2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
リンクをコピー
記事をブックマーク
西野亮廣氏(以下、西野):でも個展でいったら、ニューヨークのときは本当に死んだと思いました。
絵本作家のぶみ氏(以下、のぶみ):なんでですか?
西野:ニューヨークで初めて個展したときの、初日の最初の1時間、人ひとりも来なかったんで。
のぶみ:わあー、怖い(笑)。
西野:クラウドファンディングでお金を集めて、満を持してニューヨークに行って、すごいでっかい会社で、「よし、始まったぞ」とか思って。
しかも前日の夜、設営しているときに、ニューヨークの方が間違って入ってこられて、「わあ素晴らしい!」みたいに言っているから、これは明日大変なことになるぞと、前哨戦をやってみんなで呑みに行って、「ああ、うまくいったね」とか言って……。ふたを開けてみたら、1時間とか1時間半誰も来なくて(笑)。そんでもうやばいってなって。
のぶみ:それ、今の俺だ(笑)。
西野:いや、規模が違う。600人ってすごいっすよ。
のぶみ:いや、のぶみ展のときも、「いやもうこれはみんな来るでしょう」みたいな。
西野:なんで思っちゃうんですかね。
のぶみ:うん。そんでもう、「前祝いだ」とか言って。
西野:なんでやっちゃうんですかね。
のぶみ:初めは来ると思ってて、そんで後半大変になってくるんじゃないのかなとかいう話をしてるのに、初日来ないって(笑)。
西野:いや、600人は来てるんですよ。600人来るなんて聞いたことないもん。
山口トンボ氏(以下、トンボ):(600人でも)多いですからね。
のぶみ:いや、西野さんも言ったけど、体感は本当に2,000人でしたよ。
トンボ:いや、でも本当そうなのかもしれないね。
のぶみ:体感2,000人だった。
西野:それはやっぱり異常っすよ。
のぶみ:だから今度は……阪急の人が、「テレビに2回出ているから1,200人来る」って言ってるけど、体感は120人かもしれない(笑)。
西野:これ、怖いですよね。
のぶみ:もうめっちゃ怖いよ。でも個展自体はめっちゃおもしろいですよ。もう本当によろしくお願いします。なんでもやります。土下座しますよ、本当にもう。
西野:僕も大慌てで、フライヤー持って。
のぶみ:外に出たんですか?
西野:はい。もう2月のニューヨークの、くそ寒いときに、たいして英語もしゃべれないのに、ニューヨーカーの人に、「エクスキューズミー」とか言って立ち止まってもらって、「俺、これ描いてんだよ」と。
のぶみ:もう自分でやったんだ。
西野:もう自分です。片言の英語です。
のぶみ:そうか。
西野:マイ・エキシビションって。
のぶみ:マジか。それ言われて、どういう反応なんですか?
西野:いや、もう最初、「何だよこいつ」ってなるよね。
トンボ:それはそうですよね。
西野:それでもやっぱりやらないと……とくにクラウドファンディング、人様のお金で行かせてもらっていたので、「お客さん来ませんでした、失敗でした」というのは、さすがにできないぞとなって、もう必死です。
だからニューヨーク、初日始まってから3日間ずっと寝てないですね。個展が終わったら、そこからもう営業メールです。LINE、Twitterで、英語サーチで、ニューヨークにいる日本人をもう片っ端から探して、ずっとそれで。
のぶみ:マジか。
西野:スタッフの人には、呑みに行っといてもらって。1日目の夜と2日目の夜はずっとホテルで。
のぶみ:西野さんがニューヨークに行ったときに、なんでそこまでやってんのかなと思ったんですよ。それがあったからなんですね。
西野:はいはい。
のぶみ:初めからそこそこ来てたら……別にだったんだ。
トンボ:そこそこ来ると思ったんですよ。
西野:でも、やっぱり初日の夜に、バーっと一気に来たんです。もう本当に雨が降るみたいな感じで、ポツポツポツポツ……ダララララっと来て、夜にガーッと来て、その映像がYahoo!ニュースでパッと出たんです。個展をしたと。
のぶみ:それすごい、しかも盛況。
西野:そう。盛況のところがたまたまYahoo!ニュースで。見たらその日は初日500人なんです。だけど……。
のぶみ:でも500人よ。
トンボ:すごい。
のぶみ:ニューヨークだよ。
トンボ:うん。
西野:でも、最初の5時間ぐらいでたぶん50人ぐらいしか来てないです。最後のほうに固まってダーッと来て、そこをたまたま写真を撮られて、そこがたまたまYahoo!ニュースに出たから、すごい個展があるみたいな感じで出たから、2日目、3日目が、すごくバーッと伸びたんですけど。あれは運ですね。あとはもう営業メールです。
のぶみ:いや、実は何回かそういうの経験してるんだけど、もう普通の人から見て、「そこまでやる?」ということを全部やると、人間って魔法は使えないんだけど、もう最後の最後でちょっとだけ魔法がかかるときがあるんですよ。
西野:ありますね。
のぶみ:だから俺は、それがYahoo!ニュースのときだったと思うんですよね。じゃあ俺は何できるかと思ったときに、寝ないで描くしかないじゃんってわかっても、もうやらないといけないじゃん。もう終わっちゃうんだから、もう行くしかないわと思ってやったら、何か変わるかなと思って今日書いたんだけど。
そうしたら西野さんもすごく書いてくれたり、みんながこうやってシェアしてくれたりしたから、やっぱり自分がやれることをすべてやらないと、人というのは熱を感じられないんだなと思ってますよね。
だからたぶん、いじめっ子を椅子でぶん殴ったときから、僕はやられそうになったらやるという。けっこうびびりがちだから。でも、やられそうになったらやるんですよね。それでいじめられたにもかかわらず、高校になったらチーマーのところに飛び込んでいますから(笑)。
西野:すごい人生ですよね。
のぶみ:逆に行くよな。
西野:すごいよな。おもしろいな。
のぶみ:びっくりしたのが、悪かったときの友達も来てました。
西野:それうれしいっすね。
のぶみ:「お前すげえな、よく頑張ったな」って言って。
西野:いや、それうれしいっすよね。
のぶみ:ちょっとうれしかったですね。
関連タグ:
M1決勝に進出した芸人がスベる理由とは? キンコン西野が語る、ライブの落とし穴
「いつまでも客でいられると思うなよ」キンコン西野が目指す、お笑いライブの向こう側
「レギュラーがなくなって3ヶ月自宅謹慎…」キンコン西野が振り返る、芸能界で死にかけたピンチ
西野亮廣・ニューヨーク初個展“大盛況”の裏側「最初の1時間誰も来なくて…」
キンコン西野「新作絵本のマネタイズは10年後でいい」世界の子供に無料配信を提案する真意とは?
今の時代は0円で発信したもん勝ち? CDがバカ売れした90年代との違い
「西野亮廣独演会 in 東京」怒涛の10回公演の内容とは?
「仕事は増えたのにファンは減った…」キンコン西野が振り返る、芸人時代の失敗体験
キンコン西野「前列に堅気じゃない方がいたことも」過去の独演会で起こった、予測不能のハプニング
ロボットに奪われる職業はなに? キンコン西野が語る、IoT時代の問題点
ロボット・自動運転車の理想のカタチとは? キンコン西野が語る、30年前に描いた未来
絵本作家のぶみ氏の自信作『さよなら ママがおばけになっちゃった!』の魅力を力説
2025.01.09
マッキンゼーのマネージャーが「資料を作る前」に準備する すべてのアウトプットを支える論理的なフレームワーク
2025.01.15
若手がごろごろ辞める会社で「給料を5万円アップ」するも効果なし… 従業員のモチベーションを上げるために必要なことは何か
2025.01.10
プレゼンで突っ込まれそうなポイントの事前準備術 マッキンゼー流、顧客や上司の「意思決定」を加速させる工夫
2025.01.07
資料は3日前に完成 「伝え方」で差がつく、マッキンゼー流プレゼン準備術
2025.01.08
職場にいる「嫌われた上司」がたどる末路 よくあるダメな嫌われ方・良い嫌われ方の違いとは
2025.01.07
1月から始めたい「日記」を書く習慣 ビジネスパーソンにおすすめな3つの理由
2025.01.14
コンサルが「理由は3つあります」と前置きする理由 マッキンゼー流、プレゼンの質を向上させる具体的Tips
2025.01.10
職場にいる「できる上司」と「できない上司」の違いとは 優秀な人が辞めることも…マネジメントのNGパターン
2025.01.09
記憶力に自信がない人におすすめな「メモ」の取り方 無理に覚えようとせず、精神的にも楽になる仕事術
2025.01.08
どんなに説明しても話が伝わらない“マトリョーシカ現象”とは? マッキンゼー流、メッセージが明確になる構造的アプローチ
国際コーチング連盟認定のプロフェッショナルコーチ”あべき光司”先生新刊『リーダーのためのコーチングがイチからわかる本』発売記念【オンラインイベント】
2024.12.09 - 2024.12.09
NEXT Innovation Summit 2024 in Autumn特別提供コンテンツ
2024.12.24 - 2024.12.24
プレゼンが上手くなる!5つのポイント|話し方のプロ・資料のプロが解説【カエカ 千葉様】
2024.08.31 - 2024.08.31
育て方改革第2弾!若手をつぶす等級制度、若手を育てる等級制度~等級設定のポイントから育成計画策定まで~
2024.12.18 - 2024.12.18
営業力とリベラルアーツの関係について
2023.11.13 - 2023.11.13