2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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DaiGo氏(以下、DaiGo):続いては、「関係ないものから大胆な飛躍を生むブルートシンク」。これは前回もちょっとやったんですけど、改めてやってみたいと思います。
「ブルートシンク法」というのはどういうものかというと、関係ないものを組み合わせて、新しいアイデアを作っていくというやり方ですね。
(コメントにて)「隣のイスの使い方がわかった」(笑)。これは本当はぬこさまのイスなんですけどね。
そういうやり方なんですけれど、関係がないものを組み合わせて、実は、新しいものを作った人たちというのがいて。
例えば、前話したやり方だと、ぜんぜん関係ない単語を辞書とかからピックアップして、「ぬこ」「時計」「マイク」とか、こういうふうにくっつけて、「なにか新しいものを作れないかな?」みたいなことを考えてやりましたよね。
これ、入門者の方から質問があったんですよ。こうやって作ってもいいんですけど、もっと手っ取り早くというか。これは確かにトレーニングにはなるんですよ。「自分の日常生活の問題とかビジネスのアイデアを作るために、ブルートシンク法は使えないんですか?」という話をいただきました。
実はこのトレーニングをしておくと、日常的に目の前にあるものと自分が考えてるもの、例えば考えてる問題とか、新しいアイデアを結びつけることが非常に簡単になるんですね。
どういうことか説明しましょう。例えば、ぬこと時計とマイクでなにか新しいものができないかなと思った時に、ブルートシンク法の場合は……。
あとで言うんですけど、これもパターン・ランゲージなんですけど、絵に描いて結びつけていくみたいなやり方もできるんですけど、これは完全に単なる遊びですよね。
じゃなくて、自分が新しいものを考えたり、ビジネスで悩んでるものと目の前のものを結びつけるのはどういうことかというと、この一番最初の「ぬこ」の部分に、まず自分がやりたいこととか、やってることを入れます。
これはピルキントン社(Pilkington)というガラスメーカーがあって、そこのピルキントンさんという人が、新しいガラスの作り方を思いついた時の方法なんですけれど。例えば、自分がやっているビジネスはガラスですと。「ガラス」。
ここにちょっと問題をはらませておくんですね。どういうことかというと、当時のガラスって……今、みなさんが使ってるガラスって気泡とか入ってないじゃないですか。気泡は入ってないし、透明で綺麗なガラスじゃないですか。昔だと、あのガラスを作るのは本当はすごく難しかったんですよ。
ローマ時代とかもガラスのいわゆる製造はあったと言われてるんですけど、空気が入ったり、不純物が入ったりして、すごく難しかったんですね。
それが1つの問題だったんですよ。「空気が入る」ということが問題だった、というふうに自分が考えてることの問題点を頭の中に入れておきます。これがまず1つ目のところに入ります。
この先になにを入れるかというと、日常生活のいろんなことを入れるんですね。日常のあれこれとか、あとはバカンスに行った時とかも、そういうのを頭に入れておくといいです。
だからよく小説家とか作家さんが旅行とかに行って思いついた、みたいなことがあるじゃないですか。昔は、儲かっている作家さんとかは、出版社さんが旅費とか宿代とかを出してくれたらしいんですよ。すごいなって思うんですけれど、そういうことが行われていたと。(コメントにて「まだ無料?」)これ終わったら会員限定にします。
これをどういうふうに解決したかというと、ピルキントンさんはガラスに空気が入ることをずっと憂いていたわけですよ。
それで、ある日ピルキントンさんは、お風呂とかだったと思うんですけれど、お風呂に入っているのか、洗濯している……お皿洗いの洗い場みたいなところをイメージしてもらいたいんですけど。
そこで泡がプワプワ出てるのを見たわけですよ。シャボン玉みたいな泡が。皿洗ってたのかなぁ。とりあえずこんなふうに。すみません、そこは詳しく覚えてないですけど、泡がポコポコ出てたわけですね。
それで、この泡を見た時に、自分の頭の中にはこの泡とガラスの掛け合わせが起こっているわけですね。つまり、自分の中でやっていることは、「ガラスを作ることに対する問題点」×「泡」を無理やり頭の中でつないでいるわけですよ。
この泡をガラスに見立てたんですね。それで、この泡が水の上をプカプカ浮いてると。そこで、「ひらめいた!」となったわけですよ。
どうなったかというと、ガラスの問題点は、それまでは溶かしたガラスをローラーみたいなもので薄く伸ばして作っていたので、どうしても端っこだったりに伸ばす過程で空気が入っていたわけですね。
それで、空気が入らないガラスを作るために、なんとガラスを水に浮かべてガラスを作るようにしたんですね。フロート法と言うんですけど、均一にいわゆるガラスの密度とかを浮力を使って保つようになった、という方法を思いついたのが、このやり方なんです。
だから、ブルートシンクというのは、まず自分の頭の中に「自分のやっていること」+「それが抱えている問題」みたいなものを作っておいて、「それ×日常的なもの」。目の前に見えたものを「自分のビジネスに応用できないか?」って考える。そうするとはじめて、実用的な方向に持っていけるわけですね。というやり方が使えます。
(コメントにて「それは確かに思いつかないわ」)これはなかなか思いつかない方法ですよね。だから、発想術の重要なところは、自然に思いつかないことをどうやってひねり出すかってことが大事になってくるんですよ。
だから、けっこう突飛な方法……論理的に考えても出てこないじゃないですか。それを思いつくためには、論理的なじゃない刺激を入れていくことがすごく大事なんですね。そういうふうにぜひ考えていただければなと思います。
前回のあのやり方とかを使いながら、このことを頭に入れながらやっていくと、すごくいいかなと思います。
(コメントにて「ふろで発想……」)お風呂で発想ってけっこう多いんですよね。ほら、アルキメデスさん……ピタゴラスさんでしたっけ? 王様の王冠の体積を測るみたいなのもそうですけど。つまり、リラックスしてる時に思いつくんですよね。その話もしていきたいと思います。
というわけで、無料枠はここまでです。ここから先は会員限定に変更いたしまして、「解決法が見つかる仕事に役立つ発想術」ということでやっていきたいと思います。これ、本当に終わるのか怪しいですが(笑)。
続いては、「SCAMPER ブランチ」という、いわゆる解決法をすごく素早く思いつくための方法ですね。これについてお話していきたいと思います。
さらに、「Idea Grid」というものを使って、特性や業界のポジションがわかると。これ、すごく簡単です。Idea Gridは簡単すぎて、「あまり説明してもしょうがないんじゃないか?」ぐらいの内容なんですが、一応解説したいと思います。
さらに、その次が「アナロジー発想法」ですね。こういう感じの普通じゃ思いつかないようなものを思いつく方法で、小説とかを書きたいという人たちにもけっこう使えるような内容ですから、ぜひ楽しんでもらえればと思います。ストーリーを作って、そこからあらゆるものを作り出すという方法になりますね。
さらに、「パターン・ランゲージ発想法」という方法で、言葉を使わないでマインドマップを描くことによって発想を広げる方法をご紹介したいと思います。
入門者の方の質問で、「マインドマップでアイデアを広げようとするんですけど、なかなか自由に描けません」「突飛なことが思いつきません」みたいいな人がいたので、それは「このパターン・ランゲージ法」を使ってみるといいんじゃないかなというお話でした。
その次は、「芸術家ご用達のキレッキレなアイデアを作る変態発想術」ということで、かなり変態な発想法をご紹介します。
実際にやっていただくと、どれぐらい変態かがよくわかります。出てくるアイデアも変態レベルですけれど、周りから見た時の絵面もかなり変態なので、このへんのお話もしていこうかなと思います。
というわけで、ここから先は会員限定でやっていこうと思います。ぜひ入会していただければ。それでは切り替えますね。ありがとうございました。
あ、ぬこさまが起きてきた。ぬこさま、いらっしゃい。じゃあ、ぬこさまからスタートしましょうかね。それでは切り替えます。(飼い猫に)ぬこさま、イスが違うからね。ちょっとこっち来てね。はい。
ぬこさまは有料になったから降臨されました。
ぬこさま、紙の上が好きなんだよね。置いたら来ると思ったよ。下がったほうが見やすいかな。
(コメントにて「入門おめ」)入門おめでとうございます。「ぬこ本予約した」よかったね、ぬこさま。ぬこ本は、ブログに書きましたけれど、おかげさまでジャンル別のAmazonベストセラーの1位になっていました。なんとあのカーネギー先生の超ロングセラーの本をおさせてトップになるという。非常にありがたい内容ですね。
あわわわわ。ちなみに、ぬこ本はなかにもぬこさまのいろんなショットが。(飼い猫に)がんばったんだよね。怖かったんだもんね。
(コメントにて「メス? オス?」)男の子です。(「ぬこさまに印税入る?」)ぬこさまに印税は入ります。この子は日本初かもしれませんが、初じゃないかな、もう自分の力で自分が生きていくために必要なお金を稼ぐぬこということで。ぬこさま今日ごきげんですね。
ちなみになんですけれど、ネコを飼うのはすごくいいことです。なぜかというと、ぬこが現場、職場とかアイデアを発想する場所にいると、ぬこって急に意外な動きをするんですよ。
それが原因でアイデアを思いつく確率が高くなったり、仕事の生産性が上がるってことがわかっているので、ぜひ在宅で仕事をされてる方だったり、これから独立して自分で会社を持つという方は、ネコ付きのオフィスにしてみることをオススメします。しかも、けっこう問題が解決しやすいってこともわかっているので。
うわっ、毛がすごい。ただ、採用条件のなかに「ぬこアレルギーではない」というのを入れなくちゃいけないので、これはいわゆる労働法として、ネコのアレルギー持ってる人を落とすことがありなのかという問題はありますが、非常にいいと思います。
ね? そろそろやっていいかな?
わわわ。なんかぬこさまが。どういうふうにやろうかな。ぬこさまをどかさないでやりたいですよね。アイデア放送なんでね。
(飼い猫に)ぬこさまちょっと来て。紙がいいんだよね。あ、ごめんごめん。痛かった? ごめんね。
というわけで、続きをやっていきたいと思います。
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