2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):実は今日、悩みがあって。
西野亮廣氏(以下、西野):はい。
のぶみ:今、現在進行中の悩みなんですけど……。これ、どうやって話せばいいのか、ちょっとわからないんですけど。
西野:何ですか?
のぶみ:11月20日に、あるドキュメンタリー番組に出るんですよ。
西野:はいはいはい。
のぶみ:そのドキュメンタリー番組がけっこうでかいやつなので、その時に合わせて、なんかちょっと持ち込みをしたかったんですよ。
西野:はあはあ、どこにですか?
のぶみ:ちょっと、あの某国営のほうに(笑)。
トンボ:はいはい。
のぶみ:あるおもちゃ会社と一緒に持ち込みしようと思ってたんですよ。
西野:うんうんうん。
のぶみ:そのおもちゃ会社の人たちも、「一緒に協力して行きますから」って言われて、1ヶ月必死になってそのアニメ案を考え続けたんですよ。
西野:アニメの持ち込みですね。
のぶみ:そしたら今日、電話がかかってきて、「一緒には行けません」って言われたんですよ。
西野:誰にですか? おもちゃ会社?
のぶみ:おもちゃ会社に。
西野:はい。
のぶみ:ほんで、「なんだそれ」って思って。おもちゃ会社の論理としては、「一緒にテレビ局に行く前に、これがおもちゃになったら絶対ヒットしそうっていう話の内容に全部変えてください」って言われたんですね。
西野:はいはいはい。
のぶみ:「変更してください」って言われたんです。複雑な話で申し訳ないんですけど。
西野:はいはいはいはい。
のぶみ:僕はそのテレビ局とおもちゃ会社と僕で、いろいろ意見を出し合って、「3人の場で、いろいろ変えてきたいね」という話をしてて、おもちゃ会社も「それでOKだ」って言ってたんですよ。
トンボ:はいはいはい。
のぶみ:ところが今日、「テレビ局に行く前に、俺らの言うことを聞いて、全部直さないと一緒には行かない」って言い出したんですよ。
西野:おもちゃ会社が。はいはい。
のぶみ:ほんで、インタビューが10分後にいきなり始まっちゃったから、「うわ、それ考えられないな。どうしよう、どうしよう、どうしよう」って思ってて。
そしたらそこの出版社の人が(インタビューに)一緒についててくれて、その出版社の人が「実はそのアニメ持ち込みする先の人が知り合いで知ってる」って言われたんですよ。
西野:うんうん。
のぶみ:そしたら、おもちゃ会社と一緒に行くのか、この出版社の人と一緒に行ったほうがいいのか、ちょっとよくわからなくなってきたんですよね。
西野:1人で行ったらまずいんですか?
のぶみ:1人で行くと、テレビ局の人が僕を本当に知らない人なんですよ。だからいきなり電話しても、会ってもらえないと思うんですよね。
西野:なるほどなるほど。
のぶみ:1人で行ったほうが一番スッキリしてて早いんですけど。
西野:はいはいはいはい。
のぶみ:このおもちゃ会社の人が「窓口紹介してくれる」って言ったので、「どうしよう」とか思って。出版社とやるとすると、おもちゃ案は『しんかんくん』という僕のベストセラーのやつなので。
そこはあかね書房がやってるから、(ほかの出版社の人と)一緒に持ち込みに行ってしまうと、じゃあ、もともとのあかね書房はどうすればいいんだろうというのを、もう混乱の中で今日ずっと1日過ごしてて、ごはんも食べれなかったんですよ。
西野:あー。
のぶみ:西野さんも10月20日に勝負だけど、僕もそれの時にかけて勝負をして、「アニメの持ち込み、やっぱりしたいな」と思ってて。
西野:なるほどなるほど。
のぶみ:ほんで今日、おもちゃ会社の話を聞いたら、「言ってた話とぜんぜん違う話じゃん」っていうことをされたんですね。
西野:はいはいはいはい。
のぶみ:「こいつ言ってることがぜんぜん違うし、バンバン上から言ってくるな」って思ったんですね。
西野:はいはい。
のぶみ:西野さんって仕事で、「うわ、嫌だな」「でもやっぱり一緒に行かないといけないかな」とか、「こいつ間違ってること言ってるけど、このまま進めていいのかな」って思った時にどうするんですか?
西野:いや、僕はキレます。絶対に。
のぶみ:うん。
西野:絶対にキレますね。まず……。
のぶみ:キレて、やめます?
西野:キレてやめます。5年前とか10年前とは明らかに状況が違って、前まではそういうところ介さないと商品は出せなかったし、情報を発信できなかったけど、もう今はダイレクトでお客さんとつながれるようになったから。
のぶみ:そうですね。
西野:もう事務所がタレントを雇う時代はもう終わったと思ってて、タレントが事務所を選んでやる時代になってると思う。
のぶみ:うん。
西野:言葉がちょっとえらそうですけど、タレントが事務所を選んでやるし、タレントがギャラリーを選んでやるという……タレントにもちろん発信力があるのが大前提ですよ。
事務所よりも、ギャラリーよりも、おもちゃ会社よりも、出版社よりも、タレントのほうが発信力があるのが大前提ですけど、そうなってしまったら、もうタレントが、「お前とやる」「お前気に入らないな、やらない」っていう時代になれるなって思ったんです。
ならなきゃいけないしとなった時に、事務所とかが舐めた態度を取ったら、すぐに切ります。
のぶみ:うん。
西野:僕、今年の「TOKYO DESIGN WEEK」切ったんですけど、それはちょっと代表のやり方があまりにも納得いかなくて、寿司屋で「お前、何言ってんの!」みたいにブチギレて、「もう今年はやらない!」って言ってやらなくしたんですけど。
でも、僕は別に「TOKYO DESIGN WEEK」に出ないと作品を届けられないわけではないから。
のぶみ:はい。
西野:Win-Winの関係だったら出るし。
トンボ:そういうことですよね。
西野:なんか、「使ってやるぞ」みたいな感じを出されると、「いや、それはごめんなさい」っていうように全部にしました。吉本にもしたし、幻冬舎にもしたし、「TOKYO DESIGN WEEK」にもしたし、今度のギャラリーのセゾンさんにもしたし。
トンボ:はい。
西野:対等でしゃべれないんだったら、「もう僕たちは無理ですね」っていうので、もうピシッと線引いて、それでちょっと「じゃあ、お前なんか知らん!」って向こうにキレられても、「これはしゃーないな」と思って。
のぶみ:だけど俺、なんか、「西野さんだったら、たぶんそうするだろうな」って思って。
西野:(笑)。
のぶみ:だからあの……やっぱりテレビ局に単独で乗りこんでいったほうが、僕はいつもそういうふうにやってたので。
西野:はいはいはいはい、これまでね。
のぶみ:あの人を紹介するために、この人を使うみたいなの、僕はそんなに好きくないんで。
西野:はいはいはいはい。
のぶみ:1ヶ月前に「一緒に行こう」って言ってたのに、今日になって「それ、やめます」って言うのも……俺は必死になって1ヶ月アニメ案をものすごい書いて。
西野:はい、もう絶対キレます。
のぶみ:ほんで、こいつらなにもやってないんですよ。
トンボ:うんうん。
のぶみ:それなのに、「いや、もう一緒に行きません」って。
西野:キレる。絶対キレる。僕もう(おもちゃ会社の)こいつと一緒に仕事したくないですもん。今、又聞きで話して、「もう二度ととこいつと仕事したくない」って。
(一同笑)
西野:1回もしてないのに、もう二度としないってなってますわ。
のぶみ:インタビューの時に、出版社の人が心配してくれたんですよね。
トンボ:はいはい。
のぶみ:「誰かちょっと紹介できるか、調べてみたんですけど」みたいなこと言ってくれたり。
西野:なるほどなるほど。
のぶみ:「ありがたいな」とか思ったんですけど、なんか難しいですよね。たぶん、おもちゃ会社はテレビ局に制作費払うわけではないんですよ。
西野:はいはいはいはい。
のぶみ:俺がアニメ化決まったら、二次使用でいいとこだけ取ろうと思ってるんですよ。
西野:はいはいはい。
のぶみ:だとしたら、「じゃあ、こいつ関係ないんじゃねーの?」って思って。ほんで、さっき来た時に、ちょっとここで話せるかどうかわかんなかったので、ここのスタッフの人に話したんですよ。
西野:あー、はいはい。
のぶみ:そしたら、すごい筋の通ったことを言ってて、「のぶみさんはそもそもアニメ化したいんですか? おもちゃにしたいんですか?」って。
西野:なるほど。
のぶみ:そしたら、「俺は絶対アニメ化です」って言ったら、「じゃあ、もういいんじゃないですか?」って話して。
西野:はいはい、じゃあいい。
のぶみ:俺、それちょっと泣きそうになりましたね(笑)。
(一同笑)
西野:いやー、わかります。
のぶみ:シンプルな考えが。だからもう、テレビ局に断られたらしょうがないんですよ。僕が勝手に持ち込みしてるもんだから。ただ、挑戦権を奪うのだけはやめてほしいんですよ。
西野:はあはあ。
のぶみ:「好きです」っていうのは自分の勝手だと思っていて、ただ「その人と付き合う」と言ったら、その人との問題になるからあれだけど、「『好きです』って言うぐらいはさせてくれ」って思うんですよね。1ヶ月すげーがんばったから。
西野:そうですよね。
のぶみ:たぶん、西野さんだったら、「じゃあ、いいです」って言っちゃいそうだなって。
西野:すぐ言います、僕。
のぶみ:たぶん言いますよね。
西野:「じゃあ、いいです」「はい、終わり終わり」って言って、すぐ切りますよ。
トンボ:(笑)。
のぶみ:たぶん相手がどれでもでしょ?
西野:はい、相手がどれでもです。すぐ切ります。
トンボ:(笑)。
西野:もう、「そんな切る?」って言うぐらい切りますよ。だから、仕事をしなくなった人ってたぶん山ほどいるけど、「そんなダメージないな」と思って。
のぶみ:聞いてて思ったんですけど、西野さんがそこで断るじゃないですか。断って、もっと力が強くなるような気がするんですよね。
西野:断ったら。
のぶみ:「あいつに断ったんだから、1人でちゃんとがんばんないといけない」とかでがんばる気がしますよね。
西野:はいはいはい。
のぶみ:だから俺も、「こいついるから、あいつに勝てるかもしれん」みたいなのはやめて、自分でちゃんと筋トレして、戦いに行かないといけないんだろうなって。
西野:あー。
のぶみ:やっぱ1人で行かないといけないんだ、俺。
トンボ:うん。
のぶみ:俺本当に人と仲良くできないんですよ。
(一同笑)
のぶみ:本当に(笑)。これ、どうして。本当にね、ニコ生続けてもらって、ありがとうございます、本当に、みなさん。
(一同笑)
のぶみ:本当にね、もう人としてダメなんですよ。
西野:いやいやいや。でもわかるな。
のぶみ:いやー。
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