2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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西野:次、僕あれしたい。実はオンライン・サロンの人には、すでにその話はしていたんですけど、『えんとつ町のプペル』2,000円なんですよね。例えばイベントの時とか、出版社からまとめて買うときとかあるんです。そのときって、8掛けとかで買ったりするんですね。
それって定額のふつうの値段で売って、あがりがでた分をイベントの製作費にまわしたりとか、スタッフさんのお給料にまわしたりとかして、浮いた分は何かしらに使うっていうのを決めているんだけど、もうここからは『えんとつ町のプペル』をイベントとかで売るときに8掛けで買うじゃない。8掛けで買った『えんとつ町のプペル』のあがり分で、『えんとつ町のプペル』を買っちゃって。
トンボ:あがりで。
西野:あがりで、『えんとつ町のプペル』を買っちゃって、たとえば8掛けだったとしたら1,600円だから、1冊売れたら単純計算400円、ってことは、5冊売れたら、ていうか4冊売れたら、もう1冊買える。8掛けで買えて1,600円だから。
のぶみ:そんな買い方するんだ。
西野:だから、4冊売れたら1冊買える。だったら、4冊売ったら、また1冊買えるじゃないですか。この1冊は、もう海外の人にあげようと思って。0円で。
のぶみ:そしたら100パーセント中国がすごいいいですね。
西野:海外に行くことって、今年けっこうあるんですよ。
のぶみ:そうなんですか。
西野:たとえば、タイとかで2,000円の絵本は売れにくいんですよ。海外にプロモーションで海外に行ってるんだから、そこで黒(字)を出すことが目的ではないから。だったら日本で4冊売って1冊買って、それで海外の人は『えんとつ町のプペル』は0円。
のぶみ:そんなの考えるんだ。
トンボ:なるほど。
西野:日本は2,000円だけど、海外は。だから「『えんとつ町のプペル』を0円で手に入れたかったら、海外に行ってください」みたいな。
のぶみ:なるほど。
西野:なんか、そういうことを次にやってみようかな。
トンボ:なるほど。
のぶみ:翻訳の本はないんですか? どこが今あります?
西野:あります、あります。中国、韓国、台湾はもう決まって。
のぶみ:僕も、あそこが今、絵本の発展途上なんですよね。中国はものすごく売れてて、僕、今一番売れてるみたいです、中国。
西野& トンボ:へー。
のぶみ:だから日本の絵本が1位になると、絶対あっちにいきますよね。それで中国はもう一人っ子政策をやめたから、ものすごく売れるんですよ。
西野:なるほどね。
のぶみ:3年で、『100万回生きた猫』は日本の記録を突破して、270万部くらい売れたって言ってましたね。
西野:3年で。
のぶみ:3年で売れたそうです。だからね。
西野:パイがそもそも違うからね。
のぶみ:全然違うって。いや、でもすごい。
トンボ:じゃあ、けっこう。
のぶみ:中国は売れるよね。
トンボ:日本のイベントで沢山売れれば売れるほど、海外に。
西野:海外に0円で。
のぶみ:もっていくっていうことか。
西野:そうですね。
のぶみ:ふーん。
西野:だから。
のぶみ:それも、そのポイント、ポイントの人をあげたほうがいいですよね。
西野:まぁね。今度一番近くでいうと、3月の末から10日間くらいイタリアに行くんですよ。
トンボ:イタリア。
西野:ボローニャ行って、絵本なんとか展で行って。
トンボ:ブックなんとかって行って。
西野:その次に、「ミラノ・トリエンナーレ」(注:ミラノで開催される美術展覧会)でミラノに行って、そのあと、途中いっぺんスペインにも行くんです。3か所行くんで、メディアの人を重点的に配るという。
トンボ:海外のメディアの人に。
西野:数百冊規模で配って。
のぶみ:あー『光る絵』もってきたいんですよね。
西野:ミラノは持ていきます。ミラノ・トリエンナーレに『光る絵』。
のぶみ:あれ、わかりやすいもんな。
トンボ:そこに展示。
西野:そこに来た人だけに、もう(絵本を)あげちゃうっていう。売らない。
トンボ:すげー。
西野:だから日本で売れれば売れるほど、そっちへ持っていけるから。
トンボ:あれを無料でもらえるって、ちょっとすごいですけどね。
西野:でもそうして、そこで、もう1回イタリアとかでパッ! と盛り上がって、それがニュースになったら、「またイタリアですごいことになってる」ってニュースが日本で流れたら、また日本で。
トンボ:日本で売れますね。
西野:だから。
のぶみ:逆輸入作戦。
西野:はいはい。次は。
のぶみ:『君の名は』も、今ね。
トンボ:そうですもんね。
のぶみ:海外でトップとってるから。イタリアとかの人のほうが、日本のやつ好きなんですよね。たしかね。
西野:へー。
のぶみ:ボローニャは好きなんだよな、日本の。
西野:でも配ります、配ることにします。
のぶみ:配るのか。ふつうに売れそうな気もする、あの『光る絵』があったら。
西野:確かにね。でも、まぁ、そこで「これもらえるの?」って言って、なんか喜ばしたほうが。
トンボ:でも何冊持っていくんですか、それ。
西野:いや、わかんないです。
のぶみ:無料で配るんだったら、相当な数だよね。
西野:そうですね。まぁ関係者に配るんですけど。でも5、600冊くらい。
トンボ:えー! 5、600冊!
西野:それで。
のぶみ:5、600冊! 郵送するのか、はじめ。
西野:そうです、そうです。
のぶみ:すげー。
西野:でもまぁ、さっきの話じゃないですけど、手売りで2,000冊売ってしまえば、500冊プレゼントできるんです。
トンボ:そうですね。
西野:そういうことだから。
トンボ:すごいなー。
のぶみ:映画化の前に100万突破させるつもりですか?
西野:いやー、いけたらいいですけどね。
トンボ:それ、やばいですね、ホントに。
のぶみ:俺、今『ママがおばけになっちゃった!』3作目を描いている。
西野:すごいですよね。
トンボ:最新作。
のぶみ:それで、それこそ映画化の前に100万部突破させてね。それで映画化になってから、200万部越すパターンが多いんですよ。映画化の前で100万だと。それでちょっと、賭けてみようかな、と。『ママがおばけになっちゃった』を出して、これは別れの話だから、ちょっと寂しくなる話になるんで、『さよならママ』でさらに強くなって、それだと辛すぎて読まないっていう人もいるから、じゃあ今度は温かい涙を流せるっていうのを、明日講演会で読み聞かせようかと。
トンボ:へー。
のぶみ:これがなんか、反響がずば抜けていいんですよね。
トンボ:へー。
のぶみ:なんか、あるんじゃないかなと思って。全貌がこうやって見れるから、3つ。
西野:むっちゃ、やってますね。
のぶみ:そうですね。これ、だから、すごい勝負かもしれないですね。
西野:へー。読み聞かせやりましたよ、札幌で。
のぶみ:やりましたね。
トンボ:どうでした? 北海道。
西野:いや、良いです。映画館がすごいよかったですね。
のぶみ:やりたいな、俺も。
トンボ:むっちゃ、絵がキレイでした。
西野:映画館って、いいですね。
のぶみ:プロジェクターが、やっぱ違うんですか?
西野:あれ、なんなの? どうやって出してるの?
トンボ:あれは、パソコンをつないで。
のぶみ:映画館のプロジェクター?
トンボ:ちがいますね、借りていますね。それ用に。
西野:映写機みたいのではない? っていう。
トンボ:じゃないですね。やっぱり、くっきりはっきり出すように。
西野:へー。
のぶみ:映写機じゃできないよね、たぶん。フィルムがないと。
トンボ:そうです、そうです。大きいスクリーンにズバン! っと。
西野:すごいキレイかったですよ。
トンボ:めちゃくちゃキレイでしたね。
のぶみ:だから西野さんが北海道にいるときに、僕、「けんぶち絵本の里大賞」にいて、賞もらったの。
西野:へー、剣淵(注:北海道上川地方北部、天塩国上川郡にある町)にいたの。
のぶみ:そこではじめて、今、日本の絵本作家で売れているのって、僕と西野さんとヨシタケシンスケさんと、ツペラツペラさんなんですけど。ヨシタケシンスケさんと初めて会えたんですよ。それで3時間くらい、がっつり2人で話せて。
西野:へー、なんの話を?
のぶみ:「これ、どうやって作ったんですか?」って言って、いろいろ話したんですけど。「なんか、のぶみ君のは、読み聞かせるタイプの絵本なんだよね」って。
西野:はいはい。
のぶみ:それで「僕は、黙読するタイプの絵本なんだ」って。
西野:うんうん。
のぶみ:読み聞かせることは全然、考えていないんですって。
西野:なるほど。
のぶみ:それは昔、読み聞かせより、自分のタイミングでめくるっていうのが好きだったらしいんです。
西野:あー。
のぶみ:「だから黙読するのに適したかたちの絵本は、どうやって作ればいいんだろう?」って、考えて作ってるって言ってて。
西野:へー、面白い。そんなのあるんですね。
のぶみ:話は作れないんだけど、小ネタでずっとボケていく『りんごかもしれない』って絵本があるんです。りんごかもしれないけど、リンゴじゃなくて、これなんじゃないか、あれなんじゃないか、って、ずっとボケていく絵本なんですね。それが30万部くらい売れてるんですよ。それは、話で抑揚をつけていくのが苦手らしいんですよ。小ボケみたいなやつ、ショートコントみたいなやつ、自分は得意だから、逆に僕はそれ以外はやらないんですよって話をしてて。
西野&トンボ:へー。
のぶみ:へー、そうなんだ、そんな作り方があるんだ。それで、毎日子どものちょっとおもしろいなって思ったところを、メモるんですね。自分はすごいネガティブだから、メモって、ちょっとクスッとさせるというのを、クスッとさせてふざけたことをかいて、頭の中柔らかくする、みたいのがあって。やっぱり共通しているのは、自分の得意なことしかやらないってことですね。
西野:確かに。
のぶみ:西野さんもそうだけど、「それ不得意だから、やらない」っていうじゃないですか。
西野:はいはい。
のぶみ:なんかヨシタケさんも、ほんとそうでしたね。
西野:だから、やっぱそれくらいになってくると、ヒットがまぐれじゃないですよね。むちゃくちゃ考えて。
のぶみ:あのヨシタケさんの場合は、『りんごかもしれない』で売れて、そのあと『もうぬげない』で30万部突破してるんです。
トンボ:はいはい。
のぶみ:もうひとつのやつで20万部突破しているのが2つあるんですよ。もう1つ10万部突破しているのがあるんです。
西野:へー。
のぶみ:出す本、これが全部10万部いっているっていう。
西野:それはすごいな。
のぶみ:それは、できないですよね。
西野:それは、すごいな。どうやってんだろう。でもまぐれじゃないですよね。
のぶみ:それで、自分で案出さないんですって。その「りんごかもしれない、もしかしてりんごじゃないかもしれない。視点をこう変える話を編集から書いてください。」って言われて、お題を出されてやってるらしいんです。
西野:へー。
のぶみ:そうじゃないと、僕はかけない。
西野:へー。
トンボ:そうなんですね。
のぶみ:僕は逆に、ゼロ・イチじゃないと無理だから。だから自分のこと、よく知っているのはよく知っていて、それで僕、「なんで読み聞かせばかりする絵本ばかりをなんで作るんだろう?」って思ったときに、うちのお母さんが読み聞かせをしてくれなかったんですよ。ちっちゃい頃。
西野:あー。
のぶみ:だから僕は、読み聞かせされたかったっていう思いで、読み聞かせを上手くなろうとしているのかもしれない。
西野:なるほど。
のぶみ:そこで、思ったんですよね。
西野:へー、なるほどね。
のぶみ:だから、西野さんも頑張ってかいているから、何か出ているんじゃないですか? 西野さんの。
西野:出てるんですかね。
のぶみ:昔とか、わかんないけど。
西野:子供のころの。
トンボ:長年育ってきたことが。
のぶみ:ファンタジーやるじゃないですか、絶対。
西野:ファンタジーやります、僕。
のぶみ:だってリアルな話、人間とかでやらないものね。
西野:あー。
のぶみ:『君の名は』みたいな形でやらないものね。
トンボ:でも、1作目の『ドクター・インク』のやつは、それこそ自分の子どもの時の。
西野:そうそう。でも、何かあるのかな。
のぶみ:なんでファンタジーやるのか、とかね。
西野:ファンタジー、好きですね。
のぶみ:だって、家もファンタジーですね。
トンボ:そうか。それに完全になるには何か、昔、育ってきた何か。
西野:何かなー。
のぶみ:けっこうお母さんとか、親とかに関係している場合はけっこうあるみたいです。
西野:へー。
のぶみ:僕はけっこうありましたね。それでやってると、今までの自分の人生が良くなったって、『おこらせるくん』っていうのは、僕怒られなかったので、逆に怒ってほしかったっていうのもあって、作ったんですよね。そういうのもあります。
トンボ:そういえば、西野さんのカマキリを3体、背中で。
のぶみ:残酷なね。
西野:アロンアルファでくっつけて。
トンボ:最強のカマキリって。
西野:してたしてた。
トンボ:ファンタジーにからんでるんじゃないかな。
西野:それくらい子どもの時からやってたんかな。
トンボ:ちょっと創造の生き物みたいですよね。
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