2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
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DaiGo氏:例えば、おもしろい話でいうと、人間ってよく自己暗示とか、夢と現実を区別できないとか、そういう現実と空想の区別がつかないみたいなことをいう人がいます。そういう病気もあるらしいんですけど。
実際、写真と現実の空間を人間ってそもそも区別できるのかという議論もあるんです。なぜかというと、人類の歴史のなかで写真が登場したのってつい最近じゃないですか。
というふうに考えると、もともと写真というものと現実の世界のもの、空間を人はどうやって区別してるんだろう、と。もちろん3Dの情報とか、奥行きとかもあるので、そういう意味での区別はあるかもしれないんですけど。
でも、すごい印刷技術が発達して、3Dの映像とほぼ変わらないような映像を作れるようになったときに、はたして人間の脳はそれを区別する力を持ってるのかということは、議論の的によくなります。
だから、人間が区別するときというのは、自分が知っている、あるいは信じているものとして似ているかどうか。類似性があるかどうかだけで区別していると言われるんですね。そういうふうに、人間って曖昧なものでも勝手に結びつけちゃうんですよ、自分の想像と。
(コメントにて)「Kazuyaと対談してほしい」って(笑)。(コメントにて「相手が浮気していても信じられる?」)ああ、なるほどね。「信じる」というのはあれですね。そういう、なにを信じればうまくいくのかというのと意味が違う感じですね。
誰かを信じるとか、自分のパートナー、彼氏、彼女を信じられるのかとか、先輩を信じられるのかとか、そういう話ってことね。それは一応あとで話しましょう。
それは今回の件と違うんです。今回のテーマは、なにを信じると人生がうまくいくのか。自分のパーフォーマンスが発揮できるのか、ということを話そうと思っていたんです。
だから、人を信じられるかどうかとは関係ないんですよ。例えば、「自分の彼氏を信じたい」とかっていうのは、正直言って今回の件とはぜんぜん関係がないですね。彼氏を信じてうまくいくかどうかというのはわからないので。
迷信でも信じることによって、不安が取り去られるから迷信を信じることには意味があるよねって話とか。あと例えば、類似性とか関連性とかを作ることも大事で。
ゴルフのパットあるじゃないですか。ある実験だと、ゴルフをするときに、そのゴルファーに「そのパターはプロゴルファーのベン・カーティスが使ってるのと同じなんですよ」って言うと、パッティングの確率が38パーセントも上がったらしいんです。
なぜかというと、人間はものに対して勝手に因果関係とか類似性をつけちゃうんです。
本当はプロゴルファーのベン・カーティスさんの腕がいいからパターが入るわけです。普通に考えると、ベン・カーティスがうまいから、そのパターを使ってうまくパッティングができる。
なのに、「ベン・カーティス? あのベン・カーティスと同じパターだったら自分もけっこう入るんじゃないか。いいパターなんじゃないか」と思ってやると、入っちゃうようになると。
実際それが入るようになるというのが、おもしろいですよね。普通に考えて、僕らがプロゴルファーのパターを使ったところで……。
あとは野球選手もそうですけど、プロ野球選手の自分の好きな選手が使っているバットを使ったところで、腕というのがあるから、そんなに変わらないだろうと思うんですけど、実際そうじゃないんですよ。信じられる人というのは、そこで自分のパフォーマンスが上がっちゃうんですよね。
だからいかにして、自分がそうやって今からやる行為を信じられるのか。よりどころになるような、信じられるポイントを作っていくことがめちゃくちゃ大事なんですね。
だから、僕もノートとかペンにこだわるんですけど、なぜかというと、僕はどちらかというと、いい万年筆を使ってるときのほうがイメージがわくと勝手に思ってるんですよ。
実際にイメージが湧くかどうかわからないですよ。科学的な実験があるかもしれないですけど、僕は湧くと思ってるんです。
でも、それって普通に考えると根拠に乏しいですよね。すべてに根拠がなければ自分を認められないという人の場合だと、万年筆を使ったところで、「いや、万年筆使ってもアイデアは出ないんじゃないかな」って思うわけです。
そしたら調べてみるんですね。過去の自分が尊敬してる人たちとか文豪とか、そういう人たちが筆記用具にこだわっていたのかどうかとか、万年筆を使ってどんな作品を作り出してるのかを調べるわけです。
そうすると、「あの誰々も万年筆を使ってた。例えば、アインシュタインも万年筆を使ってたし、うんぬんかんぬん」いろいろ出てくるわけですよ。
そうすると、どうなるかというと、自分のジンクス、万年筆を使えばアイデアが出るというイメージを強化することができるんですね。そうすると、本当に万年筆を使っているとアイデアが出てくるようになるわけです。
だから、例えば、高いもの。ブランドものとか、男性だったらすごい高い時計とか。
あと、「車はフェラーリ乗ります」みたいな人というのも、「フェラーリに乗っている人たちは成功している」と。だから自分もフェラーリに乗ることによって、彼らと同じように成功し続ける人生が得られる、と考えて乗っているんだったら、価値があるわけですよね。ここが、難しいところなんですよ。
つまり自己暗示というか、よく「思い込み力」というんですけど。それはなにかというと、本当に信じきることができると、それが自分のパフォーマンスの強化につながっちゃうんです。
では、どうすれば信じきることができるのかというと、証拠を集めることが大事なんですよね。自分の思い込みやジンクスを強化するものを優先的に集めることがすごく大事です。
自分を信じるというのはそういうことにもつながります。自分を信じてる人は、「自分が信じられる人間だ」と。例えば、「自分が能力が高い」って思いたかったら、能力が高い証拠を一生懸命集めることですね。
それで、基本的に科学しか信じない、僕もわりと科学しか信じないタイプなんですよ。おもしろいことに、科学で証明されてることっていうのは意外と少なくて。逆に、科学で証明されてるものを集めることによって、僕は絶対的に自信が持てるわけです。
例えば、アイデアを出すときに、夜にやったほうがいいのか、朝にやったほうがいいのか。どっちがいいかなって考えたときに、朝の起きてからの2時間というのが一番生産性が高いんですね。
生産性が高いし、作業し始めた最初の時間は作業量が多くなるんです。
だから、一番最初は量が多いものをやったり、手間のかかるものをバーってやっちゃって、それからじっくり考えるものに手をつけたほうが、作業効率が上がるということが科学的にわかってるんですね。
ということは、自分が朝起きて2時間の最初の30分でたくさんあることをバーっとやっちゃって。それから残りの1時間半で、じっくり考えなくちゃいけないこととかをじっくりやることによって生産性が上がると確信を持ってできるんですよ。
そうすると、迷わずに行動ができるんですね。「科学的根拠+思い込みの力」が乗ってくるわけです。だから大事なんですね。
(コメントにて)「33分なのでそろそろ……」はい。そろそろ。
今日のテーマ、「なにを信じればいいのか」という話についてもっと深く勉強したいとか、人間、彼氏とか、誰々を信じられないんですとか、信じたい人を信じられるようになるにはどうすればいいのかとか。
そういう人絡みのことは今回の放送予定ではなかったんですけど、このあと会員限定さんの放送ではお話していきたいと思ってます。
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