CLOSE

Why Does Coffee Make You Poop?(全1記事)

朝のコーヒーが便意をもよおさせる理由

朝、眠気覚ましにコーヒーを飲んだ後、便意をもよおした経験はありませんか? 実はおよそ10人に3人はモーニングコーヒーを飲んだ後にトイレに行くとも言われており、よく知られた現象の1つです。コーヒーを飲んで2~3分もすると腸が活発に動き始めるのを感じるという人たちがいるという研究結果もあり、コーヒーと腸にはなにやら関係がありそうです。YouTubeの人気サイエンス系チャンネル「SciShow」のマイケル・アランダ氏が、コーヒーと便意に関するいくつかの研究から、両者の関係性を解き明かします。

コーヒーとお腹の調子の関係

マイケル・アランダ氏:イメージしてください。休み明けの月曜日の朝、仕事始めにカフェインを少し摂ろうとします。温かいホットコーヒーを注ぎ、机について仕事を始めます。でもすぐにお腹がゴロゴロ鳴り始め、そのうち便意をもよおします。

この現象は非常によく知られており、マグカップの猛攻撃とさえ言えます。“コーヒーは便意をもよおさせる”のです。

約10人に3人はモーニングコーヒーを飲んだ後、トイレに行くと言います。1990年の小規模な研究では、それはただ、「人々がものすごくトイレに行きたいというほどではない」というだけのことだと述べていますが、排便したくなる人はコーヒーを飲んで2~3分もすると腸が活発に動き始めるのを感じると答えています。なので、内臓は飲んだものに反応しているのです。

なぜでしょうか?

科学者の中にはそれはまったくもってコーヒーのせいではないという人もいます。朝イチでお腹に入れたものがコーヒーだっただけ、というわけです。胃になにかが入ると、胃が拡張することにより、胃の反射作用を引き起こします。基本的には、腸が目覚め、動き始めます。

しかし、水を飲んだだけでは必ずしもトイレに行くほどにはならないのです。ということは、「トイレにいきたくなるのは胃が動き始めるからだ」という以上の理由がありそうです。

不思議なことにコーヒーと便意のメカニズムに関する大規模な研究は、これまでなされたことがありませんでした。が、研究者たちはさまざまな可能性を試すべく、小規模な研究はしてきました。カフェインはある種の興奮剤で、なにかしらの刺激を与えるので、要因の1つと言えるだろうということです。

それ以外に、ノンカフェインコーヒーでもトイレにいきたくなるとの研究結果もあります。ということは、カフェインだけが理由ではないということです。

コーヒーはかなりの酸性なので胃の酸性度となるとまた別の話かもしれませんが、胃の中の酸性度がかなり高くなると、より多くの胆汁が出て、今度は下痢になることがあります。下痢になるにはしばらく時間がかかりますが、ものすごくトイレに駆け込みたくなるまでにはコーヒーを飲んでから数分しかかかりません。

1980年代からの研究によると、レギュラーコーヒーまたはノンカフェインコーヒーを飲むと、ガストリンというホルモンが多く放出され、胃が酸を出し、腸の動きを促進すると言われています。しかし、被験者がお湯を飲んだ時、またはカフェインと砂糖入りのコーヒーを飲んだ時にはガストリンは放出されませんでした。

このように、コーヒーは、このガストリンというホルモンを生み出し、通常より速く腸を動かすコーヒーに特有ななにかがあり、それがあなたがどこにいようとも朝のミーティングの妨げとなるのです。

私たちはただその正体がなんなのかが知らないだけなのです。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

  • 民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!