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会議を見せるテレビ第19回(全7記事)

絵を展示するだけの個展はつまらない キンコン西野『えんとつ町のプペル展』の世界観

キングコング西野亮廣氏と絵本作家のぶみ氏によるニコ生チャンネル「会議を見せるテレビ第19回」。西野氏は、11月開催予定の個展『えんとつ町のプペル展』で作り上げる世界観について語りました。

『魔法のコンパス』と『えんとつ町のプペル』の売れ行き

絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):なんか今、『アメトーーク!』(出演)とかいろいろ決まってますけど、西野さんが今思ってる基準で、『魔法のコンパス』と『(えんとつ町の)プペル』ってどんくらいいったら、自分で「がんばったな」って思いますか?

西野亮廣氏(以下、西野):『魔法のコンパス』はふつうにやれば、絶対10万部超えるだろうなと思うんですよ。

のぶみ:いや、僕もちょっとそう思ってます。

西野:そんなケチくさいことをせずに、ふつうにやれば10万超すなと思って。まあ10万超したら万々歳ぐらい。そもそも向こうからいただいた話だし。

『えんとつ町のプペル』。僕ね、これは絶対に10万は売りたいんですよ。とにかく10万は売りたいですね!

のぶみ:どうします? そのためになにか考えてることとか。

西野:いやでも、個展はそうですね……とにかく個展。

のぶみ:個展すごいよなぁ。よくやる。また1ヶ月(会場に)住むって。

西野:もうだから本当にSNSですよ。写真文化だから、とにかく写真を撮りたくなるような空間を作っちゃうみたいな。それが一番の宣伝だから。

山口トンボ氏(以下、トンボ):大事ですよね。本当にそうですよね。

来春公開の映画を富山で撮影

のぶみ:すごいな。しかも今、『魔法のコンパス』と『プペル』は、西野さんの意図的にやってたところで、急に映画が決まってるんですもんね。

西野:ああ、自分が出るほうのね。はいはい、そうです。

トンボ:映画主演。

のぶみ:主演ですよね。

西野:今やってるんですよ。カッコつけて。

のぶみ:カッコつけてって(笑)。

西野:やってるんですよ。いやぁ、でも勝負ですね。

のぶみ:それはもう「ぜんぜんOKだよ」というかたちでやったんですか? 主演って。おもしろそうだなって思ったんですか?

西野:はい。いやなんか「富山に行ける」と行けると思ったんですよ。

のぶみ:ん、富山? 富山に行きたかったのか。

西野:ロケの現場が富山なので、富山に長時間いれるってむっちゃいいなと思って。人生で生きてて、何日も富山にいることってなかなかないじゃないですか。これは絶対行きたいと思って。

トンボ:いいなぁ。エハラもいるんですよね。

西野:エハラもいるし。

のぶみ:エハラ?

トンボ:エハラマサヒロ。

のぶみ:エハラマサヒロさん。

西野:公開は来春ぐらいです。

のぶみ:吉本が協賛してるんですか?

西野:吉本はそんなにタッチしていないです。吉本主催みたいなことではないです。

トンボ:(コメントで)「ミラージュランド!!」。あ、そうか。ミラージュランドですね(笑)。

西野:ミラージュランドね。

のぶみ:ミラージュランドって?

トンボ:富山に……。

西野:寂れた遊園地があるんですけど。

トンボ:本当に死ぬほどおもろい遊園地が。

のぶみ:そうなんだ。ミラージュランドっていうんだ(笑)。

西野:ぜひ行ってみてください。日本で一番おもしろい遊園地(笑)。

のぶみ:え~、すげえなぁ。

絵を展示するだけの個展はつまらない

西野:いやでも次、秋ですね。もう今年最後の勝負ですね。

のぶみ:勝負ですね。

トンボ:本当に勝負が続いてる。

西野:僕、今日トンボにもずっと言ってたんですけど、絵本ってやっぱり物語もあるし、キャラクターもいるし。

それでやっぱり個展をすると、のぶみさんもそうですけど、ただ絵を展示するだけじゃないじゃないですか? そこできちっと体験したりとか。

のぶみ:展示するだけだとおもしろくないですよね。

西野:絵を展示するだけだとね。なにか体験する場所を作ったりとか。それで、出口に絵本を置くと……やっぱり体験すればするほど、おもしろい体験にすればするほど、絵本が超売れるじゃないですか?

のぶみ:そうですね。

西野:それはむっちゃいいなと思って。個展……なんかすっげえでっかいところ貸し切って、ここで『ママがおばけになっちゃった』があって、ここで『えんとつ町のプペル』があってという、もうテーマパーク的な。「じゃあ、次『ママがおばけになっちゃった』行こうぜ」みたいな。

のぶみ:どこでやるかですよね?

西野:場所ですよね。

のぶみ:けっこうでかいですよね。

西野:アミューズメントパークを。

のぶみ:それやりたいですね。

西野:個展をやっちゃうと、聞こえはいいですけど、僕のファン、僕に興味ある人しか来ないので。のぶみさんの興味ある人が、僕のところに来てくれたらすごくうれしいし。

のぶみ:いや、おもしろいですね。でもこの前、「豊島園で対談してください」とか言われて。「豊島園って借りれるんだ?」っていうのに気がつきましたね。でも、けっこう広いスペースだしね。どうなんだろう?

トンボ:そうですよね。

のぶみ:どこでやるかですね。僕は絶対やりたいですよね。

トンボ:いやでも、そんなのできたらすごいすてきですよね。

のぶみ:そんでなんか、子供から大人まで楽しめる場所にしたら……やりようはいくらでもありますよね。

西野:でも、フェスってその発想じゃないですか?

トンボ:そうですよね。みんなで。

西野:絵本もその感じでやったら、万とかいけるんじゃないかとか。

のぶみ:どのくらいの期間で?

西野:僕そんなものを見たことがないので。たぶんわからないけど、本当にビッグサイトみたいなところを貸し切っちゃって、もうここでこうやって作るみたいなことだと思う。

のぶみ:ビッグサイトか。でかー。

西野:でも、やってるじゃないですか? ホビー賞みたいな。

のぶみ:ホビー賞ね。

トンボ:やってるやってる。

西野:あれも世界観をきっちり作り込んだほうがいい。

トンボ:そうですね。

光る原画で生まれる世界観

西野:それで世界観をきっちり作ろうと思ったら、美術費が超かかると。

のぶみ:いや、たぶんそうですよね。

西野:だから、絵を光らせたらいいと思ったんです。絵を光らせさえすれば、電気さえ落とせば、もう世界が作れるから。美術費0円で。最初の初期投資はすごいけれども。暗かったら、『えんとつ町のプペル』に限っては、電気さえ落とせば、もう完全に世界がつくれるじゃないですか?

トンボ:なるほど。

のぶみ:だからあれですよね、藤城清治さんとか、光る絵にしてるんですよ。藤城清治さんのスペースを見に行ったことがあるんですけど、やっぱりすごい幻想的になりますもんね。西野さん急にやりだしますもんね。ああいう絵じゃなかったのに、急に光らすんだもんな。

西野:光らそうと思って。

のぶみ:あれって原画はないんですよね?

西野:データで作っているから、そもそも原画がないんです。

のぶみ:でも、独演会のときに西野さんがアップされたやつ見たら……最後の仕上げ、すごいやりましたね。

西野:そうです。だいぶ変えました。

のぶみ:「ああ、ギリギリまでやったんだ」と思いましたね。

西野:すごいやりました。あれむずいですよ。

のぶみ:あれって、いろんな人に手伝ってもらってるんですよね。どうやって指示出してるんだろう?

西野:えーと、今50人ぐらいで作ってるんですよ。

のぶみ:映画だよな。

西野:難しいのは、もう初めての作業だったんですけど、例えば自分も背景をちょっと手伝うし、キャラクターもやるしってなったときに、別で動かすんですよ。背景チームとキャラクターチームがあって。

これを画面上で切り貼りするんですけど、切り貼りしたときにやっぱり浮くんですよ。別で描いているから。それでこの輪郭部分にすっごい違和感があって、これをもうすっごい時間かけて微調整していくという。

のぶみ:ああ。

西野:まず輪郭を動かしたら……。

トンボ:馴染ませる……。

西野:そう。馴染ませる作業がすっげえ時間かかるみたいな。

のぶみ:いや、そうですよね。でも、最後の本当によくできてた。びっくりした。

トンボ:すごいよくできてた。

のぶみ:あれはだから、指示するのがすげえ難しいよなというのは思いましたね。

西野:そうですよね。

のぶみ:よくやったよなー。

西野:指示するほうもされるほうも、そんなことやったことがないから、絵本で馴染ませるとか、「なに言ってるの?」みたいな、光をどうするとかやったことがないので。

のぶみ:よくやったよなぁ。『アメトーーク!』もすごいあれだけど、記者会見のときに西野さんが何を話すのかも、たぶん部数に関係してくるんですよね。

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