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Hormones and Puppy Love(全1記事)

犬と人間の絆の深さには科学的な理由があった

世の中にはさまざまな動物がいますが、犬ほど人間にとって身近で、愛されている動物はいないのではないでしょうか。なぜ犬が特別なのかということについては、いくつかの理由が考えられますが、実は犬に対してのホルモン反応が、私たちが自分の子どもに対する反応と同じものだということも判明しています。つまり、人間が犬に愛情を抱くのは科学的に自然なことだったのです。

犬と人間の不思議な関係

ハンク・グリーン氏:「YouTubeには猫の動画ばかりがアップされる」という都市伝説について検証する時が来ました。実際は、みなさんは犬も同様に好きなものです。

犬についてすでに、彼らの健康、行動やどのように人間の相棒や生活の補助係となるかの科学について話してきました。

しかし、どうして我々人間がほかの動物ではなくて犬に、深い感情や絆を感じるのかについて科学者たちが明らかにしています。

犬に対してのホルモン反応が、私たちが自分の子どもに抱く化学関係と同じということがわかったのです。

犬のような格好で、完璧な言語を話す犬人間をわたしたちは子孫と感じるのでしょうか?

いいえ、犬人間である必要はありません。実際はオキシトシンが関係しているのです。

オキシトシンとは、脳下垂体から放出され、人間関係を持つ際にもっとも大切な化学物質です。オキシトシンは安心、安全という感情と関連していて、とくにセックスなどの行動に影響を与えますが、子育てにもっとも影響を与えています。

また、オキシトシンは女性が出産する時の子宮収縮や育児をする時の母乳生成、新生児の子育てをする際に男女問わずわくわくするための刺激を与えます。

そう、オキシトシンは人の生理現象の多くの作用を担っているのです。

日本の科学者たちによると、人間は犬と一緒にいる時にオキシトシンが増加する傾向にあるようです。

しかし、飼育や育児など以外にも、人間と犬はお互いにアイコンタクトをする時にどちらもオキシトシンを放出していることを彼らは明らかにしました。

ある実験で、犬と飼い主に一緒の部屋に入ってもらい、普段どおりの交流を1時間半続けてもらいました。

その後、彼らの尿からオキシトシンの濃度を計測したところ、いくら話しかけたり犬の頭をなでたりしても、アイコンタクトをもっともしていた犬と飼い主のペアから一番高いオキシトシン濃度が計測されました。

次の実験では、あらかじめ犬にオキシトシンを投薬し、知らない人たちのいる部屋で飼い主と一緒にいてもらいました。

よく可愛がられているメス犬は、知らない人たちがいる中でも飼い主と長時間の間アイコンタクトを続けました。そして1時間半後、可愛い子犬とアイコンタクトを続けていた飼い主自身からも高いホルモン濃度を計測できました。

この現象は、たとえ狼が人の手によって育てられたとしても、ほかの野生動物では起こることはありません。

したがって、科学者たちは人間と犬がお互いに愛情ホルモンを刺激し合うことで、温かみのある相互関係を生み出していると指摘しています。

少し不思議な気がしますか? そう思うのであれば#cuteで検索してみましょう。

犬の次に人間と関係が深いバクテリア

おそらく人間の2番目に仲が良いと思われる生物について、今週(動画公開時)もうひとつの異様なニュースが公表されました。それが、腸内バクテリアです。

実際に、私たちの体の細胞の数よりも微生物の方が数が多いと言われています。つまり、ヒトミクロソームと呼ばれるように、あなた自身がエコシステムであり、まだ私たちの知らない未知な習慣のようなものです。

腸内バクテリアはあなたの生活習慣に影響をもたらしていますか? また、彼らはすべての人が同様に持っているものなのでしょうか?

それらを解明するべく2つの科学者チームが、体内にどんな生物が住んでいるのかを調べるために、地球上でもっとも隔離されている地域に住む人々の研究を行いました。

Journal Cellで発表されたある研究にて、オーストラリアの細胞科学者たちがパプアニューギニアに住む2つの異なる部族のうち40人を選定し、彼らから腸のサンプルを入手しました。

両部族ともアメリカに住む平均的な人々からは見られない、根本的に異なるバクテリアを持っていることがわかりました。最低でも50種類もの異なる微生物をその部族の人たちは持っていました。

さらに、アメリカに住む人々はそれぞれ異なる微生物を持っている一方、両部族の微生物はほぼ同様のものでした。さらに隔離された人々で調査しましたが、同様の結果となりました。

今週のThe Journal Science Advancesにて、科学者たちはベネズエラのアマゾン地方に住むヤノマミ族についての研究を公表しました。

この部族は、2008年外部の人間が接触するまで、現代社会から隔離された場所で住んでいました。

翌年、内科医たちがこのヤノマミ族に会った際に、34人の人々から腸のサンプルを入手し、彼らも現代社会の平均的な人間とは全く異なるバクテリアを持っている事がわかりました。

彼らの腸内バクテリアはアメリカやアフリカ、より近代化されたベネズエラの地域の人々のサンプルより、66パーセントも異なっていたのです。

そして、彼らは腎臓結石の防止作用があるとしているバクテリアのように、いくつかの利点を備えた微生物を所有しています。

つまり、この両研究とも消毒薬、抗生物質や廃水処理を用いた、より近代化された社会が健康に大きな影響を与えていることを結論づけており、もともと持っていた微生物多様性は失われてしまったのです。

これらのことから、我々のご先祖様よりも少ない目には見えない相棒たちをお腹の中にもっていることになりますが、最低でも犬という相棒はいますよね。

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