お知らせ
お知らせ
CLOSE

「君の名は。が好きな人はバカなのか?問題と糸守町に墜ちたものの正体とは?」ニコ論壇時評(全9記事)

映画『君の名は。』は“待ち合い室映画”である--王子や姫の誘いを夢見る、すべての人たちへ

映画「君の名は。」は“待ち合い室映画”である――。ニコニコ生放送の人気番組「山田玲司のヤングサンデー」。今回は10月12日放送の“ニコ論壇時評”「君の名は。が好きな人はバカなのか? 問題と糸守町に墜ちたものの正体とは?」の内容を書き起こしでお届けします。大ヒット映画を山田玲司氏が独自の視点で斬りまくります。

『君の名は。』は昭和風タイトル?

山田玲司氏(以下、山田):そうそう。ただ本当に、この時期、本来は目を覚まさなきゃいけない。それで、「目を覚ませ」ってずっと言ってきた。それに対して、「眠っていたいんだ。ファンタジーでいさせてくれ」っていう叫び。これが相克でぶつかり合う状態。これこそ、まさに、本格的な昭和の終わりの予感、っていう。まあ、終わりですよね。

乙君氏(以下、乙君):まだ終わってないの? 昭和。

山田:いや、終わらせたくないから、『君の名は。』みたいな名前になるわけでしょ。

乙君:あー、そういうことか。

山田:これ、昭和の名作ドラマでしょ? 名前が。

乙君:あ、そうなんですか?

山田:そうそう。昭和の名作ドラマなんだよ、もともと『君の名は』っていう。

乙君:あ、そうなんだ。

山田:そうそう。そこで、その1個前、ハヤオ・ミヤザキがやってたのが、あれじゃないですか。

乙君:『風立ちぬ』。

山田:『風立ちぬ』でしょ。もうだから、本当に。昭和初期頃にいく。「どこに戻ろうとするの?」っていう。

乙君:あー。

山田:それぐらい、もう、嫌なんだよ。この先は嫌なんだよ。

乙君:そうそう。

山田:この先は冬になるから、っていう。その後は、どうなるかというと、川村(元気)チューニングでは、やっぱり最高のピークは、その後のリアルが来る前。

乙君:出会って……、探して。

山田:出会った瞬間で終わる。

乙君:うんうん。

しみちゃん氏(以下、しみちゃん):あー。

山田:だから、その先っていうのは描けない。

乙君:描けないですね。

山田:描けない。だから、三葉のその後は、野暮(笑)。

乙君:うん。

山田:野暮って言いましたけど。言っちゃいけない、みたいな感じかな。これは、日本中にいる、王子を待っている女の子や、姫を待っている男の子たちが、待ち合い室で観る映画っていう。

(一同笑)

新ジャンル「待ち合い室映画」

山田:新しいジャンルできました。待ち合い室映画。

乙君:ほうー!

山田:新ジャンルって感じかな、と思う。

乙君:アイドリングタイムなんですね、これは。

山田:タイムです。ただ、最後に言いますけれど、これは若い世代、恋愛をしていない若い世代が、この映画をどう思って観てるのかなと考えると、やっぱり恋を知らない人間、挫折を知らない人間にとっては、「はいはい、そうだよね」と思って観てる。「俺、こういうの待ってたし。つーか、いるし」。

乙君:あー、なるほどね!

山田:そうそう。でも、これ、よく似てるんだよ。団塊世代が失敗して、ずーっと暗い70年代があって、いつまでも陰鬱な空気の中で俺なんかが育っていたから、その後の80年代で、「イェーーイ」ってなった瞬間に、バブルがはじけるわけ。その時に、サザンが出てきたり、ユーミンとかが、時代の空気をニューミュージックで変えていく。そこからの、ポップみたいな。

その時の空気感みたいなものは、「もう演歌みたいな、暗いフォークいいよ」って。「あがた森魚はいいですよ」と。そういう、「さだまさしはいいですよ」みたいな空気から一転、明るくなる、みたいな。この時代のループが、今来てる気がするのね。

乙君:へぇー!

山田:だから、『進撃の巨人』みたいに、「もう食べられちゃうよ! 限界だよ!」みたいな、ずーっと苦しい話が続いてたじゃん。もう若い世代は、「知らねーし」。

乙君:あー。

山田:「じじいたちがやった話だべ」「俺たち、これから恋愛とかするんだからさ、やめてくれよ」っていう空気が、すごくあるような感じがするんだよね。

だから、どう思ってるかというと、「絶望? 知らないっすよ。じじいたちの話でしょ」って(笑)。「うちらにはないから、おばさんたちの話なんじゃないですか」みたいな感じで、女子高生は「うん。うちらは三葉だから」みたいな(笑)。「瀧くん、会うし」みたいな。本当に信じてんだろうな、って思って。

乙君:ほうーー!

山田:それはそれですごくおもしろいな。いいかな、って思って。……すっげー時間になっちゃった(笑)。

乙君:いやー、なるほどね。

山田:っていう感じですよ。

乙君:以上で?

山田:……そうですね、以上です。はい、『君の名は。』でした(笑)。

乙君:ありがとうございました。

山田:ありがとうございました。

努力したほうがいいんじゃないですか?

乙君:いやー、そうか。

山田:いやいや。

乙君:すごいきっちり終わったな。

山田:きっちりで59分。

乙君:ちょっと、ツッコみたいところもあると思うんですけど……。

山田:(コメントの拍手を受けて)ありがとうございます。収めたよ。この後も、いろいろと。

乙君:(コメントにて)「2人の恋愛になんか乗れない理由が解けた」って。

山田:本当に?

乙君:うん。

山田:だって、東京に恋してるんだもん。カフェなんだもん。(コメントにて「で、江川(達也)さんは?」)江川さん(笑)。そっとしておいてあげてください。

(一同笑)

山田:時々、ああいうことが起こるんですよ。発作が起こるみたいなので。さびしいのかもしれない。やさしくしてあげてください。

乙君:はい。

山田:ありがとうございました!

乙君:なるほどね。いろんな人が観れるようなチューニングに、バーンと合わせてきたがゆえに。

山田:うん、っていうか、切ないよね。ここに乗っかって泣いているすべての人たち。それから、この国の状態みたいなもの。未来が暗いからこそ、さびしいからこそ、バーチャルであきらめないといけない。本当はやっぱり無理なんだよ。「バーチャルで我慢しろ」って、無理なんだよ、みんな本音は。

乙君:これは夢物語だと。だから、みんな乗れるんだと。

山田:だから、でも、可能性はなくはないんだよ?

乙君:なくはないですよ。

山田:なくはない。ただ、問題は、残念ながら、無条件っていうのがあるんだよ。努力しないで会えるっていう、80年代の名残りが残ってる。延長線上にあるわけだよ。だって、(諸星)あたるはなにもしてないんだから。

乙君:うん。

山田:でも、ラムちゃん来るんだから。一方的に愛してくれるんだから。ああいう幻想みたいなものの延長上に、まだあるんだよ。だから、「努力したほうがいいんじゃないですか?」ってことですよ。俺がやったのは、努力しようって。『Bバージン』は、まさに努力の話。

乙君:そうそう。

山田:努力して手に入れよう、っていう話なんだよ。でも、その後も否定され続けてるよね、ずっと……。

乙君:苦い顔になった(笑)。

山田:だから、残ってるんだと思うよ。でも、努力って実は楽しいんでね。ただ待っているのに疲れたら、努力したらいいんじゃないですかね、って思います。

乙君:ありがとうございました。

山田:ありがとうございまっす!

しみちゃん:ありがとうございました。

どうすれば三葉に会えるのか問題

乙君:じゃあ、公式はこのへんで。あと、ニュースめっちゃあるんで(笑)。

(一同笑)

山田:やります。

乙君:パッパッと、後半もやっていきたいと思います。

山田:はい。

乙君:それで来週のお話をさせてください。来週は……19日かな? 水曜日夜8時から、普通のヤングサンデーになります。こちらは、最近、お祭りが続いたので、ちょっと落ち着いて、たまってる質問とか、そういうものも含め、玲司さんが最近、『君の名は。』とかワッてなっちゃうと、それやらないといけない空気になるじゃないですか。今日もそうだけど。

山田:いや、だから、失礼があっちゃいけないじゃない。感動した人もいるわけで。

乙君:そうだけど……、熱いうちにやったほうがいいしね。

山田:うんうん。

乙君:それもあったんですけど、玲司さんが、実はこっそり観ていたおもしろい映画が何本かあって。あと、『コップ・カー』の話もしてないんじゃない?

山田:えー。『コップ・カー』の話するの?

しみちゃん:なつかしい(笑)。

乙君:えー、だって、俺、観たもん。

山田:あと、俺、「どうすれば三葉に会えるか」ってこととか、真剣に考えようって思ってるんだよね。

乙君:え。三葉に会う方法?

山田:うん。

乙君:三葉はどこにいるのか?

山田:うん。

乙君:……ほう。

山田:クラスの何パーセントが三葉なの、って話。

乙君:はーん……。

山田:ちゃんと考えようよ、という(笑)。それで、どうすれば会えるの、って話。それで、三葉は、三葉同士でくっついて一緒に仲良くしてるのか。もしくは、すっげーめんどくさい女とつるんでるのか(笑)。そういう問題も。

乙君:リアル三葉を考えてみよう、ってことなんですか?

山田:え。だって、みんな、三葉に会いたいんでしょ? リボンしばりたいんでしょ? こうやって(笑)。やりたいんでしょ?

しみちゃん:はい(笑)。

山田:縛ってほしいでしょ? こうやって、手に縛りたいんでしょ?

乙君:ここに?

山田:うん。……自分でやってるのか、あれ。

乙君:うん。あれ、自分でやってるんですよ。

山田:自分でやってんのか。

乙君:でも、なんで、それ……。まあ、いいや。

山田:まあいい、まあいい。

しみちゃん:(笑)。

『CICADA』好評連載中です

乙君:はい、わかりました。そんな感じで、来週は落ち着いてざっくばらんに、「中2ナイトニッポンvol.21」です。よろしくお願いします。

山田:(コメントにて「縛られたい」)縛られたいか(笑)。(コメントにて)「どっちでもええわ」、そうですか。

乙君:それで、もう1個はなんだっけ。ええと、……あれは?

しみちゃん:なんですか? ……あ! しまった。そうでした。

乙君:しみちゃんのカバン取ってください。

しみちゃん:あ、すみません。じゃあ、僕が行っちゃってもいいですか?

乙君:いいよ。

しみちゃん:すみません。忘れてた。

乙君:それで、このすきに言いますと、『月刊スピリッツ』で玲司さんの『CICADA』第2話が連載中です。『CICADA』のせいで、売り切れ続出という噂を。

山田:本当にみなさん、申し訳ないです。

乙君:なので、ぜひ取り寄せ、もしくは、書店を回って、ぜひ。

山田:(コメントにて)「最高におもしろい」、ありがとう!

乙君:(コメントにて「どこにも売ってない」)どこにも売ってないよね、マジで。

山田:バナーイ君、がんばろうね。僕もがんばる。明日も打ち合わせがんばる。

乙君:そして、先週番組に出てもらったんですけど、我らがドレスコーズ、志磨遼平のシングルが、昨日発売になりました。……今日か?

しみちゃん:今日です。

乙君:今日発売になりました。

乙君:『GANTZ:O』の主題歌ですね。「じゃんじゃんじゃかじゃか」でおなじみの、『人間ビデオ』というシングルが出ております。非常に、アグレッシブな、ソリッドな曲なので。『GANTZ:O』も今週公開かな?

しみちゃん:はい。

乙君:なので、それも観たりして、みなさん、盛り上がっていきましょう!

山田:うん。

乙君:ヤンサンの全面バックアップで、奥先生がんばってください。

しみちゃん:(笑)。

山田:『CICADA』、すごい評判よくて、うれしくって。

乙君:はいはい。

山田:ただ、一番最近すごくうれしかったのが、わりと若い人が喜んでくれてるみたいで。

乙君:ほう!

山田:けっこうクラシカルな漫画を出しているだけに、「大丈夫だろうか?」と思ったら、ちゃんとついてきてくれていると。

乙君:はいはい。

山田:「おいおい、やってくれんじゃない」と思って。ありがたいですよ、本当に。

乙君:ありがとうございます。

山田:ありがとうございます!

乙君:そして主題歌、先週終わったんですけど、ヤンサン美術部が来月(11月)の頭、3日から始まります。3日の1日前の2日(水曜日)に、ギャラリーから我々生放送ということで。

山田:うんうん。

乙君:ヤンサン美術部スペシャルという感じで、やっていきたいと思っています。それもお楽しみにしててください。ぜひ、みなさん、足を運んでいただければ、玲司さんの作品も、(東村)アッコ先生の作品も、だろめおん先生の作品も、いろんな人のが。

山田:愛まどんなさんも出ますからね。

乙君:愛まどんな先生も出ますので、よろしくお願いします。

山田:愛ちゃんも来てくれました。

乙君:ではでは、いきますか? 有料に。

山田:はい。

乙君:有料というか、会員限定に。普通のヤンサンに戻ります。ニュースもいっぱいあるので、楽しみにしていてください。それでは、チャオ!

山田:チャオ!

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
スピーカーフォローや記事のブックマークなど、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

すでに会員の方はこちらからログイン

または

名刺アプリ「Eightをご利用中の方は
こちらを読み込むだけで、すぐに記事が読めます!

スマホで読み込んで
ログインまたは登録作業をスキップ

名刺アプリ「Eight」をご利用中の方は

デジタル名刺で
ログインまたは会員登録

ボタンをタップするだけで

すぐに記事が読めます!

この記事のスピーカー

同じログの記事

この記事をブックマークすると、同じログの新着記事をマイページでお知らせします

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

人気の記事

    新着イベント

      ログミーBusinessに
      記事掲載しませんか?

      イベント・インタビュー・対談 etc.

      “編集しない編集”で、
      スピーカーの「意図をそのまま」お届け!