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プロゴルファーに聞く頑張ってもうまくいかないメンタルから抜け出す方法(全3記事)

Facebookは絶対見ちゃダメ!? プロゴルファーと考える、スランプの抜け出し方

物事がうまくいかない時にはどんな振る舞いをすればいいのか? ニコニコ生放送の人気番組メンタリストDaiGoの「心理分析してみた!」。今回はプロゴルファーとして活躍する、ゆっきーこと秋元幸広氏をゲストに迎え、「プロゴルファーに聞く頑張ってもうまくいかないメンタルから抜け出す方法」と題し、メンタルの整え方やスランプから抜け出す方法などを聞いていきます。

頑張ってもうまくいかないメンタルから抜け出す方法

DaiGo氏(以下、DaiGo):今日のテーマは「頑張ってもうまくいかないメンタルから抜け出す方法」です。ずっとゴルフやらなんやらの話をしてきたわけなんですけれど、ゴルフと心理学の観点から、うまくいかない時に、どうすればそれを立て直せるのかとか。そもそもうまくいかない状況に陥らないようにするにはどうすればいいのかとか、スランプから脱するにはどうすればいいのかとか。

あとは、本番でうまくいかなくなった時に、例えばゴルフだと18ホールあるわけですよ。最初の頃にやった失敗を、どうやって引きずらないで自分のメンタルを立て直すか、ということを話そうと思っています。

(コメントにて)「聞きたいね」って、来てるね。(コメントにて)「ゆってぃ」じゃないんだな、ゆってぃはワカチコの人だよね。

一番最初のテーマとして、そもそも、なんでうまくいかないのか、という話をしたいと思うんですけれど、どうなんでしょう。

秋元幸広氏(以下、秋元):え?

DaiGo:そもそも、なんでうまくいかないんでしょうか、プロ。

秋元:うまくいかないのは……ゴルフが?

DaiGo:そうそう。ゴルフでもいいし、人生でもいいけど。(コメントにて)「基本がなってないから」って、はははっ(笑)。

うまくいかないのも、「時々うまくいかない」と、「常にうまくいかない」があるじゃないですか。「常にうまくいかない」というのは、基本がなってないとか、知識がないからだと思うんですよ。つまり、やり方が間違っているってやつね。これは、正しい知識を身につけることと、練習すること、実践することでなんとかなるから、常にうまくいかない人は、なんとかなるんです。ちゃんと練習すれば、なんとかなるんです。

そうじゃなくて、「うまくいってたときに、うまくいかなくなっちゃった」とか。そもそもなんでうまくいかないんですかね?

うまくいかない理由は?

秋元:そもそも、うまくいかないのは……。なんででしょうね。

DaiGo:例えば、今までで、「なんかうまくいかねぇな」って時の、原因はなんだったの?

秋元:原因は、うまくいかなかった時は、気持ちの問題かな。悩み事があるとうまくいかなかったとこともあるし。

DaiGo:ああ、余計なことを考えちゃったり。集中できなかったり。

秋元:そう。集中できていないときはやっぱり、なにをやってもうまくいかないというか、そういうのは、経験上、あった。

DaiGo:ゴルフのなかで独特のやつはなにかないの? こういう時はうまくいかないとか。

秋元:ゴルフの時にうまくいかないのは、心配事があったりすると、だいたいうまくいかないね。

DaiGo:それは、ゴルフ内のことで? ゴルフ外のことで?

秋元:ゴルフ内の時もちょっとあるけど、ゴルフ外の時のほうが大きい気がする。俺の身の回りの人でも、ゴルフ外で心配事が起きた時とか、けっこう。

DaiGo:なるほどね。俺は、ここにけっこう真理があると思っていて、例えばビジネスをやっている人でも、プライベートがズタボロになっている時に、仕事に打ち込もうと思って、「よし、俺はもうプライベートがしんどいから、彼女に振られたとか奥さんと離婚したとかあって、俺はもう仕事に打ち込むぞ」という時に意外と打ち込めなかったりするのは、多分憂いがあるからなんだろうね。

秋元:そうだろうね。

DaiGo:(コメントにて)「老後の心配」って。老後の心配でうまくいかないの!?(笑)。

秋元:うまくいかない時は、けっこうほかのこと、いろんな違うこと、俺は映画とかが好きだから、映画見たりして、ほかのこといろいろやったりすると、意外に気持ちが落ち着いたりするから。

DaiGo:なるほどね。気分転換か。

秋元:そう、気分転換だね。

「みんな、うまくいっていないかもしれない」

DaiGo:それって、そもそもの問題を解決するのではなくて、気分転換の方ほうがうまくいくの?

秋元:そうそう。気分転換を。“心の整理”って、自分なりに呼んでいるんだけど、心を整理しないと、そして心と体がくっつかないと、ゴルフだったらいいプレーができないし、私はゴルフが仕事だけど、仕事がうまくいかないってこともあるから。

うまくいかなくなることは、みんな誰にでも起きるよね。というか、そもそも、みんな、うまくいってないかもしれないね。

DaiGo:なるほどね。

秋元:そもそも、みんな、うまくいっていないかもしれないけど、考え方次第では、自分はうまくいっているとか。

DaiGo:そこは、そう1つのポイントかもしれないね。例えば、この前のニコニコでも話したんだけど、うまくいかない時にFacebookを見ると、もっとうまくいかなくなるんですよ。

理由は、みんな、Twitterには赤裸々なことを書くんだけど、人を批判したりね、ペンネームでいけるから。でも、Facebookって、実名出してるじゃん。実名で、自分の顔写真を出してると、よく見せたいって心理が働くから、よかったことしか書き込まないんだよね。

よかったことしか書き込まないから、なにか嫌なことがあって、気分転換にと思ってFacebookを見ちゃうと、どうなるかと言うと、みんないいことばかり書いてあるんですよ。そうすると、「自分だけがうまくいってない」って思うんですよ、人って。「こんなにみんな幸せそうなのに、自分だけがうまくいってない」と思うんですよね。そうすると、どんどん惨めになっていって、そういうふうになっちゃう。

だから、今、ちょっと真理があって、「みんなうまくいかないことあるよ。普通はみんな基本的にうまくいかないよね」という考え方を持っておくことが、非常に重要。

(コメントにて)「SNSやめた」って人もいるね。

秋元:なるほどね。

DaiGo:そう、みんな隠しているんだよね、うまくいかなかったことは。

秋元:そうだよね。

輪投げ実験が教えてくれること

DaiGo:あと、心理学的に言うと、「目標が高すぎる、または低すぎる」ということもあるんですよ。うまくいかない理由として。

これは面接の時に行われた実験なんだけれど、「達成意図実験」というやつなんだけどね。

面接官が、面接されている人たちに対して、こういうことを言うわけですよ。「今から輪投げをしてください」と。「はっ?」となるわけです。それで、輪投げのピンが置いてあるの。近いところ、中くらいのところ、遠いところ、3つのピンが置いてある。それで、どこに投げてもいい。

いや違った、ごめん嘘ついた。ピンは1つだけしか置いていないんだけど、手前に線が引いてあって、近い線と、中くらいの線と、遠い線があるんですよ。これのどこから投げるかというのを、面接されている人たち、被験者に選ばせるんですよ。近いところから投げるとポイントが低いとか、遠いところから投げるとポイントが低いとか、そういうことも言ってない。

どういう人たちが近いところから投げて、どういう人たちが中くらいのところから投げて、どういう人たちが遠いところから投げたかということを調べると面白くて、無理な目標を立てたり、物事を自分で目標立ててそれが達成できない人たちは、遠いところ、または、近いところから投げる傾向があった。

逆に、真ん中あたりの、現実的なところから投げる人たちは、達成できる可能性が高かったんですよ。

理由は簡単で、面接ですると、達成するパワーがない人は、「これができないと落ちるのではないか」と思って、近くで投げてしまう。自信がないから。または、「これは、遠いところから投げて入れば、きっと自分が高く評価されるのでは」と思って、自分が投げても入らなさそうなくらい遠いところから投げてしまうんですよ。

逆に、確実に、「とりあえず入れよう」と、「あまり近いところもあれだし、中くらいのところなら入る。でも遠いところだと入らない可能性もあるから、真ん中からやろう」と、常に現実を見てやる人は、目標を立てる時も、無理な目標を立てない。達成できる目標を立てて、それからやっていく、ということがあって。

だから、異常に高い目標を立てる。または、異常に低い目標を立てる人は、基本的にうまくいかない。

秋元:なるほどね。

「もっとレベルの高いことをしたい」と言う人の本音

DaiGo:あれですよ、うちのチャンネルの会員、入門者の人たちは、人の表情をある程度読む人たちなんですよ。それで、難しい話とか興味がない話になると、口がキュッと締まると。さっき、その指摘がされていましたよ(笑)。

秋元:えーっ! そんなことあるの!?

DaiGo:そうそう。あれ、俺もしかしたらこの番組の設定を間違っていた可能性あるな。ちょっと失礼。あ、しゃべってて。

秋元:俺、口がすぼんでいたのか。

DaiGo:はははっ(笑)。みんな、観察するようになっちゃったからね。

秋元:すごい、みんな(笑)。観察力がすごくなっちゃってるんだね。

DaiGo:つまり、低すぎる目標というのは、やる気が生まれない。毎日毎日、同じことしかしていないとか。

例えば、勤めている人とかでいうと、あるいは、起業しようと思っているんだけどなかなか起業できない人とかなんていうのは、失敗したくないから、あえて絶対失敗しないような目標を立てて、文句を言うわけですよ。「もっとレベルの高いことをしたい」とかって。

逆に、ありえないくらいの夢、例えば「俺は10億稼ぐんだ」とか、例えば、年収がまだ500万円くらいなのに、「俺はいつか年収1億円になる」とか、いきなりそんなよくわからないことを言う人というのは、達成する気がないんですよ。だからわざわざでかい目標にする。そういうお話でした。

秋元:なるほど。

DaiGo:(コメントにて)「与沢」って、あの人は秒速で1億だからなあ。みんな、先に言っておくけど、ユッキーは、緊張しております、はい(笑)。

秋元:緊張しております(笑)。

DaiGo:緊張した時も、人は口の周りが緊張しますからね。

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