2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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乙君氏(以下、乙君):そういうことで始まりました。毎度おなじみゴキゲンな番組、「山田玲司のヤングサンデー」の時間です。
山田玲司氏(以下、山田):(しみちゃんを指して)赤い妖精も来ています。
久世孝臣氏(以下久世):(ニコ生のコメントで)「むかつくねん、この赤い妖精」。上のダウンジャケットも赤やったからな。出るとこ間違ってるぞ(笑)。
山田:赤ピクミンだね。火に強いんだね。お前、40歳か。めっちゃ赤いやん。
乙君:ということで美術展も無事に終わりまして。
山田:(美術展が終わった)ロスは大丈夫すか。
乙君:全然大丈夫です。とにかく来てくれた方に、まずはどうもありがとうございました。今年も非常に楽しかったです。ライブもかなり白熱した。
久世:充実してました。
乙君:なんかもっといろいろやったらよかったと思いました。それは来年また。悔しかったんで。
山田:全国の美術部を盛り上げようぜ。応援しに行く全国の高校の美術部を盛り上げようぜ。応援しに文化祭に乗り込もう。
乙君:いま高校入って美術部入ろうってやついるのかな。
山田:そいつらに体育館押さえてもらって、全校生徒集めて、俺らが入っていって。音楽部のヤツらがいて、ダディがラップきめて、「次の美術部員カモン」とか言ってライブペンディングで勝負する。これから、そういうライブで行こうよ。
一同:やりたい。
山田:「あれ? 美術部なんだ、素敵ですね」みたいな。美術部のキャプテンが大好きです。
(一同笑)
乙君:美術部のキャプテン?
山田:美術部に光を当てようよ。なんでバスケ部のキャプテンはモテて、美術部のキャプテンはモテないんだって話じゃないですか。
乙君:地味だからじゃないですか。
山田:だから派手にしていこうよって話じゃん。
乙君:なんかロックフェスとかじゃないけど、ライブペインティングでライブハウスとか回ってもわりと面白いんじゃないかな。来年はいろいろ地方巡業を。相撲がこうなっているので、俺たちが盛り上げていかないと。
山田:ワゴンにイーゼル積んで、「おい! 機材積めや!」って。
乙君:いいっすね。
山田:「お前、物販やれよ」って。
(一同笑)
山田:お前、物販で回すんだろ。
乙君:物販で回す。物販で回さないと。
山田:そして「生きていてよかったってそんな朝を探す」んだろ?
乙君:そうそうそうそう。
久世:なんだそれは?
山田:フラワーカンパニー。
久世:『生きていてよかった』か。なるほど。
乙君:ということで、今日はついにこの日が来てしまいましたね。『まどか☆マギカ』。テレビ版の10、11、12が3か月くらいですか。
山田:しみちゃん、泣いたんでしょ。
しみちゃん氏(以下、しみちゃん):号泣でしたね、最後。
山田:40男の胸にもくるものがあるんですよ。
乙君:きましたか?
しみちゃん:こみあげましたよ。
山田:あなたは納得してないらしいじゃない。
乙君:納得じゃなくて、違うなっていうラインですよ。
山田:じゃあどう違うのかは後々ね、聞いていく。
乙君:まどマギにのれなかった人もいると思うんですよ。
山田:そういう人たちも楽しんでもらえるような放送にしようみたいな。
乙君:久世さんはどっちの立場?
久世:10、11、12に関しては、急だったかなって思いがあるんですよね。玲司さんの解説を聞いて、俺の見落としを確認したいな。
乙君:ただただ、ダラダラ見ていたから、玲司さんの解説を聞くと、そんないっぱい詰まっていたんだって。今日はもう総決算ですからね。
乙君:じゃあ、いっちゃいますか。「きみは『魔法少女まどか☆マギカ』を知っているか」。テレビ版完結編。
一同:イェーイ。
山田:「3話を一挙にやるんですか」ってくらい、ギュウギュウな3話でしたね。
乙君:一応リアルタイムで見ていた人に合わせているんで。
山田:どんだけの祭りがあったんだと。探偵からも聞きましたけど、震災直前に10話からの放送が止まると。関西だけが見ていたと。停電だなんだというときに、関東のアニメ探偵たちは、「あの後どうなるんだろう」って思いながら、停電の中を耐え忍んでいたじゃない。
乙君:それどころじゃないですけどね。まどマギよりもちょっと。
山田:いやいやそういう人たちいっぱいいたはず。放送決定の夜は、新宿駅界隈ではお祭り騒ぎだったらしいじゃないですか。
一同:へー。
山田:ちょっとしたイベントだった。「そしてまさかのワルプルギス(注:ワルプルギスの夜。まどマギのモチーフの一つと言われる)が!」みたいな。3.11に重なるなんて、こういうことたまにあるんだけど、ちょっとした惑星直列が起こっちゃって、ちょっとした神話になってしまったなって感じですよね。
なんで簡単にいうわけにはいかねえなって思って。3話通しての分析とか感想とか言おうと思っていたけど。何? どうした?
乙君:「9話の避難箇所、カットされた」って。コメントで。
山田:えー、そうなの? でも10話に避難所出てるけど。だから地震って言葉が1回しか出てこないし、(暁美)ほむらの足元に出てくるのが水じゃなくて煙になっていた。これはいろいろなところに気を使ったよなっていう形跡はあって、おそらくご存知でしょ。
乙君:俺はAmazonで見返していて、玲司さんは、原版のDVD見ているわけじゃないですか。当時、放送されたものがどういうカットだったのかわからないんで、そのへんはコメントでそのとき見ていた人は教えてほしいと思いつつ、10話からいきますか。
山田:このあと、どういうことを言うかって話をざっくりします。まず、3話を見た時の感想。体験したことのない気持ちになったね。いわゆる代理戦争モノだと思ったね。要は「戦えない俺らの代わりに戦っている人がいる」って。
そういうのを俺はわりと批判していた側の人間なの。「おめえが戦えよ。ピカチュウに戦わせるなよ」みたいな。「ピカチュウを守ってお前が戦うべきだぜ」っていう。ということを言ってた延長上にあるっていう、少女たちの世界を革命するための代理戦争物語なんだよね。
これはいろんなところに引っかかっていて。例えばこうしている今も世界を救うために活動している人たちがいっぱいいるわけじゃない。夜勤で警備している人がいるわけじゃない。そういうことは視界に入らない。
だけど、それを思いっきりずっと見せられているっていうか、狂った世界は、俺が狂わせている本人の1人でもあるわけよ。なのに「君たちが助けてくれる」と。ずっと見ながら「君たちに全部をしつけてすまない」っていう気持ちに全部なってくる。
乙君:魔法少女に?
山田:魔法少女に「ほんとにお前ら5人だけにすまなかったな」っていう。
久世:めっちゃ入ってるやん。
山田:1回目で言っていましたけど、80年代、90年代夢を見ます。「そこで諦めてたら終わりですよ」みたいな夢みたいなものに対する幻想というものが。着地に失敗して、虚構に着地した00年代みたいなことに対する答えというか。終わらない日常というカプセルの中から抜けるっていうことに対して書いているという。
これもなかなか時代のことを哲学している作品で、リアルなものが何かっていうことをしっかり捕まえていて。これ、奇跡が起こっていて、逆に漫画っぽい絵にすることによって、逆にリアルが立っちゃっている。これはなかなかきついね、すごいなと思って。人形劇がリアルに見えるそんな感じ。
シンプルにすればするほどその背後にあるものが迫ってくるっていうのが成功していて、ものすごくちゃんと書いているところもあるので、そのバランスがものすごく絶妙なところに来ていて。ある種の日本のアニメの到達点の1つ。
一同:絶賛!?
山田:それが受けた理由もいくつか奇跡があって。この作品は、ゆとり世代のハートをがっちり掴むんだけど。この構造が掴まないワケないよ。それは後で説明します。久しぶりに、物語って凄い力あんなって話。
この後が同じ世代のサトユと打ち合わせで会ったときに、「まどマギ見た?」って聞いたら、「あんまり知らね」って言ってるから、「これ最後すごいんだよ」って。俺がざっくり解説したんだよほんの3分くらいで。あいつ泣きそうになってたからね。
久世:えー! サトユさん!
山田:3分で。でもね、俺、あいつに泣かされそうになったことあんだよ。『戦火の馬』っていう映画あったじゃん。スピルバーグがやってるんだけど。元はロンドンでやっていたミュージカルだったんだよ。
あいつは観にいっていた先に、「『戦火の馬』ってやばいよ」って言って、何がやばいかっていう話をされて、俺は泣きそうになった。なんでかっていうと、物語の力が半端ないの。スピルバーグはその物語ですぐに映画にするって決めたって。
それぐらいの力がまどマギにはあるなっていう。そこで哲学、宗教、絵画、文学、音楽。全部一緒になった総合アートなんだけど、絶妙なバランスでうまくまとめていて。
もちろんメタファーは満載。だけど多くは語らない、「あなたたちが考えなよ」っていうところがまたすげえなって。よくやったなって。おめでとうございますって。最後までいくとね。
その間に俺が謎解きみたいなことをやっていたんだ。それが何で可能だったかっていうと、最初の非常口から見事なまでに仕掛けがうまいから。
オープニング、エンディング。どのタイミングでエンディング変えるとか、全部計算していたね。全部右と左だったでしょ。「よくできてるな、まいったな」と思って。キュウべえが仕掛けた災いの正体とはなにか。Twitterでさっきやったけど、ほむらが心臓病なのはなぜか。魔法少女とは何か。
久世:それもわかるの?
山田:ソウルジェムは何かとか、一個一個わかったので暴きながらやります。
久世:めっちゃ楽しみ。
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