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3 Ways Your Sun Protection Can Backfire(全1記事)

ジーンズは紫外線を99%防ぐ? 夏に役立つ日焼けの雑学

暑い日が続いていますが、日焼け対策は完璧でしょうか? 屋外で日焼け止めを塗らずに半袖のTシャツで過ごしたらくっきりと跡が残りますが、だからといって衣服が日焼けを引き起こす紫外線をカットしてくれているとは限りません。ジーンズや光沢がある繊維の衣服はかなりUVをカットできるようですが、綿のTシャツはさほど効果を発揮しません。つまり、Tシャツを着ていても日焼けを起こしてしまうことはあるのです。今回のYouTubeのサイエンス系動画チャンネル「SciShow」は、日焼け対策について解説します。

紫外線を防ぐ衣類

ハンク・グリーン氏:僕もそうですが、日焼けするとヒリヒリする肌質の人は、強い太陽の紫外線を避けるために、なにかしらの策を講じているようです。紫外線とは、端的にいえば、有害な光線なのですから。

しかし、一般な日焼け防止策は、実際はそれほど効果の大きなものではないようです。シンプルにきちんと日焼け止めを塗るよりも、長期的に見れば害の大きなものもあります。

たとえば、衣類を着ることが挙げられます。服に沿って日焼け痕が残っていると、どんな衣類でも着さえすれば、日焼けを防げると思いがちですが、そうではありません。衣類によっては、上質な日焼け止めよりも優れた効果を発揮しますが、ものによってはまったく効果の無い場合もあります。

日焼けも、日焼けによる火ぶくれも、どちらも太陽の紫外線が皮膚に干渉し、ダメージを負わせている状態です。素材によっては、優れたUVブロック効果を発揮しますが、例えばジーンズは、完璧な日焼け止めになりえます。

ジーンズは、UVの99.94パーセントをブロックします。これは、SPF1700のどこにでも塗れる日焼け止めに匹敵します。ジーンズの分厚く目の細かい繊維は、UVブロックに際立った効果を発揮するのです。

他にも、光沢があったり、合成だったり、目が細かい繊維には、大きなUV防止効果があり、ポリエステル、ビニール、ナイロン製品は、大抵の物がUV光線を98パーセントブロックします。

しかし、綿のシャツのUVのブロック力は75パーセント以下で、SPF5以下に該当します。つまり、わずかSPF10の日焼け止めを、むき出しの肌に塗っている場合よりも、白い木綿のシャツを着ている方が、早く日に焼けてしまうのです。このように、たとえ衣類を着ていたとしても、火ぶくれが起きることはありえます。

日焼けを防ぐ役に立たないもの

日焼けのダメージを起こす思いがけないものの1つに、なんとガラスがあります。

科学者たちは、地球上に降り注ぐUV光線を、UVAとUVBの2種類に分けています。普通のガラスであれば、火ぶくれや皮膚がんの一種を発症させる、強力な光線であるUVBを防ぐことができるので、ガラス窓の中にいれば、火ぶくれはたいていは防げます。

さて、良いニュースはここまでです。なぜなら、それほど強力とはいえないUVAは、ガラスを通ってしまうからです。

UVAは、光を吸収して皮膚細胞を傷つけることを防ぐ化学物質、メラニンを人体に生成させます。UVAは日焼けの主な原因で、皮膚が黒くなるのは、メラニンの仕業なのです。

UVAにより細胞が傷つけられると、皮膚の老化や白内障、がんが発症します。つまり、ガラス越しに日焼けをしなかったとしても、長期的に見れば、これらの疾患のリスクは常にあります。

さて、UVAを遮断するガラスは存在しますが、自動車内ではUVAを遮断するのは、フロントガラスのみである場合が多いです。彩色加工した他の窓にも若干の遮断効果はありますが、長いドライブに出る時には、普通に日焼け止めを塗る方がよいでしょう。

ところで、UVカット加工無しのガラスよりも、もっと役に立たないものは何かをご存じですか? それは人工的な日焼けです。

日焼けサロンは、太陽の下に出る前に日焼けをすれば、リスク無しに皮膚を守ることができると宣伝し大儲けしていますね。日焼け済みの皮膚は、痛みを感じるに至るまでには時間がかかるため、これには少しは真実があるといえます。

しかし、あらかじめ日焼けしておくこと自体に危険が無いというのは完全に誤りです。

日焼けした皮膚はより多くのメラニンを含み、UV光線を吸収するため、日焼けを起こすダメージをいくらかは防ぎます。しかし、たとえ既に日焼けしていたとしても、単に時間がかかるだけで、火ぶくれは起こってしまうのです。

少しだけ手を加えて日焼けを防止するつもりであっても、それはみなさんの身体にメラニンをせっせと作らせ、肌を老化させ、目にダメージを与え、免疫を低下させ、がんの原因であるUVAへ晒す結果につながるのです。

アメリカにおける人工的日焼けが、年間40万件のがんの発症に結び付けられるのは、こういった理由からなのです。まったくリスクに見合わないですよね。そろそろ、この商売はやめてもらえないものなのでしょうか?

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