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Should I Wear Sunscreen in the Winter(全1記事)

夏でなくても日焼けする? 紫外線が肌に及ぼす影響

まだコートが手放せない季節ですが、この時期でも日焼けは存在します。もちろん夏に比べればマシではあるものの、太陽光のなかの紫外線、とくに屋外であればいつでも大量に降り注いでいるUVBは肌にダメージを与えます。今回のYouTube科学系チャンネル「SciShow」では、紫外線が肌に及ぼす影響について科学的に解説します。

紫外線が肌に及ぼす影響

マイケル・アランダ氏:直射日光を浴びすぎるとDNAが壊されて皮膚がんになる、という話を聞いたことがあるでしょう。ちょっとした日焼けでも見過ごせません。皮膚が一定のダメージが受けると、皮膚がんになってしまう可能性はあるのです。

さらに言えば、DNAがダメージを受けるのはなにも夏だけの話ではないのです。

12月の北半球のように、寒くて曇りがちな季節であっても紫外線は1年中地球に降り注いでいます。紫外線が当たるとDNAはすぐにダメージを受けますが、体はできる限り修復しようとします。

太陽光に含まれる紫外線は、その波長に応じて3つに分けられます。エネルギーの弱いUVAはメラニンという肌の色素にほとんど吸収され、エネルギーの強いUVCは地球のオゾン層に吸収されます。DNAにダメージを与える原因となるのは、エネルギー量こそ中くらいですが、屋外でいつでも大量に降り注いでいるUVBです。太陽光は遺伝情報を根こそぎ破壊するわけではありませんが、ランダムにダメージを与えていきます。

DNAは「核酸塩基」という4つの塩基成分で構成されています。アデニン、シトシン、グアニン、チミンです。

これらの核酸塩基と、糖、リン酸が合わさってDNAはできています。

有名な二重らせんを形作るため、塩基はそれぞれペアを組んでいます。TはAと、CはGとそれぞれ組み合わさります。

DNA塩基がある特定の並びをしている箇所、大抵はTが並んでいたりCが並んでいたりしていますが、そこにUVB光線が当たると特有の反応が起こります。UVBの持つ光エネルギーが、隣り合っていたTやCをつなぎ合わせてしまうのです。

塩基が向かい合っていたペアではなく、隣の塩基とつなぎ合ってしまうと、DNA二重らせんには膨らみができてしまいます。こうした形状変化は、DNA内の情報を読み取ったり複写したりする際にエラーを発生させるため、当然ですが細胞にも悪影響を及ぼします。

幸いなことにこの反応は特有のものであって、私たちの体にはすぐに異常を見つけて修復する機能が備わっています。しかし細胞が大量の紫外線を浴びてしまうと、DNAの損傷に修復が追いつかなくなるかもしれないのです。

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