2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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乙君氏(以下、乙君):どうもみなさん、こんばんは。
山田玲司氏(以下、山田):山田玲司の漫勉です。
乙君:え。
(一同笑)
乙君:怒られますよ。
山田:「副業漫画家」ってコメントが早くも(笑)。
(一同笑)
山田:どうも、副業漫画家の山田玲司です。こんにちは。今日は論客なんでね。
乙君:なんか小学館が大変なことになってるって噂ですけど。
山田:俺の師匠も大変なことになってる。へっちゃらみたいですけどね。
乙君:今日はニコ生公式のみなさん、こんにちは。
山田:(コメントにて)しみちゃんコールすごいな。先週は本当にすみませんでした。
しみちゃん氏(以下、しみちゃん):すみませんでした。
山田:本当にあれは俺も反省した。あんな空気になってるとは思わなかった。(乙君に向かって)おまえ、しみちゃん軽く見すぎだべ?
乙君:え?
山田:だって放送前に「はい、今週でしみちゃんいなくなりまーす。はい、(ゲストの)志磨遼平さんです」とかってこんな出にくいことはないですよね。
みんな、しみちゃんロスでものすごい画面がドーンと落ちてたのを無視して、「はい。『エヴァ』でーす!」みたいにやってた俺たち、すごい空気読めない感じで。
乙君:あー、そうそう。
山田:すごいやな奴だったよ。
乙君:あの、今日はですね……。
山田:おい!
しみちゃん:(笑)。
乙君:ニコ生論壇時評ということで、こちらですね。
山田:おっと、スルーされた。
しみちゃん:(笑)。
山田:お願いします!
乙君:この番組は、ニコニコで活躍する論客が、……論客が。
山田:論客でーす!
乙君:巷のネットニュースをそれなりに斬る、ゆったりとしたワイドショー番組でございます。その予定ですね。番組内容はニコニコニュースオリジナルで、たぶん記事化されるということです。
山田:おまえ、本当、昼の番組っぽいよな。
乙君:え?
しみちゃん:(笑)。
山田:たたずまいとか、トークとか、安定感が。
乙君:ぜんぜん、もう。
山田:オクノ屋が始まっちゃうんですか?
乙君:は?
しみちゃん:(笑)。
山田:オクノ屋が始まっちゃうんですかね! あの人が政界に行ったら、あなたが行くんですか?
乙君:まあ、そういうんじゃない。
山田:そういうんじゃないんですか。
乙君:じゃあ、あれですな。
山田:みんな、ありがとうございます。(コメントにて)「オクノ屋」、はい。
乙君:今日は、時事ニュースをバンバン斬っていく感じでいきます。ヤンサンはいつも、1つのテーマとかを、けっこう深く掘り下げてやるんですけど。
山田:わりとダダイズムとかを、3時間やって引かれるみたいなね(笑)。
(一同笑)
山田:本当、反省はしてるんですよ?
乙君:アートとか、エロスとか、そういうものに特化した番組なんですよね?
山田:日本画3時間、とかね(笑)。
乙君:今日のラインナップなんですけれど、こんな感じになってます。
「アニメーターのブラック求人」「夫婦の給与格差問題」「公務員のブラック化」「長谷川豊アナ、ブログ炎上でニュース番組降板」「ゲス川谷休業、交際未成年と飲酒」などなどですね。
次は、「Kindle Unlimited 配信停止騒動」「『小学二年生』休刊、『小学一年生』だけに」「『聲の形』は感動ポルノか?」「125歳越えは不可能」米研究グループが発表したあれですね。そして「3DCG女子高生『Saya』、リアルすぎて困惑」。
と、この10本やるつもりだったんですが、やっぱりあのニュースは外せないということで、『君の名は。』。
山田:そんな映画があるんですか?
(一同笑)
乙君:あー、そうなんですよ(笑)。
山田:そうなんですか?
乙君:僕も、ちょっと、どんな映画だったか……。どうしても思い出せない(笑)。
山田:思い出せない。ただ、朝起きたら、涙がなぜか止まらない、みたいな?
(一同笑)
乙君:そうそう。よくあるんですよ、僕も。朝起きたら、なんか泣いてる、みたいな。それはよくありましたから。
山田:うん。ただただ、美しい(笑)。
乙君:うん、ただただ、美しいんですよ。
山田:そんな感じでした。それを語りましょう。
乙君:うんうん。
山田:(コメントにて)「師匠じゃねーか」はい、そうですね(笑)。
乙君:(コメントにて)「半分もやれないに1,000ペソ」、これはおそらく1,000ペソもらうことになります、我々。
山田:あ、そうですか?
しみちゃん:お!
乙君:どれぐらいやれるかはわかりませんけど、ザクザクやっていきましょうか。よろしくお願いいたします。
山田:はい、がんばりまーす。がんばりますよ。
乙君:先週の振り返りもやらずに、とりあえず。
山田:先週の振り返り、やらないからね! すごいね!
乙君:いやー、先週4時間半ぐらいやって、結局。
山田:結局、朝まで飲んでたからね。
しみちゃん:(笑)。
乙君:新主題歌決定戦をね。
山田:それで、始発までロビンソンがボケている、っていうね。
乙君:そうそう、永遠に。
山田:すごかったな、本当に。
乙君:そんな感じで……。
山田:あいつがエイリアンなんだろうな、きっと。
しみちゃん:そうですね(笑)。
乙君:(コメントにて)「音量もっとほしい」って。
山田:あ、そうですか。
乙君:うんうん。
山田:最高でしたよ、本当に。ヤバかったですよ、先週は。
しみちゃん:そうですね。
乙君:(「トガシさんのよかったなあ」というコメントを受けて)あ、トガシくんね。
山田:トガシくんの、よかったよ。
乙君:めちゃくちゃほめてたもんね。志摩ちゃんも。
山田:本当に。ニュースターが現れる予感がすごくします、うちの番組から。
乙君:もし、まだ無料で見てる方は、ぜひ。先週の後半は本当に神がかってたんで。
山田:神がかってましたね。
乙君:この番組見てる方のクリエイティビティがね。
山田:このうるさい俺たちがしゃべれなくなる、っていう。その分、ロビンがしゃべってるんですよね(笑)。
(一同笑)
山田:意味がわからないね。でも、特典映像でだろめおん先生の『エヴァンゲリオン』再現コーナーっていうのが、まあ、神がかってましたね。
乙君:神がかってましたね。
山田:なにがなんだかわからなかったんですけど、みんな、大爆笑してたので、たぶん『エヴァ』好きな人は大爆笑だと思うので、ぜひ。
乙君:それと先週から始まりました「君はエヴァンゲリオンというアニメを知っているかね?」というコーナー、今週もやります。これは玲司さんが毎週1話ずつ、『エヴァ』が再放送中ですので、それを……。
山田:え、新しく始まったんでしょ? あれ。
(一同笑)
乙君:もう、そのくだりいらないですから(笑)。
山田:あー、いいですか。はいはい、わかりました。
乙君:それも後半にやっていこうと思いますので、ぜひ前回の『エヴァ』の続きをどういうふうに読み解くのかを、よろしくお願いします。じゃあ、さっそくやっていきますかね。
しみちゃん:はい。
山田:(コメントにて)「今さら!?(笑)」って言われましたよね。
乙君:そう、今さらなんだけど、けっこうおもしろいんだよね。
山田:(小声で)観たことなかったんですよー。
しみちゃん:(笑)。
山田:(小声で)私は一度も観たことなかったんですよ、ここだけの話。
乙君:(コメントにて)「7話とか語れないでしょ」わかる。だから、そこもお楽しみに。
山田:(小声で)そうなんですか?
乙君:7話……、次の次の次の週ぐらいかな。じゃあ、5分過ぎたので、ザクザクいかないと時間なくなっちゃうので。
しみちゃん:はい、そうですね。
乙君:まず……、順番にいきます?
山田:いきましょう。
乙君:はーい。
乙君:最初は「アニメーターのブラック求人」問題ですね。
山田:うん。
乙君:これ、1年は無収入とか、そういうのが当たり前みたいな感じで、「そのブラックすぎる求人はどうなんだろうか?」と、業界歴10年以上のアニメーターが投稿したアニメ会社のブラックすぎる求人情報が、Twitterで1万回リツイートされるなど、話題になっているようです。
とあるアニメ会社の求人を見たが[実家から通える人。親から仕送りしてもらえる人。1年間は無収入だと思って下さい。]と書いてあったが、こんな恥ずかしい求人を出すな!そもそもね、なんでアニメ作るのに親の金使ってまでアニメを完成させなきゃならないのかって話ですよバカげている。
— 怪獣itimasaくん♂ (@attyaninochi) 2016年9月22日
1年間無収入でもいい人とか、実家から通える人で親から仕送りしてもらえる人、っていうところで(笑)。
山田:なるほど。入社するためには、1年タダ働きをして、しかも、親から援助がなければ、会社には入れませんよ、という……。
乙君:反対反対反対!
(一同笑)
しみちゃん:先生!
山田:……!
乙君:先生(笑)。ちょっと! シレッと。
山田:シレッと公式でやらかしてますけども……。
しみちゃん:(笑)。
山田:俺、アニメ業界じゃないので、あまり詳しいことは言えないんですけれど、やっぱこれはあれですよ、奥野さん、(手塚)治虫のせいですね。
乙君:治虫のせいですか?
山田:我らが治虫のせいで、こんなことになったので。
乙君:治虫ちゃんのせいですか。
山田:治虫ちゃん。
しみちゃん:また(笑)。
山田:治虫ちゃんが、あの頃、フジテレビで1本番組作るのと、『アトム』を1本作るのと、予算「うちのほうが安くできまっせ」と、大阪商人の気質で。そうじゃないと、誰かほかの人にやられちゃうから。そうすると、「僕がやります」って言えなくなっちゃって、「僕が一番です」って言えないから、「安くやります!」って言って、「あとは僕が漫画で埋めます」みたいなことは、もう伝説じゃないですか。
乙君:はい。
山田:もうここからの極貧スタートなんですよね。だから、アニメがハングリーアートになっちゃったのはしょうがないけど、これ僕は外からですけど。
1つ、「ちょっとキツいな」と思うのが、そもそも好きなことをやる、好きな先生がいる、アシスタントがつく、みたいな。もう、これって師弟制度の流れなので、労働じゃないんだよ。丁稚というか、弟子というか。
だから、「タダ働き当たり前ですよ」みたいなノリが、業界全体の中に、どこかにあるんだよね。それで、要するに、採算が合わなくなった時に、そこにシワ寄せがいくという。これはちょっと……。だって、そもそも労働してるんだからね。
乙君:そうですよね。
山田:だから、「お金を払えよ」って言うんだけど。でも、ノリとしては、「おまえら、丁稚だろ?」みたいなのが、やっぱり今だに残ってるっていうことはあるんじゃないかと。俺、ウォーボーイズ扱いだと思うよ、基本的に。
乙君:あー!
山田:だから例えば、宮崎イモータンがいるとするじゃん(笑)。
(一同笑)
乙君:え?(笑)。
山田:宮崎イモータンとか、富野イモータンがいたら、もう、みんな(V8ポーズをして)これで「働きます!」みたいなのが、手塚イモータンから始まってるんだよ。これはもう直さなきゃダメじゃないの、みたいな感じはあるよね。
乙君:うん。
山田:あともう1個、夢を餌にするのは、けっこう罪深いっすよ、って話だよね。好きなことのためには、「しょうがねーだろ」みたいなことを言うのが当たり前になってるの、どうかなって思って。そのなかには、夢を餌にして、それを産業化してる、けっこうタチが悪いものもいっぱいあるよね、って話だよね。
実際のところ、ほんの数パーセントしか夢をかなえられないんだけど、「この世界入るためにいくら出して、挑戦しようよ」みたいなところで回ってる産業って、もう山ほどあるわけじゃん。だから、最低限の誠実さみたいなものは、あったほうがいいんじゃない? これと直結してる問題じゃないかなって気がするよね。
だから、気をつけたほうがいいのは、「この業界、夢」みたいなのがついた場合は、基本的にそこはもう「不平等だ」と思ったほうがいいんじゃない?
乙君:あー、もう最初から?
山田:不平等なんだよ、やっぱり。そこでどうするかというと、学校とか、バイトとか、公務員に行くのとはまったく違って、いったんそこに入り込んだら、コネクション使って、技術を盗んで、あとは「俺しかできないことをやる」ってことを、寝ないで、働いている期間の間、身につけた連中が抜け出る、っていうさ。
乙君:あー。
山田:まさに、『マッドマックス』の世界ですよ。
乙君:あーー。
山田:だから、イモータンの砦、あるじゃん。イモータンの砦に入る気持ちで、アニメ業界に入るしかないっていうのは、つらいなって思いますよ、本当に。
乙君:つらいんだ(笑)。
山田:つらいって!
乙君:まあ、つらいですよ。
山田:「なんで、アニメやりたいってだけで、金もらえねーんだよ! ふざけんなよ!」っていうさ。「結局、スーツがもらってんだべ、スーツがよー!」って話じゃないですか。
しみちゃん:はい。
乙君:中抜き、中抜き。
山田:そう。でも、10本に1本しか、メガヒットがないって業界じゃないですか、常に。でも、そうしたら、再分配する構造みたいなのができていて。例えば、なにかが大ヒットした、今回のアニメも大ヒットした、恩恵がある一定のところにいくんじゃなくて、そのせいで10本、またアニメ作れますよっていうのをしっかり作るのが、ものすごく大事だと思うよね。
乙君:うーん!
山田:「じゃないと、終わっちゃうぞ」っていう。
乙君:だから、ノブレス・オブリージュが働いてない、ってことですよね?
山田:いや、だから……「じゃないと、こんなこと起こらないんじゃねーの?」って気がする
乙君:うんうん。なるほど。
山田:だから、「ちょっと待てよ」と思って。「『俺、夢のためにがんばるんで』とか言ってる奴を、あまりウォーボーイズにしないでくれ」っていうのは思うよな。
乙君:わかりました。
山田:ありがとうございます。
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