
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):ちょっと、もう1回(独演会のスケジュールを)おさらいしたほうがいいんじゃないですか? 初日からどういうのをやっていくのかというのを。
西野亮廣氏(以下、西野):ええっと、決まってるんですよ。
山口トンボ氏(以下、トンボ):決まってます。
西野:独演会ってもう15年ぐらいやってるんですよ。それで(8月)12日がこれまでで、「この話好き」というベストみたいなやつ。
トンボ:ベストですね。
西野:それで、13日の昼がフリートーク。13日の夜が、のぶみさんに来ていただく、絵本の読み聞かせ。14日の昼が仕事の話、夜も仕事の話。これは別に違う内容の。
のぶみ:独演会で仕事の話をするって、すごいことだよね。
西野:なんか、しようって思ったんですよ。
のぶみ:変だよね(笑)。
西野:いや、変なんすよ。
のぶみ:それ、笑い取んのかな。
西野:いや、大して笑い取んないです。
のぶみ:単にリアルな話じゃないですか(笑)。
西野:でも、なんて言うんですか、「未来は絶対こうなるし、たぶんこうなるから、みんなこうしてればよくね?」みたいな話です。
のぶみ:それ大事だな。軽く言うとどんな感じですか?
西野:リアルにもう全部言っちゃうと……。
のぶみ:なんで! リアルに全部言っちゃったらダメでしょ(笑)。
西野:リアルに全部言っちゃったらあかんか!
のぶみ:軽く。
トンボ:まあその……働き方であるとか、そういうことですよね。
西野:働き方とか、「エンタメする人のお金の稼ぎ方って、本当に今のかたちであってんのか?」という。僕は「ちょっと違う」と思っているので。
のぶみ:えー! それ、何だろう?
西野:もう古いと思ってて。
のぶみ:マジで?
西野:マジで思ってるんですよ。もう言うと……。
のぶみ:言ってください。
西野:これは怒られるんですけど、僕は『えんとつ町のプペル』って、あんだけ4年半かけてつくってやってんのに……ちゃぶ台を返すようなこと言うんですけど、売る気が一切ないんですよ。なんですか、もちろん日本ではちゃんと売るんですよ。幻冬舎というところから発売するんですけど。
トンボ:はいはいはい。
西野:僕の場合は、絵本を絵本として売ることにはあんまり興味がなくて、そんなことよりも、物語が知られることのほうがすごく価値があるんじゃないかなと思って。
僕は今すごく興味があるのが……。(コメントにて)「買ったし」って、ごめんね。予約して買ってもらってる人、もうすでにいるんですよ。2,000冊ぐらい売れました!
のぶみ:マジで!
西野:ありがとうございます、本当に!
トンボ:すばらしい!
西野:ありがとうございます、目標2,000冊だったんですけど。
のぶみ:忍耐だよなあ。やっぱそれすごいな。一つひとつやってんだよね。
西野:コツコツやったというか。
のぶみ:本当に。
西野:それで僕、最近興味があるのが、絵本の売り方をちょっと変えたほうがいい。
のぶみ:めっちゃ興味ある。
西野:絵本の売り方というか、絵本のマネタイズの仕方を……。これ、また独演会でしゃべるから、来る方は初めて聞いたみたいなリアクションしてくれるということ大前提にして、聞いてもらっていいですか?
(一同笑)
トンボ:これもやっぱり協力してっていう(笑)。
西野:協力してもらって、「おっ!」とか言ってもらったら、「あの話や、おっ!」とか言ってもらったら。協力してもらっていいですか?
トンボ:みんな「うんうん」って言うわ!
西野:僕は、例えば東南アジアとかすごいおもしろいと思っていて。すごい勢いあるじゃないですか。
のぶみ:はい。
西野:バーッて勢いがあって、間違いなく5年後、10年後とか、もう世界のトップにいくと思うんですよ。だけど一方で、東南アジアは……。
のぶみ:東南アジアっていうと、どこのこと? タイとか?
西野:このへんの、はいはいはい。
トンボ:そうですね。
西野:まあでも、このへんのゴチャゴチャしたところ。
のぶみ:シンガポールとか、けっこうね。
トンボ:マレーシア。
西野:シンガポールは、もう何年か前からバーッてなってますけど。
のぶみ:すごいよね。
西野:まだまだ伸びしろがあって。でも一方で、すごく貧しい子たちもいるじゃないですか。
のぶみ:いや、本当にいます。
西野:すごく富裕層とすごく貧しい子がいて。でも、この貧しい子たちも、10年後は確実にお金を持つようになって、物を買うようになる。そうなったときに、人が物を買うときの理由として、原体験がすごいでかいと思うんですよ。
つまり、僕が東京に出てきて、自分でお仕事をしてお金を稼げるようになったときに、僕は最初ミニカーを買ったんですよ。ミニカーを買って、棚を買って、そこに並べたりしたんですよ。
それで「あれ?」って思ったんですけど、僕は子供のときに4人兄弟だったんですけど、ミニカーが買えなくて。自分がお金を持ったときに、最初ミニカーがほしかったんですよ。それってやっぱり、子供のときにミニカーを1回通ってる(から)。
『Pokémon GO』もたぶんそうだと思うんですけど、子供のときにみんな1回通ってるから、『Pokémon GO』が出たときにみんなやり出すみたいな。やっぱり子供のときの原体験に刷り込んでおくというのは、すごく大事だと思って。
今、本を売るという作業は、そもそも入り口でお金を取る作業じゃないですか。「これ、1,500円です」みたいな。これをもう0円にしちゃって。つまり、東南アジアのすごく貧しい子供たちが0円で『えんとつ町のプペル』を読めるようにしてあげて。
のぶみ:えー!
西野:それで0円で見れるから、僕とか幻冬舎には1円も入ってこないんですけども、それで知られることにすごく価値があって。
それが10億人とかに知られたら、絶対にどこかから「『えんとつ町のプペルカレー』出しませんか?」「『えんとつ町のプペル帽子』出しませんか?」という話が絶対来る。
のぶみ:ダウンロード数みたいなやつが、もう出ますからね。
西野:知られてることのほうが、すごく価値があって。もっと言ったら、東南アジアの子たちが、子供のときにそのことを経験していたら、わかんないですけど、僕が10年後、東南アジアに行って、『えんとつ町のプペル』でなんかするってことになったときに、お金を出してくれると思うです。それこそ、そんときに本を出してもお土産として買ってくれると思うんです。マネタイズはもう10年後でいいやと思って。
トンボ:なるほど。
西野:僕が今一番考えてるのは、『えんとつ町のプペル』という絵本を、日本では出すんですけど、各国バージョンをYouTubeに無料で全部上げちゃう。読み聞かせのやつ。
英語バージョンとか、インドネシア語バージョンとか、スペイン語バージョンとかを、YouTubeで完全に全部上げちゃって、世界中誰でも『えんとつ町のプペル』を見れるようにしておいたら、マネタイズみたいなことは後でなんぼでもできんじゃねーか、みたいな。
のぶみ:なるほどね~。
西野:まあ、実験です。
のぶみ:なんか、『Pokémon GO』が、こうやってガーッて。たぶんあれ、ダウンロードするときに無料なんですよ。
西野:はいはいはい。
のぶみ:ほんであれ、アメリカでバーッて広まったのを映して、アメリカで問題になってるという広がりも見せて、日本に来て、こうやって今みんな日本でやってるんですよ。
僕は、『妖怪ウォッチ』が出たときに、ずっとマックでカレンダーが『ポケモン』だったのに、あの年だけ『妖怪ウォッチ』にすり替わったんですよ。
西野&トンボ:あー。
のぶみ:だから俺、「歴史変わった!」と思ったんですよ。僕が小学6年生ぐらいのときからの歴史が、バーッて変わったと思って。
「すげー! これどうなるんだろ?」って思って、翌年に、「たぶん『妖怪ウォッチ』のカラーがあるから、もう『ポケモン』終わったんじゃないのか」って思ってるところで、『Pokémon GO』が来たからやっぱりすごい。
西野:すごいっすよね。
のぶみ:それで、『妖怪ウォッチ』の「スシ」「テンプラ」というのが3で今出てるんですけど、子供たちに聞いても誰も持ってないですね。
西野:へーー!
のぶみ:だから、「圧勝したな!」って思って。それも、『ポケモン』はこれからメインのカセット出すんですよ。問題児扱いされる『Pokémon GO』は無料にして、カセット。
西野:そういうことですよね。
のぶみ:子供に聞いたら、「あれ買おうかな」って言ってるんですよ。それで「映画も見に行こうかな」って言ってるんですよ。
トンボ:ちょっとわかりますわ。
西野:それわかる。そういうふうになると思うんですよ。だから、まずは何十億人に知られたほうが、知られてたらどんなアプローチでもできる。それを入り口でお金を取っていると、そこでブレーキ踏んじゃうから。
まあそれを僕が、「絵本を売る気ない」と言ったら……本当にまだこれ、幻冬舎の人に誰も言ってないから、本当にひっくり返ってると思うんですよね。「お前売る気ないの?!」って言われちゃうと思うんですね。
トンボ:まあ、そうですね。
西野:でも、「そういうやり方もよくね?」っていう、まあ提案。
トンボ:なるほどなるほど。
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