2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
World's Most Asked Questions: How Can I Fall Asleep?(全1記事)
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マイケル・アランダ氏:現在6,000万人ものアメリカ人が不眠に悩まされています。どうりで、英語圏においてもっともGoogle検索されるキーワードの1つが「どうしたら眠れるか」なわけです。
6,000万人ですよ! でもおかしいと思いませんか? だって私たち人間にとって眠らないことのほうが不可能なのに!
もしあなたが、夜中に睡眠についてGoogle検索をしている人であれば、今日お伝えする情報が少しだけお役に立つかもしれません。
今日は、この“世界で一番聞かれている質問”について考えていきましょう。
寝入るのに苦労している人は、まず次のことを肝に銘じてください。人間の体は本来、ほぼ同じ長さの睡眠時間を毎日とるようにできています。つまり夜同じ時間に布団に入り、朝同じ時間に起きるのが人間の自然なパターンなのです。
朝同じ時間に起きることは、夜同じ時間帯に眠りにつくことを助けます。なぜならこうすることで、あなたの体は生物リズムを正しく保つことができるようになるからです。生物リズムとは、体が昼夜のサイクルに自然にシンクロし、それを保持し続けるリズムのことです。
あなたの生物リズムにもっとも大きな影響を及ぼす要素はなんだと思いますか? 光です。
人が寝入るためには、ホルモンの助けが必要です。ホルモンは心拍数と血圧を下げることで、私たちをリラックスモードにさせてくれます。ここでとくに重要な役割を果たすのが、メラトニンというホルモンです。
メラトニンのホルモン量は、体が光にさらされることによって調整されます。なぜなら、メラトニンは暗闇では放出され続けますが、人の体が自然光であれ人工のものであれ光にさらされると、その放出は止まってしまうからです。
これがなにを意味しているかわかりますか? ベッドには携帯もパソコンも持ち込まないことです!
電子機器の光はあなたの体を混乱させ、就寝時間を認識できなくさせてしまいます。ですから科学者たちは、少なくとも寝る1時間前までには電子機器のスクリーンを切るようにすすめています。なにを隠そう、そう言っているこの私が、それができずにいるんですけどね。
カフェインも睡眠の大敵です。
夕食後のコップ1杯のコーヒーの影響なんて、たかが1時間やそこらだろうと考えているあなた! 12時間前のカフェインの摂取が不眠を引き起こしていたケースも報告されています。
睡眠について考えること自体が睡眠パターンに影響を及ぼすこともわかっています。十分な睡眠時間をとれないんじゃないか、と心配することが不眠を引き起こすケースは非常に多く、そのタイプの不眠症には“睡眠困難症”という特定の名称さえつけられています。
本当にびっくりするのはこれからです。多くの場合、眠れないなと感じている時、実は私たちは眠っているのです。
ある実験で、不眠患者が睡眠の第1ステージか第2ステージにさしかかったところで起こされたところ、60パーセント以上の患者が「私は眠っていなかった」と答えたそうです。実際には彼らが眠っていたことは言うまでもありません。
世の中には、アンビエンやルネスタに代表される、抗ヒスタミン薬や催眠薬といった睡眠を助ける薬も出回っています。睡眠薬の摂取によって確かに入眠は早まりますが、その実質的な効果は乏しく、睡眠時間をわずか15分程度延ばすだけという研究結果が報告されています。
多くのリサーチによって明らかなのは、どんな薬よりも比較にならないほどパワフルなのは、私たちの思考だということです。
二重盲検法(効果の有無を心理的影響をうけずに調べるために、被験者にも研究者にも誰が薬を与えられたのか明らかにしない実験方法)で行われたある実験の結果、「睡眠薬を投与しましたよ」と伝えられた不眠患者は、そう伝えられなかった患者と比較して圧倒的によく眠れたそうです。
どうしたら眠れるのか知りたいと思っているあなた。その答えはあなたの頭のなかにあるかもしれません。
私たち「SciShow」は、この“世界で一番聞かれている質問”に答えるにあたって、逆に視聴者のみなさんにアンケート調査で質問をしました。
その1つが、「あなたは毎晩何時間寝ていますか」という項目でした。残念なことに、お医者さんが毎日8時間半の睡眠を推奨しているのに対し、8時間以上寝ていると答えた視聴者はわずか10パーセントでした。そして半数以上の人が、少なくとも週に1回睡眠のトラブルにみまわれていると答えました。
なんの役に立つかわかりませんが、こんな結果も出ましたので参考までにご報告します。有効なデータを集計できた国に限ってみてみると、世界でもっともよく寝ている国民はサウジアラビアの人々でした。
アンケートに答えたサウジアラビア人視聴者の76パーセントが、これまでに1度も不眠を経験したことがない、あるいはほとんど経験しないと答えています。
オランダ、ロシア、スペイン、そして多くのヨーロッパ諸国が平均よりも高いスコアを記録していて、比較的いい睡眠がとれていることがわかりました。最低スコアを記録したのは、イギリス、アメリカ、オーストラリアといった英語を母国語とする国々です。
最後に、これはとりたてて驚くことでもありませんが、お粗末ながら私たちが集めたデータによれば、コーヒー、ソーダ、エナジードリンク、お茶などを普段からよく摂取する人は、より不眠に悩まされる傾向があることもわかりました。
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