2024.10.01
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where do domestic cat come from?(全1記事)
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ハンク・グリーン氏:猫。私たちは猫がレーザーを追いかけたり、自分のお尻を舐めるのが好きなことを知っています。でも私たちはそのかわいらしい猫たちについてまだ知らないことがたくさんあるのです。
例えば、抱きしめたくなるようなイエネコの祖先はどこから来たのか、野生動物のどの仲間に属するのかなどです。
私たちは猫が人に飼われていたことを示す歴史上最古の証拠は、古代エジプトから来たと考えていました。4000年前の絵画やミイラなどがその例です。
しかし、世界中の離れた場所から見つかったいくつかの手がかりは、それよりも前に猫が飼われていたことを示しています。
地中海にあるキプロス島で、一番古いと思われるイエネコの骨が2001年に発見されました。科学者はこの猫が約9500年前に生きていたと推測しています。それは歴史的に見てもあり得る時期です。
それは、アジア西部とアフリカ北部の完全には砂漠ではない地域の、肥沃な三日月地帯で、人々が農業を始めた後のことになります。
農業では、余った収穫物を保存しておかなければならず、積み上げられた美味しそうな穀物はネズミなどの動物から狙われていました。そして空腹の猫たちにとっては、それは好きなだけ食べてもいい食事だったのです。
野生の猫はネズミを捕獲するようになり、人間になついていったのではないかという仮説が立てられます。
人間は猫を喜んで飼いました。猫はネズミを処理してくれますし、ふわふわしてかわいかったからです。私たちはこの時までに、人間は犬や牛、羊などの動物も飼いならしていたのではないかと考えています。ですから、そこにふわふわな仲間が増えてもなにも不思議ではないのです。
私たちはこのキプロスから来た猫はいくつかの理由で、ペットだったと考えています。まず、キプロスには島国であり、そこを出身とする猫はいません。誰かがボートで猫たちを運んだはずです。猫が飼いならされていなければ、猫は引っ掻いたり、パニックになったりして大騒ぎだったでしょう。
みなさんも、制御不能な猫を動物病院に連れて行って、また連れて帰るのがいかに大変かご存知ですよね。しかも、あの猫は恐らく飼い主だと思われる人間と一緒に埋葬され、貝殻に囲まれていたのです。野生の動物がこんな特別な扱いを受けるとは考えられませんし、猫が食べ物であれば、その骨はバラバラで、おそらく粉々になっていたはずです。
この証拠はすべて、2007年発刊の雑誌「Science」に掲載されたイエネコの遺伝についての研究に書かれています。
研究者たちは愛すべきネコ科の動物たちはヤマネコ、とくに近東亜種であるヤマネコにもっとも関係性が近いということを発見しました。みなさんもこの猫を見たら、先ほどの証拠を信じるでしょう。なぜなら、ヤマネコはイエネコにかなり似ているのです。つまり、多くの要素がイエネコは肥沃な三日月地帯のヤマネコの種族から派生していることを表しているのです。
でも待ってください。2001年、ほかの科学者たちは、おそらく人間に飼われていたと思われる猫の骨を中国の中央部にある穀物農業を営む村で発見しました。コンピューターでその猫の顎の骨の形を調査したところ、ヤマネコとはまったく関係性がないことがわかりました。
発見された猫はベンガルヤマネコの仲間だったのです。これはまったく別の遺伝子を持った種になります。
発掘現場に広がる小さな動物の抜け穴や、彼らが穀物を保存していたと思われる陶磁器の容器から、研究者たちは当時に人々がネズミによる問題を抱えていたのは明確であると考えました。そして猫の骨の同位元素を見てみると、その猫たちが、人間が育てた穀物をたくさん食べていた小さな動物を食料にしていたことは明らかでした。
これが、「イエネコが、穀物を食べるネズミたちを食料にしていた」という仮説の初めての説得力ある証拠となったのです。
しかし、5300年前のこの広大な大陸の反対側で、さまざまな種類の猫が人間に飼いならされていたのです。なにが真実なのでしょうか? 中東や中国の猫が飼いならされていたのでしょうか?
人々が穀物農業を始めた時、2つの異なる場所で、2つの違う種類の猫が、2度も人間に飼いならされたはずがないという理由はありません。でも覚えていますか? 遺伝的には、私たちが知るイエネコはヤマネコが始まりであり、ベンガルヤマネコではないのです。
きっと、人間に飼われていたヤマネコはただすり寄って来て、人間に気に入られたのでしょう。
人間が飼ったことで、動物の染色体情報に影響がありました。ですから、猫が大好きな人が、自分の猫は独立しているから飼いならすなんて無理だと冗談を言ったとしても、その猫の遺伝子にも影響は残っているのです。
2014年のアメリカのいくつかの大学が、共同でイエネコの遺伝子を詳しく調査しました。この時、それぞれ異なる場所から来た22品種の猫が協力をしました。その研究により、遺伝子の最近の変化が発見されました。遺伝子が猫の神経システムの発達を制御しているというのです。
この遺伝子は、例えば、イエネコがどのように新しい環境においてもあまり攻撃的にならずにいられるか、またご褒美に対して態度をどのように変化させられるのかを説明するのに重要な役割を果たすでしょう。
言い換えれば、ヤマネコに比べ、ふわふわな猫ちゃんは遺伝子的にみなさんに好意的に頭を擦り付けてきたり、かまってほしいと要求するようになっているのです。これは人間に飼われている猫がなぜ過剰にすり寄ってくるのかを説明することができます。人間と最も相性のいい猫がネズミやご飯の余り物にありつくことができたので、猫たちはそれを遺伝子に伝えることで生き抜いてきたのです。
猫たちは自らを環境に適応させたのです。しかも、おそらくそれを何回も行ったのでしょう。その結果として、猫のビデオが増えたのは実際避けられないことだったのです。
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