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洗車のプロに聞く、ロードバイクの洗車方法(全6記事)

洗車のプロに聞く、ロードバイクの洗車方法Part6 注油の際に気を付けること&コツ

自転車の洗車、していますか? 普段から乗りっぱなしで、チェーンに注油をしていない人もいるのではないでしょうか? それはもったいない! 自転車はちゃんとメンテナンスしてあげないと、どんどん性能は落ちてしまいます。そこで今回は、車やバイク、自転車用のケミカル用品を数多く手がける和光ケミカルの山本さんにおこしいただき、プロの自転車の洗車方法をレクチャーしていただきました! プロ直伝のスーパーテクニックをどうぞごらんください!

注油しましょう

山本氏(以下、山本):最後にチェーンルブに油を注していくんですけど、その前にラスペネというものを、リンク部分と呼ばれる変速するときに動く部分とかブレーキのバネだったりとか、そういったところに注油していきたいと思います。

とりあえず今日はディレイラー周りだけ注油したいと思うんですけど、これは浸透潤滑剤と呼ばれる商品になります。これは振らないで使ってください。

けんたさん:振らないで。

山本:はい。サラッと全体的にかけていただきたいんです。

けんたさん:いまフロントディレイラーですね。

山本:こういうふうにフワァーとかけることによって、各部の防錆としての油がちょっとのっかりますので、錆びてしまうようなビスの頭だったりも錆びにくくできると思います。リアディレイラーもかけていきます。裏側からもフワァ~とかけると、なおいいと思います。

けんたさん:ディレイラー全体にかけちゃっていいんですか?

山本:はい、全体にかけていただいて、後はちょっと余った油をペーパーウエスを使っていただいて。

けんたさん:軽く拭き取る。

山本:はい、拭き上げていくような感じですね。次にチェーンルブを注していくんですけど、先ほど使ったラスペネもチェーンルブも両方とも水置換性という性能があります。

金属面に水があっても、その水をどかしてその下に潜り込んでくれるような性能ですね。なので、例えば洗車後、チェーンとかパーツが水に濡れている状態でもお使いいただけます。

けんたさん:へぇー、水に濡れていても使えちゃうんですね。

山本:そうなんです。普通の油だと、どうしても弾かれちゃうんですけど、この2つであればまったく問題なくお使いいただけます。チェーンルブを注していくんですけど、その前にワンポイント。ノズルの先端を曲げて下さい。

けんたさん:あ、曲げる。もともとじゃないんですね。

山本:もともとじゃないんです。

けんたさん:もともとは伸びているのが、曲がっているんですね。

山本:そうなんです。指でクッと曲げれますので、曲げていただいて。先端を曲げることによって、スプレーを注すときに地面と垂直にスプレーすることができるんですね。

けんたさん:なるほど。

山本:そうすることによって、ガスと中の油がしっかりといい塩梅で出てきて、最後までしっかり使い切りやすい状態になりますので、ぜひ先端を曲げていただいて。

けんたさん:分かりました。

山本:注油をしていきます。1レーンずつかけていただいて、大体4回やれば1周しますので、それくらいを目安にやっていただければ。

チェーンオイルというのは、浸透を軟らかくするために少し石油系の溶剤が入っているんですね。油が少し柔らかい状態になっています。時間が経つとその石油系の溶剤が抜けて粘度を持ち始めるんですけど、そうすると飛び散を防いでくれたりとか、汚れがつきにくくなったりという性能を持ち始めますので、できれば注油してすぐに塗り始めるのではなくて、15分以上おいてから塗り始めていただければと思います。

けんたさん:なるほど、へぇ。

山本:一番いいのは、一晩おく。

けんたさん:洗車して一晩おいて、次の日に乗るみたいな。

山本:そうですね。拭き上げずに一晩おいて、走り出す前に拭き上げて乗り始める。今日は、時間が経ったと想定して拭き上げちゃいます。拭き上げるときは、サイドプレートをつまんでいただく。

けんたさん:サイドをつまんで回すと。

山本:回します。なるべくローラーの中に入っている油を出しすぎないように気をつけていただきたい。余っている油を拭き上げるようにやっていただくというのが大事になります。これで、洗車から注油まで完了になります。

けんたさん:ありがとうございました。

ホイールを取り付けましょう

山本:たまに、直接スプロケットのほうに注油しちゃう方がいらっしゃいます。もちろん金属なので油がないと錆びてしまうのはよく分かるし、注したい気持ちもよく分かるんですけど、そこはぐっと堪えていただいて、注さないで1枚1枚変速をしていただいてチェーンからスプロケットに油を移していただく。

けんたさん:チェーンについた油をスプロケットになじませるというか、移していくイメージですね。

山本:こんなことで防錆としての意味での油が少し乗っかりますので、そうすれば汚れもつきにくくてすみますし、錆も出なくてすみます。これくらいで注油していただければと思います。

けんたさん:はい、洗車後です。こんなにきれいになりました。ということで、今回はWAKOSの山本さんにロードバイクの洗車の仕方を教えていたたきました。大宮店の店長のものがすごいきれいになったなと思います。今回の洗車の方法を見て、自分のロードバイクの洗車もバッチリとしてもらえればと思います。WAKOSの製品もせっかくなのでチェックしてもらえればと思います。

山本:よろしくお願いします。

けんたさん:そんな感じで、今日はありがとうございました。めっちゃきれいになりましたね。お疲れさまです、さようなら。

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