2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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西野亮廣氏(以下、西野)これいつからですか? のぶみ展は。
のぶみ氏(以下、のぶみ):え?
西野:スタートいつから?
のぶみ:3日からはじまって。
西野:夏休みいっぱいですか?
のぶみ:お盆、明日までですよね。だから、過去最長なんですよね。今、こうやって大人がいっぱいいるじゃないですか。
西野:はい。
のぶみ:で、この昼間の講演見た人わかるけど、もう全員、子どもとママしか来ないんですよ。子どもとママで、俺講演会しないといけないんですよ。そしたら、ママ向きのことをやるのと、子ども向きのやつをやらないといけないのが、もう難しいんですよ。っていうのは、子どもが楽しいのと、ママが楽しいのって違うから。
西野:はい。
のぶみ:だから、難易度がね。すごい高いんですよ。
西野:それね、すごいわかって。自分が『えんとつ町のプペル』の作り方と届け方っていう議題で講演するときがあるんですよ。
のぶみ:はい。
西野:で、えんとつ町のプペルって、クラウドファンディングを使ってなのか、いろいろあの手この手で「こういう広告をうちましたよ」っていう、どっちかっていうと広告の話なんですよ、喋るのは。こういうふうにしたらお客さんが来て、こういうふうにしたら物が売れますよっていう、広告の話をするんだけれど。その題材がえんとつ町のプペルだから、子どもやっぱり来るんですよ。だから僕の講演会はそこがちょっと難しいときがあって。IT社長と子どもっていう……。
のぶみ:えー!
西野:「何を喋るんだ?」っていう。
のぶみ:子どもは何歳ぐらいの子ども?
西野:子どもは、こういう子たちですよ。
のぶみ:小学校低学年とかも来たりするの?
西野:そうです。で、僕は、そこの人もちょこっといていて。自分のファン層っていうか、ファンなんかいないですけど。おもしろがってくれる人は、そこのお父さんお母さんがいらっしゃるんですけど。けっこう、ビジネスマンが多いんですよ。
のぶみ:ビジネスマン多そう。
西野:ビジネスマンがもうめちゃくちゃ多いんですよ。
のぶみ:聞きたいもんねえ。
西野:なので、その子どもに、子ども相手に「クラウドファンディングの書き方はね」みたいな言うんですけど。「こう線引いて」とかって。
のぶみ:ぜったいわからないですよね。
西野:ぜったいわかってないですわ。だから難しいですよね。
のぶみ:「うわー!」ってなるよね。
西野:はい、もう最後歌います、だから(笑)。歌しかねえと思って、最後は。最後は歌うしかないと思って。みんなが楽しめるのは歌うしかない(笑)。
のぶみ:だから最後歌うのか。
西野:えんとつ町のプペルの作り方と届け方っていう講演会では、最後「オー・シャンゼリゼ」を歌うっていう。
(一同笑)
西野:もうこれがみんな幸せなんじゃないかみたいな。変な会になってますね。
のぶみ:へえ……。西野さん毎日いろんなところに講演とか、漫才とかで行って、「もう人に会いたくない」なんて思うときないんですか?
西野:いや、私こう見えて、けっこう人が好きでですね。意外と好きなんですよ。
のぶみ:そうなんだ。
西野:はい。だから、地方に行くと飲めるので、それが良いですよね。
のぶみ:そうなんだ。
西野:飲めるのが良いですよね。
のぶみ:俺なんか、昨日、ずっとサインしてて疲れて。サイン会あと10名くらいのときに、隣に「シナボン」っていうシナモンロールのお店があるんですよ。
西野:ああ、はい。
のぶみ:で、ネットで調べたら、1個1,080キロカロリーあるのね。
西野:ええ。
のぶみ:で、それ買ってきてもらって。がーって食べて。ストレス溜まって。
西野:ストレス溜まるんですか!?
のぶみ:もう……。
西野:人と喋るのストレスなんですか?
のぶみ:なんかね、6時間ぐらいサインしてると、なんか誰が誰だかわかんなくなってきちゃうんですよ。
西野:わかる!
のぶみ:そうなんですよ。それで「なんでサインって欲しいんだろう?」とか「自分の名前は何だったんだろう」とかいろいろ思うんですよね。もう、なんだろう、「みんなで騙してんじゃないのかな」って思うときがあって。なんでサインってほしいんだろうとか。「そもそもここはどこ?」っていう感じになってくる(笑)。
西野:わかる、同じ作業をずっとやってるとね。あれ宛名はどうしてるんですか? 聞くんですか? その人に。
のぶみ:宛名は、子どもが多いんですよ。だから、(子どもの言い方を真似して)「なになにちゃん」って、言うから。
西野:言わないんだよ子ども! そう、本当あれむかつくんですよ。
のぶみ:もうひらがなで書いてもらうんだけど。書いてくれないお母さんとかもいるんですよ。
西野:はい。
のぶみ:あと、たまに来て、「のぶみさん、覚えてる?」って言われるんですよ。もうー!
西野:いや覚えてないって! 覚えてない、お前のことなんか。覚えてるわけがない。かわいかったら覚えてますけどね。
のぶみ:もう300冊くらい書いてるんですよ。俺、自分の名前もわかんなくなってるから。あなたが誰なのか……。「知ってる人だと思うよ」って言うけど。難しいんですよ。
西野:サインしてて、子どもに「お名前は?」って聞いたら、おっしゃる通り子どもはやっぱりもじもじするんですよね。
のぶみ:そう、「おにょにょちゃん」って(笑)。
西野:そう。でもお父さん、お母さんの気持ちもわかるんですよ。ここで、子どもに言わせたいっていう。
のぶみ:そうなのね。
西野:成長させたいってことですよね。でも、その子どもが名前言うまでお父さん、お母さんが微動だにしないんですよね。
のぶみ:そうなんだよ!
西野:それでもお父さん、お母さんは1回だからいいけど、こっちはこれ3,000回目やぞっていう。
のぶみ:もう、そうなの。
西野:もう早よ言うてくれってなる。ああわかるわ。
のぶみ:で、「ね、言えるよね、言えるよね」って(笑)。
西野:わかる、これ3,000回目! この「言えるよね」はお前は1回目やけどこっち3,000回目。
のぶみ:それで、もう思いもつかない名前だったりするときもあって(笑)。
西野:そう!
のぶみ:キラキラネームだかなんだか知らないけど。普通だったらゆうたろうなのに、「なんとかです」みたいなこと言って。え、そんな、何? その意味は。意味がまったくわからない名前のときもあるから。ぜんぜんわかんないよね。
西野:向こうが、「ゆうたろうです」っていうから、「あ、ゆうたろうね」って言って、ゆうたろうって書くじゃないですか。「ゆうたろうね」って1回僕言ってるんですよ。ゆうたろうって書くじゃないですか。そしたら向こうが、「ゆうまろうです」みたいなこと言って。
いや、でもやな、それわかるけどもやな、お前も1回聞き逃してるしやな。俺は1回「ゆうたろうね」って言ったの。で、お前そこで怒るんやったらお前の親に怒れ。そんなややこしい名前をつけた……。
のぶみ:もうゆうたろうにしてほしいよね(笑)。
西野:もうゆうたろうにしてくれ。
のぶみ:なんでゆうまろうにしたんだ。
西野:なんやゆうまろうってお前。「“ま”です」みたいなこと言われるんですけど。お前も俺が「た」って言ったとき1回も指摘せえへんかったやないか。そのときは「はい、はい」って。お前の耳も。
のぶみ:本当ですよね(笑)。
西野:お前の耳も故障してんのにやな。お前の耳もゆうまろうが聞き取れてないのにやな。なにをこっちに全部……。
のぶみ:なぜフォローしなかったのか。
西野:そうですよね。でもそれはもう、それが1回だったらいいんですよね。
のぶみ:はい。
西野:それが1回だったら、こうやって笑い話になってキャッキャでいいんですけど。
のぶみ:そうですよ。
西野:これ3,000回とかなるわけですもんね。ゆうまろうが。
のぶみ:もうずーっとやって、「なんでだろう?」って思うんですよね。
西野:わかるわあ。
のぶみ:この前も、あそこのサイン会ずっとしてたんですよ。そしたら、「“幼稚園頑張れ”って書いてください」っていうお母さんがいたのね。幼稚園行きたくないとか言ってるんでしょうね。で、「幼稚園行きたくないの?」って言ったら「幼稚園行きたくない!」って言って。何があったんだろう。「今幼稚園じゃないよ、今は幼稚園じゃないから」。「幼稚園行きたくなーい!」「今幼稚園じゃないからね」って。「ママ、ママといる!」「ママといるから」。幼稚園じゃないし、ママといる。もうずーっとそれが止まらなくて。
それでなんか俺が泣かせたみたいな感じになるじゃんか(笑)。「幼稚園行きたくない子なんですこの人」って。それで「俺じゃないんです」って(笑)。みんなに言わないといけないし。その子は幼稚園で何があったのかなって、いまだに謎だけどね。すごい、わかんないですよね。
西野:たしかにね、サインとかはなあ。ずっと続くとストレスですよね。
のぶみ:ずっとこうやって書いてて、サイン会って一見人気者みたいに見えるんだけど。ずっと書いててパッと顔上げると誰もいなかったりするんですよ。
西野:ああ、なるほどね、ありますよね。
のぶみ:なんか、利用されたなっていう気持ちになる。
西野:利用された(笑)。
のぶみ:なんかもう、ずっと使わされて、みんなの下僕となって書いて、書いた挙句だれもいないっていう。誰も最後、「わあ、おつかれさまでした」って言わないっていうね。
西野:はい。
のぶみ:でもすごい多いですからね、サイン会もね。
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