悪臭は、酸素と二重結合し、水素と単一結合している中心炭素原子からなる、アルデヒド入りの液体から発せられています。アルデヒドの種類としては、組織を保存するために使われるホルムアルデヒドが知られています。
美術館や、生物学研究所の奥に行ったことがある人なら、この独特な悪臭に覚えがあるのではないでしょうか。普段あなたが使っている台所にも、アルデヒドの匂いは漂っています。コリアンダーもそうです。
悪臭を放つ要因であるアルデヒドは、胸部の下部、もしくは体の中心に位置する特殊な臭腺の中に入っています。
それは高濃度に濃縮されているので、ほんの少しでも、とてつもない悪臭を素早く放つのです。いくつかの研究結果から、アルデヒドには抗真菌性や抗菌性の特性があることがわかっています。アルデヒドは悪臭を放つ虫の身を守ることに一役買っているいます。
スカンクに噴射された経験のある人は、悪臭を作り出せるのは、よい防御方法だと思うでしょう。カメムシには天敵があまりいないことは頷けることでしょう。今やカメムシが世界中に広がる、とてつもない害虫となり得たのは、悪臭のおかげです。
カメムシは、リンゴやトウモロコシ、大豆などの貴重な農作物を含む、100種類以上もの農作物を食料とすることでも知られています。2010年の概算によると、アメリカ東部での農作物の損害は、リンゴだけで3700万ドルにも及びました。
ですので、カメムシの増殖を防ぐ手だてを探ることは、農業のカギを握ることです。
しかし、奴らは農家だけの悩みの種ではありません。寒くなると悪臭を放つ虫は、民家のような冬を越せる居心地の良い場所を探します。
そして、1匹が居心地の良い場所を見つけると、フェロモンを出して仲間を誘います。
カメムシは、あなたの鼻以外を害することはありません。だからと言って、家の中でくつろぎに来てほしくなかったら、窓や扉はしっかりと閉めておきましょう。
しかし、何をしようと家の中に入ってくる時は入ってきますので、そんな時は、悪臭を覚悟せず潰したりはしないように。
関連タグ:
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには