2024.12.03
企業の情報漏えいで最も多いのは「中途退職者」による持ち出し 内部不正が発生しやすい3つの要素
Why Do Old Books Smell So Good?(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
マイケル・アランダ氏:図書館や古本屋に入ったら、古い本のにおいに囲まれます。
わかるでしょう。少しカビ臭くても、バニラやコーヒーまたは切ったばっかりの芝生のにおいも入っているような香り。それとも、新しい本のパリッと新鮮なにおいのほうが好きですか?
本のにおいがそれほど独特なのは、なぜなのでしょうか?
それはインク、紙や装丁に入っている化合物が原因となっています。
紙は木材パルプから作られますが、有機化合物、すなわち炭素を含む化学物質がいろいろと含まれています。
具体的には、紙には、ポリマーセルロース、グルコースの分子の長鎖が、植物細胞にみられる複雑な化合物リグニンと一緒に含まれています。このリグニンは、時間が経つと光や熱、湿気の影響を受けて、破壊されていきます。
この過程で、簡単に気化する揮発性有機化合物を放出します。この揮発性有機化合物にはさまざまな種類があって、結局どれが放出されるかは製造業者が使った紙や装丁によって決まります。
例えばアーモンドのにおいがしたら、おそらく酸素と二重結合した炭素が炭素のリングについているベンズアルデヒドのにおいです。
ベンズアルデヒドは自然界ではアーモンドに入っているので、アーモンドのにおいがすると感じるでしょう。
バニラのようなにおいは、バニリンのおかげです。バニリンはバニラのにおいや味の原因の化合物です。
甘いにおいがするとしたら、原因はおそらく炭素のリングに別の炭素が接続した形のエチルベンゼンでしょう。エチルベンゼンはプラスチック製造でよく使われていて、インクやペイントにもよく入っています。
花の香りがする場合は、きっとアルコールの一種の2-エチルヘキサノールです。溶媒でよく使われます。
新しい本は、違う種類の揮発性有機化合物を生み出します。近代的な製造プロセスでは、過酸化水素が紙を白くするために、耐水のためにアルキルケテンダイマーを使います。
科学者や歴史家は、揮発性有機化合物を調べることによって、古い書籍の年齢および状態について調査することができます。例えば、水や煙の影響を受けたかもわかります。
さらに、古い本のにおいについて調べることで、歴史家は品質が下がった本を見つけ、その原因を特定し、より優れた保存・保護の方法を発見することもできます。
本に書かれた言葉からだけではなく、本のにおいからもいろいろ学ぶことができるんですね。
関連タグ:
2024.11.26
タスクの伝え方が部下のモチベーションを左右する マッキンゼー流、メンバーが動き出す仕事の振り方
2024.11.25
仕事はできるのに、なぜか尊敬されない人が使いがちな言葉5選 老害化を防ぐために大切な心構えとは
2024.11.27
何もせず月収1,000万円超…オンラインゲームにハマって起こした事業 大学中退し4社立ち上げ・2社売却した起業家人生
2024.11.29
「明日までにお願いできますか?」ちょっとカチンとくる一言 頭がいい人に見える上品な言い方に変えるコツ
2024.11.25
論理的に「詰める」マネジメントでは本質的な解決にならない マッキンゼー流、メンバーの理解と納得を得る接し方
2024.11.28
管理職の「疲弊感」がメンバーに伝わるリスク 部下の「働きがい」を育む6つのポイント
2024.11.27
部下に残業させられず、自分の負担ばかり増える管理職 組織成長のカギを握る「ミドル層」が抱える課題
2024.11.27
仕事中の「今ちょっといいですか」が苦痛… いしかわゆき氏が語る、ADHD気質にマッチした働き方のヒント
2024.11.26
仕事の質を左右する「ムダな習慣」トップ5 忙しくなる前に棚卸ししたい“やめたほうがいいこと”とは
2024.11.28
“新規事業が生まれない組織”に足りていないもの 「PoC貧乏」に陥らず、アイデアを形にするためのヒント
長期投資の衝撃の真実!20年投資しても年率1.9%しか増えない!?
2024.10.04 - 2024.10.04
第765回 トレンド経営学『顧客に謝る基準とは?』
2022.04.18 - 2022.04.18
不機嫌な自分をやめるために!認知行動療法の専門家 中島美鈴先生新刊『脱イライラ習慣! あなたの怒り取扱説明書』発売記念【無料オンラインイベント】
2024.10.25 - 2024.10.25
ログミーBusiness リニューアル記念イベント開催
2024.11.29 - 2024.11.29
品がある人、育ちがいい人の見える 人のセリフ 3選
2022.11.30 - 2022.11.30