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宮崎駿はディズニーに入るべき!?〜ガーディアンズオブギャラクシーは何を追い出したのか?&時事ネタリミックス!!(全5記事)

ブラック・ジャック、仮面ライダーV3… 古傷を負った主人公たちに託された「希望」

ニコニコ生放送の人気番組「山田玲司のヤングサンデー」。今回は6月10日放送の「『宮崎駿はディズニーに入るべき!?〜ガーディアンズオブギャラクシーは何を追い出したのか?&時事ネタリミックス!! 』ニコ論壇時評」の内容を書き起こしでお届けします。

古傷のあるキャラ、タイプ別チャート

山田玲司氏(以下、山田):(アニメ主人公たちの)古傷問題、チャートにしました。傷があるGから、傷のないHまでのざっくりいうとこの2つのネズミが。

乙君氏(以下、乙君):これトッポ・ジージョ?

山田:え? 違うでしょノロイと戦ってたでしょこの人たち。

乙君:え? ガンバ?

山田:ガンバのGですこれ。『ガンバの絶望』知ってんでしょ?

乙君:知ってる知ってる、大変ですね。

山田:これが時代を経るとさ、大好きなのはひまわりの種になるわけよ。

乙君:なるほどね! ネズミからハムスターへの流れがあるわけだ。

山田:これでヒーローのメンタリティの表を描くと、ここ、エレンが真ん中になります。『進撃の巨人』のエレンが。

乙君:エレンって、進撃のほうなの。

山田:進撃のエレンを描くスペースがなかったので、ここをエレンラインとさせていただきます。で、エレンラインからこっち(右)側ですね、こいつ見たことありますね。

乙君:顔長くなってる。

山田:こいつの古傷みたことないですね。

乙君:古傷っていうか古傷負う前の状態。

山田:泣きわめけば、なんとかなるんです、この人。助けてくれちゃいますから。これセカンド・チルドレンですけど、このあいだにJラインが入りますね。

乙君:Jライン? 

山田:えっとこれJポップラインですが、前前前世ですこれ。

乙君:はーなるほどね。

山田:で、これがジャパニーズラインです現在の。メンタリティラインです。

乙君:あーこれあの子みたいなね、『君の名は。』の。

山田:つまりろくな努力もしてないけども赤い糸とか信じたいんですよって。

乙君:えーー!

山田:これに「メッセージ」を足すとこの映画になるっていうね。

乙君:なるほどね。

山田:時の流れを変えてまで叶えたい夢っていうのが、「赤い糸です」みたいなところで。「田舎は嫌だ都会は嫌だ」みたいなところのこれがJライン・マインドですよ日本人の。だからここにいるから、こっちわかんないんだよ。

だけどブラック・ジャックはこっち側(左)だし、だってこの人バラバラになってますから。本間(丈太郎)先生に助けられてますから。

で、これ移植されてますから。黒人少年のお尻ですから、これ。で、こっち仮面ライダーになるともう、とくに酷いのは仮面ライダーV3のこと忘れないでください。目の前で身内を惨殺されてます。でもこのへん当たり前ですから。

このへん戦争を知ってるからハンパないんですけど全身を改造されている仮面ライダーの横にほら、(ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーの)ロケットいます、ロケット。

ロケットの背負った宿縁

乙君:え、ロケットここなの?

山田:ここですよ。アライグマ星に住んでたロケットはもともと違う存在でアライグマに改造人間にされちゃったのにかっこよくない改造人間にされちゃったんだから。だから、こいつのメンタリティ、ハンパないわけよ。

「やんのかオラァ」って刑務所のなかで言うんだから。「テメェら聞けよ」って、言っていながら相棒のグルーとか亡くなると肩を落とすみたいな。肩抱かれるみたいな。

でも簡単に撫でられるの嫌いですからこの人。「テメェ触んなよ」みたいな。加藤浩次ピッタリだよね吹き替えの。加藤浩次マインドね。あの人牙をもがれるとかいろいろ言われるじゃん。で、問題は、もう1人いるんですよ。

乙君:誰ですかそれは。

山田:悪魔の毒々モンスター。ほら笑ってる人いるのに、笑ってない人いる!悪魔の毒々モンスターですよね。

アライグマの新井さんって、お前らまだケモノフェーズか。まぁいいけどな。そういうことなんですよ奥野さん。

乙君:なに、みんなハテナになってるじゃん。

山田:悪魔の毒々モンスターの話をすぐにします。

乙君:すぐにしてくれるならぜんぜん待ちますよ。

山田:ちょっとその前に言わせてもらえれば、ちょっと待ってくれと、ここ数年のSFね。なんですかこの深刻病。とくに日本、ジャパン。なぜならば、メンタリティがここだから、ちょっとしたことで「地獄だ、絶望だー」ってなるわけですよ。

だからエレンちょうどここにいるわけ。ここにみんな乗っかってるわけですね、「怖いよー」っていって。なぜならば開国したことないからね、生まれてから。本物の開国がないからね。

乙君:開国がない。

キャプテン・アメリカとの比較

山田:開国してない。日本はタコ壺のなかにいるわけだよ。だからインターネットのタコ壺のなかで震えてるわけだよみんな。

俺らもそうだけどさ。そんな世界のなかで、外には出れませんみたいな、だから『ダークナイト』でギャーギャーいうわけよみんな。暗い、深刻、みたいな。

ダークナイトはそうでもないけど、でもああいう暗くて重いっていうのが正しいSFだ、っていうのが長いんだよ。

で、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー批判してる人が言ってたんだけど、『キャプテン・アメリカ』のがいいって言ってんのよ。

乙君:キャプテン・アメリカ。

山田:うん、Vol.2よりもキャプテン・アメリカ。『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』観ましたよ。

良くできてんの、ルックはほんと素晴らしいんだよ。だけど深刻なんですよ。

乙君:なにが。

山田:あいつ克服してないんだよ、自分の問題を。で、ほとんどのマーベルヒーロー、まぁDCもそうだけど、ほとんどが自分の問題にいるんだよ。

だけど、主人公のピーター・クイールは、有名でもないんだよね。出てくるキャラクター元々がいろんな売れないマンガの集合体ですよこれ。

ヤングサンデーですよこれ。で、ゴキゲンにがんばんだよそれでも。お前はロケットなんだよ。

乙君:俺が。

異化効果という表現

山田:そうそう。お前は。で、俺たちは気づいたんだよ。ダークやってれば正しいんですか? みたいな。暗くて深刻ぶってたらエラいんですか? そうじゃねーだろと。

どっちみち死ぬんだからよ、「ゴキゲンにいこうぜ」っつってんのがこの番組じゃないですか。そういうメンタリティ、ガーン入ってますから思いっきり。ということなんですよ。

この深刻な時代、ほんとに深刻になっていいのかって話すよね。でもう1個、40分になってますけども、ものすごい大事なのが、「音楽の異化効果」ってのがあるんですよ奥野さん(乙君)知ってますか。

ある場面に音楽を流すとちょっと違った感じに見えるってのがヌーベルバーグのころから始まってて、古典的な手法で、「2001年、宇宙船」でクラシックを流すって有名な異化効果だよね。

で、この異化効果っていうのはある種の魔法を起こせるんだけど、このガーディアンズ・オブ・ギャラクシーで使った異化効果っていうのは俺が観た異化効果のなかで最高、キング・オブ・異化効果ですねこれ。

乙君:キング・オブ・異化効果。

山田:キング・オブ・異化効果。なぜかっつーと、今回二作目冒頭で、巨大なモンスターと戦ってますけど、ベイビーグルードが踊ってますね、冒頭でこうやって。

乙君:あれウザかったなあ。

山田:お前ほんとにつの丸の先生のファンかお前やんのかこら。そのね、どういうふうにね、人生いろんな修羅場があるじゃないですか。

「俺のこと好きって言ったじゃないかよ!」みたいな。「なんだよ、連絡くらいしろよ、ブロックとかすんなよ!」とか言ったときに、バックにウガチャカ、ウガチャカって流れたたら、もうおもしろいでしょ。

乙君:おもしろい。

山田:例えば自分が失恋してわーわー泣いてるときに、そういうウガチャカがかかった瞬間にもうカラオケのPVみたいになるでしょ自分が。

要するに、パンって流れた瞬間に、異化効果で客観的なものになってしまうんだよ。そうすると、そこに全力で自分がそこにいて全力で悲劇のヒーロー・ヒロインに浸っていたはずなのに、ちょっと笑える。神の視点になるの、スッと離れて。メタ化されるんだよ。

これが異化効果のいちばんおもしろいところで、これが、散々な地獄を経てきたキャラクターたちがふっとアホな音楽、明るい音楽がかかって、必死でがんばってる瞬間に異化効果が起こって、ちょっと笑えるんだよ。楽んなるこっちが。

人生ってそういうもんじゃねえの。ちょっと客観的に考えたら、いつ死ぬか死なないかなんて自分で決められることじゃないんだよ。

乙君:「悲劇は喜劇だ」みたいなことですよね。

流れは絶望から希望の時代へ

山田:それが異化効果のせいで乗せられちゃう。で、重要な部分があるんだけど、この作品で取り上げられてるのが70年代後半ないしは80年代前半の、グッドオールドミュージックなんだよ。ポップス。

これどういう時代につくられた音楽かっていうと、要するに、『いちご白書をもう一度』、ビートルズ解散、最悪な時代を経て、暗いフォーク時代があって。

ホテルカリフォルニアばかりを聴いていた時代が終わって、ボブ・ディランが終わって、そんでそろそろさ、「明るくやるか」っつって、ウガチャカ言いだしたころの音楽なんだよ。

乙君:はいはいはい。

山田:つまり、現実の絶望から音楽の力でもう一回明るく行こうぜっていう瞬間の音楽、っていうのをお母さんに渡されてんだよ。それは時代の魂。

コンテンツに込めた、その時代のソウルなんだよ、魂なんだよ。それは宇宙に行ったって一緒だぜって話なんだよ。

乙君:……うん。

山田:つまり、コンテンツっていうもの、映画や音楽やマンガみたいなものがその時代の人間の魂として、時空を越えて救うことができるっていうのを、SF映画のなかでやっちゃってんだよね。

だからテープでお母さんがくれたその曲は、お母さんの生きてた時代でもあるし、お母さんそのものでもあるし、その時代そのものでもあるし。人間が、他の動物とは違う貴重な部分なんだよ。

だからそれをガモーラって人間じゃない人に聴かせるシーンがあるじゃん、あれラ・ブームだよね。「聴けよ」って言われて大声で返すってギャグがあるじゃん。

あ、わかんなかった? 思い出せよ! ガモーラに曲聴かせるシーンがある、ガモーラお嬢さんだよお嬢さん。あの緑色のお嬢さんだよ。

乙君:あーあーあー。

山田:そうそう、で、あの人は音楽わかってないわけだよ、知らないんだよ、音楽ある国じゃないんだよ、でも音楽聴くんだよ、囚人もそうだったんだよ、俺のウガチャカを聴くわけだよ。

そこで価値の軸になるのが成功や夢や成長みたいなものではなく、そして過去のリベンジではなく。俺たちがいま創り出している人間っていうものの精神性、それがコンテンツに乗っかったものっていうのが軸になってる。

見事だ、実に。それをやっちゃってる、映画んなかで。意味わかりませんか(笑)。

乙君:意味はわかりますよ。なるほどなぁと思って。

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