2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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西野亮廣氏(以下、西野):(コメントより)帰った事件の直後で、1日でフォロワー1万人増えてるってひく。え、俺?
山口トンボ氏(以下、トンボ):帰った事件の直後に、1日でフォロワー1万人増えてるってひいた。これはTwitterのほうですかね。
西野:いや、Facebook。俺twitterちゃんとやってないから、たぶんFacebookかな。そんな増えた?
トンボ:なるほど。
のぶみ氏(以下、のぶみ):帰った事件?
西野:あ、たぶん。
のぶみ:山から?
西野:いや、山籠もり中に。
のぶみ:あ、そうか。帰ったほうがよかったですね。
西野:けっこうあれね、僕、最近そういうソロバンをはじくようになったんですけど。オンラインサロンをしているので、何をしたら、オンラインサロンの客が増えるか減るか、けっこうわかるんですよ。意思を表明したとき、増えるんですよ。
「僕これ嫌いです」とか。「僕こういうの、のらないですよ」とか。
のぶみ:なるほど。
西野:どっちかって言ったら、「嫌いです」って。意思を表明したときって、世間的にすごく当たりきつくなっちゃうんですけど。でも、みんなそれ言わないじゃないですか。例えば、読売テレビにムカついたからといって、帰らないじゃないですか。
トンボ:そうですよね。
西野:吉本興業の、この仕組みのことだって「おかしいじゃん!」って、みんな居酒屋でしか言わなくて。
トンボ:そうですね。
西野:大っぴらには言わないじゃないですか。干されるかもしれない、みたいな。今日び、そんなのあるか知らないですけど。「干されるかもしれない」って言わないんだけれど、それでも言ったとき、オンラインサロンの人数は、バッと増えますね。
のぶみ:そうだよね。
西野:この、ソロバンはじくようになるんですよ。これを言ったら、どれくらい増えるんだろう、減るんだろう。そっちがおもしろいですね。
トンボ:へー。
のぶみ:みんな、だから、とにかく不倫だ、未成年の人に手を出したとか。
トンボ:はいはい。
のぶみ:なんかやったら怒られるから、なんもやらんでおこう、っていうとこで。たぶん、芸能界がそういうふうになっているっていうことは、社会的にもちょっと。
西野:そうですね。
のぶみ:あんまり、なんか、余計なことしないでおこうっていう世の中になってると思うんですよ。だから今売れている人って、その中でそれをわかった上で、一歩踏み込んじゃおうっていう人。覚悟が決まっている人ですよね。
トンボ:ヒーローみたいな部分、あるんですよね。
のぶみ:「わー、あいつ、みんな怖がったのに跳んだ!」って。「西野さんのとこ、見てみよう」って。「俺も跳びてーんだ本当は」って思ってるからなんだろうね。だから、それが1万人いたんだろうね。きっと。
西野:オンラインサロン、いいですよ。みんなあまりやらないけど、オンラインサロンはむっちゃいいですよね。
のぶみ:漏れないからね、情報が。
西野:あと、単純に組織に支配されずにすむじゃないですか。
のぶみ:そうだよね。
西野:最悪、吉本の社長が「おまえ、出ていけー!」って言っても、「いいっすよ」っていう。「俺、こっちでもう食えるからいいっすよ」って言えるから。
トンボ:たしかに。
西野:食えるから。
のぶみ:オンラインサロンなー。
西野:オンラインサロンいいっすよ。
のぶみ:俺もやったことないよな。
トンボ:のぶみさん、なんかね。
のぶみ:やれっていわれたけど、そういうの疎いからな。おもしろいのかな。
西野:芸人、やらないですよねー。
トンボ:そうですね。
のぶみ:でも西野さんが、例えば吉本とけんかして辞めるってなったら、たぶん絶対ニュースになるから、「あれ、どうするんだろう?」ってなるもんね。それで「いいよ」って言っちゃったら、すごいことになるよね。やっぱすごい注目を浴びるよね、一番。
西野:いや、そりゃ、クビになったらクビになったで、そりゃおもしろそうだって。
のぶみ:最大の広告。
西野:そっからですよね。
トンボ:そうですよね。
西野:なんとでもなる気がしていて。今日びね。これが僕、30年前だったら、ちょっと難しい。基本、お客さんとダイレクトにつながれるんだから。ユーチューバーだってそうじゃないですか。
トンボ:まぁ、そうですよね。
西野:なんとでもなるだろうな、って思って。あと友達に頼んだら、友達がまぁまぁ偉くなっているから。
トンボ:偉い人、多いですよ。
西野:偉くなってるんですよ。
トンボ:ほんとに。
西野:これなんだろう? (コメントより)「DMMのサロン担当がけっこう頭かかえているって言ってたよ」。
のぶみ:DMMの。
トンボ:オンラインサロンのってことですかね。
のぶみ:西野さんの?
西野:いやいや。オンラインサービスがあるんですよ。
のぶみ:DMMの。
西野:頭かかえているって、なんの頭かかえているんだろう。
のぶみ:どういうことなんだろう。
トンボ:あんまり、あれなんでしょうね。
西野:どうなんだろうな、オンラインサロン。
のぶみ:でも今、オンラインサロンのあれもすごい増えたんでしょう?
西野:僕ですか? (コメントより)「DMMでオンラインサロンが流行らないって」なるほど。
トンボ:なるほど。
西野:基本的には。
トンボ:あ、そういうことか。
西野:基本的には、オンラインサロンていうのは、ビジネスモデルとしては破たんしている。ブログで書いたんですけど。
トンボ:個人でできる。
西野:個人でできるんだから、そもそもオンラインサロンっていうのはいらない。
トンボ:介さなくていい。
西野:そうそう、介さなくていい。僕は個人でやってるんですけど。普通はオンラインサロンって、だいたいシナプスさんて、DMMが1回買収したね。
トンボ:それを1回この「会議を見せるテレビ」で説明してもらった。
西野:その説明してもらったときに、シナプスさんが20パーセント持っていくって話をしていて、どこもだいたいそれくらいなんですけど、20パーセント持っていく、じゃあオンラインサロンでは何をしてくれるかっていうと、Facebookの秘密グループに招待してくれるっていうだけなの。
トンボ:ちょっと事務作業をやってね。
西野:そうそう。だから、山口さんがお客さんで、僕のオンラインサロンに入りたいって言ったら、山口トンボさんを、僕が入っているFacebookグループに、シナプスが入れてくれるっていう。
それだったら、僕が山口トンボを入れたら、ここで(直接)入れられるんだから、ここを介す必要がそもそもないっていう。
のぶみ:そんな手間かからないですね。
西野:手間かからないです。これのためだけに20パーセントを渡すっていうのは、えーと、2つあって。メリットがあるのは誰かっていうと、一般の方ですね。知名度がない人からすると、商品棚にホリエモンと同じように並べられるから、ホリエモンがやってるオンラインサロンを俺もやってる、みたいな。
トンボ:そうですね。
西野:誰々がやってる、俺がやってるみたいな。そういうことで自分の価値をあげることができる。一方で、一番売り上げを上げているのは、オンラインサロンメンバーをたくさん抱えている、ホリエモンみたいな人。ホリエモンみたいな人からすると、だってここを介す必要がそもそもないのに、いっぱい抱えている、その分売り上げの20パーセントってけっこうな額なんだけれど、ここそもそもいらないのに、なんでやるか。ここより、俺のほうが宣伝力もある、こっちがブースターとして機能しているならまだしも、俺のほうが宣伝力がある。もうここを介す必要がそもそもなくて、(直接)やれるし、自分のオンラインサロンのメンバーの中で、その仕組みを作ればいい。
だから基本的には、堀江さんは、ここのオンラインサロンにのる必要はないんだけれど、なんでのるかっていうのは、理由は1つしかなくて、このオンラインサロンを運営しているトップの人に恩があるから。そこにカリスマ性がある。
トンボ:うんうん。
西野:で、僕は、クラウドファンディングは「CAMPFIRE」でやるんだけれど、それだって本当はクラウドファンディングなんてブログ上でやれるんだから、やる必要はないんだけれど、なんでCAMPFIREでやってるかというと、家入一真さんに、すごいお世話になったからだし、いろいろ教えてもらったから、家入さんとかCAMPFIREのスタッフさんとか、なんかちょっと売り上げを還元できたらいいな、って思っていて。
トンボ:はいはい。
西野:でも、システムとしては、オンラインサロンていうのは、えーと、まあ破たんしている。トップに対する支援でしかなくて。
トンボ:なるほど。
西野:トップにカリスマ性がなかったら、オンラインサロンサービスは、そもそも回せないっていう。そうだと思うな。
だから、DMMのオンラインサロンサービスがやらなきゃいけないのは、サービスのクオリティを上げるのではなくて、そのサービスを誰がやっているのか明確にして。亀山さんじゃないでしょ? DMMのオンラインサロンサービスを誰がやっているのかを明確にして、その人のカリスマ性をつけることでしか、サービスの向上じゃなくて、その人のカリスマ性を伸ばすしか、もうない。
トンボ:たぶん、全部そうなってますよね。
西野:全部そう。人!
トンボ:人が見えてないと。
西野:そう!
トンボ:理由が見えないとね。どんどんなくなっていきますよね。
のぶみ:やっぱ、デジタルっぽい感じがするんだけれど、だけどやっぱり人と人なんですね。
西野:人なんです、人。すべてもう、信用。
トンボ:信用って話が。
西野:信用しかない、もう、ここからは。とくに、なんか、ここ1~2年で。信用はずっと言われていたけれど。
トンボ:本当、信用っすね。
西野:信用が力を持ってくるって、ずっと言われていたけど、この1~2年で信用がある人が、すごいボロ勝ちしている感じがある。
トンボ:たしかにね。
西野:小谷なんか今、オーストラリアに行ってます。
のぶみ:オーストラリアに行ってますね。
西野:オーストラリアに行ってるけれど、今、こっち帰ってきてると思いますけど。あいつ(小谷真理氏)なんかまさに、ね。
トンボ:そうですね。
西野:信用だけで世界中飛び回ってるでしょ。
のぶみ:ほんとにね。
西野:むっちゃ腹立つ。
のぶみ:あれ、航空料金も。
西野:出してもらってる。
トンボ:なんにもお金出してない。
のぶみ:すごいよなー。それで、むこうにまた日本人がいて、それでガイドしてもらったりしてるんでしょ?
トンボ:もう特殊な力がそなわってますよ、小谷はもう。
のぶみ:ちょっと、すごい域に達してますよね。
西野:僕はね、たぶんあれだと思う。だから僕は、義務教育で1回クラウドファンディングをやったほうがいい。
トンボ:なるほど。
西野:自分の信用が何円になるのか。どういうことをするとお金が集まって、どういうことをするとお金が集まらないのか。小谷はなんで……「これ信用だな」って完全に舵をきったんですけど。それだってあいつ、クラウドファンディング慣れしたから、どういうふうに立ち振る舞ったらいいかを。
トンボ:どうやったら、お金が集まるか。
西野:肌感覚でわかっているっていう。それがわかってないと、文字面では鈍いですよね、信用が大事だって言っても。
トンボ:道徳? とかね。
西野:1回やったほうがいい。
トンボ:「信用」という授業でね。
西野:僕、今度やるんです。リクルートさんと、スタディサプリっていう。
トンボ:スタディサプリ。
西野:リクルートさんが教育のほうに、前からなんですけど、力を入れられていて。学校を作られるっていうことで。僕にも枠をいただいて、先生をやるんですけど。僕の授業の1時間目は、全員クラウドファンディングを1回やる。
額はなんぼでもいい。目標金額は5万円でもいいから、とにかく1回やってみて、信用をお金化するのが、いかに難しいか。どういうふうにやったらうまくいくか。1回体験したほうが早い。
トンボ:自分が今、どういうことになってるのか、っていう。
西野:自分が何円になるか。
トンボ:数字でわかるっていう。
西野:そうそう。
のぶみ:人を動かすってことですもんね。結局、だからデジタル、ゲームじゃないってことですよね。その先に人がちゃんといるから。
トンボ:これ、おもしろい話ですよね。
西野:ね。学校でやればいいんだよな。
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