2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
リンクをコピー
記事をブックマーク
絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):ちょっと、もう1回(独演会のスケジュールを)おさらいしたほうがいいんじゃないですか? 初日からどういうのをやっていくのかというのを。
西野亮廣氏(以下、西野):ええっと、決まってるんですよ。
山口トンボ氏(以下、トンボ):決まってます。
西野:独演会ってもう15年ぐらいやってるんですよ。それで(8月)12日がこれまでで、「この話好き」というベストみたいなやつ。
トンボ:ベストですね。
西野:それで、13日の昼がフリートーク。13日の夜が、のぶみさんに来ていただく、絵本の読み聞かせ。14日の昼が仕事の話、夜も仕事の話。これは別に違う内容の。
のぶみ:独演会で仕事の話をするって、すごいことだよね。
西野:なんか、しようって思ったんですよ。
のぶみ:変だよね(笑)。
西野:いや、変なんすよ。
のぶみ:それ、笑い取んのかな。
西野:いや、大して笑い取んないです。
のぶみ:単にリアルな話じゃないですか(笑)。
西野:でも、なんて言うんですか、「未来は絶対こうなるし、たぶんこうなるから、みんなこうしてればよくね?」みたいな話です。
のぶみ:それ大事だな。軽く言うとどんな感じですか?
西野:リアルにもう全部言っちゃうと……。
のぶみ:なんで! リアルに全部言っちゃったらダメでしょ(笑)。
西野:リアルに全部言っちゃったらあかんか!
のぶみ:軽く。
トンボ:まあその……働き方であるとか、そういうことですよね。
西野:働き方とか、「エンタメする人のお金の稼ぎ方って、本当に今のかたちであってんのか?」という。僕は「ちょっと違う」と思っているので。
のぶみ:えー! それ、何だろう?
西野:もう古いと思ってて。
のぶみ:マジで?
西野:マジで思ってるんですよ。もう言うと……。
のぶみ:言ってください。
西野:これは怒られるんですけど、僕は『えんとつ町のプペル』って、あんだけ4年半かけてつくってやってんのに……ちゃぶ台を返すようなこと言うんですけど、売る気が一切ないんですよ。なんですか、もちろん日本ではちゃんと売るんですよ。幻冬舎というところから発売するんですけど。
トンボ:はいはいはい。
西野:僕の場合は、絵本を絵本として売ることにはあんまり興味がなくて、そんなことよりも、物語が知られることのほうがすごく価値があるんじゃないかなと思って。
僕は今すごく興味があるのが……。(コメントにて)「買ったし」って、ごめんね。予約して買ってもらってる人、もうすでにいるんですよ。2,000冊ぐらい売れました!
のぶみ:マジで!
西野:ありがとうございます、本当に!
トンボ:すばらしい!
西野:ありがとうございます、目標2,000冊だったんですけど。
のぶみ:忍耐だよなあ。やっぱそれすごいな。一つひとつやってんだよね。
西野:コツコツやったというか。
のぶみ:本当に。
西野:それで僕、最近興味があるのが、絵本の売り方をちょっと変えたほうがいい。
のぶみ:めっちゃ興味ある。
西野:絵本の売り方というか、絵本のマネタイズの仕方を……。これ、また独演会でしゃべるから、来る方は初めて聞いたみたいなリアクションしてくれるということ大前提にして、聞いてもらっていいですか?
(一同笑)
トンボ:これもやっぱり協力してっていう(笑)。
西野:協力してもらって、「おっ!」とか言ってもらったら、「あの話や、おっ!」とか言ってもらったら。協力してもらっていいですか?
トンボ:みんな「うんうん」って言うわ!
西野:僕は、例えば東南アジアとかすごいおもしろいと思っていて。すごい勢いあるじゃないですか。
のぶみ:はい。
西野:バーッて勢いがあって、間違いなく5年後、10年後とか、もう世界のトップにいくと思うんですよ。だけど一方で、東南アジアは……。
のぶみ:東南アジアっていうと、どこのこと? タイとか?
西野:このへんの、はいはいはい。
トンボ:そうですね。
西野:まあでも、このへんのゴチャゴチャしたところ。
のぶみ:シンガポールとか、けっこうね。
トンボ:マレーシア。
西野:シンガポールは、もう何年か前からバーッてなってますけど。
のぶみ:すごいよね。
西野:まだまだ伸びしろがあって。でも一方で、すごく貧しい子たちもいるじゃないですか。
のぶみ:いや、本当にいます。
西野:すごく富裕層とすごく貧しい子がいて。でも、この貧しい子たちも、10年後は確実にお金を持つようになって、物を買うようになる。そうなったときに、人が物を買うときの理由として、原体験がすごいでかいと思うんですよ。
つまり、僕が東京に出てきて、自分でお仕事をしてお金を稼げるようになったときに、僕は最初ミニカーを買ったんですよ。ミニカーを買って、棚を買って、そこに並べたりしたんですよ。
それで「あれ?」って思ったんですけど、僕は子供のときに4人兄弟だったんですけど、ミニカーが買えなくて。自分がお金を持ったときに、最初ミニカーがほしかったんですよ。それってやっぱり、子供のときにミニカーを1回通ってる(から)。
『Pokémon GO』もたぶんそうだと思うんですけど、子供のときにみんな1回通ってるから、『Pokémon GO』が出たときにみんなやり出すみたいな。やっぱり子供のときの原体験に刷り込んでおくというのは、すごく大事だと思って。
今、本を売るという作業は、そもそも入り口でお金を取る作業じゃないですか。「これ、1,500円です」みたいな。これをもう0円にしちゃって。つまり、東南アジアのすごく貧しい子供たちが0円で『えんとつ町のプペル』を読めるようにしてあげて。
のぶみ:えー!
西野:それで0円で見れるから、僕とか幻冬舎には1円も入ってこないんですけども、それで知られることにすごく価値があって。
それが10億人とかに知られたら、絶対にどこかから「『えんとつ町のプペルカレー』出しませんか?」「『えんとつ町のプペル帽子』出しませんか?」という話が絶対来る。
のぶみ:ダウンロード数みたいなやつが、もう出ますからね。
西野:知られてることのほうが、すごく価値があって。もっと言ったら、東南アジアの子たちが、子供のときにそのことを経験していたら、わかんないですけど、僕が10年後、東南アジアに行って、『えんとつ町のプペル』でなんかするってことになったときに、お金を出してくれると思うです。それこそ、そんときに本を出してもお土産として買ってくれると思うんです。マネタイズはもう10年後でいいやと思って。
トンボ:なるほど。
西野:僕が今一番考えてるのは、『えんとつ町のプペル』という絵本を、日本では出すんですけど、各国バージョンをYouTubeに無料で全部上げちゃう。読み聞かせのやつ。
英語バージョンとか、インドネシア語バージョンとか、スペイン語バージョンとかを、YouTubeで完全に全部上げちゃって、世界中誰でも『えんとつ町のプペル』を見れるようにしておいたら、マネタイズみたいなことは後でなんぼでもできんじゃねーか、みたいな。
のぶみ:なるほどね~。
西野:まあ、実験です。
のぶみ:なんか、『Pokémon GO』が、こうやってガーッて。たぶんあれ、ダウンロードするときに無料なんですよ。
西野:はいはいはい。
のぶみ:ほんであれ、アメリカでバーッて広まったのを映して、アメリカで問題になってるという広がりも見せて、日本に来て、こうやって今みんな日本でやってるんですよ。
僕は、『妖怪ウォッチ』が出たときに、ずっとマックでカレンダーが『ポケモン』だったのに、あの年だけ『妖怪ウォッチ』にすり替わったんですよ。
西野&トンボ:あー。
のぶみ:だから俺、「歴史変わった!」と思ったんですよ。僕が小学6年生ぐらいのときからの歴史が、バーッて変わったと思って。
「すげー! これどうなるんだろ?」って思って、翌年に、「たぶん『妖怪ウォッチ』のカラーがあるから、もう『ポケモン』終わったんじゃないのか」って思ってるところで、『Pokémon GO』が来たからやっぱりすごい。
西野:すごいっすよね。
のぶみ:それで、『妖怪ウォッチ』の「スシ」「テンプラ」というのが3で今出てるんですけど、子供たちに聞いても誰も持ってないですね。
西野:へーー!
のぶみ:だから、「圧勝したな!」って思って。それも、『ポケモン』はこれからメインのカセット出すんですよ。問題児扱いされる『Pokémon GO』は無料にして、カセット。
西野:そういうことですよね。
のぶみ:子供に聞いたら、「あれ買おうかな」って言ってるんですよ。それで「映画も見に行こうかな」って言ってるんですよ。
トンボ:ちょっとわかりますわ。
西野:それわかる。そういうふうになると思うんですよ。だから、まずは何十億人に知られたほうが、知られてたらどんなアプローチでもできる。それを入り口でお金を取っていると、そこでブレーキ踏んじゃうから。
まあそれを僕が、「絵本を売る気ない」と言ったら……本当にまだこれ、幻冬舎の人に誰も言ってないから、本当にひっくり返ってると思うんですよね。「お前売る気ないの?!」って言われちゃうと思うんですね。
トンボ:まあ、そうですね。
西野:でも、「そういうやり方もよくね?」っていう、まあ提案。
トンボ:なるほどなるほど。
関連タグ:
M1決勝に進出した芸人がスベる理由とは? キンコン西野が語る、ライブの落とし穴
「いつまでも客でいられると思うなよ」キンコン西野が目指す、お笑いライブの向こう側
「レギュラーがなくなって3ヶ月自宅謹慎…」キンコン西野が振り返る、芸能界で死にかけたピンチ
西野亮廣・ニューヨーク初個展“大盛況”の裏側「最初の1時間誰も来なくて…」
キンコン西野「新作絵本のマネタイズは10年後でいい」世界の子供に無料配信を提案する真意とは?
今の時代は0円で発信したもん勝ち? CDがバカ売れした90年代との違い
「西野亮廣独演会 in 東京」怒涛の10回公演の内容とは?
「仕事は増えたのにファンは減った…」キンコン西野が振り返る、芸人時代の失敗体験
キンコン西野「前列に堅気じゃない方がいたことも」過去の独演会で起こった、予測不能のハプニング
ロボットに奪われる職業はなに? キンコン西野が語る、IoT時代の問題点
ロボット・自動運転車の理想のカタチとは? キンコン西野が語る、30年前に描いた未来
絵本作家のぶみ氏の自信作『さよなら ママがおばけになっちゃった!』の魅力を力説
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05