2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
Do Fish Drink Water?(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
ハンク・グリーン氏:生命維持活動において、水は無くてはならないものです。つまり、地球上の生きとし生けるものすべてにとって、水は必要不可欠なものです。陸上動物である私たちは常に体内に水分を満たさなくてはいけないので、水分を摂取し続けなければいけないのですから。
では、魚はどうなのでしょうか?
淡水魚にしろ、海水魚にしろ、魚たちは常に水に囲まれて暮らしているのですから、わざわざ水を飲む必要はなさそうですよね。しかし、水を飲まないといけない魚と、そうでない魚がいることが判明しているのです。それは、どこに住むどんな魚なのかによります。
まず、水には常に水分濃度の均衡を保とうとする働きがあるということを念頭に置いてください。その上で、水を透過できる半透膜があると考えてください。内側と外側とで塩分濃度が異なる場合、水は塩分濃度を均衡に保とうと、塩分濃度の高い方へと流れ込みます。
そのことから、淡水魚のほうが塩分濃度の均衡を保ちやすいということがわかります。体内の塩分濃度が水中の塩分濃度よりも高くなるため、エラを通して血流に流れ込んだ真水が塩分濃度を調節してくれるのですから。
また、意識して水を摂取しなくても、食事の際に水も一緒に体内に取り込みますしね。しかし、塩分濃度を均衡に保つためにも、魚の組織に多少の塩分は必要です。そこで出番になってくるのが塩素細胞です。
魚のヒレには溶解した塩の体内循環を制御するナトリウムやカリウムなどの酵素を大量に生産する、特殊な細胞が存在します。塩素細胞は淡水魚の血流に必要な塩分を保つ働きを担っているのです。
海水魚には淡水魚とは真逆の問題があります。ほとんどの海水魚にとって、水中の塩分濃度は血液中の塩分濃度よりも高いのですから、水中でエラ呼吸をする度に高塩分濃度の水分が体内の水分を排出させてしまうという問題が出てくるのです。
そのため、海水魚は水をガブガブ飲まないといけないのです。とは言え、飲める水自体が塩分の塊なのですから、濾過して塩分を取り除いて吸収できるようにしなければいけませんよね。その飲み込んだ海水の塩分を取り除く働きを担っているのは、魚の腎臓です。
海水魚のヒレにも塩素細胞は存在するのですが、それは海水魚の場合は淡水魚の場合と違って、血流から塩分をより塩分濃度の高い海水へと排出するために存在するようです。
魚たちというのは、常に淡水や海水という水に囲まれた暮らしをしているのに、それでもなお、水の心配をしているものなのです。
関連タグ:
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略