2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
What Makes Your Hair Curl?(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
マイケル・アランダ氏:人間の髪にはさまざまな形や質感があります。ストレート、緩やかなウェーブ、きついカール、厚いアフロヘアなどがありますよね。これらすべては、化学、物理学、遺伝学のコンビネーションにより生じます。
髪の毛は2つの主な要素により構成されています。「繊維」という、目に見える髪の部分と、皮膚のすぐ下にある「毛穴」があります。
髪の繊維のほとんどはケラチンという、長細いタンパク質が2本の螺旋状になった繊維でできていて、それらは相互にコイル状にねじれて、さまざまなボンドによりくっついているのです。
ボンドのなかには脆く、一時的な接着しかできない「ファンデルワース相互作用」や「水素結合」、そして比較的強力なものには「ジスルフィド結合」というものがあります。
髪の形に関わる根底の問題は、毛根の分子にあります。皮膚の中にある小さな電球のような形をした組織で、そこで髪の繊維が形成されます。ストレートヘアの場合は、毛穴が皮膚の中に真っ直ぐに入っていて、髪の繊維は断面が円形で左右対称に形成されます。しかしカールした髪の場合の毛穴はそれより傾斜していて、皮膚の表面はカギ状になっていたりねじれたりしています。それによりケラチンが均等に行き渡らないために、髪の繊維は楕円状になります。
ケラチン繊維が端に多くなれば内側はカールします。なぜならそこには繊維の間に多くのボンドがあるため、ひだが寄ったようになるのです。それが何度も繰り返されると、髪はウェーブがかかったり、カールしたりするのです。
遺伝的な要素も髪のカールには大きな関係があります。多くの場合、両親から遺伝します。見た感じですと、アフリカの先祖はきっとカールした髪をしていて、ヨーロッパや東アジアの人々に見られるストレートヘアは独立して進化したのでしょう。もちろんそれがなぜかはわかりません。
ストレートヘアのヨーロッパ人は「TCHH」と呼ばれる変異系のDNAを持っています。これはトリコヒアリンというタンパク質のことで、毛穴の一部を強める働きをします。一方で東アジアのストレートヘアの人々は特定の形をしたEDARという、感覚器官遺伝子に信号を送る細胞を持っている傾向があります。
しかしあなたがずっとストレートやカールした髪でいたくないと思うなら、熱により変えることはできます。カーラーやヘアアイロンが効果的なのはそのためです。高温の熱は、髪の中にある弱い水素結合を壊し、そうすることにより髪の繊維の形を整え、そのボンドを再成形させるのです。少なくともしばらくはそのままの状態を保持することができます。雨の中に出て行ったりしなければ、の話ですが。
水分子も水素結合を分裂させることができます。それにより、髪の繊維を元の形に戻らせることになるのです。またはあなたが髪をポニーテールにしていたり、帽子をかぶっているなら、歪んだままにとどめてしまいます。耐久性ある方法で矯正したいなら、ある人たちは長持ちするカールのためにパーマをかけたり、ストレートヘアのために弛緩させたりします。これらの処置は化学薬品によって、強いジスルフィド結合を分裂させ、それらのボンドが再構築されると、髪は数週間から数ヵ月の間、変わることなる固定されるのです。
関連タグ:
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略