
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
リンクをコピー
記事をブックマーク
山田玲司氏(以下、山田):そこから、もう1個の問題というのは、本当にガチで日本の貧困がヤバい領域に入っているという。
乙君氏(以下、乙君):おうおう。
山田:だから、……ちょっと論客っぽくいきますよ(笑)。
(一同笑)
乙君:どうぞどうぞ。
山田:いや、だから、さっき言ってた最低賃金問題だよ。
乙君:最低賃金問題。
山田:最低賃金がOECD内で最低水準だと言われてまして、ざっくりですけど、だいたい……。大阪と東京が突出して高いところはありますが、全国平均にすると700円台なんですよね、俺たちの国って。おフランスは最低賃金いくらもらってるか知ってる?
乙君:おフランス?
山田:おフランス。
乙君:そりゃおフランスですからね。
山田:おフランスだからね。
乙君:まあ、1,000円はいくでしょ。
山田:1,300円です。
乙君&しみちゃん氏(以下、しみちゃん):おー!
山田:だから……、まあ、おフランスの話は別としても。要するに最低なんだよ。
乙君:日本がでしょ、先進国のなかでは。
山田:せっかく働こうと思って、ニートをやめて家を出ても、最低なんだよ、俺たち。そのくせ、物価はアホみたいに高い。
乙君:そうですね。
山田:もう1個、公務員天国問題があるんですよ。
乙君:あー。
山田:これはなかなかすげーよ。いろいろ聞いてたんだよ。日本の公務員は、もう神だと。
しみちゃん:はい。
山田:お上っていうくらいなので、本当の神になってますからね。ゴッドになってますからね。ゴッジィーラですからね(笑)。
(一同笑)
山田:止めてください?
乙君:……。
山田:止めてください!
乙君:続けてください。
しみちゃん:(笑)。
山田:おまえが黙ってる間、だんだん俺、傷ついていくんだから、わかってんのか?
(一同笑)
乙君:だから俺、コメントを見て、どれぐらい伝わってるのかをね……(笑)。
山田:アメリカの話ですけど、平均年収低いですよ。325万円。
乙君:ほー。
山田:だけど、(アメリカの)公務員の年収、357万円。ほとんど変わらないんです。ちょっと高いぐらい。
乙君:はいはい。
山田:ブリテン、グレートブリテンいっちゃいますよ。平均275万円、安いよね。
乙君:安いっすね。
山田:でも、公務員はもっと安くて240万円。
乙君:え、安い。
山田:それで、おフランスは、たぶん移民とかいろいろあるんだろうね。だから、分かれてるんだと思います、もらってる人ともらってない人が。だから、異常に低い平均年収が、198万円。
乙君:低っ!
山田:これ、本当なのかなあ。なんか俺が見たデータなので、すいません。本当のところは、山田が調べたわけではないです。ただ、僕が調べてもらったら、こうなりました。
しみちゃん:(笑)。
乙君:言論とかって、ソースまとめて出すのがあれなんで、次回からは(笑)。
(一同笑)
山田:まあまあ、ざっくりいきますので。
乙君:はいはい。
山田:それで、そのおフランスも公務員180万円。別のことも仕事にしてるんだろうな、と。問題は日本ですよ。
乙君:日本来ました。
山田:はい。412万円平均年収。
乙君:おー、高い。
山田:高いんですよ、ほかの国に比べたら。
乙君:そう言われると高いですね。倍じゃないですか、フランスの。
山田:で、公務員がもらってる額、私のところのデータ調べですけど(笑)。
しみちゃん:(笑)。
山田:当社比、724万円。
乙君&しみちゃん:えっ?
山田:これ、俺の環境関係の人たちから聞いたやつなんだけど。国連……、なんだっけ。『東洋経済』だったかな。たぶん、そういうやつから引っ張ってきたんだけど、そうらしいの。どうすんの、これ、みたいな。
それで、物価が高くて、しかも、キツいのが「10年前のほうが豊かだった」って感覚がある。それプラス、「楽しみは金を出さないと手に入らない」って国でもあるという。
乙君:あー。
山田:なにをするにでも金がかかるのに、金がないって言ったら、やっぱり、ヘイトフルになるでしょって話なんだ。「金さえありゃさー」っていうぶっちゃけな考え方が蔓延してるのに、金がないんだよ(笑)。金さえあればなんとかなるのに、金がないという。これやっぱり、ヘイトフルになるわけだよなって話。
もう1個、みんな疲れてるんだけど、なにに疲れてるかというと、自己責任疲れなんだよね。
乙君:あー。
山田:『ヘイトフル・エイト』は、南北戦争が終わった後の話なんだよ。だから、戦争が終わってるから、もう殺し合う必要ないし、憎み合う必要もないんだけど、憎しみだけが残ってる。
乙君:そうですね。
山田:これは、この貧困問題で言うと、俺たちは、戦争が終わった後に戦後っていう戦いをしていた。戦後っていう戦争があったわけ。それは経済戦争、受験戦争、いわゆるインフラ、豊かな日本、「焼け野原からの……」みたいな、「日本はいい国になったね」っていう老人が多い。
そういう人たちは物が多けりゃいいと思ってる。物が多いイコール豊かみたいなことを思っていらっしゃる、戦後、焼け野原で苦労された年齢の人たちが多くて、そういう人たちがWindows95のまま空気を支配している部分もあるってことね。
乙君:あー。
山田:アップデートされないまま、ずっと、このノリで来てるわけ。
乙君:はい。
山田:だけど、戦争は終わってるんだよ、91年ぐらいで、バブルで。バブルぐらいのところまでで、その……。
乙君:駆け上がってきて。
山田:よく言うでしょ。途上国を豊かにするためには、まず識字率をアップ、学校を作って教養を高め、そして、チャンスを与え、GDPが上がり、インフラが整えられて、豊かな国になるって流れがあるじゃん。
乙君:あるある。
山田:でも、これはある程度、最低のところから一番普通のところまでの流れで。
乙君:うん。
山田:実は、そこでアップデートできてないっていう。なので、ここの苦労の仕方を、いまだに維持するとなにがあるかというと、実感がないまま戦い続けてるっていう。
乙君:あー。
山田:幸せになれるって時期が、過去の人たちはあった。俺よりも俺の時代になるとまだあったんだけど、今の人たちはもうないんだよね。「だって、がんばったってダメじゃん」みたいな。だけど、残っている神話というのは、要するに自由競争なんで、勝てばいいという。
これが、いわゆるリバタリアン的な感じで、ちょっと前のホリエモンが言ってた「要領の悪い奴がバカだからダメなんですよ」みたいな空気があったの。ホリエモンがそう思ってるかどうかは別だけど。
でも、そのなかで、要するに自己責任っていうところで、負けたというのは自分の要領が悪かった、自分がダメだった。どういうことかというと、自分を責めるようなセッティングになっちゃうんだよ。
乙君:なるほどね。
山田:これはヘイトフルですよ、なかなか。自分が悪いわけじゃないの。インフラが整った後に、次のステージに変えなきゃいけなかったんだけど、それまでになんでここまで来たかっていうと、土木だったり工業だったり、いろいろあるじゃん。
それを維持しようとするから、それを埋めるために公共事業にお金を出す。そうすると、ずっと土木やってるから、ずっと穴掘ってんの、この国は(笑)。ずっとアスファルト剥がしては埋め、みたいにやってんだけど、あれは91年でもう終わっていいわけだよ。それで、次のタームに入んなきゃいけないのに、終われなかったんですね。
だから、やっぱり後の世代はキツい。ヘイトフルにもなりますわって話なんですよ!
乙君:はい。
山田:はい。そこから……、なげーな(笑)。
乙君:えっ!? 自分で用意してきて?(笑)。
(一同笑)
乙君:俺がちょうど就職氷河期世代なのね。それまでのいわゆる大企業に入って、みたいな神話が通用しない。
山田:うん、しないよね。氷河期だもんね。
乙君:そもそも入れないし。みんなリクルートスーツ着て、宗教みたいで気持ち悪いから、絶対そっちの波には行かないって俺は決めてたんだけど。
山田:うん。
乙君:なんかそのあたりで、マインドが変わったんだと思うんですよ。それまで、おそらく90年代の半ば、95年頃までは、幸せになるためにがんばるってほうだったのが、たぶんこのへんから、不幸にどうやってならないようにするかって、リスクヘッジのほうにマインドが変わったんだな、と思うんです。
山田:そこなんだ。でね、その恐怖教育をしてるのよ。
乙君:はいはい。
山田:その恐怖教育は勝負に負けたらホームレスっていう。
乙君:あー、そうそう。
山田:そう。「えー、やだー!」「だったら勉強しなさい!」っていう、非常に単純で恐ろしいシンプルな恐怖心を植えつけるというか。それで、勉強ができて、ある種、なにか勝ったおかげでなにをゲットするかというと、安心をゲットする。
乙君:そうそう。
山田:それで、安心とはなにかというと、まず学歴、保険、お家、それから安定した仕事、これって公務員ですね(笑)。
乙君:そうそう。
山田:だから、そうすると公務員が、ゴッズィーラになるわけですね(笑)。あれ、だから……(笑)。
(一同笑)
乙君:その、論理の飛躍は(笑)。
山田:あー、ちょっとノリでしゃべりました。ごめんなさい。
(一同笑)
乙君:まあまあ、それで?
山田:これは疲弊するよ。だって、本当に今の時代で勝てるって、なにで勝つの? 製造業もダメじゃん。なにもダメ。そうすると、今度は、イノベーション幻想という時代が、ジョブズやらなにやらであって、そうすると「誰々はベンチャーで……」みたいな、誰が成功したのって話じゃん。コンマ1みたいな世界じゃん。
基本的にどっちの道に行ったって、めっちゃめちゃ苦労するんだけど、本当に成功して安定してる人というのは、なかなかいない。「よくそれを探してみて」と言ったら、やっぱりそれは年長者ばっかりという。
乙君:あー。
山田:だから、おじさんたちが既得権益をほとんど持ってて、それでオリンピックみたいになるわけよ。そういう富の再分配というのは、下の世代には再分配されない。ある種の階級化みたいなものが起こっちゃって、これ、またヘイトフルだよね。
そこでたまったストレスみたいなものって、勝たなきゃダメだと思って育てられていると、隣りにいるクラスメイトが敵になっちゃうんだよね。ここで生まれるのが『バトルロワイヤル』メンタリティなわけ。
乙君:あー。
山田:「こいつら全員殺さないと、俺は幸せになれない」、もしくは「生き残ることができないんだ」みたいなメンテリティというのが、10年、ゼロ年代ぐらいからずーっと続くわけ。
乙君:うん。
山田:ヘイトフルですねーー!
(一同笑)
山田:たまってきました? 奥野さん、たまってきませんでした?
2025.02.13
“最近の新人は報連相をしない”という、管理職の他責思考 部下に対する「NG指示」から見る、認識のズレを防ぐコツ
2025.02.06
すかいらーく創業者が、社長を辞めて75歳で再起業したわけ “あえて長居させるコーヒー店”の経営に込めるこだわり
2025.02.13
AIを使いこなせない人が直面する本当の課題 元マッキンゼー・赤羽雄二氏が“英語の情報”を追い続ける理由
2025.02.12
マネージャーは「プレイング3割」が適切 チームの業績を上げるためのマネジメントと業務の比率
2025.02.12
何度言っても変わらない人への指示のポイント 相手が主体的に動き出す“お願い”の仕方
2025.02.13
「みんなで決めたから」を言い訳にして仲良しクラブで終わる組織 インパクトも多様性も両立させるソース原理
2025.01.07
1月から始めたい「日記」を書く習慣 ビジネスパーソンにおすすめな3つの理由
2025.02.10
32歳で「すかいらーく」を創業、75歳で「高倉町珈琲」で再起業 「失敗したからすかいらーくができた」横川竟氏流の経営哲学
2025.02.14
報連相ができない部下に対するコミュニケーションの取り方 「部下が悪い」で終わらせない、管理職のスキル向上のポイント
2025.02.10
A4用紙を持ち歩いて殴り書きでアウトプット コクヨのワークスタイルコンサルタントが語る、2種類のメモ術
着想から2か月でローンチ!爆速で新規事業を立ち上げる方法
2025.01.21 - 2025.01.21
新人の報連相スキルはマネージメントで引きあげろ!~管理職の「他責思考」を排除~
2025.01.29 - 2025.01.29
【手放すTALK LIVE#45】人と組織のポテンシャルが継承されるソース原理 ~人と組織のポテンシャルが花開く「ソース原理」とは~
2024.12.09 - 2024.12.09
『これで採用はうまくいく』著者が語る、今こそ採用担当に届けたい「口説く」力のすべて
2024.11.29 - 2024.11.29
【著者来館】『成果を上げるプレイングマネジャーは「これ」をやらない』出版記念イベント!
2025.01.10 - 2025.01.10