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会議を見せるテレビ 第25回(全6記事)

キンコン西野『えんとつ町のプペル』 23万部突破 いよいよ映画化も視野に?

キングコング西野亮廣氏と絵本作家のぶみ氏によるニコ生チャンネル「会議を見せるテレビ第25回」。西野氏の絵本『えんとつ町のプペル』が23万部を突破したことを受け、絵本の映画化に関する話題に。2005年に映画化された『あらしのよるに』のヒットの経緯などについて語りました。

2016年末の時点で『プペル』23万部を突破

西野亮廣氏(以下、西野):また新作ですか?

のぶみ氏(以下、のぶみ):今、ちょっと、毎週描いてるんですよ。一応。よかった。ごめんなさいね、気遣わせて。

(西野氏の服を見て)あ、それはいただいたやつだ。この前。かっこいいわ。

山口トンボ氏(以下、トンボ):さあ、西野さんがやってまいりました。

西野:すみません、遅くなりました!

のぶみ:売れっ子だよ~。おめでとうございます。23万部?

トンボ:23万部!

のぶみ:これはきたなー! でもなんか、僕が見てた感じだと、やっぱり10万くらいまで、僕のときも同じだったけど、10万くらいまで押し上げないといけないんですよね。自分でね。

西野:っていうことですよね。なんか、そんな感じでしたね。

のぶみ:なんか、20までいくまでは、スルスルスルって、パパパって、もう拍車かかったなみたいな感じが出てたなと思ったんですけど、どうでした?

西野:10万くらいまでは、自分もそうやし、うちのチームも、マネージャーも全員で、あの手この手で作戦を練って売るみたいなのをやったんですけど、どこかでやっぱり、自分たちの手を離れて、バッと転がった瞬間は(あった)。転がったのは、10万より先ですね。

10万まではやっぱり自分たちで、自力でいかなきゃいけなかったですけど、そこから先は、なんか勝手に。

のぶみ:もう1回離さないといけないんですよね。たぶんね。1回そこらへんまでいったら、逆にたぶん、パーってやったほうが。

西野:どうなるんだろう、ここから。ここからですね。

のぶみ:まあまあ、有料のほうでもいいですけど。これは、映画化きたんじゃないですか。

トンボ:映画化。プペル!

西野:映画ね。そうですよね。そっか、そっか。そういう話も。いろいろ決まったんですよ。

トンボ:そうですよね。ちょっと決まったものを、言える範囲で有料のほうで。

のぶみ:たぶん今、西野さんの言うことがけっこう監視もされてるだろうから。すぐニュースになってしまう可能性が高いからね。

西野:なるほど。

トンボ:有料だったら、なに言ってもいいみたいのもちょっとおかしいんですけどね(笑)。

西野:そうですよね(笑)。

のぶみ:そうなんですけど。けっこう、それはログミーの人たちもわかってるらしくて、使わないようになってるので(笑)。

次回作はもうできている

西野:でも、のぶみさんすごいですね。毎週ですか?

のぶみ:毎週描いてます。『ママがおばけになっちゃった!』って、やっぱり意識しちゃうから、描くことで消してますね。自分の過去を。「1回売れたら、次も売れる」っていう世の中じゃないということが判明したんですよ。

西野:へ~!

のぶみ:だから、ちょっと慎重にいかないと、やばいなとは思ってますね。

西野:のぶみさんで、やばいなと思うんですか?

のぶみ:やばいなと思いますよ。やっぱり、そんなに甘くないんだなって。前、もうちょっと本が売れてる時期だと、売れてるやつの続編は必ず売れるって言われてたから。

そうじゃないんだっていうのが、だいたいわかってきたので。あ、すげえことだなと思いましたけどね。

西野:2016年で何作出されたんですか?

のぶみ:10作出しましたね。

西野:すごいな。

のぶみ:一応、来年も書こうと思ったんですけど、ちょっと戦隊家族シリーズは、1回1月にやめて、ちょっと毎週描いて、なんか自分の新しいやつを見つけないと、遠くまでは進めないなと思いましたね。

西野:よく出てきますね。そんだけポンポンね。

トンボ:お話がね。

のぶみ:お話は、出てくるんですよ。だから、次のやつとか、ちょっとドキドキはしますよね?

西野:次回作ですか。もう僕は、次回作はできてるんですよ。もう書き終わっていて。これをどうやって形にするか、そういうところになってるんですけど。でも、次回作、どうなんだろうな。

のぶみ:怖いは、怖いですよね。

西野:自分のなかでは、すごく気に入ってるので、「出せたらいいかな」とか思っちゃってるんですよね。『えんとつ町のプペル』くらい、バーって売れるのかなぁ。そんなに甘くはないとは、そら思ってるんですけど。まあでも、出したいなと。

のぶみ:出すべきは、出すべきなんですよ。

西野:なんて言うんですか。売上が、例えば1,000部って言われていても、「これは世の中に出したい」みたいな。次回作はそんなので。

のぶみ:1,000部はあり得ないと思うけど。たぶん初版部数が高くなると思うんですよね。そこからだよね。

西野:あ、(コメントにて)「次回作、感動でした」。実は、ちょっと読んでるんですよ。

トンボ:僕も聞きたいな。

西野:文章だけ。東京キネマ倶楽部で。読み聞かせではないですけど。文章だけを読むっていうのをやっていて。

のぶみ:泣くって聞きますよね。

分業制はスタッフの取り合い

西野:あと、やっぱりアニメとかと一緒で、僕は分業制なので。要は、今のアニメ業界もたぶんそうだと思うんですけど、スタッフの取り合いなんですよ。

トンボ:あ~なるほど! そらそうですよね。

のぶみ:そっか、そっか。作りたいからか!

西野:優秀なスタッフの取り合いになるんですよ。たぶんあれでしょ、今、日本のアニメが盛り上がってるのは、ジブリが解散したからでしょ。要は、ジブリのスタッフがいろんなところで、『君の名は。』のほうへ行ったりだとか、っていうことでしょ。

あの感じで、やっぱり、アニメスタッフさんとは別ジャンルではあるけど、優秀なスタッフさんというのは、それなりに仕事を抱えているので。

のぶみ:スタジオポノックっていうのがジブリから独立してできて、『(借りぐらしの)アリエッティ』とか『思い出のマーニー』の監督が、今、『メアリと魔女の花』というのを……来夏公開ですもんね。あのときも、たぶん取られてるんですよね。ジブリ側からスタッフが。

トンボ:しかも、長期で取られるわけですもんね。

西野:そう。

のぶみ:細田さんもやってるだろうしね。

西野:アニメのスタッフさんとは、また違うところなんですけど、この人いいなっていうスタッフさんは、別の仕事をされていたりだとか。「なるほどな」と思ったんですけど、ジブリでも絵本とか出てるじゃないですか。

トンボ:出てますね。

西野:でもね、僕、あんまりそそらないんですよ。やっぱりジブリは動画で見たいし、映画で見たいんですよ。例えば、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』、すごくよかったじゃないですか。映画で。でも、あれが絵本になってたら、そんなになんです。

のぶみ:絵本も出てますけどね。

西野:でも、そこはそんなに……。なんだろうな、やっぱりね、絵本が、CGみたいな感じが強すぎると、それはそれで、「これ映画でみたいな」ってなる。

のぶみ:僕もそう思ってたから、『えんとつ町のプペル』がおかしかったんですよ。その基準でいくと、それは売れないはずなのに、売れてるから。俺は、やっぱり今回成功したのは、光る原画もすごく力入ってたと思いますよ。あと、絵のクオリティが。

西野:あ、『アナ雪』もそうでした。『アナ雪』も絵本出てるんですか?

のぶみ:『アナ雪』も絵本出てますね。アニメの絵本ですけどね。

西野:やっぱ出てるんですか。なんか、映像ではあんなによくできたものが、絵本に落とし込んだときに、あんまりそそらないみたいな。

トンボ:同じ絵だとちょっと違うんでしょうね。

西野:やっぱり紙ですね! 紙とブラウン管は違うみたいな。

『あらしのよるに』大ヒットの理由

のぶみ:ただ、今のところ、僕らの先輩方がやってる範疇では、ですけど、絵本原作の映画をやった場合に、絵本は100万部突破しますね。

西野:へ~。

のぶみ:これは、けっこうな確率でそうですね。ただ、やれる人がいないですよね。あんまりね。

西野:絵本原作の映画ですか。

のぶみ:たぶん、僕か西野さんくらいだと思う。別に、驕った意味じゃなくて、今の感じで。

西野:切符を渡されているのが。

のぶみ:たぶん、チャンスを頂けるのは、僕か西野さんだと思うんだよね。

西野:(コメントにて)「あ、『あらしのよるに』だ」って。『あらしのよるに』がそうなんですか?

のぶみ:そうそう。『あらしのよるに』は、木村裕一さんと言って、僕の大先輩なんですけど。やっぱり、280万部いきましたからね。

西野:そもそも『あらしのよるに』は、なんで売れたんですか? 映画になる前は。なにがそんなによかったんですか?

のぶみ:『あらしのよるに』っていうのを説明すると、真夜中に小屋に入って、真っ暗なときに、ヤギとオオカミが出会って。オオカミだということがわからないヤギ、ヤギだということがわからないオオカミ、っていうやつでやってて。

暗闇の中で仲良くなるんですけど、最後、明日どうなるかわかりませんよって言って。明日会う約束を、このヤギとオオカミはしたんだけど、明日どうなるかわかりませんよっていうことにしたんですよ。

西野:なるほど。

のぶみ:木村裕一さんは、続編はないと思ってて、ここで切るのがかっこいいとすら思ってたんですよ。そしたら、全国の小学校とかで、このあとどうなるんだっていう作文をみんなが書いたんです。

西野:ああ、そういうことか。

のぶみ:参加型になったんですよ。それで続編が出て、というのをずっと続けてて。だけど、映画化になる直前の部数は、5冊か6冊くらい出てて、累計で29万部だったんですね。それから280万部になったから、もうおよそ10倍ですね。

西野:すごいなぁ。

トンボ:見たら、ゲームとかにもなってますね。これね。

西野:一大ブームだったんですね。

のぶみ:あと、『あらしのよるに』は、原作の木村裕一さんが脚本を書きましたね。もう、それはすさまじい忙しさのなか、書いてましたね。僕、間近で見てましたけど。

西野:絶対にそうだよな。

トンボ:でも、それ嬉しいっすよね。

のぶみ:西野さんがやるとしたら、絶対、監督か脚本って言われるでしょうね。

西野:脚本やりたいですね。僕、どっちかと言ったら。

トンボ:絶対そうやって携わってたほうが、いいですよね。

西野:脚本やりたい!

のぶみ:監督はもうありえない感じなんですよね?

西野:いや、そうでもないですけど、どうなんだろう。おもしろい監督がいたら……というか、おもしろいほうがいいと思うんです、絶対に。脚本に関しては、たぶん僕のほうがおもしろいから、僕がやるんですけど。僕、監督はど素人ですから、すごく優秀な人がいたら、ぜんぜんお任せしたいですね。もし、映画化の話になったらね。

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