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太らないメンタルを作る「食心理学」(全8記事)

ダイエット中でもつい食べ過ぎてしまう理由は脳にあった 自分に“甘すぎる”脳の話

人はなぜ食べ過ぎてしまうのでしょうか? ニコニコ生放送の人気番組メンタリストDaiGoの「心理分析してみた!」。今回は「太らないメンタルを作る『食心理学』」をテーマに、成功するダイエットについて多様な視点から考えます。私たちがつい食べ過ぎてしまう理由の一つとしてDaiGo氏が挙げたのは、脳の認識の不正確さ。食べ過ぎないようにとカロリーを意識していたとしても、あなたの予想カロリーは実際の数値とは大きくかけ離れているかもしれません。ほかにも視覚を利用して食欲をコントロールする方法などが紹介されました。

食べ過ぎてしまう理由は脳がおかしくなっているから?

DaiGo氏:はい、続いては「衝撃! 太っている人がついつい食べ過ぎてしまうのは脳がおかしくなっているから」です(笑)。すみません、これはディスってるわけじゃないんですけど、衝撃の事実があったのでご紹介したいと思います。

太っている人って、なんでやせられないんだと思います? ディスってるわけじゃないですよ(笑)。(コメントにて)「気が狂っている」って(笑)。

(コメントにて「野菜ジュースは?」)野菜ジュースはやめたほうがいいです。繊維質が失われてたり、濃縮還元してたりするので栄養素が壊れてる可能性が高いので。野菜ジュースを飲むくらいだったら、マルチビタミンのサプリとったほうがいいですよ。(コメントにて「甘え」)甘え、なるほどね。

ちなみに、これ、ふつうの人が太っちゃう理由でもあるんですけど、人間ってカロリーを実際のカロリーよりも少なめに見積もるんですよ。例えばふつうの人に「この食べ物、どれくらいのカロリーだと思います?」って聞くと、だいたいその食べ物が持っているカロリーの2割引きくらい少なく考えるんですよ。

だから、例えばさっき言ったパン。100キロカロリーのパンがあったとして、見せた時に「これどれくらいだと思います?」って聞いたら、ふつうの人だと、だいたい80キロカロリーくらいかなって、少なく見積もっちゃうんですね。

(コメントにて「濃縮還元じゃなければ大丈夫だよね」)濃縮還元じゃなければ大丈夫か? 大丈夫だとは思うんですけど、実際に野菜ジュースで必要なビタミンを全部採るのってむずいので、マルチビタミンをおすすめします。

カロリーを甘く見積もる“都合のいい脳”

ふつうの人はやっぱりカロリーを2割少なく見積もります。そして、もっと言うと、太ってる人にはさらに強烈なことが起こっているんですね。太っている人は、なんと、3割〜4割少なめに見積もるってことがわかってるんです。

3割、4割。だから、自分は太っている、あるいはちょっと誘惑に負けやすいとか、これから痩せようと思っている人は自分のカロリーの見積もりは、4割引くらいになってるんじゃないか。3分の2くらいになっている可能性があるってことを、常に頭のなかに置いておいてください。

(コメントにて「700キロカロリーくらいのもを500かなって思う」)そう。700キロカロリーのものも500かなぁってくらいに思っちゃうんですね。だから気をつけてくださいって話です。カロリーを少なめに考える傾向が人間にはありますから。だから自分でちゃんと調べるようにしてみたり、気をつけるようにしてみるといいですよってことですね。

だから、カロリーで考えるよりも、だいたいこれくらいってのが大事です。パン1個で100くらい。ソフトドリンク1本で150くらい。ケーキ1個食べたら300くらいだな、と。

ケーキ300キロカロリーって覚えておいたほうがいいですよ。例えば、ランチ終わった後に「デザートいかがですか?」て言われて。「あら、デザートのセット200円でつくのね。300円だとコーヒーまでつくのね。じゃあ、ケーキ1個お願いします」と言った瞬間に、300キロカロリー採っちゃいますよね。

それがない状態、それを食べない状態で1年続けることができたら、14.2キロやせるんですよ。やせられるはずだったのに、そこでケーキを1個頼んだことによって、それがおじゃんになると考えてほしい。もっと言うと、300キロカロリー消費するためには、6,000歩、歩かなきゃいけないですからね。

人工甘味料はぜったいNG

ちなみに、あまりカロリーカロリー言っていると、「じゃあ、カロリーがない人工甘味料はいいんですね」っていう人がいるんですけど、人工甘味料はぜったいやめてください。人工甘味料飲むくらいだったら、砂糖飲んだほうがまだマシです。

なぜかというと、人工甘味料を人間が食べるじゃないですか? 人工甘味料を摂取すると、脳からしたら「あ、甘いものが体に入ってきた。じゃあ、これは血糖値がどんどん上がってくるな」って血糖値を下げ始めるんです。血糖値が上がりすぎて死んだりしたら洒落にならないので、血糖値を下げ始めるんです。

でも、下げ始めたのに人工甘味料って甘いだけでエネルギーが供給されないんですね。ブドウ糖にならないから、脳がビビっちゃうわけですよ。「あれ? さっき甘く感じたのに、エネルギーぜんぜんこないじゃん。じゃあ、もっと食べなくちゃいけないな」ってなって、より甘いものを求めるようになっちゃうんですね。

だから、甘いものを食べてるのに栄養がとられない。じゃあ、もっと甘いものを食べなくちゃいけないんだってなってしまうんです。人工甘味料っていうのは非常に危険なんですね。(コメントにて「人工甘味料って?」)人工甘味料っていうのは、ダイエットコークとかに入っているやつですね。だから、ダイエットコークは“アンチダイエットコーク”なんですよ。ダイエットコーク飲むくらいだったら、コーク飲んだほうがいいよ(笑)。

ゼロカロリー系は本当にやめたほうがいいですよ。0カロリー飲むくらいだったら、ちゃんとカロリーが入ってるやつを一口とかにしておいたほうがいいですね。半分あげるとか。0カロリーはやめましょうね。

それで砂糖も、おすすめはしない。砂糖なんかなくてもぜんぜん生きていけますから。砂糖はそもそも自然界にないものですしね。

視覚で食欲をコントロールする方法

続いて、「視覚で食欲をコントロールするテーブルスケープ理論」です。

これは前回のダイエット放送の時にちょっとお話ししたカロリーゼロってやつですね。テーブルスケープ理論、前回3つ紹介したんですけど、けっこういろいろ煩雑な理論というか、実験の話とかをしちゃったのでわかりづらかったかな、というのがあったので、もう1回復習でテーブルスケープについて。

テーブルスケープってなにかと言うと、テーブルのスケープ、つまり、景色ってことですね。

テーブルスケープ理論、3つ覚えておいてください。食べる時には必ず自分が食べるものをテーブルに全部並べてから食べてください。

食べる時に、食べるものが全部、1回見えている状態で食べる。お皿にちょっとずつ取って食べるんじゃなくて、一度に盛りつけて並べてから食べるようにするだけで、なんと食べる量が14パーセントも少なくなります。そうやって考えると、さっき言った100キロカロリーから300キロカロリーの目標ってけっこう簡単に達成できちゃうんですよ。

(コメントにて「テレビ見ながら食べると食べる量って増えるらしいね」)あー、テレビ見ながら食べると。

(コメントにて「コース料理は?」)そう、コース料理は本当はよくないんですよ。コース料理は食べる量がかなり増えます。

だから、僕は今リーンゲインズ法といって、1日8時間しか食べていい時間がないけど、その間だったら、たくさん食べてもいいよっていう体重コントロールの方法を採用してるんですけど。

僕の場合、今、ほとんど1日1食ですね。朝起きて、ちょっとジムとか行って運動して、帰ってきてからプロテインを飲んで、お昼とかお昼すぎとか、ちょっと早めのディナーくらいの時に、思いっきりフルコースを食べていいことにしてるんです。出版社とかの打ち合わせで、すごいおいしいフルコースのフレンチとかに行って食べるわけです。どさくさに紛れて。

それで食べるんだけど、そうするとなにがいいかと言うと、午前中にお腹すきますよね。「いや、でも、今日はおいしいフレンチを食べていいって自分で決めてるから、あれは思いっきり食べていいって決めてるから我慢しよう」って、我慢できるわけですよ。

それで、おいしいフレンチを昼間食べて、夜になるまでの間どうなるかというと、本当においしいものを食べると満足感が続くので、夜食べなくても意外といけちゃうんですよね。

別に、高いものを食べる必要はないですよ? 自分のなかで好きなものとか、これをどうしても食べたいってものを我慢するよりは、それを1日の真ん中にどーんて入れちゃうと、その前後で我慢が自然とできるようになるので、そういうやり方をしてみるのはいいと思いますね。試してみてください。それが1つ目です。

食べ物を1回全部並べてから食べるようにしましょう。これ、食べる量が決められない場合は、1回の食事がだいたいこれくらいのカロリーだなと調べれば出てくるので、最初から自分でちょっと減らすといいですね。

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