2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
Why Peeing in the Pool Could Be Dangerous | Disinfection By-Products(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
ステファン・チン:もしあなたが競泳選手だったら、そうでなくてもプールで多くの時間を過ごしたことがあれば、1回や2回、もしくはそれ以上、水中で小便をしたことがあると思います。
インタビューによれば、オリンピックの競泳選手はいつもプールで小便をしていることがわかっています。気持ち悪いことのように思えますが、多くの人は尿は無菌で、塩素が消毒剤になるとも言われています。
であれば、友達がいるプールで小便をしても問題はないと思われますが、本当にそうでしょうか? しかも、トイレで用は済ませたいですよね。
まず、小便は完全に無菌なものではありません。ほかにも問題があります。プールの中で塩素と尿が混合すると、呼吸器系や神経系の問題を引き起こす化学物質を作り出す可能性があります。
尿は主に水ですが、体内の不要なものも含まれており、その中には尿酸と尿素を含む窒素含有分子が存在します。
尿酸は、プリンと呼ばれるいくつかのDNA塩基のような分子を体内で分解したときに生成されます。そして尿素は、タンパク質の分解により生成されます。
排泄された分子は、プール内の細菌やウイルスを除去するための塩素と混合すると、消毒副生成物などのDBPと呼ばれるものが発生します。具体的には、尿素はクロラミンと呼ばれる一種の化学物質を作り、その水素原子を塩素原子に置き換えます。
トリクロラミンは特に反応しやすく、プール内や周辺の金属を腐食させます。いわゆる「プールの臭い」は塩素ではなく、クロラミンガスによって引き起こされることが臭いでわかるかもしれません。
ライフガードなどのプールで長時間過ごした多くの人々は、充血、鼻水、また声のかすれなどの症状があると報告されており、これは大量のトリクロラミンの刺激を受けている可能性があります。
一部の研究者は、クロラミンがスイマーに呼吸障害を引き起こさせる原因になると考えています。なぜなら、私たちよりも多くプール上で呼吸をするからです。
しかし、健康への影響を実際に理解するためには、より多くの研究をする必要があります。
尿素とトリクロラミンとの関係性は理解できましたが、最近新たに、尿酸と塩化シアノゲンと呼ばれる分子の間にも関係性があることが判明しました。塩化シアノゲンガスの臭いはあまりよく知られていませんが、これは非常に危険なことで、呼吸器系、心臓血管系、中枢神経系の問題を引き起こす原因となります。
塩化シアノゲンはシアン化合物の一部で、窒素原子に結合した炭素原子を持っています。これは毒素であり、厄介なものです。これらの化学物質は、細胞が酸素を使うときに邪魔をし、エネルギーを作り出すのを妨げます。また濃度が高いと、すべてのことに狂いが生じます。
『Environmental Science&amp』で公表されたある研究によると、2014年に研究者は合成尿を作り出し、様々な濃度の塩素と組み合わせると、1時間以内に尿酸は若干の塩化シアノゲンを生成したとされています。量は使用した塩素濃度に応じて変化しましたが、1リットルあたり約2~8ミリグラムが生成されました。
現在、液体塩化シアノゲンの濃度による危険性に関する、公式なガイドラインは多くありませんが、いくつかの情報源では1立方メートルあたり0.6ミリグラム以上のガスを避けるよう推奨されています。そうすると、1リットルあたり約2~8ミリグラムが非常に大きい問題に思えます。
しかし、この実験では高い濃度の塩素を使用していたので、通常のプールではそれほど多くの塩化シアノゲンは生成されません。よって、たまにあるプールパーティーでパニックになる必要はありません。
ただし、大規模な水泳大会では、スイマーがプール内で小便をしている可能性が高いので、DBPレベルが問題になるかもしれません。
とくに多くの人が小便をしているであろう場所、例えば飛び込み台の下では、トリクロラミンや塩化シアノゲンなどのDBPの濃度が高くなると考えられます。
研究者らは、DBPにさらされることと、競泳選手に多いと調査で示されている喘息が関連しているのかどうかを明らかにしようとしています。
現時点では、プール内のDBPは生死の問題にはならないようですが、それでも害であることに変わりはありません。
プールから上がって、体を乾かし、シャワーを浴びるためにお風呂場へ行くことは少し面倒ですが、あなたの肺には良いことですし、もしかしたら友達はあなたに感謝するかもしれません。
関連タグ:
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05