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Why I have tonsil Stone?(全1記事)

喉の奥にある“臭い玉”の正体

喉の奥になにかつかえている感じがする場合、膿栓(臭い玉)が原因かもしれません。くしゃみや咳によって飛び出してくることもありますが、一体この膿栓の正体はなんなのでしょうか。また、人体に害はあるのでしょうか。膿栓は食べ物の欠片や、細胞の死骸、もしくは口の中にあるごみが、カルシウムとそのほかのミネラルにより硬い物質になったものです。口臭の原因になることはありますが、ほとんどの場合、膿栓が身体に悪影響をおよぼすことはありません。今回のYouTube科学系チャンネル「SciShow」では、膿栓について解説します。

膿栓(臭い玉)の正体

マイケル・アランダ氏:喉の痛みはさまざまな病気のサインです。同僚から風邪をうつされたり、前日の夜に大きな試合で大声で応援しすぎたりしたせいかもしれません。

でももし喉を刺激する塊があったとしたら、なにかがそこにつかえている可能性があります。それはおそらく黄色がかった白い膿栓(臭い玉)でしょう。

この塊は食べ物の欠片や、細胞の死骸、もしくは口の中にあるごみからできたものです。奇妙ですし、おかしな感じで、しかも気持ち悪いですが、危険なものではないのです。

扁桃腺はリンパ管の一部です。リンパ管はゴミを取り除いたり、病気の感染から身を守ったりする組織とともに作用します。扁桃腺には3種類あり、膿栓は主に口蓋扁桃に現れます。

口蓋扁桃は喉の奥にある2つのふわふわした部分にあり、大きく口を開ければ鏡で見ることができます。

口蓋扁桃は繊維がたくさん折り重なった扁桃陰窩がいっぱいあり、これがバクテリアを惹きつけ、そのバクテリアがくっつけるように繊維の量が最大化するようになっています。多くの免疫細胞は病原体にさらされており、それらと戦うための抗体とともに免疫反応を構築し始めます。

残念ながら、バクテリアにとって居心地のいい裂け目があると、時には快適すぎてしまいます。こういった陰窩は細胞の死骸や余分な粘液、そして食べ物の欠片や口の中に残るものを集めてしまいます。これがさまざまな種類の微生物にとって美味しい餌となるのです。

バクテリアの被膜が形成された後、こういった粘り気のある塊は石灰化し始め、カルシウムとそのほかのミネラルにより硬い物質になります。

その固形の塊が膿栓や扁桃結石と呼ばれるものになります。膿栓には数ミリから数センチまでさまざまなサイズがあります。時に、それを飲み込んでしまったり、喉に貼りついて変な感じがしたりすることもあります。

膿栓にいるバクテリアは硫黄化合物を生み出し、このせいで息が臭くなるのです。しかし、それは最悪の場合でしょう。膿栓が危険なほど大きくなったり、飲み込むのが困難だったり痛みを伴ったりするのは稀です。

取り除きたいのであれば、ブラシを使ったり、うがいをするのがいいでしょう。もしくは、耳鼻咽頭科のお医者さんに行って診てもらいましょう。

塊が何度もできたり、非常に気になるようであれば、最終手段は扁桃腺を取り除く手術です。手術以外で、膿栓が形成されるのを止める手段はありません。膿栓は人間の身体が引き起こす不思議な現象の1つです。でも少なくとも、危険ではありませんよ。

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