2024.12.23
大量の問い合わせにデスクはお手上げ、現場はブチギレ…… 崩壊したチームを立て直した、kintoneによる業務改善の道のり
WAR | 5 Artists in 5 Minutes(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
カリン・ユエン氏:戦争の証拠は1万4千年前からあるのをご存知でしょうか。そのときから、技術の進歩に伴い戦争の荒廃は増大するばかりです。イデオロギーへの信奉から領地をめぐる紛争が行われ、結果として損失は常に甚大で、精神的な打撃は何世代にもわたり続きます。
もっとも有名で、かつ力強い単独の反戦絵画は、1937年の6月に完成したピカソの『ゲルニカ』でしょう。スペイン人画家によるこの油彩画は、スペイン北部のゲルニカ地方への無差別爆撃への抗議として描かれたといわれています。
スペイン内戦の国粋主義者たちの要請によりドイツ軍とイタリア軍の爆撃機が攻撃したのです。
1人の女性が死んだ子供を抱いて嘆き悲しみ、建物は火に包まれ馬は苦しげにいなないています。置き去りにされた兵士が床に倒れ、折れた剣と手にし、そこから花が出ています。もう片方の手のひらにはキリスト殉教のシンボルである聖痕のような傷が記されています。
頭上には電球が輝き、悪魔の目のように辺りを見回しています。裸電球は真実の暗喩として読まれ、スペイン語で電球は爆弾という語の音に近いため、言葉遊びとも考えられるでしょう。部屋に漂いながら現れる女性は、ランプの炎を電球に対して掲げており、これは希望のシンボルでもあると解釈できるかもしれません。
アメリカの写真家、アン・ミ・リーの作品は、戦争の表徴について考察するものです。ベトナムのサイゴンで生まれ、青少年期、ベトナム戦争の最後の年に、政治亡命者としてアメリカ合衆国に移住します。『Small Wars(1999-2002)』シリーズでは、リーはサウス・カロライナでベトナム戦争の再演に参加し写真に撮影しています。
この手の込んだ戦争ゲームの参加者のほとんどは男たちと何人かの老兵たちです。着陸する飛行機やテントや軍服など、細部まで再現された小道具を用い、彼らは戦闘のシュミレーションをします。
針葉樹林や柏の森からなる典型的な北アメリカの植生が、ベトナムを覆う熱帯のジャングルに見えないこと以外には、証拠となるようなものもなく、虚構と現実の境目を曖昧にさせます。
このアーティストは、ベトコンの一員や通訳の役を演じている自分自身も写真に挿入しています。演技を強調することよりも、この演技の背後にある動機が、歴史へ熱望や、ファンタジーへの希求といった心理的なコンプレックスから来るものだという事実を繊細に扱っているのです。
いかに戦争が想起され、再びかたちを変えて語られてきたか、演劇的な手法で歴史記録の信憑性について問題提起しています。
ウェリー・ドハティーは、北アイルランド出身の、現代の映像作家であり写真家です。多くの作品は、生誕地である北アイルランドのデリー、またの名をロンドンデリーとしても知られる街に焦点を当てています。
この都市は、一連の北アイルランド紛争のボグサイトの戦い(1969年)と血の日曜日事件(1972年)の両方によって被害を受けました。
街は川によって分割され、それぞれ対岸には相反するイデオロギーの人々が分かれていますが、クレイガヴォン橋は、この地点でプロテスタントとカトリックの共同体を結んでいます。
2002年制作の映像『Re-Run』では、スーツを着た身なりの良い男が、パニックになって夜のクレイガヴォン橋を走って渡っている姿が、二重に投影されています。同時に両方の方角から走っているように見えるように、映像は男の前面と後ろ面を映し出しています。
歴史的には、この橋は2つの岸辺を行き来する目的しかなかったのですが、しばしば爆撃される戦略的な地点になったりしたのです。
もっとも象徴的な原爆のイメージのひとつに長崎の原爆の写真があります。広島の原爆の3日後、1945年8月9日に投下されました。
写真は、チャールズ・リーヴィが攻撃に用いられたB29機上から撮影したものです。リーヴィが16枚の写真を撮影する前、上空3万フィート、爆心地から200マイル離れた場所でも、爆風によって吹き飛ばされそうになりました。
2004年にアメリカ国立公文書館の定期刊行物『プロローグ(Prologue)』が、このイメージを、トップ10のイメージに指名したのです。
エイヤ・リーサ・アハティラは、ヘルシンキを拠点にしている映像作家、写真家です。マルチ・スクリーン・インスタレーションの作品『Where is Where?』は、語りが2つの暴力的な事件を接続し組み換えています。
この2つの事件というのは、1950年代のアルジェリア戦争の際、フランス軍兵士が40名のアルジェリアの村の男たちを寝床から引き出し虐殺した事件と、2人のアルジェリアの少年が、フランス人の遊び仲間を殺害した事件です。
そして現在では、ヨーロッパの詩人が、死のキャラクターの助けを借りて、この事件を解釈し、理解しようとしています。物語の筋書きが、異なる時間と場所に重ねられ、社会と政治史をめぐり探索しますが、そこには個人の私的な経験が含まれています。
かつての植民地紛争は、今日では世界の見え方の異なる同士や、その調停のされ方が異なる同士の遭遇に置き換えられているともいえるでしょう。
さて、私の5分の動画が終わります。戦争は楽しいものではないかもしれませんが、それについて議論するということは重要ですし、これらの作品は物語を伝えてくれるだけでなく、どのように語られるべきか問いかけています。当時の衝撃と今日への影響という両方の面から、今でもその意義を思い出すための忘備録となるでしょう。
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.20
「資格のかけ算」で切り開くキャリア戦略 4パターンの資格の組み合わせで自分の強みを最大化するヒント
2024.12.17
さんまさんと『アメトーーク!』蛍原さんのファシリテーションの違い 心理的安全性を高める「存在感を消す」スタイル
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05