2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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乙君氏(以下、乙君):続いて。その、スクールカーストの話が今出ましたけれども。次の問題いきます。不良だけど根はいいやつという風潮は何なの? ろくでなしがちょっと善行を積んだだけで許されていいのか? まあこれもタイトルですぐわかるでしょう。さっきも言いましたけど、映画版ジャイアンみたいな。
ふだん悪ぶってるやつが、たまに猫助けると、ものすごい良いことしてるみたいな。ふだん、お年寄りに席譲ってる地味なやつはぜんぜん褒められないのに。
悪いやつが、ちょっとお年寄りに席譲ったりすると、「あの人なんか、本当は良い人なんだね」みたいになっちゃうこのギャップで得していると。それはおかしいんじゃないか? ということなんですけれども。
山田玲司氏(以下、山田):ギリギリ、不良っていう文化が、80年代にあるんだよ。80年代で不良が、ストリートギャングになるんだよ。
DQNになるんだよ。それでようするに、暴徒と化すんだよ。ルールなき暴徒と。それまでは、社会のルールに適応できないやつは、こちら側のルールに寄り添うっていうのがあったんだよ。いわゆる任侠の世界だよね。
乙君:ああ。
山田:これは、どっか、武士道なんだよ。任侠には武士道が入ってんだよ。だから殿のためになんだよ。「親方様!」なんだよ。だから「おやじの言うことだったら俺行きますわ」みたいな。っていうノリが、ヤンキーの世界でもあって。
「俺あの先輩のためだったら、体はるし」みたいな。っていうのが、ギリギリ成立してたんだよ。これたぶん、地方の一部にはまだ成立してるんだよ。
山田:そうすると、「お前筋通せよ」っていう話になってくる。だから筋を通さなきゃいけないのが、そもそも不良だったんだけど。こういうのは、ちょっと無理になってくる時代になってくる。
ようするに、「そういうのウゼぇよな」ってなる。そんなん勘弁だぜって。だからその、テキ屋やんなきゃいけねえみたいな。先輩から助けてもらったらテキ屋手伝わなきゃいけないみたいな。
そういう流れがあるんだけどさ。舎弟とかなりたくねえし、みたいな。で、どうなるかっていうと……。ただの乱暴者っていうのが、わらわら(出てくる)。
乙君:(笑)。ただのDQNがそこで生まれる(笑)。
山田:これはだから、本当に仁義なきDQNの登場。
乙君:仁義なきDQN!?(笑)。
山田:DQNはそもそも仁義がないんですよ。
乙君:なるほどね! だからDQNなんだ。
山田:このDQNと不良をいっしょにして言うから、ちょっとややこしい話になる。
乙君:ああ。もう不良はいないんだと、今は仁義がなくなった不良、つまりDQNがいると。
山田:そう。で、不良に関して言うと、悪そうに見える人は、本当は良い人なんだって思いたいっていう一般庶民の夢があるんだよ。清水次郎長とか、石川五右衛門とか。
ようするに、民のためにやってるんだと。だからそれが、例えば「天使なんかじゃない」みたいな少女漫画になると、ああ見えて実は猫、雨に濡れた猫を助けるってやつ。
雨に濡れた猫を助ける人でいてほしい。みなさん。って思っているっていう女子の夢。かっこいいヤンキー。これデビルマン幻想っていうやつだと思うんだけど。デビルマンは悪魔に魂売ってるんですけど、心のなかは誰よりもヒューマンだって話じゃん。
だから一見悪そうで暴力的なやつ。だけど、一番心が純粋なんだって、思いたいっていう気持ちがありますよ、みたいな。
ただし、DQNはそれを受け入れる度量はないんですよ。ある種、愛情とかあって、もしくは理想とかあって、助けてくれた人がいて。っていう、そういう人間的に豊かな社会だからこそ生まれる不良っていうのがあったんだけど。
そういうものがまったくない世界から、登場するのは難しい。だからこの話はけっこうきついなって話で。
一言でいうとね、盗んだバイクで走り出すっていうのはかっこいいじゃない? っていう時代から、バイク盗むなよっていう時代(笑)。
(一同笑)
山田:俺のバイクを盗むなよ! っていうお前のエモい気持ちでっていう時代に、今変化してしまったっていう。わかりますか? 奥野さん。汗かいちゃった。
乙君:うんうん、わかります、うん。ということはつまり。
山田:つまり、バイクを盗まれる側っていうのは、基本的に幸せな一般人だったんだよ。
乙君:ああー。
山田:幸せな一般人になれない、不幸なアウトローだからバイク盗んじゃうわけだよ。はぐれた羊だから、これはようするに社会の犠牲者だし生け贄だから、みんなにもそういう気持ちあるよね? って言って、まあ盗まれてもしょうがないかな、みたいな。
乙君:そんなこと思ってたかな?(笑)。
山田:余裕があった。余裕があったんですよ。あの頃は。
乙君:あったんですか、うん。
山田:だけど、ちょっと待てよ、と。お前の気持ち1つでバイクを、みたいな。ガラス割るなよ、学校のガラス割ったあとに誰が掃除すんだよ、みたいな。
こういう話になっていくくらい、普通の暮らしをしてる人が、もう普通じゃないんだよ。苦しくなっちゃったんだよ。だから、そういう気持ちになる。
乙君:つまり、こういうふうに思うっていうことは、受け取る側に余裕がなくなっている証拠だと。
山田:許せないんだよね。そう。
乙君:アンフェアだっていう。許せないんだ、と。
山田:そうそう……。
乙君:なるほどね、そういうことね。盗んだバイクを(笑)。そのまんまじゃねえかよってコメントあったけど、そのまんまですね。
山田:まさにそのまんまですね。だから今、尾崎をどうする側の意見になってくるわけですよ。
乙君:今の尾崎?
山田:だから今の時代は尾崎をどうしたらいいのか案件ですよ。
乙君:今の時代に尾崎いたら、もう引きこもってますよ。そんなの。
山田:なぐさめにいきますよ俺、じゃあ。
乙君:行きますか?(笑)。
(一同笑)
乙君:GTOならぬGTR。
しみちゃん氏(以下、しみちゃん):R。車になっちゃう(笑)。
乙君:グレードティーチャー玲司がくるんじゃないか、っていうことで。そんな心の余裕の話にもちょっとつながるかもしれないですけども。これちょっと、しょうがないんで10分、あと。
山田:10分でやってやろうじゃないか。
乙君:嫌なら見るな論争っていうのがありまして。悪いのは見た人を苛立たせるコンテンツか、それとも批判したいがために見る人がっていうことなんですけれども。
「嫌なら見るな」という言葉は聞いたことがあるだろうかと。テレビ番組などコンテンツに対してネット民がつまらないとかやめろなんてヤジを飛ばすことがある。そういったことに対して、コンテンツの提供者がしばしば用いるのが「嫌なら見るな」である。
つまり我々の番組でも、みなさんからありがたい苦言をいただきますよ。それに対してね、俺がね、「うっせえよ! 嫌なら見るんじゃねえよ。ドラえもん見とけ」みたいな。サザエさん見とけよ、と。そんなね、平和が世界がいいならっていうようなことを、つい言っちゃう人がいるらしいと。俺じゃないですけど。
山田:お前は言っていいよ。
乙君:ええ!?
(一同笑)
山田:影響力ないから(笑)。俺たちは言っても大丈夫なやつ。
乙君:いや、俺は逆にそういうのあったほうがおもしろい(笑)。
山田:「なんだと奥野!」って(コメントで)言われてるぞ。
しみちゃん:おお? はじまった(笑)。
山田:そうだな、見てくれてありがとうな。今週も。
乙君:ただ、「嫌なら見るな」って言われたら、見ないと良いところも悪いところもわかんねえから、批判もできねえじゃねえかよっていう、話になって。結局、見た結果、批判するのはわかると。批判のために見るっていうのはわからない。っていうところのラインがやっぱりあるんですよ。
おもしろいっていう人より、今の2ちゃんねる以降、もうあそこがだめだ、あそこが事実と合ってない。今日もコメントでそうですけど、そういうふうに、揚げ足を取る。クレーマーのようなマインドの人が目立ってしまう。
ノイジークレーマー、ああ、ノイジーマイノリティか。っていうことによって、その提供者側も「嫌なら見るな」って、売り言葉に買い言葉みたいな感じで言っちゃうと。
そんな感じで。こういう議題があるんですけど。玲司さんの見解は?
山田:なんかね、そういうことになってくると、結局、見たいものだけ見とけばいい主義じゃん。アニメ見たかったらアニメチャンネルだけ見てろみたいな話で。
それぞれ、しかもアニメの、こういうアニメだけ見たいんだったら、こういうアニメの人たち見てりゃいいじゃんって。お前ジブリだけ見てればいいじゃん、みたいな。
そういう1個ずつの、タコつぼに入っていくっていうのが今の時代で。だから隣で何が起こっているかわかんないし、俺たち『ハイ・アンド・ロー』のことわかんねえじゃん?
しみちゃん:はい。
山田:ハイアンドローのこと勉強しなきゃだめじゃん?
しみちゃん:はい。
乙君:する必要は……どこにあるのか。
しみちゃん:するんだよ。
山田:お前、俺にB'zのこと勉強しろって言ったじゃねえか。
乙君:言ってないですよそんなの!
山田:お前、B'zの稲葉についてもっと勉強しろとか言ってたじゃん。
乙君:勉強しろなんて俺一言も言ってないですよ。
山田:俺あの稲葉のタコつぼに入れなかったからってお前俺のことバカにしてんのか?
乙君:ただ俺は、B'zは好きですよっていうだけですよ。
山田:お前、「稲葉さん、稲葉さん」って。
乙君:玲司さんがブルーハーツ好きなように、俺はB'z好きですよ、っていう。
山田:俺はB'zのタコつぼがわかんねえんだよ。
乙君:別にわからなくてもいいですよ!
山田:孤独なランナウェイはとめられないんだよ。
乙君:知ってんじゃん。
(一同笑)
乙君:とめないでよ~つって。
山田:歌わなくていいよ(笑)。
乙君:「後悔は少なめのMYLIFE」ですよ。
山田:そうやな、ゼロがいいよな。ゼロでいこうな。
乙君:うん、ゼロでいこうよって(笑)。
山田:うるせえよ(笑)。
乙君:我々といっしょですからね、彼らは。
山田:そうじゃなくって(笑)。ようはね、そうなってきても、目に入っちゃうものってあるんじゃないですか? って話なのよ。
それで問題は、街の看板とかで「こういうのやめてくれよ」って思うじゃん。どうしても目に入っちゃうこの奇妙な建物の色は誰が塗ったんだろう? みたいなさ。そういうことっていっぱいあってさ。
例えばテレビなんかは一発つけるだけでさ、なんでこんなしょうもないこと言ってんだろうって思うよ。だから嫌だから見ないけど。問題は、それを見てるやつが、親だったりするわけですよ。これが困る。「え、なんでそんな意見になってんの?」ってことになるわけだよ。
乙君・しみちゃん:ああー。
山田:近所のおばさんとか。親戚のおばさんとかが、なんでそんなこと言うの? って言ったら、テレビ見て信じてんだよ。嫌なら見るなっていうけどあの人たち嫌じゃないんだから。でも嫌じゃん、社会をそんな空気にされんの。
つまり、嫌なら見るなというよりは、見なくても世間の空気を作られていくから、影響下にあるんだよ。
乙君:あー、なるほど。自分が、嫌なら見るなって見なかったとしても……。
山田:AKBの総選挙が、あんなの許せない、かわいそうだ! って見なくても、話題にしてんじゃん、みんな。だから、どうしようもないんだよ。
話題にするなって言っても無理なんだから。それの影響下で、例えば、自分の娘が、ある日「研究生になりたいんです」とか言い出した、みたいな。あれだけは俺が許せないって言ってたのにブルブル、みたいな。
(一同笑)
山田:ということが起こってるわけですよ、これは。こうなると、俺はAKB見なかったけど、娘は見ていたってことで、困ってるお父さんとかいるわけじゃない?
乙君:はい、はい。
山田:そう。だからそういうことなのかな? っていう気が。だから下手すると、外が嫌になる。嫌のところになる情報っていうものがあふれてるんじゃないかな、と。
乙君:なるほど。
山田:というのがあってね。ここはだから、どうしようかな? と思うわけでね。
山田:世の中、基本的に、釣り合戦だし、洗脳合戦なんだよ。
乙君:釣り合戦?
山田:だから、みんなが食いつく話題を振って、みんなに同じ考え方にさせる。っていうことがプロパガンダで起こるんだけど。
これの顕著なやつが、メソッドとしてあって。これが、俺は地上波とかネットとかでよくあるあつのパターンで一番たちが悪いと思うのが、恐怖と共感っていう、この2つの気ですね。
乙君:はいはいはい。
山田:この2つを使って、メソッドをやるから、ネタがないときはスズメバチ。ネタがないときはごみ屋敷。ネタがないときは大間のマグロ。ネタがないときはラーメン、スイーツってなるんですよ、これ。
だから共感、美味しそうかな、マグロ食べたいよね、みたいな、(ごみ屋敷)困ったわね、(スズメバチ)こわいわね、なの。
このメソッドでやられてるおばさんたちがどんだけ多いかって話なんですよ。これでやられた、わけのわかんない空気を、おばさん頼むから見るなって言ったって無理じゃん。
乙君:うーん。
山田:これはけっこう深刻。おまけに、こういうものをずっと見てるけど、これ教養じゃないですからね。だからようは、一見世の中に(役に)立ちそうだけど、そんなにしょっちゅうスズメバチこないよ?
(一同笑)
しみちゃん:確かに(笑)。
山田:だからね。
乙君:だから教養の件に関しては、どれでも教養入ってるんですよ。ただそれを、教養として自分のものにできるかどうかで、見つけられるセンスがあるかどうかの話なんですよね。
山田:はい、その通りです。
乙君:おお、その通り。よかった(笑)。
山田:だから、俺はタコつぼでも良いと思ってるわけ。お前のタコつぼの中で、お前のチョイスをしろという話なんで。そういった、スズメバチみたいな、スズメバチこわいですね。ヒアリで日本は大変です! みたいな。
ロケット飛んできますよー! みたいな情報の、防空壕ですね。が、タコつぼになっていると。「いいか、みんなが同じことを言いだしたら、タコつぼの中に逃げ込んで、今はけもフレ(けものフレンズ)のことだけ考えててもいいんだぞ」。
っていうのが今週の、先生からのメッセージ。はい。
乙君:なるほど!
しみちゃん:防空壕だ。
山田:今はいいぞ(笑)。今週はこんな感じで。どうでしょうか、そんな感じですね。
乙君:なるほど、ありがとうございます。
しみちゃん:ありがとうございます。
乙君:今日は、ねえ。ダンケルクけっこういったな、と思ったらけっこう。
しみちゃん:コンパクトに。
乙君:キュッキュッと、後半。さすが。
しみちゃん:すばらしい。
山田:そうね。この後やるんでしょ? だって。保毛尾田さんの問題とかを。
乙君:ちょっと。
山田:ちょっとやりますか。
乙君:僕が、長年ずっと疑問に思ったことを玲司さんにぶつけたいなと思うんですよ。
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