2024.12.24
「経営陣が見たい数字」が見えない状況からの脱却法 経営課題を解決に導く、オファリングサービスの特長
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卍LINE(窪塚洋介)氏(以下、卍LINE):じゃあ次のリストいってみましょう。(スライドを見て)なんだっけかな。なんだこれは?(笑)。
(会場笑)
コラボです。なんと22人のアーティストと一緒にコラボレーションできたんです。ここですね、ここ。
(会場笑)
……今のはマジです(笑)。まさかここに水があるとは思いませんでした。危険でした。また死ぬところでした。
ここからずっとここに名前がありますけれども。『福流縁』というだけあって、本当の仲間と本当の友達で作りました。みんなうちに来ます、わりと。大阪在住なんですけれども、関西のアーティストがめちゃくちゃ多いんですよ。
例えば、REILI、Kj、般若君、そしてRUEED。これは僕の実弟です。No.8、MOOMIN、KING-K以外は全員関西人。非常に関西色の強いコンビネーションなんですけれども。
実は大阪というのはJapanese Reggaeの聖地でもありまして。世界チャンピオンは、横浜にいるMighty Crownという、もうKing of Kingsがいるんです。知っていますか? 世界チャンピオンで、日本のクルーなんですよ。ジャマイカも全部ひっくるめて、世界のレゲエシーンのKing of Kingsは横浜にいます。Mighty Crown。
まあそこはそこで聖地として、俺らはフィールするんですれど。大阪はアーティストが多いんですよ。昔からすごく濃いめのいいアーティストがどんどん出てくる場所で、今もそれはご多分に漏れず。そこに暮らしてると、知らぬ間にケツを叩かれるというか、知らぬ間に肩を抱かれるような思いになります。
自分が音楽を、レゲエDeeJayを続けていく上でも、とてもいい場所です。僕は関東でコンビニで値切ったり、ギャグでしたけど。本気じゃないですけどやってたりしてので、毛色的には関西のほうが合ってるのかなという気もしてたんです。
実際、大阪に行ってからのほうが開運したなと思います。住む場所とか環境とかによって、自分のテンションや運気、そういうものが変わってくることって確実にあると思うので。
「環境が人を作る」みたいな感じで言いますけど、いい仲間と一緒にいい未来に進んでいく意識を持てたら、やっぱりなにはなくとも自分の気持ちが最初の一歩だと思います。
よりよい明日を、僕らのこの音楽・レゲエミュージックだったり、Appleさんのそういうステキなガジェットだったり、そういうもので駆使していい未来で会いましょう。それではありがとうございました。
(会場笑)
というね、突然の別れもありますから、後悔のないように生きていきたいなと、ねえ。「言え」ということだったので、言わせていただきました(笑)。
じゃあ次のリストにいきましょう。これは今のリストを逆にしただけですね。意味はないですね。2枚目の意味はないです。これだけなんです、ソロは。つまり5曲。
さっきの説明をすると、(今回のアルバムは1枚につき)9曲ずつということなので、1枚目と2枚目は、最初の曲と最後の曲がソロになってるんですよ。あとは真ん中がコンピ。2枚目もそう。3枚目の最後の曲だけソロです。
最後の曲は『愛の讃歌』。これを今そこから読めた方、相当な視力と推察力を持っている方だと思います。ここには『愛の讃歌』と書いてあって、ご存知のとおり、『愛の讃歌』なんですけれども。「カノンと合うんじゃないかな」と前からなにか直感することがありました。
うちにはすてきなトラックメイカーのAKIO BEATSという、僕らの朋友がいまして。彼に「カノンで『愛の讃歌』やりたいから、オケを作ってくれ」とお願いをしまして。そうしたらやっぱりドンとハマるんですね。
でも、ハマってるけどもっともっと馴染ませて、自分のリリックとメッセージと声の質感の間の溝をうまく埋めてくれたのが、生音でいうとバイオリンだと思うんですけれど。あ、violinですか。
参加者1:Violin.
卍LINE:Violin. OK. Thank you teacher.
(会場笑)
violinとかを使ったり、生音を使っている。僕らは基本的には打ち込みで、……コンピュータで音で作ってるのが基本的なんですけれども。そこにあえて生でギターを入れようとか、トランペットを入れようとか、サックスを入れようとか。そういう感じで曲によっては生音を使っています。
そうすると降谷建志、Kj曰くなんですけれども、「人肌がある」「温度があるね」って言うんですね。
この間、初めて今回のアルバム制作のなかで、Kjとの『Soul Ship』をやりました。これは、さっき見ていただいたミュージックビデオの曲が最後の制作になったんですけれども。そこで目から鱗の、「録音とは?」「音楽とは?」「自分の声とは?」とか。
彼は本当にストイックな人です。ふだんはそんなに酒も飲まないですし、1人でスタジオで自分の作った音とかをね、タバコを吸いながらよく聞いてるような人なんですけれども。すごくいろいろ教えていただいて。もう「そんな大事なことを、俺、11年経ってから聞いてるのかよ」ってことがいっぱいあったんですね。
例えば、僕が最初に録るタイミングで、Kjが「洋介、激音で録ってね」って言うんですよ。「えっ?」「いや、激音で」「えっ、激音ってなに?」「激音!」「え、なに? 近づくってこと?」「そうだよ。激音だよ!」「ああ、激音ね」みたいな。
(会場笑)
という感じで、「そうなんだ。近づかないとダメなんだ」と。「洋介、これぐらいで歌ってるでしょ。いつも」って言われて、「なんでわかんの?」って言ったら、「そういう声の鳴り方してるもん」って言われました。かっこいいなと思って。「奥行きが違うんだよ」って。「奥行きがあるんですか(笑)」みたいな。
(会場笑)
「知ってるけど」みたいなね。若干背伸びもしましたけど。そのスタジオ作業の時は。でも、本当に目から鱗で、「やっぱりすごいな。Dragon Ash」と思いました。こっそりブースの中で歌っているKjをバレないように写メール撮ってしまったぐらい、カルチャーショックだったというか、いい出会いがありました。
今度、7月15日に『アリーキャット』という映画が公開になるんですけれども。その縁で知り合えてからの卍LINE・Kjのこのワークスになったんですが、とても有意義な……というレベルじゃなくて、自分の財産みたいな出会いになって、本当にありがたいなと思っています。
ここまででなにか、住所・電話番号以外の質問がある方、いらっしゃいますか? みんなもう全部知ってるんですね。
あ、じゃあそちらのメガネの女性の方。
質問者1:先ほど、大阪がレゲエの聖地だっておっしゃったと思うんですけど、「なんで大阪だったのかな?」をくわしく聞いてみたいです。
卍LINE:そうですね。僕の知ってるかぎりでは、20年ぐらい前……もうちょっと前? でも、そんなもん? 20年ぐらい前に、TOKIWAというクルーがいて。
それは、Mighty Jam Rockっていう、今「大阪のレゲエのサウンドシステム、サウンドって?」って聞いたら、レゲエ好きな人は「Mighty Jam Rock」って答えるくらい、まあ「関西レゲエと言えば」というサウンドがいるんです。そこに所属しているJTB。JUMBO MAATCH、TAKAFIN、BOXER KIDでJTBで、べつにツアーを組んでくれるわけじゃないんですけれども。
そのJTBという3人と、RYO the SKYWALKERという、僕がラガ王子という、ミスターレゲエ代表の王子様と思っているRYO the SKYWALKERというアーティスト。あと実は裏設定で「俺が一番影響を受けてるんじゃねえか」と思っているNG HEADという、もう本当にハンパじゃないDeeJayがいるんです。そしてPUSHIMさんの6人で、アーティストでいうとクルーを組んでたんですよね。
そのへんが、日本のJapanese Reggaeを変えたクルーと言われてるんですけど。そういう人たちの存在もやっぱり大きいと思いますね。
あとは、これはちょっと話が逸れるかもしれないですけど。東京って「ここで会ったが百年目」の文化らしいんですよ。要は武士だったりとかそういう家柄の人が移り住んできて、多く住んでいたので、「他人としゃべっちゃいけないよ」「人様に……」とか、交流をあまりしないようなカルチャーになったと言われています。江戸、東京は。
でも大阪は近江商人とかそういう商人の町で、みんなで声をかけあって、「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」と言って、みんなで交流してないとやってらんないようなところがある。カルチャーがそもそも違う。
そういう意味でいうと、じゃあどっちがpeaceかな。単純に……、そんな単純なものじゃないとしても、どっちがpeaceなんだろうと思ったら、大阪の風土のほうがレゲエに向いてるというのもあるのかもしれないですね。今の、俺の完全に勘ですけど。
『アースダイバー』という本読んだことある人いますか?
中沢新一さんという方の『アースダイバー』という本があるんですけど。そこでは、例えば縄文時代とか、かなり昔からどうやって土地が変化していって、川が流れて、土が堆積して、そこが難波になっていって……というのが大阪バージョン、東京バージョンとあるんです。その本もすごくおもしろいです。以上。
(会場笑)
ここから話が発展しないんですよね。一瞬、説明しただけでした。すいません。ふと思い出しちゃったんですね。なんでも口に出ちゃうんです。動物占いは、正直者の子鹿です。よろしくお願いします。
(会場笑)すぐ顔に出ちゃうし。……なので、早々にテレビ業界も離脱いたしました。まあ、関係ない話ですけれども。
じゃあ、次のください。さっき言いましたが、うちはAMATORECORDZというレーベルをやってます。そこに所属してくれているAKIO BEATSという天才トラックメイカーです。本当に、言葉だったりとか、そういうコミュニケーションはたまに拙いときあるんですけれども、音でもうなにせ返してくるし。
普通、トラックメイカーってストックをいっぱい持ってたりするんですよ。「なにかオケなにかな?」って声をかけると、「ああ、めっちゃあるよ」「めっちゃありますよ」って言って、USBとかメールとかで送ってくれる。
その中から、例えば10曲来たら、10曲フォルダがあって順番に聞いていって、「あ、俺が今歌いたいと思っているこの曲にこのオケ合うな」って感じでピックアップしてやる。
AKIO BEATSの場合は、ノーストックなんですよ。それはやっぱりすごくレゲエシーン、ヒップホップシーンで信頼のあるトラックメイカーなので、どんどん自分が作るそばから端から飛んでいっちゃうというか、端から誰かが持っていってくれる。誰かが買っていってくれるということでもあるけど。
AKIO BEATS曰く、「やっぱり会って話して、なにを歌いたいかとか、そういうことを話した結果、音が出てくるんであって、そういう作り方をしないんです」と言うんですね。
おもしろいのが、AKIO BEATSは、僕ももちろん……もちろんというかそうなんですけど、楽譜とか読めないんですよ。そういうアーティストがいっぱいいます。レゲエミュージック、まあヒップホップもそうかもしれないですけど。楽譜も読めなきゃコードも知らなきゃという。
びっくりしたのは、Kjもそうなんですね。20年、もう自分でなんの楽器でもできちゃうんですよ。ドラムも叩くし、ベースも弾けるし、ギターも弾けるし。だけど、楽譜は読めないんですよ。
だからもう、そういう天才肌な野生の勘で曲を作っているという人たちがいっぱいいて。AKIO BEATSもご多分に漏れず、そういう感じなんです。
そうするとおもしろいのが、例えば、よくよく音楽を知ってる人がAKIOの音を聞いた時に、すごく違和感を覚えるという現象が起こるんですね。というのは、このコード進行のときはギターは同じコードにいかなきゃいけないんだけど、それ違うところいっちゃう。そうすると「なんかもうぞわぞわするわ」みたいなことが起こるらしいんです。
ただやっぱり、知らぬが仏というか。僕はそういうのを知らないから、単純に聞いてて気持ちがいいか、楽しいか、ノルかだけ。すごくシンプルに音楽を聞いてると思うんですけれども、音楽のことをよくわかってる人は、そういう思いになるらしいんですね。
それをAKIOに言ったんですよ。「〇〇さんがAKIOのオケを、『バンドでプレイするとき、すごいしんどい、大変だ』って言ってるみたいよ」「『バンドの音にしづらい』って言ってたよ」って。
そうしたらAKIOはこうやって言うんですよ。「あ、ほんまですか。めっちゃうれしいなあ。だって、そんな簡単にバンドでやられたらたまんないですもん」って言うんですよ。かっこいいんですよ。
「えっ、じゃあなんかこれ……」ってなんないんですね。「あっそ」「So what?」みたいな。
やっぱり自分の活動というか、やってきたこともそうだし、自分自身のセンスもそうだし。やっていることにプライドを持ってやってるやつなので、それを聞いた時、すごいうれしい気持ちがして。まあ、ハグはしませんでしたけど、心の中でハグっていう感じでした。
そういうすてきな仲間がどんどん集まって、ここにいてくれてる。端っこのほうでやさしく僕を見守ってくれている、ホットコージーという彼の存在しかり。どんどん自分のフォーメーションを、まあ固めていってるというよりは、研ぎ澄ましていくというか。気がついたら窓際族どころか、窓の上のさっしの上を歩いてきたみたいな感じの人間になっていました。
「人間なのかな?」という感じもありますけれども。「宇宙人なんじゃないかな?」って、自分のことを思うときがあります、正直。ですけれども、その話はまた逸れて2〜3時間と話してしまう内容なので、またどこかで機会があったらぜひ来てください。
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