2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
リンクをコピー
記事をブックマーク
こんにちは。スポーツ管理者の高橋です。
今回は走る動作ですね。この動作を考えるときに、よくこの言葉が出てきます。「腸腰筋」という筋肉です。
これは何かと言いますと、こんなふうに立ってると、
いま私はここがおへその位置です。
おへそから脚の付け根をつなげる筋肉として腸腰筋があるわけです。腸腰筋がどこにあるのかを確かめる方法は、へそから3センチ下くらいに指を当てて、そこから横にスライドさせると、腰骨があります。そこと脚の付け根の間にふくらみがあると思うんですが、ここがまさに腸腰筋であると。
ランニングの世界では腸腰筋を使って走ります。ただ脚だけではなくて、脚の付け根から出すように走りなさいと教えられることが非常に多いです。
これは、なんでかというと、例えば陸上の世界で高野進さんという、陸上のトラック競技の世界で金メダルをとった方。あるいはウサイン・ボルト選手。100メートルで金メダル。世界記録を樹立したウサイン・ボルトさんも、腸腰筋が発達してるんです。
ここをへそだとします。
上から見るとこういうふうに腸腰筋がものすごく発達してるというふうに見てわかるので、そこから腸腰筋を、脚の付け根を出すようにしましょうというわけです。この腸腰筋をどういうふうにすれば動かすことができるのか、ということを今日はお教えしようと思います。
よく腸腰筋を動かすために言われるのは「大股で歩く」と。大股で歩くようにすると、腸腰筋というのが大きく働くことができると言われているんですね。
それはですね、走る動作をこういうふうに腕があって、脚があって。
脚がそんなに動かなかったら、脚の筋肉そんなに働かない。それを、大股にすると、このくらい脚を動かすんですね。
脚の付け根からおへその下にある腸腰筋っていうのがよく動くと言われているんですね。脚も、かなり大きく大股を出すように動かすと、腸腰筋が少し張るんですね。ここが張ったことを確認して、腸腰筋を使うように動かしなさい。脚だけで動かすんでなくて脚の付け根で動かすと。
では、実際にマラソンとか陸上において、大股で走るような動作をすると腸腰筋は本当に動くのかということを、お話します。
実は、腸腰筋の働きに大事なのは上半身ですんですよ。いくら大股で歩いていても上半身の重みが後ろにかかっていたら、かかとに重心をおいたままになっていたら、腸腰筋が働かないんです。
私は「腹を落として背を伸ばす」という弓道でよく使う姿勢があるんですが、今、これ話してる間も意識してるんですね。そういう人ならば、大股で歩いても上半身が自然に動いて、腸腰筋働かせることができます。
しかし、痩せ型の人は特に腰が反ってる人が多いんですけども、反り腰になって、
首の筋肉がこっちに縮んじゃってる人っていうのは、かかとに重心がかかりやすくなってるんですね。この状態で腸腰筋が動くかというと、動いてるように見えるんだけども、重要なのは上半身がどういう状態か、なんです。
例えば反ってる姿勢の場合だと、大股で歩いた時に使っているのは、腸腰筋じゃなくて、太ももの前側の筋肉なんです。大腿四頭筋っていうんですけども、太ももの前側。これが働いちゃうんですね。
だから、みんながみんな大股で歩くようにしちゃうと、反ってる人は太ももの前側が先にいきんじゃって、太ももの前側の筋肉とか、あるいはこの腰回りの背中の筋肉なんかが、逆に緊張しすぎちゃうんです。
なので腸腰筋というのは、どういう姿勢、どういう状態の時にもっとも働くのかということを考えなければいけないんです。
では、どのように走れば、どんな姿勢で走れば一番腸腰筋が働くのか。これは、上半身がやや前傾な時です。なので、体があるとすると、首の筋肉が適度にこういうふうな状態。
こういうふうにまるで釣竿のような、始めはまっすぐでも、徐々になめからに、前傾姿勢の時に大股で歩くと、腸腰筋は動くんですよ。逆にこうじゃない人。こうじゃない人が歩くと、太ももの前側の筋肉とか背中の筋肉が先に緊張しちゃったり、緊張しすぎて実際の走る動作に活かしにくくなっちゃうんですね。
これはまあ42.195キロを走ったりとか、陸上の世界で本当に大股で歩いて、腸腰筋を意識して走ってみればわかると思うんですが、上半身の姿勢が崩れちゃったり、もともと反ってる姿勢の人の場合だとそもそも働かないんですね。
しかし、先ほどお話しした高野進さん。彼は、腸腰筋を意識して走ったことは一度もないって言っています。なので、「腸腰筋を動かすのは確かに大切だ」「腸腰筋を走るのに効率が良さそうな気がする」。かと言って、腸腰筋を意識したらみんながみんな陸上の世界選手権に出てる人と同じ走りになるかっていうと、実はもう一歩。
腸腰筋を意識して走るというのは大事なんですが、それをうまくスポーツに活かすためには、姿勢に加えて、もうひとつ上乗せする必要があります。
そこでお話ししたいのは、上半身がやや前傾であることと、もうひとつ、腸腰筋というのは脚を後ろに引くとのばされるんですよ、ここが。
腸腰筋っていうのは、脚を後ろに引くわけですよ。思いっきり後ろに伸ばすと、下っ腹の部分が伸ばされるんです。腸腰筋は、前に引き上げた時にもっともよく働きます。前に足が動いた時にそれまで後ろに引かれていた腸腰筋が、へその真下を通る時に一番収縮されて、大きく働きます。
へそより下くらいまでなら、収縮されて一番働くんですけど、これ以上脚を前に出しても腸腰筋って働かないんですね。働かないというか、実際の走り動作に活かせるくらいには働かない。むしろへそより前に出ると、今度は太ももの前側の筋肉とか背中の筋肉、こっちが働くようになってしまいます。
だから、そんなに脚も前に出さない。むしろ、後ろに引き上げた脚をへその下にすっと出す。そのくらいがもっとも腸腰筋が働くということなんですね。なので、やはり大切なのは上半身をやや前傾にすること。そして、その上で脚を後ろから前、これはへそ下くらいですね。ここまで引き上げる時が一番腸腰筋が働きます。
なので、走る動作で腸腰筋を活かした走り方をしたい場合は、まずは姿勢を整えて、その上で後ろから前、へその下まで脚を動かす。
だから、これ(腕)が足だとすると、後ろにこれぐらいから、
後ろ斜め45度からちょうど垂直90度くらい。
ここまでで走ると腸腰筋が一番収縮されます。そして、それによってまるで起き上がるような感じで上半身全体がすっと前に出てくる。ぜひこの走り方、意識の持ち方と姿勢、これをやってみてください。以上で終わります。ありがとうございました。
関連タグ:
スポーツは感覚じゃない、理論だ! 理想的な“走り方”を徹底解説
「腕を大きく振って走る」は間違い!? 本当に効率のいい走り方
ランニングで大切なのは“首と鎖骨”? 解剖医学に基づいた疲れない走り方
「指使い」で走りは変わる!? ランニングで意外と大切な“指”の使い方
ウサイン・ボルトの速さの秘密はこれ! 走りに超重要な「腸腰筋」を知ってる?
ランニングの時、どこ見てる? ちょっとしたコツで走りが変わる「目線」の魔法
パパ必見! キャッチボールで疲れない、効率のいい球の投げ方講座
効率よく走るために股関節を使え! ※ただし、股関節は意識しないこと
ランニングのひざ痛の原因と対策 気をつけるべきは「肩と目線」
カーブを速く走れないのはなぜ? 人体の構造に基づく傾向と対策
マラソン大会で記録を出したい人が、ランニングマシンを使うべきでない理由
「イメトレって意味あるの?」と思ってる人に知ってほしい、意外とすんごい効果
スポーツで「言われたとおりに」直しても、逆に下手になった気がする理由
野球選手がゴルフするのもあながち間違いじゃない? 異分野のスポーツを練習する意外なメリット
マラソンにおける「体力はまだあるけど脚がしんどい」から解放される方法
弓道の動きで腰痛改善? 人体の仕組みから紐解く、身体にやさしい「姿勢」の作り方
デスクワーカー必見! 肩こり・腰痛と無縁になる身体の作り方
プロの真似をすると逆に下手になる? スポーツの練習法に潜む意外な落とし穴
スポーツ疲れがなかなか取れないなら、「懸け口十文字」を習得せよ
スポーツが苦手な人は知らない「Xの関係」とは?
え、まだ筋トレしてるの? 人間の性能を100%引き出す「筋骨」という概念
すごいピッチャーほど肘や肩を壊してしまう理由
武道の姿勢で肩こり解決? 身体をリラックスさせる「胴造り」の作り方
スポーツの上達には、なぜ「ふくらはぎ」が重要なのか?
スポーツ上達のコツは、あなたの目線の“ちょっと上のほう”にある
身体はガチガチだけど、ストレッチする時間がないあなたへ 体調を整える「帯」の使い方
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05