2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
リンクをコピー
記事をブックマーク
そのときは実家の近くで手術をしたんです。広島の福山というところで。そこで手術をしたお医者さんが、治療の仕方が足りないと言ったら変ですが。オペをしたあとで「7ヶ月間、絶対ベッドから動くな」と言われて。歩いてもいけない、階段も登っちゃいけないと言って。それで寝たきりになったんです。
結局耳も復活しなかったし。動くのが大好きだった母がうつになってしまって。大変な時期があったんですね。母は部屋も片付けられなくなり、おばと暮らしていたんですが、おばのほうがちょっとまいっちゃって。おばは自分を解放するために娘さんのところに行ってしまったんです。
1人になった母が汚れきった部屋をボーっと見つめて「これじゃいけない」と思って、まずスプーンを並べ始めたんです。そのうち食器を全部出して1個ずつ片付けて、全部部屋を片付けたあとに正気に戻ったんですよ。もう耳が聞こえないということを受け入れようと思ったらしく。
その後、母を変える出会いがあったんです。私がたまたま、テレビを観ていて、人工内耳の手術の名医が東京にいるということを知りまして。その病院になんとかコンタクトを取って、去年私の母は耳の手術をしました。それでまったく聞こえなかった耳が復活したんです!
杉田かおる氏(以下、杉田):え~、すごいですね。
青田:復活して、東京での手術を終えて、「耳が聞こえるようになった」という喜びとともに実家に戻ったら、つがいのハトがいたんです。そのハトがまるで神様からの祝福のように本当に仲のいい2羽のハトで。ポッポッポ、チュッチュッチュという音や、羽ばたく音などが聞こえて。母が「私、がんばってきてよかった」と思うステキな瞬間でした。
その後、ハトがベランダの庭に卵を産んで、孵化して雛が育ち、7羽の家族になりました。だから母はハトが生きがいになっていました。ですが、ここ最近、上の階のご近所さんから糞が出ると言われて、「鳥を飼ってないか?」と投げかけられ「まいったなぁ」ということで、母は手放す決意をしたんですね。
段ボールに餌と全部(のハトを)入れ込んで、40キロも離れたところまで車で運び。山あり谷あり、母も知らない街です。そこで「さよなら!」とダンボールを開けてハトが飛び立っていき、母も涙しました。
「もう私は1人ぼっちになったけど元気で暮らしてね」と言って40キロ戻って帰り、近くのスーパーに夕飯の買い物に行って、ハッとベランダを見たら、もうそのハトたちが戻って、帰って来ていたんですね~!(笑)。
それで母は「もう離れられないわ!」と。餌はあげないから「単純に遊びに来てるだけよ、ごめんなさい!」ということで、今はハトとほのぼの仲良く暮らしております。そんな心温まるお話でした。
杉田:病気が治るというよりも、本人の免疫。それこそうちの母も風邪をひいた途端に死ぬと言われているんです。もう肺がスカスカなので。だから絶対に風邪をひかせられないんですよ。同じように(笑)。
外からのお客様もあまり呼べないし。そこでビタミン・ミネラルをすごく摂って免疫を普段から上げていないと、インフルエンザや風邪にかかったら即亡くなっちゃう状態です。重症患者なので。
ガンが治るやらなんとかが治るということは言えませんが、悪化しない、免疫を高めるという意味では本来の栄養素の高いオーガニックのものを。オーガニックにして10年なんですが、最初に調味料やそうしたものを全部揃えるのに2年くらいかかりました。オーガニックもどきのものもあるから、裏を見てからちゃんと確認してね(笑)。
青田:私もやってます! 自慢ではありませんが、私もすごく商品裏の表示を見ているんです。
青田:私の食材の写真を一応映し出しましたが、杉田さんもオススメのものがあったら、ぜひ紹介していただきたいと思います。お味噌なども……。
杉田:お味噌も自分で作っています。
青田:え~!? 作ってらっしゃる? 私は買ってます。無添加というこの、有機大豆のね。こういう名称に弱くて。このお味噌はおいしいので使っていたり。あとはトマトジュースね。無添加だったりします。
杉田:あ~。お味噌は作っています。
青田:ドヒャー!(笑)。作れるんですか!?
杉田:おいしいです。すごく。うちの近所で有機野菜を使ったお料理屋さんがあって、いつも料理教室でお味噌作り、おせちなどを教えてもらうところがあって。そこで作っているんですが、すごくおいしい。
青田:へ~! そうなんですか。あとはもちきびとか。たまねぎも、こういうJASマークに私も弱くて。ちょっとお値段が高いのがねぇ。主婦としては(笑)。
杉田:やっぱりゴージャスですね。成城石井などに行くんですね。
青田:そうですね、成城石井、大好物ですね(笑)。
(会場笑)
お砂糖はとくに色がついているもの。白砂糖は漂白剤が途中で入っているということを聞いて。
杉田:でも、今はオーガニックのお砂糖などもありますもんね。
青田:あ、そうですか。それからルイボスティーというものもね。私、毎日飲んでいるんですが。肌にとても良くて、こうしたオーガニックルイボスティーを飲んだりしているんですが。
朝は野菜ジュースから始まります。このように3種類を入れて。これは元気の源で。人参を食べるとガンにならないと言われていたりしますので。
杉田:偏食家だったとおっしゃっていたけど、それがオーガニックになって。またストイックな感じがいいですね(笑)。
青田:そうですね。だからもう2人とも穏やかな性格に変貌してしまいまして(笑)。
杉田:変わりますよね、性格が。
青田:絶対に変わると思います! 食事が1番人格を変えるのではないかと断言します。
杉田:本当に喧嘩しなくなりました。
青田:Me tooでございます。
(会場笑)
杉田:もう「格付け」(テレ朝系列『ロンドンハーツ』の企画「格付けし合う女たち」)などはできないですよね。この優しい性格になっちゃったら。
青田:できない、できない! 割り込めない、そう思います。
杉田:私、オーガニックのジャンクは食べますが。例えば添加物など体になかなか分解してもらえないものを食べるとすっごくイライラしたりしますよね。
青田:あ~、そうだったと思う。よくイライラしてた気がしました。あの当時は(笑)。
杉田:コーヒーをすごく飲んでいらっしゃいましたもんね。あのときはね。
青田:よくご存知で。そういえば飲んでいました。それもほぼなくなりましたね。
杉田:あ~すごい。
青田:人に割り込んでなにかを発言するというような技術はまったくなくなってしまったので、そういう意味ではバラエティ向きではなくなったのかもしれませんが。
杉田:本当に青田さんは飛び抜けてスター性があったというか。最初にモノマネの番組でお会いしたとき、私が男のことで悩んでいた頃で同じ楽屋だったときに……(笑)。
青田:そうでしたか(笑)。
杉田:ぜんぜん覚えていないと思いますが、私はモノマネどころじゃないくらい打ちひしがれていて。ちょうどそのときに青田さんが本当に光り輝いていて。
青田:本当ですか? 恥ずかしい(笑)。
杉田:プロフェッショナルな人だなぁと。私なんか「もう早く帰りたい」などと思っていたんですよ(笑)。今も素敵ですが。
青田:いやいやいや、もう、なんとか。上からあまり塗ってもね、割れてしまうので。化粧は薄めに塗りながらがんばっている最中ではございますが。
青田:そんな杉田さんにね、私もなんですが、オーガニックに本当に詳しい方がいらっしゃいまして。その方をゲストにお呼びしました。
杉田:いいですねぇ。
青田:参考になるお話が聞けたらと思いまして。
杉田:ぜひ聞きたいです。
青田:お呼びしたいと思います。the Organic代表理事でいらっしゃいます。小原壮太郎さんです。どうぞ!
(会場拍手)
青田:よろしくお願いします。
小原壮太郎氏(以下、小原):小原と申します。よろしくお願いします。
青田:今のお話で、聞いていただいたと思うんですが、杉田さんは本当にお詳しいと思いますが私は入り口くらいで。今の話を受けてさらにオーガニックに興味を抱いたんですが、小原さんのご体験などもお話しいただければと思います。
関連タグ:
玉置浩二は「ウサギのように1人で生きていけない」 青田典子が盟友の杉田かおるに明かした、夫の実像
杉田かおる「お金と男の人は追うと逃げる」 波乱万丈を乗り越え、学んだ人生訓
「もう『格付け』とかできないくらい優しくなった」 青田典子×杉田かおる、オーガニックライフで変わった価値観
杉田かおるの不摂生を変えたのはオーガニック食品? 武田鉄矢からのアドバイスがきっかけ
「人間が生まれてきたこと自体が環境に悪い」 杉田かおる、田舎生活でたどり着いた自然論
戦前、人々はオーガニックライフを送っていた--杉田かおる×青田典子、自然食の魅力を語る
「問いを生きるのではなく答えを生きろ」 杉田かおる、自然農の師匠から学んだ人生の真髄
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略