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Can Achy Joints Really Predict the Weather?(全1記事)

天気と関節痛は本当に関係しているのか?

天気が崩れると関節が痛むと感じる人、あるいはそういった話を聞いたことがある人がいるかもしれません。「天気痛」とも呼ばれる症状ですが、実は科学的には確かな証拠は得られていません。今回のYouTubeのサイエンス系動画チャンネル「SciShow」では、天気と体の痛みの関係に関するいくつかの研究と、その結果について紹介します。

「膝が痛いから雨が降る」は本当か

ステファン・チン氏:古代ギリシャ時代から、天気が体の痛みと関係しているという考えは存在してきました。現代の私たちでも、親戚のなかに「膝が痛いから嵐が来る」と言う人が1人はいるのではないでしょうか。

しかし研究によれば、ほとんどの人がそれを信じているものの、実際の証拠はありません。

1995年、研究者たちはアメリカ全土の4つの街に住む558名の、慢性的な痛みに悩まされている患者にアンケートをとりました。ほとんどの患者が、天気により痛みが変わると報告しましたが、それは患者がそう思っているだけでした。研究者たちはその相互関係を見つけることはできませんでした。

2007年の研究は骨関節炎を患う200人の人を対象に行われました。骨関節炎とは骨と骨の間にありクッションの役割をする軟骨がすり減ってしまっている状態のことを言います。3ヶ月以上にわたって集められたデータによれば、天気の変化と報告された痛みの間に関係性があることがわかりました。

大気圧が上がり気温が低下すると人々の痛みが少量ですが上昇したのです。

しかしそれでも「膝が痛むから雨になる」と予告できるのとは異なります。高い大気圧は通常天気が良くなる前触れであり、嵐の前兆ではありません。大気圧が低い時、空気分子は近くの圧の高い場所から低い場所へと押されていきます。その時に風が生じ、通常雨の素になる物質が集められるのです。

大気圧が上がる時は、それとは異なり、物質が安定します。ですが、空気圧の変化は私たちの体に影響を与えます。

例えば、外の空気圧と頭蓋骨に空いている、「洞(とう)」と呼ばれる小さい穴の圧が異なる時、かなりひどい頭痛が起こることがあります。ですから、それであれば骨関節炎患者のクッションのない神経末端が気圧の変化に影響を受けて痛みを感じるということがあっても不思議ではありません。しかし、もっと大きな最近の研究では、望ましくない結果が出ているのです。

例えば1997年に関節炎と天気に関する16の研究が見直された時、結局確実に何も証明できませんでした。そして2016年のある研究では、オーストラリアに住む345人の骨関節炎の患者を3ヶ月に渡り観察しました。彼らは痛みがひどくなるとオンラインで報告しました。

研究者は患者の住む場所の気温、湿度、大気圧、そして降水量のデータに基づき、患者が痛みを報告した時とそうでない時を分析しました。結果的に、彼らは天気の変化と患者の痛みとの間に何の関連も見つけることができませんでした。

似たような研究が、腰の痛みを持つ981名のオーストラリアに住む患者を対象に行なわれましたが、その時も天気との関連を見つけることはできませんでした。その時は風速と風の方向のデータも考慮に入れられました。

ストレスや体重増加は痛みを引き起こしかねません。それにはきちんとした科学的証拠があります。しかし、天気に関しては確かなことは言えません。少なくとも現状私たちの知る範囲では。

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