2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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司会者:今日は鈴木プロデューサーを囲んだ記者懇談会ということですので、まず冒頭は先に鈴木さんにちょっと話していただいて、そのあとQ&Aというか質問いただければと思いますので、よろしくお願いします。
鈴木:はい。わかりました。なんか(この会場は)声が響くんですね。これ。
いや、僕も2年ぶりですかね、アカデミー賞に来まして。それでこの間、『千と千尋の神隠し』以来、アカデミー賞を受賞するってことはなくて。だけど、今回はちょっと僕、期待してたんですよね。本当のこと言うと。
それで『レッドタートル』っていう映画は、ジブリでプロデュースして、それで現場はフランスで作る。スタッフはヨーロッパの人という、その組み合わせもおもしろいし、同時に内容も、まあ最近の映画ってちょっと騒がしい映画が多いじゃないですか。そういうときにこういう静かな映画というのが、とくにこういう映画の賞だと、人の目を引くんじゃないかなと、そんな気がしてて、かなり期待をしてたんですけれど、残念ながら受賞できませんでした。
それで僕自身は、僕は英語がダメなんですけれど、その発表の直前まで「どうやってしゃべろうかな?」とかっていろいろ考えてたんですよ(笑)。ただ、まあそれが残念ながらね。
1階のある席にいて、それで本当にもし『レッドタートル』の声が出たら(呼ばれたら)、すぐ立つ用意をして、それで僕の隣のマイケルも、マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット(『レッドタートル ある島の物語』の監督)も、一生懸命、紙に受賞の挨拶をメモしたりして。まあ、それはちょっと幻に終わっちゃったので、ちょっと残念なんですけれど。これはしょうがないです。しょうがなくて……とはいえ、心残りなんですけれど。
ただ、一方的にしゃべっちゃうとですね。実は昨日約束してあったんですけれど、ピクサーのジョン・ラセターという人に会いまして。それでいろんな話をするなかで、彼の最初の話題がこの『レッドタートル』だったんですよね。
それでもう、いきなり会って、彼はいつも強いハグをしてくれるんですけど、いきなり「『レッドタートル』、本当にすばらしい映画である」と、それを言ってくれたのが、僕にとってはアメリカに来て一番うれしいことでした。
それで、なんてったってね、みなさんご存じのように、ジョン・ラセターという人はピクサーを率いて、それでヒット映画をどんどん作り続けている人なので、みなさんちょっと意外に思われるかもしれませんけれど、とにかく彼が「本当にいい映画である」と。それで「あれはいったいどうやって作ったんだ?」ということを改めて聞かれて説明をするってこともあったんですけれど。
まあいろいろありましたけれど、そのジョンが褒めてくれたということで、僕はある種の満足を得たので、それで本当はアカデミー賞もいただけるとよかったんですけれど、残念ながらダメでした。はい。
まあ、僕のご挨拶はそのぐらいにして、そのあとはじゃあ、ご質問あればということで。
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