2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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西野亮廣氏(以下、西野):「西野のTwitterもひどいけどね」っていうコメントがあったんですけど、そんなにひどいかなと思ってTwitter見返してみたんですよ。ひどいっすわ、やっぱり。「あ、ひどい」と思いまいた。「そんな言い方ないじゃん」「そりゃあないな」って思いました。
のぶみ氏(以下、のぶみ):いや、でもすごいなと思ったのは、擁護してる人でブログを書いてる人のやつももちろん、西野さんのところでリツイートされたりはしてるけど、バッシングしてる人のやつもちゃんとリツイートしたりして、「こういう意見もあるんだな」「みんないろんな意見があっていいんだよ」っていうのは言ってたから、それはけっこうちゃんと筋は通ってるなと思ってたんですけど。
西野:僕が一番大事なのは、実は明坂さんのことをフォローするわけでも決してないんですけど、やっぱり最終的には日本のエンタメが盛り上がったほうがいいと思う。明坂さんが幸せになったほうがいいし、明坂さんのファンの方が幸せになったほうが、僕にとっては、メキシコの誰それさんが幸せになるよりかは、身近な人が盛り上がったほうが僕にとっても得なんで。
絶対に明坂さんがうまくいったほうがいいなと思った時に、まずフリーミアムっていうことの認識は知っておいたほうが絶対にいいなと思ってました。
「全部アウト」って言ってクリエイターにお金が入らなくなる……、「アウトアウト」って言っちゃうんじゃなくて、こういう選択枝もあるよっていうことは声優さんおよび声優さんのファンの方も、もっと言ったら絵描きの方も、選択肢としてたぶん置いといたほうがいいと思う。僕ばっかりしゃべって申し訳ないですけどね、『えんとつ町のプペル』を作ったのって、作り出したのは何年か前なんですけど、次回作も作るんですよ。で、「スタッフの座組をどうする」と。
のぶみ:もう出してましたね。
西野:そうなんです、次回作のスタッフの…。
のぶみ:「時計台の~」って出てましたよ。
西野:そうです。次回作も30人ぐらいのスタッフで作るんですけど。「じゃあ座組をどういうチームで行く?」「どういうスタッフで行こうか」っていう話にもうなっていて、僕と一緒にやっているチーフのスタッフがいるんですよ、もう1人。これがお金の管理もするし、スタッフの管理もする。「このスタッフいいかもしれませんね」「このクリエイターさん熱いですよ」って言って教えてくれる人がいるんですけど。
『えんとつ町のプペル』が3年前にスタッフを組んで、今回またスタッフを組むっていう段階になったんですけど、今回すごく外国人の方が増えたんですよ。外国人イラストレーターが超増えたんです。
なぜかというと、外国人イラストレーターのレベルが超高いんですよ。むちゃくちゃレベル高くて、むちゃくちゃ売り込みがうまい。値段も自分でちゃんとコントロールしているんですね。
となった時に、日本人同士で右習えでデコボコのデコの部分をならして、みんな平均点叩いて平均を下げて平和を作ったところで、もうタイのむちゃくちゃすごいイラストレーターさんがインターネットで0.1秒で繋がれるから、「こっちと仕事したほうがいいや」って。
これがいろんなところでもう行われていて、このままだと日本のエンタメやばい、日本のイラストレーターさんやばいと。だから、絵を描くのももちろんそれ大事だけれど、もうちょっとビジネスのことだとか、自分を売り込むことだとかを勉強しておかないと、全員食いっぱぐれちゃうなと。
のぶみ:そりゃそうだろうね。今からたぶんそういうふうになっていくだろうね。その外人さんは、会社みたいに1ヵ所に集まってやっているんですか? 母国のほうにいらっしゃるんですか? 世界中いろんなところで。
西野:データのやり取りになってくるので。
のぶみ:やっぱりそういうふうに作っているんだ、今。
西野:本当にもう超実力社会です。日本人がどれだけ平和を作ろうとしても平均で、アメリカ人が「関係ねえ」って言って、アメリカ人の超すげえやつが出て来たら、もうガサッていかれちゃうみたいな。
のぶみ:でもそれが世界中だと、かなりの人数になるから、けっこう競争は高くなるだろうね。
西野:だからのぶみさんが先ほどおっしゃったみたいに、ウェルカムボードみたいなものを無料でやるって言って、クリエイターさんが「そんなん無料でやられたら」みたいに怒ってましたけど、クリエイターさんのやることは1つしかなくて自分の作品の強度を上げるしかない。もう実力を上げて……、実力社会やから100人が100人生き残れるわけではなくて、1,000人中1人か2人くらいだから。だから、そういう世界だっていうことを知っておかないと、ちょっとやばいかもしれないですね。
のぶみ:これ、西野さんも僕も今、懸命に話しているところですが。これ今日見てる人たちが異常に多くて、なぜかと言うと、どえらいゲストが来てまして。「直感だけで生きる」という、僕はけっこう大好きな方なんですけど、Happyさん。ブロガーとか、著作も何冊か出してまして、詳しくは本人に聞きましょうか。じゃあゲストでどうぞ。
西野:この間、僕お世話になったんですよ。
Happy氏(以下、Happy):本当にこの間はありがとうございました。
(Happy氏が登場)
西野:どういう繋がりだったんですか? もともと。
のぶみ:僕はとしまえんでなんかイベントやるから、それに来てくれっていうので行ったんですけど……。
Happy:(ニコ生のコメントを見て)わ、すごいコメント……。
のぶみ:すごいよ、ほら。テレビ出たことあるんですか? Happyさんは?
Happy:ないです。
のぶみ:これ初?
Happy:動画に生で出るの初めてです。
のぶみ:すげえな! さっき「なにかしゃべりたいことありますか?」って言ったらぜんぜんないって。
西野:どういう経緯なんですか? あんまりよくわかってないです。
のぶみ:なんかちょっと見に来たいっていうので……(コメントを見て)わ、すごいなこれ。どんだけ愛されてるんだ。この人たちについてなんかないんですか?
Happy:嬉しすぎますね、このコメント。
のぶみ:こんなに来ないよ、俺らの時は。なんだったんだ今までは。すごいね。
Happy:嬉しい。
のぶみ:「きれい」とか言われてるし、すごいな。これ、西野さんと僕の数少ないファンたちも見ているんですが。何者かちょっと言ってくださいよ。それを。
Happy:2014年の3月にブログを立ち上げまして。
のぶみ:2014年の3月、今から2年前くらい?
Happy:ちょうど3年経ちますね。
のぶみ:3年か。そうかそうか。
Happy:それまで派遣のバイトをしてたんですよ。
西野:バイトだったんすね。
のぶみ:派遣のバイトはなにやってたんですか? ちなみに。
Happy:お皿拭いたりとか、大晦日はおせち詰めたりとか、黒豆みたいな。それをやっていて、ある1冊の本に出会って、その本に書かれている内容に衝撃を受けて、書かれていることが本当かどうかちょっと実験してみようかなと思って。
のぶみ:それは、なんて書かれてたんですか?
Happy:世界っていうか現実って、自分で作っているっていう。意識が全部ね。
のぶみ:意識が世の中を作っているっていうふうに。
西野:その本の通りにやっちゃった。
Happy:やってみようと思って。自分の頭の中を1日目・2日目・3日目って開示していったんですよ。今どういう考え方をしているかみたいな。最初とか本当にクソみたいな文章を書いてて、「今日は雨でテンション上がらないんで、仕事がんばります」みたいな。
のぶみ:普通のブログだったっていうことですね?
Happy:そうそう。それでやっていってたら、なんかこう、人気が出た感じですね。
のぶみ:でもそのきっかけがあるでしょう。だって、それだけでこんなに(ファンが)こないよ。今日の天気がどうだこうだって、そんなにこない。
Happy:なにを考えてどう動いていったらこうなったかっていうのを全部……、常になにを考えてるかって、あんまりみなさん書かないじゃないですか。例えば芸能人も、「今日のコーディネート」みたいなものしか上げなくないですか? その裏側でなにを思っているのかとか、絶対悩んでいるんですよ、みんな。それを書かないから、(自分は)それを書いたって感じです。
のぶみ:今自分はどういうふうに悩んでいて、どういうふうに意識を変えていって、そしたらこういうふうになった、ということを全部ドキュメンタリーみたいにしてて出していったってことか。
西野:ドキュメンタリーだったっていう。
のぶみ:西野さんも今、よく「本当じゃないと伝わらなくなってくる」って言ってるんですよね。だから女の人でこんなに覚悟決めてやってるから、これだけ(ファンが)来てるんじゃないのかな。
西野:本の通りにやるっておもしろいですね。『もしドラ』みたいな感じっすよね?
Happy:そうです、そうです。
西野:本当、本の通りに。で、3年で?
Happy:そうなんですよ。例えば、偉い人っていうか、自分よりも権威があるとか肩書を持っている人の言うことを聞かないといけないと思いません? 私、今まで思ってたんですよ。だから、例えばですけど、すっごい尊敬してる人がいて、その人が青汁とかふるまうわけですよね。全員その人が好きなところだからみんな飲むじゃないですか? もうクソほど嫌いなんですよ、青汁が。
のぶみ:クソほどとか言うな、この子は。 Happy:本当に嫌いで。それを今の私だったら言えるんですよ。「いや、ちょっと苦手なんで飲めません」とか言えるんですけど、本当に気を遣いながら生きてきたので、言えないんですよ、それが。
だから、今までだったら私は我慢して飲んでいたんですね。「この人の言うことだから、絶対だから、青汁は飲まなきゃいけないから飲もう」って飲んでたんですけど。「自分の心に反することはやらない」っていうルールで生き始めたので、そのルールでいくと飲まないっていうことがゴールなんですけど、言えないからどうしたかっていうと、飲んだふりをするとか、そういうところから細かくやってたんですよ。くだらないですけど。
のぶみ:女の子は「いい子にしよう」と思って……、だってうちの娘もちっちゃい頃からいい子に見せようとするんですよ。
Happy:そうなんですよ。
のぶみ:だからけっこう周りの人が言ってることに従順になってそのまま生きていくから、息苦しくなってくるんですよね。だんだん。だから「なにか飲め」って言ったら飲むっていうことになるしね。
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