2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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枝廣淳子氏(以下、枝廣):たぶん本当の科学は、100パーセントと絶対言えないんですね。言わないんですね。それでさっきから江守さんも「だけど、こういう条件もある」とか、いろいろ条件つけて言わざるをえない。
100パーセントって言えないのが科学で、どんなに正しいって言ってても、それは確率的に九十何パーセントとか、どっかはそうじゃない可能性もある。だから、またみんなが研究して、科学を積み上げていく。
だけど単純化する人って、もうそれを100パーセントのように言うので、わかりやすいんですよね。
乙君氏(以下、乙君):あーー、なるほど。
枝廣:江守さんの説明すごくわかりやすいけど、「でも、こういう場合もあるかもしれない」「ここはまだわかってない」とか、科学者としてはそういうことをちゃんと言うんですよね。
乙君:また新しい材料きたら、まったくシミュレーションも変わるとていう、不確定だっていうことを前提に話すし。
枝廣:そうそう。
山田玲司氏(以下、山田):普通にね、飲み会でしゃべっててデータ出すじゃん。そうすると江守くんが必ず「それは誤差の範囲で言ってますか?」とか(笑)。
(一同笑)
山田:必ず指摘してくるから!(笑)。
江守:そんなこと言わないけど(笑)、僕が言ったのは、自分が風邪ひいて熱測る時に5回測って、上と下をはじいて。
乙君:えーっ!(笑)。
山田:そう、必ずそれを言うんだよ(笑)。
乙君:正確!(笑)。
(一同笑)
江守正多氏(以下、江守):科学者はみんなそうですよ。
山田:だから、それがプロなんだって!
乙君:なるほど! それは真実とは断定できないけど、できるだけ正しいっていうこと。
乙君:はいはいはい。
山田:待ってんの、トランプが待ってるわけだよ。これなんですよ。
(一同笑)
山田:だから、気をつけろって(笑)。そしたら、飲み会……。
乙君:グレイト・アゲイン!
山田:アゲイン!
(一同笑)
山田:だから(笑)、飲み会の最中でも指摘するような科学者がいたら、俺はこっちを信じるって話。
江守:(笑)。
乙君:なるほどね。
山田:そういうことなの。
江守:ちょっともう1個だけいい?
山田:お願いします(笑)。
久世孝臣氏(以下、久世):お願いします!
乙君:えもやん、熱いっすね!
山田:そういう人(笑)。
久世:エモい!
(一同笑)
江守:科学じゃない部分なんですけど。僕は今は一番大事だと思ってるのは、パリ協定で人類が化石燃料文明を卒業しようと決意したことが、僕にとってはすごく熱いんですよ。
山田:熱いね。
江守。それをみんなで「OK」って言っちゃったら、科学なんて……。「なんて」って言っちゃいけないですね。科学の議論は、なんていうか中心から外れるんですよ。
乙君:ほうほうほう。
田中:確かに。
江守:それは、もしそれを苦労して、我慢して、努力してやんなくちゃいけない話だったら、「本当か?」ということを、そっちのほうを疑わざるをえない人たちが出てくると思うけど。
今の話はそうじゃないんですよね。すごくいい言葉があって、「石器時代が終わったのは、石がなくなったからじゃないですよ」。
山田:うんうんうん、そうね。
江守:わかります? 石器時代が終わったのは、石を使いつくしちゃったから終わったんじゃないんですよ。
乙君:……そうじゃないでしょうね。
江守:なんでかっていったら、鉄器とか青銅器ができたから、もう石で道具作る必要なくなったわけですよね。
乙君:ですよね。道具の進化ですよね。
江守:はい。化石燃料は、我々はこれまでずっといつもなくなるのを心配してた。だけど、そうじゃないんだ。
化石燃料よりも安くて、便利で、使いやすくて、クリーンで、安全なエネルギーを人類が豊富に手に入れてしまったら、化石燃料はたくさん余ってるけどもう使わなくてよくなるんですよ。
それを目指し始めた。パリ協定の長期目標っていうのは、それを目指そうという意味だと僕は思うんですよ。それが化石燃料文明を卒業しようとしてる意味で。
山田:うんうんうん。
田中優氏(以下、田中):おもしろいのが、今回自民党が、脱原発のシナリオを書いて、「でも、その代わり電気料金こんだけ上がるよ」っていうのを出したんだよね。
山田:はい。
田中:「脱原発にすると、原発を動かさない分だけ電気料金高くなりますよ」っていうのを出したの。
乙君:あー、なるほどなるほど。
田中:でもさ、そこで計算してみると、なんと自給したほうが安いんだよ。だったら、原発やめて高くなるんだったら、「自給しちゃえば?」っていう状態になるわけ。
江守:優さんみたいに、っていうことですね。
田中:そうそう。
乙君:それは各個人ならそうですけど、工場とか企業だと、また別のことになるってことは……。
山田:その話は後半に。
乙君:(笑)。
山田:ちなみに優さんが『省エネして自然エネルギーにしたら、原発はいらなかった』っていう本でめっちゃ書いてますね。あと江守先生はね、こういうの(『異常気象と人類の選択』)を書いてますね。
江守:ただ、僕すごい悲観的だったころに書いた本で。
(一同笑)
山田:暗い江守が書いてます(笑)。
乙君:今の江守さん、最新版とはちょっと違う(笑)。
山田:これ(『地球温暖化はどれくらい「怖い」か?』)だってなかなか脅してますよ。これもなかなか。どれくらい怖いのかって。本当に俺、風呂で読んでたらすっげー怖くなって(笑)。
江守:そうですね。「いいこともあるし、悪いこともある」って書いてあります。
山田:まあまあ、読んでもらったら、どういうことかわかりますね。本当に。あと、優さんのこれもなかなか強烈ですね、『人類滅亡のシナリオは回避できるか』っていう(笑)。これはなかなか、これもなかなかすごい熱い本ですよ。俺もやってます、『資本主義卒業試験』(笑)。
乙君:それも?(笑)。
山田:これも1つ、マインドのね。ちなみに、僕が優さんと一緒に、こういう子ども向けの本(『いますぐ考えよう! 地球温暖化』シリーズ)をやってましてね。
乙君:それ、初めて見る。
山田:はい。実は優さんがこういう内容を書いてるのね。「こういうふうにすればいいよ」とか、「こういうことが起こってるよ」とかを、ちゃんと真っ当に書いてるんだよね。
俺はそこに1ページだけ「エネルギーってどうなるの?」っていう漫画をちょっと。
(一同笑)
山田:恐竜と一緒に出てます。
乙君:ほとんど優さんじゃないですか(笑)。
(一同笑)
山田:ここにちょっと入れたりとかして。
乙君:あらららら。
田中:これがね、別なストーリーだからおもしろいのよ。
乙君:あ、そうなんですか。
山田:優さんからもらった原稿を見て、俺はそれから受けて漫画にしてやるっていうシリーズで。これが、だから、自然エネルギーのやつとか……。
乙君:あ、「図書館で読んだ」って。
一同:へぇー!
山田:そうそう。これは実は図書館に置いてほしくて書いてるところはあって。中学生が図書館に逃げてる時に、こんなものがあったらいいよなっていう。これは一緒にやってますね。なかなか楽しかったですね。
江守:「エネルギーってどうなの?」っていうアバウトさがいい(笑)。
山田:そうそうそうそう(笑)。
乙君:あと、枝廣先生の2。
枝廣:そうですね、『不都合な真実』、来月出ますので。
乙君:来月出るそうなので、ぜひ。
山田:あと俺、枝廣さんの本でぜひ読んでほしいのがね、夜長……何だっけ?
枝廣:朝……『朝2時起きで、なんでもできる!』。
山田:朝2時起きですね。『朝2時起きで、なんでもできる!』という、これ、名作、思想書だと思いますよ(笑)。
枝廣:(笑)。
山田:枝廣さんが育児で困って、寝れなくって、自分の時間がないといって、こういう人いっぱいいますよね。育児でもうどうにもならないみたいな。その時に、ものすごく見事な解答として、子どもと一緒に寝るというね。そして夜中に起きる、と。
そこから自分の時間にするっていうような、こういうものの考え方で幸せになっていこうよ、っていう本があって。これはすばらしいんで、ぜひ読んでもらいたい。
枝廣:ありがとうございます。
乙君:わかりました。
田中:だけど、ある意味、『ゴルゴ13』みたいだよな。
山田:え、どういうことですか?
(一同笑)
田中:自分が決めたことを完全に仕留めていく、っていう(笑)。
山田:着実に仕留めていくという。
田中:そう、着実に仕留めていく(笑)。
乙君:優さん、かわいいっすね(笑)。
(一同笑)
久世:いいわあ、癒されるわあ。
山田:そうなのよ(笑)。
乙君:ということで、ちょっと前半はこのへんで終わらせていただきたいなと思っています。次の放送は10月25日なんですけれども、「中2ナイトニッポン」で。まあまあ、いろんなことが最近我々の周りでも起こってるんで。
山田:うん。
乙君:まあ、ざっくばらん、他愛ない話からちょっと深い話もさせていただきたいなと思ってます。映画の話しますか? なんか。
山田:やろっかな。あ、挑戦する? みんなが観たこともない映画を俺が観て、全部勝手にしゃべる、最後までっていう(笑)。
(一同笑)
山田。みんなが観た気になるっていうのを。
乙君:あ、観た気になるシリーズね!
山田:観た気になるシリーズ。
乙君:玲司なシネマアーカイブ。
山田:そうそう。
乙君:ついに始動しますか。
山田:もう、だから、全部ネタバレでいくっていう(笑)。
乙君:全部ネタバレで。
山田:(笑)。
乙君:基本的に誰も観たことがないようなやつをやる?
山田:あ、10パーセントだけネタバレしないやつでいくか。
乙君:え、10パーセント?
山田:最後の最後。
乙君:ほぼわかるじゃん。90パーセントしゃべられたら、だいたいラストこうなるんだろうなってあるでしょ。
(一同笑)
山田:じゃあ、やろっか(笑)。
乙君:そんな感じでにぎやかにやっていきたいなと思ってますんで、よろしくお願いします。そして、その前、実は25日の前、10月22日の6時半から、なんと後ろで今日はただ頷くだけの久世さんが……。
久世:ちょっとしゃべったやん!
(一同笑)
乙君:「ほろ酔い久世チャンネル~4杯目」ということでね。
久世:千歳船橋の劇場からお届けする、ちょっとおもしろい放送になると思うんで、よかったら見てくださーい。
乙君:よろしくお願いしまーす。そして、漫画大賞の投票の締め切りが10月30日になっております。こちら、pixivで全部公開しておりますので、みなさん、お気に入りの作品に「いいね!」を押してください。よろしくお願いします。
美術部もありますけど、それはちょっともう、来週からホームページに告知したいなと思ってまーす。よろしくお願いします。
そして、『シェアボーイ』がなんと今、無料で公開中でございますね。
山田:うん。
乙君:これ、隔週で更新していく……?
山田:いや、そんな無茶な(笑)。あ、わかんない。でも、できるかも。……できるかな? できたらやる。
(一同笑)
乙君:俺もチラッとね、漏れ聞いたことによると、そういう感じでいくみたいな感じですけど。まあまあまあ、……ね、色つきの。
山田:色つきの。楽しいね、描いててね。エロでしたねー。
乙君:なんか自由ですね、やっぱり出版社介さないと。
山田:そうね。さよなら出版社みたいな話もね、これからしましょう。
乙君:そんな感じで、イノベーションをね。
山田:イノベーションを起こして。
乙君:ちょっと後半は『まどマギ』はさみまして、こちら、質問をバンバンバンバンやっていきたいなと思ってまーす。「原発なしで大丈夫なのか?」とか、「自然エネルギーとか言うけど、本当にやっていけるのか?」とか。
山田:あとね、「マイ箸って意味あったのか?」とか。
乙君:マエ……?
山田:マイ箸。
乙君:あー、マイ箸。うんうん。はい(笑)。
山田:みたいな話。そして、みなさんお待ちかねの『まどかマギカ』第3話、やります。
乙君:はい、衝撃のね。
山田:はい、やります。
乙君:この環境問題専門家にぶつける『まどかマギカ』。
山田:いや、ぶつけなくてもいいと思うんだけどなー。
(一同笑)
久世:たぶんぶつけなくていいと思うなー。
山田:休んでもらってていいと思うんだよなー。
乙君:いや、ぜひ聞いていただきたい! この玲司さんが毎週どういう感じでやってるのか、っていうのを。
山田:超恥ずかしいなあ。
乙君:漫画家ではない山田玲司が、噺家山田玲司が。
山田:そうです、噺家やります。
乙君:ということで、後半お会いしましょう。アスタ・ラ・ビスタ、ベイビィ!
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