2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):僕はニコ生に出たときに、『ママがおばけになっちゃった!』を読んだんですよね。その読んだ画像をアップ……。
西野亮廣氏(以下、西野):あー、そうっすよね。それも0円で出してるんですよね。
のぶみ:うん。0円で出して、『スッキリ‼』とか『とくダネ!』に出た後に、再生回数がもうぶっちぎりでドーンって上がったんですよ。たぶんタダで見てる人たちもいっぱいいるんだけど、それにしても「買おうか」という感じにもなるんですよね。
西野:そうですよね。
のぶみ:だから、絵本というのは、書店でずっと見てたんだけど、お母さんが1回立ち読みしてから買ってるんですよ。
西野:はいはいはい。
のぶみ:だから、あながち間違ってなくて。
西野:結果、立ち読みも0円で。
のぶみ:0円でやってるんです。
西野:そうですよね、1回届けてるわけですもんね。
のぶみ:子供が(隣に)グワーッているときは、「あんまり読めないわ」みたいな感じで買うしかないんだけど。YouTubeにアップしてると、1回確認してからやるんですよ。「絵本ナビ」というサイトがあって、1,000万人ぐらい見てるんですけど、それは1回だけ読める機能がついてるんです。
西野:それいいっすよね。
のぶみ:すごい大事なことですよね。
西野:本当にそうで、本ってそもそも立ち読みができるんだから、だったら世界中の人に立ち読みさせたほうが……分母をでかくして。結局、買う買わへんは比率があるかもしれないけど、世界中の60億人に立ち読みさしたら、「まあ1億冊ぐらい売れるんじゃね?」みたいな(笑)。「60人に1人ぐらい買ってくれるんじゃね?」みたいな。
山口トンボ氏(以下、トンボ):うんうんうん。
のぶみ:よく歌手の人たちが、YouTubeに1番だけアップするじゃないですか。それで、2番をアップしないじゃないですか。
西野:なんか古いんですよ。
トンボ:(笑)。
のぶみ:あれって、やっぱり全部フルのほうが。
西野:僕は絶対フルのほうがいいと思う。CDの話をしたばっかりで申し訳ないんですけど、それはいろんなやり方があって、CDを売られる方もいらっしゃって、それはすごいと思います。僕がやるんだったら、もうCDでマネタイズはしないです。
トンボ:そもそも、そこはあきらめるってことですよね。
西野:そこはあきらめる。なぜなら、90年代のCDに勝てないから。90年代にGLAYさんとか、ラルクさんとか、浜崎あゆみさんだとか、安室ちゃんとかがやってたあのCD、あのときの競争に勝たないと意味がないから。
そうなったときに、あんときのCDがすごく売れた理由って、まず歌がすごくよかったのはもう当たり前の話で。
トンボ:当たり前の話なんだよね。
西野:そう、みんな超いい。クオリティの話は1回置いといて、あんときはやっぱりCDがインテリアとして機能してたというのがすげー強くて。
トンボ:そうですよね。
西野:要は、「CDがいっぱいある部屋かっこいい」みたいな。つまり、みんなCDを買っていた。
トンボ:本当にね、見せる飾り方してた。
のぶみ:本当だよなあ。
西野:見せCDみたいな。
のぶみ:昔のレーザーディスクとかもそうだったもんね(笑)。
西野:そう! 姉ちゃんの部屋にこんな長いCDラックが。
トンボ:俺もあった!
西野:あった? お前、かっこええ部屋やな!
トンボ:はい。
西野:こういっぱい入ってるのが、「オシャレだね~」みたいな。
トンボ:それこそ本当に、ジャケ買いですよね。
西野:そうそうそう。要は本当に、CDがいっぱいある部屋がイケてるってなってた。
トンボ:なってたなってた。
西野:CDを買うまでの距離がすごく近くて、今はもう断捨離みたいになっていて、物がない部屋のほうがイケてるみたいになっちゃってきたから、あまりに分が悪い。でも、僕がミュージシャンだったら、安室ちゃんに負けたくないし、GLAYさんに負けたくないし。大ファンですけど。
でも、やっぱり競争相手だから、そこに勝とうとしたらどうしようかなと思ったら、やっぱり違うアプローチを……CD0円ですね。本当に0円でばらまいて、ライブに来ていただいて、違うところでマネタイズするという。
のぶみ:だけど、例えばCMでかかってるヒット曲がiTunesでタダだったらびっくりしますよね。
トンボ:びっくりする。
西野:あー。
のぶみ:ダウンロードして、「えっ!? これタダじゃん!」ってなったときに、「こいつ、何なんだろう?」ってちょっと思うかもしれないですよね。
西野:きゃりーちゃんとか、PVどうしてるんだろ。フルでやってんのかなあ。
トンボ:フルで見せてると思いますよ。
西野:たぶん、きゃりーちゃんって、みなさんが思ってるほどCD売れてないと思うんですよ。
のぶみ:そうなんですか?
西野:きゃりーぱみゅぱみゅちゃんって……言いにくいなあ!
のぶみ:言いにくいですよ。
トンボ:今?(笑)。
西野:どうやったら言いやすくなる……(ドラえもん風に)きゃりーぱみゅぱみゅ〜!(笑)。
のぶみ:ドラえもん!
トンボ:今それやる?(笑)。
西野:4年前にこれ言った(笑)。そもそも、そういうやり方をしてないと思うんです。売れてないってことは決して悪いことではなくて、知られてPVが広まって、アイコンとして成立して広まっていって、CMだ、ライブだ、ファッションのアイコンだというところでマネタイズして、歌をまた。
トンボ:そうですね。
西野:大切なことは歌い続けられることだから。だから、あっちになってくんじゃねーかな。
のぶみ:今の若い人たちって、YouTubeを繰り返し流してるから、買わないんだよね。
トンボ:いや、単純にそうなりますよね。
のぶみ:だってフルで見れるから。
トンボ:でも逆に、フェスの動員って上がってるはずなんですよ。
のぶみ:そういうことか。
西野:そう。だからフェスの動員を上げたほうがいいじゃないですか。そうなったときに、1番しか流さないミュージシャンの曲は、好きになる前にバーンって終わるから、フェスに行こうとも思わないし、ライブに行こうとも思わない。
だから、ライブに行く理由があんまないんですよね。YouTubeで1番聞いちゃったからまずCDは買わないし、ライブに行こうってなるぐらいハマる前に切られてしもたし。
トンボ:どっちの可能性も殺してるっていう。
のぶみ:あー、そっか。
西野:だから、あれは90年代の売り方なんですよ。
のぶみ:あとなんか……今って、「売れるか・売れないか」のどっちかなんですよ。
西野:はいはいはい。
のぶみ:中途半端に売れるものがなくって。
西野:なるほどなるほど。そのへんがないってことね。
のぶみ:これはなんでなのかなと思って。もちろんクオリティが高いのは当たり前のことで。例えば西野さんが本出します。それで、今はその本を誰かが紹介するか、テレビが紹介するかしないと買わないんです。だから例えば西野さんが、「これすごいいいよ」ってずっと言い続けても、売れない時代なんですよね。
課題図書がなんで売れてんのかなって見たら、おもしろいおもしろくないじゃなくて、勉強になる感じだったんですよ。それでおもしろくないから、子供がもう1回読んでという感じじゃないから、なんなんだろうなって思ったら、「なるほど」と思ったのは、「青少年読書感想文コンクールがあるからなんだ」と思ったんですよ。
トンボ:なるほどなるほど。
のぶみ:コンクールやってるから出そうというのは、もうコンクールが先じゃないですか。買う買わないの話じゃなくて、もうその先に1個立ててるわけだから。
西野:本当にそうだな。
のぶみ:そういうの大事だなというのは感じましたね。
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