2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
10 Bizarre Ways to Avoid Being Dinner(全1記事)
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今日は、あなたが野生動物になっても他の動物のディナーにならないで済むヒントをお伝えしましょう。長く生き残ればそれだけ子孫を残すチャンスも生まれます。
例えば背景に溶け込んでみたり、自分をフンに見せかけて相手の食欲を失くしてみたり、逆にドぎつい色になって自分に毒があるぞとアピールすることもできるでしょう。
群れを作って自分が食べられにくくしたり、天敵が寝ている間に活動するヤツらもいます。外見の特徴から行動様式まで、天敵から身を守る術は動物たちの野生環境に適応して進化してきたものです。中には信じられないほど奇抜な作戦を練ったヤツらもいます。
その捕食能力からサシガメと呼ばれるこの虫は、食物連鎖の中ほどに君臨しています。天敵を刺激しないために、なんと彼らは餌食にした死骸を身にまとうのです。
サシガメは大抵アリをエサとしており、ストローのような鋭い口を使って相手の体を溶かしながら体液をすすります。その後に干からびた死骸を放置するのではなく、サシガメはその死骸を縛り上げて背中に積み上げます。
サシガメの捕食者であるハエトリグモはエサを探すのに視覚に頼っていますが、2007年に行われた研究では、背中に死骸を積み上げたサシガメは、丸腰のサシガメに比べて捕食される確率が10分の1になったそうです。
アリを積み上げることで体の輪郭や動きが変わったため、視覚に頼っている捕食者たちはエサであると認識できなくなったのではないかと研究者たちは考えています。もしくは、サシガメを食べるとアリの死骸を口いっぱいに頬張ることになるのを嫌がったのかもしれません。かなりマズそうですもんね。
視覚に頼る代わりに、コウモリはエコロケーション(反響定位)を用いて音を使った狩りをします。人間には聞こえないほどの高い周波数の音を暗闇に発し、その反射音によってコウモリは周囲の環境がどうなっているか、木があるのかビルがあるのか、はたまた美味しい蛾がいるのかを察知するのです。
蛾は簡単に捕食されそうに見えますが、空からの天敵に対して決して無防備ではありません。ハチノスツヅリガを始めとした蛾の中には、コウモリが発する高周波を感知するのに特化した進化を遂げたものがいます。
コウモリが近づいてくるのを感じると、激しい動きをしたり、空中から真っ逆さまに落ちたりして捕獲されないようにするのです。さらには、自らカチカチと音を鳴らしてコウモリを混乱させたり、「美味しくないから食べるな!」とアピールする蛾もいます。
またヒトリガの中には、カチカチ鳴らす音でコウモリのエコロケーションを妨害するジャミング能力を持つものもいます。コウモリは蛾のクリアな「映像」が聞こえずにぼんやりした信号しか返ってこないため、混乱している間に蛾の居場所を見失ってしまうのです。
カリフォルニアジリスの母リスのしっぽには、腹をすかせた捕食者から子供を守るための秘密があります。そもそもジリスはしぶとくて好戦的です。鋭い歯と爪を持ち、ガラガラヘビの毒に抵抗力を持つなど進化を遂げてきたのです。
そのため多くの捕食者はジリスが発する警告に敏感です。キツネやタヌキといった哺乳類が近づくと、「見えてるぞ、とっととあっちへ行け」と言わんばかりの大きな鳴き声を上げます。
ところが捕食者がヘビの場合、ヘビは空中を伝わる音をうまく、あるいはまったく聞き取れないため、ジリスがどれだけ叫んでも体力を消費するだけです。そこでフサフサのしっぽを振りまわすことで、近寄るなと伝えるのです。
それだけではありません。ガラガラヘビは赤外線や熱を検知する器官を持っています。ガラガラヘビが周りをうろついていることに気づいたカリフォルニアジリスは、しっぽを振りつつしっぽの温度を上げます。
恐らくは血の巡りを早めることでそうしていると考えられますが、ガラガラヘビはそれを見るとすぐに捕食から防御へと動きを変えるのです。
カリフォルニアジリスがガラガラヘビに対してだけしっぽを熱くする動きをして、熱を検知できないインディゴヘビに対しては行わないことから、研究者たちはこれが特有の進化だと考えています。彼らは進化によって、種を残すための数多くの戦略を手にしているんですね。
ミイデラゴミムシは優雅とは程遠い行動をとります。図体がでかいために、飛ぶのにも時間がかかってしまいます。しかしひとたび身の危険を感じると強烈な痛みを相手にお見舞いします。
なんと背中を外敵に向けて、沸騰した強烈な毒液を噴射するのです。ミイデラゴミムシの腹部には2つのタンクがあり、それぞれにヒドロキノンと過酸化水素が入っています。この2つが反応してできた高温のベンゾキノンを勢いよく相手に吹き付けることで、捕食者の組織を化学的にも侵して撃退するのです。
MITの研究者たちはこの能力を研究してきました。シンクロトロンX線画像分析技術を用いて、ミイデラゴミムシが攻撃する際の、体内の様子を調べたのです。すると伸縮性のある膜と弁が複雑な動きをしていることがわかりました。しかし基本的な構造は攻撃的でない他のゴミムシたちと同じで、進化の過程でわずかに変わった程度の違いでした。
ミイデラゴミムシが化学物質を噴射する仕組みをどのように作り上げて生き残ってきたのかがわかれば、推進システムや防爆システムの開発に役立つかもしれません。
次にご紹介するのはアメリカコガラです。北アメリカで一般的に見られる鳥ですが、捕食者に美味しくいただかれる鳥でもあります。しかしその鳴き声を使って、天敵と戦うタイミングや飛び回る上での複雑なコミュニケーションを取っているのです。
捕食者が舞い上がって狙ってきているのを見つけると、柔らかい高音で「チーチー」と鳴きます。あたかも「危ない伏せろ!」と言っているかのようです。
一方で捕食者がどこかにとまっているだけといった緊急性がそこまで高くない場合は、よく聞く「ティッカディー」という鳴き方をして「警戒しろ」と伝えます。この鳴き声によって群れを呼び寄せたり、場合によっては他の種も呼び集め、捕食者に群れをなして立ち向かうのです。気づかれた捕食者は大人しく他の獲物を狙うことでしょう。
研究者たちは「ティッカディー」という鳴き声には、捕食者についてもっと多くの情報が込められていると考えています。「ディー」の部分が多ければ多いほど危険の度合いは高く、時には23回も繰り返して鳴いていたこともあったのです。
世界中の温暖な海に生息していて、グーフィーのような見た目のカラフルなムラサメモンガラは、今回取り上げる中では最も安全第一な生き物です。タコやイカ、甲殻類のように海底のエサを探し回りますが、危険を感じると近くの穴場に身を隠します。
ムラサメモンガラは背中に2つの棘状の背びれを持っています。通常背びれは体にピッタリくっついていますが、岩場の隙間に体を入れると背びれを立てて隙間に体を固定させます。
こうすることで、マグロやシイラといった捕食者に引きずり出されて食べられないようにするのです。
引き金の形をした短い背びれが、長いほうの背びれを支えています。短い背びれを下げることで長い背びれも倒れる仕組みですが、捕食者にそんな芸当はできませんし、そもそも仕組みを知りません。ムラサメモンガラは短い背びれを筋肉で動かしており、隙間から出ても安全だと感じると背びれを倒すのです。
カニはそのハサミを、エサを獲ったり敵を挟んだり求愛行動をしたりと、いろいろ々な用途に使います。ところが、まるでポンポンを持っているかのようなこのキンチャクガニは、両手に装備したイソギンチャクを振り回す用途にハサミを使います。
毒のボクシンググローブを装着しているようにも見えます。
キンチャクガニとこの変わったイソギンチャクは、共生関係を進化させてきました。赤白の縞模様を持つキンチャクガニは、触手を顔いっぱいに振り回すことで、捕食者である小魚から身を守るのです。イソギンチャクは24時間365日ボディーガードをする見返りとして、キンチャクガニの食べ残しを食べます。
2人は良好な関係のようにも見えますが、実際はあまり公平ではなさそうです。2013年に行われた研究では、キンチャクガニはイソギンチャクにほんのわずかしかエサを残さず、ほとんど自分で食べてしまっていました。
そのために海底に自生するイソギンチャクより小さくなってしまい、まるでキンチャクガニが盆栽を育てているかのようです。一見すると可愛らしい見た目ですが、実際はキンチャクガニが一方的に寄生しているようなものですね。
一方ヌタウナギは、名前の通り魅力的な見た目ではありません。(注:英語名の hagfish は醜い老婆魚の意味)捕食者から身を守る方法もなかなかにグロテスクです。
サメのような捕食者に捕まえられると、ヌタウナギは全身にある小さな穴からヌメヌメしたスライム状の粘液を吐き出すのです。ムチンと糸状のタンパク質でできたこの粘液は、海中に広がると粘度の高いジェル状物質となって辺り一面に広がっていきます。
ただキモいだけではありません。毒性こそありませんが、この粘液は海中に広がるため、襲ってきた魚が行うエラ呼吸で相手のエラに絡みつく致命的な攻撃を行えるのです。捕食者は窒息死から逃れようとするため食事どころではなくなります。
さらに素早く捕食者の口から逃げるため、ヌタウナギは自分の体で器用に結び目を作るように動いて、表面の粘液で滑りながら脱出するのです。
ヌタウナギについてははさかんに研究が行われていて、粘液を構成する細長いタンパク質繊維をどのように保持して生成しているのかを解明しようとしています。いつか同じようなタンパク質を使って、頑丈で伸縮性の布を開発する研究所が現れるかもしれませんね。
プロンキングやストッティングと聞くと、インターネット上の新語と思われるかもしれませんが、これはある動物が行うメッセージのことです。アフリカの草原では、トムソンガゼルのような草食動物は群れで行動します。
大勢で周りを見渡すほうがライオンのような捕食者を見つけやすくなるからです。群れで行動することである程度安全ですが、自分が食べられないという保証はありません。一方捕食者は狩りに失敗して貴重な体力を無駄にしたくないため、1番弱そうな獲物を慎重に見極めます。そこでガゼルはプロンキングをするわけです。
プロンキングとは4本の足を真っ直ぐ地面に伸ばした状態で、背中を丸めて飛び上がることです。一見するとただ体力を消費するだけの無駄な行動に見えますが、研究者はプロンキングに重要な意味があると考えてます。
プロンキングをすることで体力があることを見せつけ、捕食者が別の獲物に狙いを変えるように仕向けるのです。
ほとんどの場合食物連鎖の鎖が揺らぐことはありません。ライオンはシマウマを食べ、クモはハエを食べ、カエルはゴミムシの幼虫を食べます。これが普通です。ところが極稀にこれが逆転するケースがあるのです。捕食者となるオオキベリアオゴミムシの幼虫をご紹介しましょう。
幼虫は無垢でか弱く、ジタバタもがく姿は捕食者の目をひきます。他のゴミムシの幼虫なら、お腹を空かせたカエルにあっという間に食べられて終わりです。ところがオオキベリアオゴミムシはカエルを待ち構えており、カエルの攻撃をサッと交わした後背中に飛び乗ります。
頑丈なアゴを背中に突き刺して体液をすすり始め、柔らかいカエルを食べ尽くしてしまうのです。
このような逆転劇ななぜ起こるのかはわかっていませんが、オオキベリアオゴミムシの幼虫とカエルを戦わせる実験を400回行っても、毎回オオキベリアオゴミムシが勝つのです。いずれにしてもオオキベリアオゴミムシの作戦は功を奏しています。
野生動物たちの世界は、食うか食われるかの厳しいものです。しかし戦うために工夫したり隠れたりと、環境に適応して知恵を絞った進化はとても興味深いですね。
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