PR2025.11.27
数理最適化のエキスパートが断言「AIブームで見落とされがちな重要技術」 1,300社が導入した「演繹的AI」が意思決定を変える
Is Running Really Bad for Your Knees?(全1記事)
コピーリンクをコピー
ブックマーク記事をブックマーク
ステファン・チン氏:走ることが好きな方は、おそらく誰かから膝を壊すと警告を受けたことがあるでしょう。
その理由として、膝関節への衝撃を和らげる機能を持つ、軟骨と呼ばれる柔軟で丈夫な組織が、走った時に打撃を受けることが挙げられます。そして走るごとに、軟骨がすり減って骨が擦れ合うようになり、痛み、硬直、変形性関節症による腫れに繋がります。
しかし、これは事実なのでしょうか?
ランナーとランナーではない人を比較した過去の研究では、数十年にわたり収集したデータも存在しており、さまざまな結果が出ています。
いくつかのデータでは、週に32キロメートル以上走る50歳未満の男性のように、特定の人たちは膝関節症のリスクが高くなることが発見されています。
しかし、長期ランナーを水泳選手、非ランナー、または座っていることが多い人と比較している多くの論文では、走ることが深刻な関節炎の原因となる証拠は明確に示されてはいません。一部では、ランナーは関節炎を起こす可能性が低いとさえ言われています。
だから、実は走ることが、関節を保護することに役立っているかもしれませんよね?
これを解明するために、2016年に発表された調査では、走行中に膝の内部で何が起きているのかが明らかにされています。
科学者たちは、膝に関する病歴のない30歳未満の男性と女性のランナーのグループを集め、2日間にわたって2回の実験を行いました。
彼らは、各セッションで血液と膝関節内部の潤滑油である滑液を採取しました。その後、参加者は1日はトレッドミルで30分走り、別の日に30分を座った状態で過ごし、そしてもう一度血液と滑液のサンプルを採取しました。

健康な膝から有用な量の液体を得ることは、非常に厄介であり、完全なデータを取れたのはたった6人に終わりました。
しかし、その結果は興味深いものになっています。
科学者は炎症に関連する分子を探しました。なぜなら、余分な炎症が関節炎の発症に関連しているからです。
その分子とは軟骨オリゴマー基質タンパク質(COMP)と呼ばれる化合物で、滑液中に多量のCOMPが見られた場合、それは関節炎のマーカーとなり得ます。
走った後、被験者の膝の内部にはこれらの分子が少なくなっており、血液から体中に広がっていました。一方、座っている状態では、膝の内部にCOMP及び他の炎症性分子の濃度がわずかに増加しました。
これが何を意味するのかを正確に伝えるのは難しいですが、走ることで膝から炎症性化合物を放出させ、軟骨の損傷や関節炎は軽減するようです。
しかし、この研究はかなり小さいサンプルサイズでの結果なので、結論はまだ出ていません。
走ることが好きで健康的と感じるのなら、次回誰かに「膝を壊すよ!」と警告されても、話半分に聞いておきましょう。
Hank Green(ハンク・グリーン)たちがサイエンスに関する話題をわかりやすく解説するYouTubeチャンネル。 ・公式チャンネル続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
スピーカーフォローや記事のブックマークなど、便利な機能がご利用いただけます。
すでに会員の方はこちらからログイン
名刺アプリ「Eight」をご利用中の方は
こちらを読み込むだけで、すぐに記事が読めます!
スマホで読み込んで
ログインまたは登録作業をスキップ
関連タグ:
この記事をブックマークすると、同じログの新着記事をマイページでお知らせします