2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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西野亮廣氏(以下、西野):BAOはまだ「サーカス」来たことないものね。俺、学校作ってるのよ。それはもう超エンタメで、光がピカピカして、音楽もすげえ楽しい感じで流れてて、サーカスの画像あったっけ? 出ますか?
絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):ありますよ。だから今、オリエンタルラジオの中田さんとかが『中田歴史塾』をこの前やったけど、おもしろかったなと思った。サーカスもああいうふうな感じでやってるもんね。
西野:あれはサーカスでおろしたネタをテレビでやってる。
山口トンボ氏(以下、トンボ):ちょっとこの辺の。
のぶみ:あれ、サーカスオールスターなの?
西野:これこれ、教室。
のぶみ:やっぱり演出がちゃんとしてるんだよね。
BAO:教室なんだ、これ。
西野:これが教室。俺、校長をやってんねんけど、本当におもしろい先生しか呼ばないです。義務教育じゃなくて、こっちが先生を選ぶみたいな。
のぶみ:本当にリアルにそうなってくるんじゃないかな。やっぱつまんなすぎるものね。
西野:漫画とか楽しいことって頭に入るから、学校こそ一番楽しい化しないといけないのに、いまだに軍隊教育みたいな、蛍光灯と教卓と、みたいな堅苦しい感じでいくから勉強効率が悪いんですよ。楽しくない感じにしてしまっている。
トンボ:悪循環な。
西野:悪循環。
のぶみ:誰かに従うということを将来もしたいのであれば、学校でいいかもしれないけれど。会社員になるんだったら、誰かに従わないといけないから、ずっとその訓練を受けて我慢強い子供に育てばいいかもしれないけど、漫画家になるとか絵本作家になるとか、お笑い芸人になるんだったらどうすればいいのよっていう……。
西野:確かにね、最近の小学生、宿題多いのよ。
のぶみ:宿題はうちの子も苦しんでいるんですよ。学校の先生もけっこう大変なんですよ、毎日出るから。
西野:そうか、先生も大変でしょ。宿題のチェックもしなきゃいけないでしょう。なんでそんなことするの?
BAO:なぜ作ったし。
西野:みんな宿題で苦しんでるじゃないですか。先生も苦しんでるじゃないですか。
BAO:宿題と言えば、残業している気分になったことがある。
西野:なるほど。
のぶみ:宿題やって、お金貰えたらいいけどね。残業代も何もくれないんだものね。あれ、よくやるよな。
BAO:それこそ日頃の授業が常に働いている状態で、帰ろうとしたけれど、でも学校でやったほうが早いやみたいな感じで宿題をやって。「これ残業じゃん?」みたいな感じ。
のぶみ:もう完全に残業だ。
西野:残業やな。
のぶみ:でも残業って言葉をちゃんと知ってるのが偉い。給食についてはどう思う? 給食は今、小学校の給食は残すのはダメなんだけど、初めに減らすのはありなんですって。だから自分で減らすんですって。
西野:ああ、そうか。量を選べる。
トンボ:死ぬほどちゃんと食わされましたけどね。
西野:いや本当に、泣きながら食ってるやつおったもん。掃除始まってるのにまだ後ろのほうで。なんであんな泣きながら……(笑)。
(一同笑)
のぶみ:あれなんなんでしょう。 おいしかった?
BAO:ピーマン減らしてもらって、肉増やしてもらおうと思ったら、好き嫌いダメ言われた。
のぶみ:そのとき食べさせられた?
BAO:ピーマンをちょっと減らしてもらったけど、肉は増やせなかった。
トンボ:BAO君もうないですか? 後ろで掃除の時間で残されて食うっていう。
BAO:それはないです。
西野:当時はおったで。女子が泣きながら。
トンボ:俺は高校までいた。だから嫌だったんだ。本当に学校が合わなかったんだもん。給食泣いて食べたよね。俺吐いたことあるもん。あれなんだったんだろう。
BAO:でも好き嫌いダメなときは思いっきり泣いたね。
西野:泣いた?
BAO:みんな「ダメだよね」って周りに同意を求めた。それが一番嫌い。
のぶみ:じゃあピーマンをおいしくしてくれよな。
(一同笑)
のぶみ:意味がわからない。
西野:大人になってからだもんな。ピーマンうまいってなったの。
トンボ:そうか。そう考えたらちょっと笑けてきますね。
西野:あれ笑けてくるね、泣きながら……。なんで先生もそこまで食べさせたいんやろう。なんでなんやろう。
BAO:バランスとか言ってるけども、吐くほうが体に悪い。
西野:確かにな。
トンボ:そうだよね、体が受け付けてないわけだもんね。
のぶみ:あのね、子供の研究している人に会ったことがあって、子供っておいしいって感じないと、栄養にならないんですって。
西野:えー、おもしろい! じゃあ泣きながらなんか絶対ダメじゃないですか。
西野:1個も栄養になってないじゃないですか。
BAO:ダメじゃん!
西野:ダメじゃないですか。
のぶみ:だから栄養にならないと、そのまま出ちゃうらしいんですよね。だから食べても、こうやって「ウーン……」って鼻つまんで食べたっていうのは、カウントされないんですよね。
子供のやつでおもしろいのが、子供が「おもしろい」って思わないと、学びにならないらしいんですね。だから僕ら、キン肉マンの超人の名前めっちゃ覚えてるじゃんか。だからBAO君もたぶんポケモンの敵の名前は覚えてるけど、クソつまんない授業だと入ってこないんですって。
そういうふうにできているみたいですね。だから、英語とかは歌いながら覚えましょうみたいなやつで、けっこう頑張ってるみたいですけどね。
トンボ:西野校長のサーカスはまさにそれですよね。
西野:だからおもしろいから入ってくるやんか。
のぶみ:すごいな。
西野:中田先生がパーンって決めたら、ちゃんと「ワー!!」ってみんな沸くし。
トンボ:みんな前のめりですよね。
西野:みんな前のめり。ちゃんと笑かすし。
のぶみ:でも好きな先生はいるか? ちょっとはいるか? おもしろい先生いるか? いないかな?
BAO:いない。
のぶみ:いないか。ああ、そりゃあもう大変だな。
西野:でもええよな。それで学校おもんないなと思って、自分でおもろいとこ行くようにしてるんでしょ? おもしろい人に会いに行こうとか。
のぶみ:この前、安倍昭恵さんにお会いしたんでしょう? どうだった? いわゆる、首相の奥さんだよね、この国の総理大臣の奥さん。どうでした? 安倍昭恵さんと何か喋った?
BAO:少しだけ。
西野:おもろいな。それこそファーストレディーと喋って、「こんなことあんねんな」と話を聞いたあとに、学校に戻って、「いい国作ろう」みたいなのを復唱させられたりしたら信じられへんわ。「ここからここまで読みなさい」みたいな、立って読まされて。そりゃ辛いわ。
のぶみ:歴史の本を書く人だったらもうぜんぜんいいけどね。(ブロードキャストの)房野さんだったらいいけど。
トンボ:塾とかはおもしろいんすかね。
西野:塾はおもろいでしょうね。塾おもろいねん。
のぶみ:塾行ったことある?
BAO:塾は前行ってたことがある。
西野:おもろい塾はおもろいねん。やっぱ。
トンボ:でも、おもしろくしないとやっぱり生徒が来ない。
西野:来ないし、おもんなかったらちゃんと潰れるから。
トンボ:そういうことですよね。
BAO:確か前の塾は、問題をプリントしてその問題をやって、それを何度も続けるっていう感じ。
西野:なるほどね。もっといいのがあるかもしんないね。
BAO:だから自分で、「これおもしろそうだな」というのがあったらいい。
西野:なるほど。あれよかったけどな。俺、中学生の時超頭悪くて。成績が学年でずっと下から10番目ぐらいだったから、先生が何言ってるかぜんぜんわかんなかったけど。
そん時に先生に教わるんじゃなくて「あなた来週、この科目を教えなさい」と言われるの。先生をやらされんの。
のぶみ:そんなのあるんだ。おもしろい。
西野:それが吸収率がすごいのよ。教えなきゃいけないから、すっげえ勉強するし「なるほどな」と思って。しかもこうやってしゃべってて、お客さんというか生徒さんが、「はぁ〜!!」とか言うたら気持ちよくなってきて。
のぶみ:楽しいですよね。
西野:楽しくなってきて。だから教えてるとき、アウトプットしてるときのほうがインプットしてるから。先生をやるといいよね。
のぶみ:先生おもしろいのかな。
西野:先生やってるときのほうが勉強になる。
のぶみ:俺は小学校の時にずっといじめられてたから。学校行ったらいじめられて、家帰ったらお母さんに「学校行け」って言われるから、僕は「学校行く」って言って勝手に行かなかったんだよ。
隣町とかまで歩いてくの。ゲーム屋さんとかを見て、試しにやれるゲームをずっとやってたりしてた。ほんで図書室に行って、『ブラックジャック』とかをバンバン読んで。
BAO:僕だとあれだなぁ。家の裏に回って、そこでずっと教科書を読んで暇つぶしてた。
のぶみ:ほんで、サボる方法というのがあって、体温計を温かくしてやったり。
トンボ:(笑)。
のぶみ:学校行く前に、こうやって指を突っ込んでうえって吐く。
西野:すげえな。
のぶみ:1回吐いたら、「この人具合悪いんじゃないのか?」と言って、行かさないから、俺まだ緊張すると、「うえっ」てなっちゃうんですよ。
西野:僕「先生、アホや」とか言ってますけど、学校はむっちゃ好きやったんすよねえ。毎日行ってましたもん。
のぶみ:それはよかったなぁ。
西野:しかも先生、そん時はアホやと思ってなかったし。先生ってアホなんやって気づいたのって、この世界入ってからだから。子供ん時は、先生はむちゃくちゃ賢くてエロいことも考えてないし、本当にまじめで聖人君子みたいな。
とんでもないアホだったっていう(笑)。この世界に入ってから気づいたんですよ。先生ってそんな頭悪かったなんて。子供の時信じてたもんな……。
のぶみ:だけど今聞いたらさ、BAO君もサボろうとしたことがあったっていうこと?
BAO:何度も何度も。
のぶみ:そうなんだ。「じゃあ行かなくていいよ」って言われてたわけじゃなくて、初めはサボろうとしたんだ。
BAO:はい。それで、勇気出して言ってみたら、「サボっていいよ」って言われて。結局こんなことに。
のぶみ:サボっていいと言ったんだ。
西野:誰が言ってくれたの?
BAO:ママが。
西野:いい母ちゃんやなあ! 父ちゃんもそんな感じなん?
BAO:父ちゃんもそんな感じ。
西野:いい母ちゃんと父ちゃんやなあ! 「サボっていいよ」ってなっちゃったの。
のぶみ:それは、どんくらい繰り返した後に言われたの? 初めはサボろうとしたわけじゃん。その期間どんくらいだったの?
BAO:軽く3年。
のぶみ:けっこうかかったんだ。だからママもいきなりじゃなかったんだね。これはすごいよ。だけどママも、「そこまで言ってるんだったらサボらせてもいいか」と思い切ったってのがいいよね。ママ好き?
BAO:(うなづく)
のぶみ:よかった、よかった。
西野:よかったな。おもしろい。どうなるか楽しみやわ。
トンボ:そうっすよね。本当っすよね。
西野:むっちゃ生意気なやつになるかもしれないけど(笑)。それはそれで好きやけどね(笑)。超生意気で、20代、30代とかに、「あいつむっちゃ天狗やん」みたいな。
トンボ:(笑)。
西野:それはそれでけっこう好きやけど。そういうやつなかなか見ないし。
トンボ:確かに。
西野:どうなるか楽しみやわ。今一番ハマってるの何なん?
BAO:一番はまってるの?
のぶみ:好きなもんでいいよ。
西野:今一番好きなの。
BAO:一番好きなのはもちろんポケモンなんですけど。
西野:ポケモンね。
トンボ:そう考えると、やっぱポケモンすごいね。
のぶみ:僕らの小学6年生ぐらいの時もうありましたから、今からすごい年月たってるよね。
西野:すごいなあ。
トンボ:むちゃくちゃおもろいですね。やったことないけど。
西野:むちゃくちゃおもしろい。こうなってんのがすごいよね。
のぶみ:僕、ポケモン作った人の本を読んだことあんの。けっこうおもしろいから読んでみるといいよ。初めはポケモンをいろんな出版社とかに持ち込んだんだって。
ポケモンを断った出版社があって。断った編集の人が自慢気に「実はポケモンがわかんなくって、初め断ったんです」と言ってたのを、「お前それクビだろう!」と思って(笑)。
やっぱり初めに作って持ち込んでるんだよね。もう自分からポケモンを作ろうとしてる人なんだよね。それが今世界中になってるってすごいことだよね。
西野:へえ! 断っちゃったんだ。
のぶみ:何社か断られてるみたいです、本当に。
トンボ:エヴァンゲリオンも。
西野:エヴァンゲリオンもそんなん言うよね。
のぶみ:信じてたんだろうね、いけるっていうことはね。
西野:へえー! おもしろ。BAOもそろそろなんかな。
のぶみ・トンボ:そうですね。
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