2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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犬山紙子氏(以下、犬山):妊娠をしたので、「じゃあ、それで(妊活に)舵を切るか」っていう感じでした。
夏生さえり氏(以下、さえり):(妊活中は)働きたい願望はずっとあった感じですかね?
犬山:そうですね。働くタイミング、その子どもを産むタイミングって、働いてる女性はけっこうみんな悩んでいます。
さえり:そうなんですよ。
犬山:自分のキャリアと子どもを産むことで、1回中断してしまうから、そこをどう考えるかをすごいみんな切実にこう悩まれてます。
私も悩んでたんですよ。私も年齢33くらいのときから書き始めてて、35歳以降が高齢出産なので、悩んでる時間はないのにも関わらず、キャリアを考えたら、「今、連載とか、あのレギュラーがこんだけあるから、やめとこうか」とかよぎるんですよ。
さえり:うーん。
犬山:でも、それもけっこうふっきれた言葉がこの中(犬山氏の新著『私、子ども欲しいかもしれない。』)に書いてあって、私よりぜんぜん先輩で確固たる地位をもう築いてる方に話を聞いたんですね。私よりワーカーホリックな方でした。
その方は「なに言ってんの?」って。「私だってそんなの不安だったよ」って言われたんです。「え? 妊娠・出産したって、地位があるから戻ってこれるし」って(その方に)言ったら、「今、新陳代謝が起こって、私より下の子がどんどん出てきてるタイミングだから」。
「それを考えたら、私はぜんぜんうかうかしてらんない」っていう話をして、「どのタイミングでも仕事をしてたら、『今だ!』ってタイミングはない!」って言われてわかったんですよ(笑)。
さえり:まだ(出産の)予定はないのに、最近すごい悩んでたんですよね。
犬山:あはは(笑)。
さえり:今27歳なので、ちょうど周りが結婚し始めて。
犬山:第1次結婚式ラッシュ?
さえり:そう! 第2次かなぁ。第1次はたぶん23歳とかですよね。「早い。えーっ」ってなってる。
犬山:地元の子たちが結婚しだすよね。
さえり:地元の子たちとか、大学1年のときから付き合ってましたみたいな子たちが就職して1、2年で結婚してたりとかすると思うんですけど。
今、27歳です。また次の段階で周りが結婚していったりとか、子どもが産まれたりとか、自分より年下の子が子ども生んでるとかなってくると、だんだん自分も自分のキャリアと人生について考えなきゃみたいになってきました。
本当に今お話しされてたとおりで「いつ休むの?」みたいな(笑)。今は「こうだからダメだけど、じゃあ何年後なら……」みたいなのを思っても、何年後ってどうなってるのっていう。
犬山:何年後も絶対「今じゃない」ってなるんですよ。
さえり:きっと「え、今? 無理無理忙しいし」ってなっちゃうんですよね。
犬山:仕事ってそうなんですよね。不思議なもんで。
さえり:そのへんがね、やっぱり考えたってしょうがないけど、不安にもなるし、その子どもを産むとき痛かったら嫌だなとかいうのも不安。
犬山:それは、みんなそうですよ。だってみんな死ぬほど「痛い」って生んでますからね。
さえり:そうそうそう。私、人の妊娠・出産ブログを読むのが趣味なんですよ。最近ちょっと読んでないんですけど。
(会場笑)
犬山:うーん。癖ですよね。
さえり:癖なんですけど、毎日、妊娠がわかったときから産むまでを全部読むんですね。
「ちょっと体調が悪い」「病院に行った」とかもそうですし、報告するときの旦那さんの反応とか読むのがすごい好きです。めちゃめちゃ詳しくなっちゃって。なんかママ友みたいな感じになってます。
(一同笑)
さえり:「会陰(えいん)切開」とか……。
犬山:耳年増っていうね。会陰切開ね。みんなが怖がるやつですよね。
さえり:会陰切開とか言ってもキョトンって感じだと思うんですけど、会陰という部分を切開するかどうかっていう話なんですけどね。
犬山:そうなんですよ。だいたい切開するんですよ。パシンって切られるんですよ。
さえり:そう。産むときにハサミでパシンって切られるみたいな。
犬山:私も切りました。ぜんぜん痛くなかったですよ。
さえり:詳しくは話せないから、気になる方は後で検索してもらえたらいいんですけど。会陰切開を読んでから、めちゃめちゃ怖くて。
犬山:うん。
さえり:早めに会陰マッサージしといたほうが良いのかなってもう。
犬山:会陰マッサージ、本当に意味ないと思う! ただの気休めだと思う。そんなマッサージしたからといって「柔らかくなるわけないじゃん!」って思って。たぶん精神を落ち着かせるためなのかなって思ってました。
さえり:マッサージしても意味ないんですか!?
犬山:マッサージは、「私したし」と思えるのがあるのかなって。
さえり:なるほど。
犬山:プラシーボみたいなもんかなっていう。
さえり:なるほど。でも、そういうこと考えてマッサージしといたほうがいいですね。
犬山:うん。ビビってる人は。
さえり:ビビってるなって。ハサミでチョキンってされるの怖い。
犬山:痛くない、痛くない。
さえり:あはは(笑)。とかいうのをすごい不安にも思いつつ。
さえり:(犬山氏の)この本だと現実的な問題も書いてあるんですよ。フリーランスでというか、高いものだと月15万円を払って子どもを預けなきゃいけない。
犬山:そうですね。
さえり:保育園。
犬山:認可保育園に入れないといけない。認証が無認可のところだと本当に月15万円だったりとか。無認可のところに入れるにしても、ベビーシッターさんに頼むとかなると、もっとお金がかかったりとか。そうなると「私、なんのために働いてるんだろう」みたいな。
さえり:「月15万円!?」と思いましたもん。
犬山:でも、お金は本当かかりますね。
さえり:そう。そういう具体的な話も書いてあって、「子ども欲しいんだ」って言ってるけど、「現実的なことも考えなきゃな」っていう気持ちにもなりました。
犬山:だから今日は、とてもいいと思うんですよ。こっち(『口説き文句は決めている』)で妄想や夢の世界というか、こっちで気持ちよくなって。こっち(『私、子ども欲しいかもしれない。』)で現実を見るっていう(笑)。
(一同笑)
さえり:めっちゃ現実見れますよね。実際、子どもを生んでから仕事って、できてるんですか?
犬山:私はラッキーなことにできてますね。
さえり:そうそう。子どもが早く寝てくれる、みたいな。
犬山:そうなんですよ。子どもを7時に寝かすので、そのあとで仕事をしたりとか、やっぱり夫がどれくらいやるか。
もしくは夫がどうしてもやれない場合は、じゃあ夫がどういう手立てを一緒に考えてくれるか。
例えば、夫が自分がこれをできないから、その分ベビーシッターさんを頼むことだったりとか、そのへんの理解をしっかりと産む前に擦り合わせをどれだけしとくかがすごく大事なのかなって思いました。産む前にめちゃくちゃ私は話し合いましたね。
さえり:そうなんですね。
犬山:(Twitterから)「無痛分娩はどうなんでしょう」という質問があるんですけど、完全無痛分娩で生んだんですけど、陣痛のところからまったく痛くなかったです。
さえり:その話もちょっと書いてあるんですけどね。
犬山:ちょっと麻酔入れてもらって。ただ完全無痛と無痛はまた違うんですよ(笑)。完全無痛ってめっちゃ金かかるんですよ。
でも、無痛分娩はプラス10万円くらいなんですね。ただ、それにしたって、普通に産むよりはぜんぜん楽ってみんな言ってますね。
さえり:完全無痛はめちゃめちゃ高いって言ってましたもんね。
犬山:そう。ただ無痛分娩は最近やたらなんか、不安を煽るようなニュースがすごいでてるんですけど。ちゃんと正確に読むと、無痛分娩だから起こったわけじゃなくて、単純にその医者が医療ミスだったりとか、そういう話なので。
最近、変に無痛分娩のネガキャンみたいな記事がけっこう出てるんですけど、それをあんまり真に受けなくていいのかな。
さえり:そうなんですね。
犬山:はい。思いましたね。
さえり:私も無痛にしようと思ってます。まだ予定もないけど。
犬山:あはは(笑)。
さえり:予定もないけどばっかりなんですけど、まだ結婚もなんにもしてないのにね、すごいシミュレーションはしてるんですよね。
犬山:でも、私も姉の出産を見て無痛にしようって決めました。
さえり:そうなんですね。前の(立ち位置にいる)人たちを見ていかないと、その仕事もイメージができないですからね。
フリーだから余計に前の人がいないじゃないですか。もちろん同じジャンルの人とか、同じように働かれてる方はいるけど、同じ会社だったら先輩は「こんなふうに休んでいる」「こんなふうに戻ってこれた」とかあるけど。
フリーは一応、一人ひとり自分自身の力で決めていかなきゃいけないとか、人によってタイミングも違ったりとかもするので、やっぱり悩んだりはしますね。
犬山:でも、実際妊娠で休んだりとか、私も仕事復帰がすごい不安だったんですよ。
あとは産後ですね。産休とったりでトータルで半年くらい仕事を休んだんですけど、それでなくなった仕事も正直あるんですよ。復帰するけど、「そのままフェードアウトなんだ」って仕事もあったんですけど、逆に増えた仕事のほうが多いんですよ。
子どもを生んだことだったり、新しく心機一転という良い区切りになるというか。
さえり:私としては、先輩を見たらすごく安心するんですよね。
犬山:いやいやいや。
さえり:頑張ってやっていきたいと思って。
犬山:これからそれが当たり前というか、妊娠して出産して母親になって働くっていうのが、今も当たり前だし。だから、いちいち仕事なくしてたら「たまったもんじゃない」って話なんですけど。
でも、会社勤めの方は、子どもが保育園に終わる時間までに迎えに行かなきゃいけないというので、今まで長い時間やってたのが、短時間で切り上げなきゃいけないとか、出張ができなくなるとか、そういったところとかは出てきたりするので、本当にこう夫の……(笑)。
さえり:家事をすごいしてくださる旦那さんですもんね。
犬山:そうですね。そこはちょっとお互い交渉して話し合いしたり。
さえり:うんうんうん。働いて、つるちゃん(犬山氏の夫・劔樹人)が家事するっていう分担に最初に決めて。
犬山:そうです。最初は金が私、つるちゃんが家事っていう分担にしてましたね。
(会場笑)
さえり:金(笑)。まあ今は、分担しながらみたいな感じですかね?
犬山:そうですね。家事は私が本気でやりたくないので、家事代行サービスを使ってます。
ちっちゃい子どもがいると、時給1,000円とかでおばあちゃんが来てくれるんですよ。1000円で2時間とかを週2で来てもらうだけでもぜんぜん違うんですよ。
(家事代行に来てもらうと)家が綺麗。洗濯はどうしても毎日あるんですけども、料理は私は放棄しているので、スーパーのお惣菜とかでご飯を食べてるので。
なので本当に選択ですね。そういう私ができない部分を、家事代行のお金を出すやり方で家事の分担をやっています。
さえり:なんか思ってるかたちだけじゃないんだなっていうのはすごい思います。
さえり:最近、時代もあると思うんですけど、やっぱり自分の母親と父親しか家族を身近では見てないので、うちは母親が専業主婦だったので、「お母さん大変そう」「子育てもしなきゃいけないし、あれもしなきゃいけないし」「お父さん帰ってくるの23時過ぎだし」ってすごい思っていました。今は、例えば家にいてもそうやって家事代行サービスを使うことだってできるし、本当、人によりけりです。
犬山:そうですね。
さえり:いろんな作り方ができるんだなって思って。
犬山:たぶん、私よりもさらに、もっと生きやすい社会にはなってるんじゃないかなと思ってるんですけどね。
さえり:なってるといいんですけどね。いつになるか、ちょっとわかんないから(笑)。
犬山:あはは(笑)。
さえり:いつになるんだろうなあと思いつつ、でも私はずっと恋愛系の妄想してるじゃないですか。でも、子どもを生んだら一気にほのぼのアカウントみたいになろうと思ってて。
(一同笑)
犬山:急に悪どい顔をみせてきましたよ。
さえり:結婚した人とかはわかんないですけど、角刈りとかで、もうぜんぜんゆるふわ関係なく、今までのことは全部なかったかのように、「角刈り夫の後ろ頭触るの気持ちいい」とかツイートしますからね(笑)。
(一同笑)
犬山:えー! えー!
さえり:それもちょっと夢の1つなんですけどね。もう思いっきり急に。
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