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Semiotics: Making Meaning from Signs, Symbols, Icons, Index | LittleArtTalks(全1記事)

なぜ私たちは、三角形を“再生ボタン”だと理解できるのか?

記号は、人類の歴史とは切っても切れない重要な概念です。私たちの祖先が文字を書き始めてから今日に至るまで、記号は情報伝達の手段として広く使われてきました。この文章もそうです。複数の記号が集まることで新たな意味を生み出し、あなたに情報を伝えています。ですが私たちは、当たり前に使っている記号について、多くのことを知りません。私たちはなぜ「木」という文字を見ると、緑の葉をつけた大型の植物のことをイメージするのでしょうか? YouTubeのアート系動画チャンネル「Little Art Talks」。今回は、「記号」について解説します。

記号とはなにか?

カリン・ユエン氏:「木」という言葉を発するとき、みなさんは恐らく木のことを考えるでしょう。木という言葉を見せられたり、木の写真を見せられたら、恐らく同様の効果があると思います。これらの3つのこと、つまり言葉と発音とイメージは、木の概念を喚起しているのです。

スイスの言語学者のフェルディナンド・ソシュールは以下のように書きました。「記号は、すべてシニフィアン(意味するもの)とシニフィエ(意味されるもの)の関連の結果である」

シニフィアン(意味するもの)は記号がとる形態であり、シニフィエ(意味されるもの)はそれが表現される概念です。シニフィアンからシニフィエへのプロセス、それがすなわち意味なのです。

チャールズ・サンダース・パース(注:アメリカの哲学者、論理学者)は、もう少し綿密な定義を行いました。

このような彼の図式の中で、表意体(representamen)というのは、木のような記号がとる形態であり、これは記号が意味するところの対象(object)と、心の中で解釈が行われる解釈項(interpretant)を導きます。

彼は、記号を3つのタイプに分類しました。それはシンボル、イコン、インデックス(指標)です。その記号がイコンか、シンボルかインデックスかを決定するには、その意味がどれだけ図柄に関わっているかによります。

ではイコンから始めましょう。これは覚えるのに最もかんたんです。というのは、その図柄が表すものと似ているからです。鉛筆の図はイコンです。というのは、鉛筆に似ているからです。それは物理的に近似しています。

インデックスの図柄は、何か知覚的な特長を別のものに結びつけます。つまり、事実的な関連です。シニフィアン(意味するもの)は独断的のものではなく、直接的な方法でつながります。これは、煙や火などがそうで、観察から推論することで得られます。

シンボルの図柄は、解釈の慣習や参照の規範による対象を指します。その関係性は任意であり慣例的でもあり、インデックスと異なり、学習の結果の関係性です。たとえば、再生、停止ボタンなどです。再生ボタンのシンボルそのものは再生を暗示しません。私たちが三角形を再生ボタンだと関連付けを学ぶのです。ゆえに再生ボタンをクリックすると、動画その他が再生されます。

もちろん、記号はこれらの三種類の型式の1つだけではありません。そしてその複雑さが、美術の問題としては大変興味深いのです。

例を挙げてみましょう。写真です。写真は、その主題を示すインデックス(指標)です。つまりこの写真は、撮影された場所でこの人物が存在していることを提示しているのです。

そして、同時にイコンでもあります。このイメージの中の人物は撮影された人間を、少なくとも撮影した時の姿に描写しています。

同じ考えを用いて、もう1つ例を挙げてみましょう。

この絵画の中の人物を見ると、絵画はインデックスであると同時にイコンでもあるでしょうか。ある意味そうかもしれません。この人物は彼の前に座っていたでしょうか? つまり絵画を描いたとき彼女はここにいたのかということです。それについては、否とも議論できるわけです。

恐らく正確に彼女そっくりではないでしょうし、アイコンと呼べるほどの近似でしょうか。よって、私たちは写真が本質的に、絵画よりも真実に近いと考えられるのです。無修正の写真は特にそうです。

もちろんこの話は実際にはもっと複雑です。私は少し簡略化してお話しました。というのは、記号は芸術作品において非常に重要で、芸術について多くの議論を占めているからです。つまり、記号によっていかに私たちが意思疎通できるのか、記号を介していかに思案するか、ということで、つまり記号によって芸術作品が意味を持つことが可能になるのです。

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