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Mona Lisa may be First 3D Image! Stereoscopy(全1記事)

「モナ・リザ」は初の3Dイメージだった!? ダ・ヴィンチが挑んだ少々トリッキーな試み

近年、3Dに関する技術が進み続けています。そんななか「初めて3Dに挑んだ」のが、かのレオナルド・ダ・ヴィンチと言われていることをご存知でしょうか。彼が描いた有名すぎる代表作「モナ・リザ」には、すでにその手法が用いられているという説もあるのです。今回のYouTubeのアート系チャンネル「Little Art Talks」では、ダ・ヴィンチが研究し、挑んでいた立体鏡について紹介しています。

≪モナ・リザ≫は初の3Dイメージだった?

カリン・ユエン氏:≪モナ・リザ≫は最も初期の三次元のための像だったかもしれません! 

ドイツ人研究者のクラウス・クリスティアン・カルボン(Claus-Christian Carbon)教授と、ヴェラ・ヘッスリンジャー(Vera Hesslinger)博士は、高名なレオナルド・ダ・ヴィンチの肖像と、≪プラドのモナ・リザ≫の名で知られるよく似たコピーとを双方一緒に調査しました。

そして、これら一対は「もともとステレオスコープ(あるいはステレオグラム)による立体視のための像だったのではないか」という仮説を立てました。

でも、ちょっと待ってください。それではステレオスコープとはなんでしょう? いかにして2つの像は三次元になるのでしょうか?

ステレオスコープとは、構図をわずかにずらした2つの近似した像を使用し、奥行きのイリュージョンを獲得する技術です。

基本的には、私たちの2つの目の見え方の仕組みを模倣したものです。左の目と右の目が同じ対象を見るとき、それぞれの視覚は僅差で異なります。というのは、2つの瞳の間に距離があるからです。身体は、これら平坦な像を脳に送信し、脳はこの2つを滑らかにならして、認識するのです。

しかしながら、三次元の対象を見ているのではなく、実際は平坦な像を見ています。そのため、三次元と思い込むように、少々トリッキーに目を欺いているのです。

試しに、この動画をフルスクリーンにして、視線を交差させ、そして頭を近くに寄せたり遠くに離したりして調整してみてください。(注:肉眼による立体視)あまり快適ではなく、望むような結果が得られないでしょう。

よって、私たちは快適に像を見るためにステレオスコープ(立体鏡)を使用します。

ダ・ヴィンチはステレオスコープによる像を制作しようとした

最初に発明されたのは、1838年にチャールズ・ウィトストーン(Charles Wheatstone)博士によってです。しかし、ダ・ヴィンチはこの2つの絵画を一組として制作したのなら、少なくともこの発明は300年以上前まで遡らなくてはなりません。

プラド美術館の≪プラドのモナ・リザ≫は2012年に公開され、ダ・ヴィンチあるいはその弟子の手によるものと推定されています。つまり、絵画は2つ両側に並んで描かれたという学説が立てられています。これによって、2つの絵画の視野のわずかな違いが裏付けられるのです。

興味を引かれたカルボン教授とハッスリンジャー博士は、2つの絵画の想定される位置を計算で算出することにしました。そして、2つの絵画はそれぞれ平行に2.7インチ(69.3mm)離れていたと結論付けました。これは偶然にも、人の2つの目の間の平均的な距離に非常に近かったのです。

つまり、ダ・ヴィンチは、単眼と複眼の視野の違いや、眼球の解剖、そして光の反射など、他のさまざまな研究と共に行っていたことが証明されるのです。よって彼は意図的にステレオスコープによる像を制作しようとしたことになります。カルボン教授とハッスリンジャー博士の見解が単なる偶然の一致か、あるいは意図的なステレオスコープなのか、今となっては知る由もありません。

みなさんはどうお考えでしょうか? 単に並べて制作した結果だと思いますか? それでは、次回またお会いしましょう。さようなら!

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