2024.10.10
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Should I Be Afraid of BPA?(全1記事)
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マイケル・アランダ氏:「BPA(ビスフェノールA)を含まない」のシールが貼られているプラスチック製品を目にした覚えはあるでしょう。わざわざシールを貼っているくらいだし、さぞかし有害物質なんだろうな、なんて気がしてしまいますよね。しかし、実はBPAを含むものはそこら中に存在するのです。
DVDや強化眼鏡、哺乳瓶、食品の缶詰加工ラインにも、お店で渡されるレシートにもBPAは含まれているのです。
尿検査をすればほとんどの人にBPAが検出されるでしょうが、それは特に騒ぎになるような問題を引き起こしたわけではありません。2016年には近いものがありましたが。
ともあれ、BPAはどれくらい有害なのでしょうか。
どれだけBPAについての調査をしても、今のところBPAの安全性についてのはっきりとした答えは出されていません。
BPAはビスフェノールAの略で、硬度のある透明なプラスティックであるポリカーボネートの原料の1つとしてよく知られています。
それよりも、BPAと、鎖状に繋がってプラスティックを丈夫にする化学物質、塩化カルボニルとの関係のほうが気になるのではないでしょうか。
塩化カルボニルは科学的には無害な物質ですが、プラスティックに散らばって存在するBPAの分子が含まれているとそれがそうではなくなります。
電子レンジにプラスティック容器を入れたりして温めると散らばっているBPA分子が放出されるのですが、それが問題なのです。
BPAは環境ホルモンとして知られています。つまり、エストロゲンやアンドロゲン、甲状腺ホルモンなどの体内で働く自然ホルモンの働きを侵害するのです。
動物実験では、生殖能力の減少や障害の在る胎児の発育、肥満、循環器疾患全ての原因にBPAが関係付けられています。
しかし、健康調査にも言えることですが、動物実験で出された結果が必ずしも人間に置き換えられるとは限りません。
研究室を普段私たちが接しているBPAの量と全く同じような状況にすることはできませんし、それに、中には復元不可能な状況だって存在します。BPAが有害であるという調査結果はたくさん出ていますが、その根拠と理由については賛否両論があるのです。
現在、米国食品医薬品局はBPA摂取の安全基準を1日あたり体重1キログラムにつき0.5グラムまでと定めています。
しかし、その基準が高すぎるのではないかと指摘する科学者もいます。BPAは環境ホルモンのため、他の有害物質とは違う影響の出方があるだろうと考えられるからです。有害物質は多く取り込めば取り込む程体に悪影響を与えます。ほんの少しのシアン化物は大丈夫でも、大量のシアン化物はそうでありませんよね。
とは言え、内分泌系に影響を及ぼす化学物質は、必ずしもそうとも限らないのです。少量の化学物質は大量の化学物質よりも体に悪影響を及ぼすという調査結果も出されているのですから。大量の化学物質を検知すると体は危険を察知し、それに反応しないようにするのです。
BPAがはっきりと人体に有害だとは言い切れないのですから、除去さえしてもらえているのなら、哺乳瓶がプラスティックでも大丈夫なのではないでしょうか。
プラスティックに変わる何かを見つけるまでは、どうぞ慎重に。
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