2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
リンクをコピー
記事をブックマーク
DaiGo氏:では、どうすれば信頼できる人と信頼できない人を判断できるのか。あるいは人間関係を信じていいのか、信じてはいけないのか。そもそも、信頼というものはどのように決まっているのか、という問題に入っていきます。
ここからが今日のひとつのハイライトです。ここまでは無料でお話したいと思います。
みなさん、信用できる人はいますか? 「この人は常に信用できる」という友達とか。
お母さん、お父さん、友人、親友などいらっしゃいますよね。信用できるかどうかを考えるとき、多くの人が相手の人柄、人間性を見るんです。「この人なら信用できる」というふうに言うんです。
「この人なら」、つまり、人間というのは、基本的には相手の道徳心などを、相手に応じて見ていることになります。これはどういうことかと言うと、人間の道徳心や信頼感、信頼できる度合い、信頼度というのが不変であるという前提のもとに成り立っていることになります。
つまり、自分の親友、親友の◯◯という人がいたら、その◯◯のことはずっと信じることができると思っている。親がいたら、親のことはずっと信じることができると思っていますよね、普通に考えると。信頼度は変わらない、不変的なものだと。
ところが、過去20年間多くの研究が行われ、デビット・デステノほか、多くの研究者が調べたデータから、人間のいわゆる道徳心、人を裏切るか裏切らないかどうか、人を傷つけない、裏切らないようにするという道徳観は、あらゆる状況で変化するとわかっています。
例えば、ギャンブルという環境や、同情とか寛大さ公平さとか、浮気、嫉妬や偽善など、どの点を取り上げても人の道徳的な行為は変化するんです。自分が信頼する相手であっても。
つまりなにを伝えたいかと言うと、信頼できる人が常に信頼できる人であるかどうかはわからない、ということです。実際は、置かれている状況やそのときの感情によって、対象相手の行動に対する信頼できる度合いは変化するということなんです。
そのため、基本的に大事なこととして、人柄を見てはいけないんです。相手を信用する場合は、人柄を見るのではなくて、動機を見るということなんです。
親が信頼できる理由はなにかと言うと、生物学的に考えると普通、子供を守りたいと思うだろうし、子供を裏切って親が得することはないですよね。そのため、信用できると判断をしています。
仕事の場合、友達の場合もまったく同じです。例えば、僕と仲良くしている友達がいるとして、彼はやろうと思えば僕の秘密を知ったり、「僕がどこに住んでいるよ」とか、ほとんどいませんが、家に遊びに来たことがある人は、家に遊びに来たときに住所や番号を公開することができますよね。
できるけれど、それをやることが絶対にないのはなぜかと言うと、実際にやっても彼らに利益がないんですよね。人柄を見ることは非常に難しいので、相手を観察して、動機を知ることが大事なんです。
みなさんよく、「あの人のことを信用していたのに」と言いながら凹んだり、裏切られたと感じたり、「こんなことを言う人とは思わなかったのに」とか、ありますよね。
恋愛ではとくに、裏切られたと感じることもあると思いますが、それはその人の人柄がみなさんを裏切ったわけではないんです。
環境や動機が裏切りやすい状況にあった、ということが問題なんです。恋愛はその傾向がとくに強いです。
やはり、いくつかの欲求がせめぎ合って、環境も含めて裏切るのか裏切らないのかを決めているんです。裏切った方が利益が出る場合には、基本的に利益が出る方に動くのが人間です。
浮気が裏切りなのか、という話もこの後で出てきますが、今、覚えておいて欲しいのは、基本的に裏切らない人はいません、ということです。
そして、どのような悪い人でも、信用の置けない人でも、環境やその人の感情など、動機に結びつくような状況と感情を設定してあげることで、信頼できる人間に落とし込むこともできます。今日は、この話をしようと思います。
ここから先は有料会員の方限定でいろいろと進めたいと思っています。
相手を信用できない、この人にお願いしても通じないんじゃないかと思う。あるいは信用できるかどうかわからないと感じた人たちを、より上手い方向に動かして信用ができる人間に変えていく方法や、あるいは信用できる人間かどうかを見分ける方法。
あるいは、なかなか自分のことを信用してくれない、疑われるケースの話、人狼なんかやるとわかりますよね。この疑われる原因がなんなのか、という話などもしていきたいと思いますので、会員のみなさんはぜひ楽しんでください。
無料の方は、この先を観たいということがあれば、ぜひ入門していただければと思います。あと、今回の放送以外にもいろいろな放送、過去の放送などをアーカイブから観ることができます。
最後に、この放送が終わった後、10万円のセミナーも公開しますので、そのあたりも観ていただければと思います。
「(人狼)メンタリストだから疑われそう」、そうですね、人狼の話もしましょうか。昨日も朝まで人狼やっていました。
関連タグ:
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには